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思わぬ決着

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シルードンがゼルモダにとどめを刺そうと近づいた。その時、だった。突然地面が液状になり、思い鎧を身につけているシルードンを引きずり込んで行く。

シルードンは驚きながらゼルモダに聞いた。

「なぜだ、なぜ、こんな所に沼がある。
それに、我が鎧は水の中でも浮く様になっている優れ物なぜ沈む。何をしたゼルモダ。」

ゼルモダは冷静に答えた。
「沼はお前が私に気を取られた時に書いた物だ。そして、今お前が沈んでいるのはお前の油断によるものだ。さっき、弱体化魔法や状態異常呪文をかけた時に守備力強化の呪文もかけていたのだ。守備力が上がる代わりに重くなる呪文をな。」

ゼルモダは相手を分析するようにこう言った。

「見たところ、お前の鎧は攻撃呪文などお前に害のある魔法は弾くようだが、守備呪文などお前に得のある呪文は弾かない様だな。」

ゼルモダは相手を悟す様に言った。

「お前の敗因はその頑固さと傲慢さだ。シルードンお前はこの鎧の様に自分の都合の悪い事を弾き、そして都合の良い事だけ受け入れてきたんだろう。その結果がこれだ。シルードン。その鎧の重さは
お前の罪の重さだシルードン」

ゼルモダそう言うとさらにシルードンにこう言った。

「シルードンお前が常相手に敬意を持って戦っていれば沼に落ちる事もなかっただろう。お前のその傲慢さが敗北の原因なのだ」

それを聞いたシルードンはこう言った。

「見事だ。ゼルモダ一思いにとど」

シルードンがそう言った時だった。突然空から僧の様なオレンジ色の服を着たお坊さんが降りて着てなんとシルードンの首をはねたのだ。

それを見ていたアマレットは顔が青ざめながらこう呟いた。

「スピリチュアルオレンジ」
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