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私ですよ私
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戦国武将風の男はアマレットに向かって鬼の様な形相ですごい剣幕で懇願してきた、
「主人。待ってください。それでは私はどうなるのですか。お役御免で。解雇ですか。捨てないでください。こんなくず鉄より私の方が百倍お役に立ちますよ主人。私ぐらいになれば毒など聞きません。それに、主人私はこのくず鉄と違い戦いでもお役に立ちますぞ。さらに、こんなくず鉄では味わえぬ風を直に感じて乗れるこの爽快感くず鉄では味わえませぬぞ。どうかこんなくず鉄より私をお選び下さい主人」
それを聞いたレンチは頬を膨らませて怒り出した。
「何ゆうとるんよ。この空飛ぶトカゲが。誰のおかげで生きとるとおもうとるんや。この恩知らず。さっきの話聞いとらんかったか。この爬虫類が。お前みたいな軟弱物が出る幕やないんや。大概の生物は近づいたたたけで死ぬんやで。お前なんか戦う前からイチコロや。第1シートベルトも風除けも付いてないお前の爬虫類臭い背中に乗るなんて危険すぎるやろ。このトカゲが。」
それを聞いた武将風の男は激怒してレンチに食ってかかろうとしたがゼルモダが止めに入りなだめられた。
「やめろ二人とも。落ち着けって。アマレットが困って固まってるだろうが。」
そして、急に驚きの表情を浮かべ武将面の男にこう言った。
「ってか。誰だお前。いきなり出てきて好き勝手しやがってなんなんだお前は。アマレットの知り合いか。」
それを聞いた武将面の男は悲しいのか驚いているのかわからない表情を浮かべこう言った。
「私の事をお忘れですか。今まで一緒にここまで旅をしてきたというのに。」
武将面の男はアマレットに向かってこう言った、
「主人あなたは覚えてますよね主人。」
アマレットは困惑の表情を浮かべながらこう言った。
「すいません。どこかであったのかもしれませんが、思い出せません。それに、私が共にここまで旅した仲間はゼルモダさんとクリスという龍だけです。貴方とは旅をしていませよ。人違いをなされてるのではありませんか。」
武将風の男は泣きそうな顔でアマレットに訴えかけた。
「私ですよ。私。私がクリスですよ。このくず鉄の中に入り際に元のままだとスペースを取るとか言われて仕方なく人間に化けたんですよ主人。」
アマレットは困惑しながら、ヘルメットのサーチ機能を使い、目の前の武将面と龍のクリスを比較した。すると、何と全く違う存在の者達の全てのデータが一致して同一人物であると答えを導き出したのだ。
アマレットは武将面の男をクリスと認め、今後の移動手段のポジションについては今回はレンチに譲る事をクリスにしぶしぶ納得させた。そのかわり、次の魔王軍幹部はクリスが討伐する事になった。
クリスが言うにはゼルモダに忘れられたのがショックだったらしく忘れられない様に大活躍できる見せ場が欲しいということだった。
こうしてアマレット一行は次なる目的地グールアイランドを目指すのだった。
「主人。待ってください。それでは私はどうなるのですか。お役御免で。解雇ですか。捨てないでください。こんなくず鉄より私の方が百倍お役に立ちますよ主人。私ぐらいになれば毒など聞きません。それに、主人私はこのくず鉄と違い戦いでもお役に立ちますぞ。さらに、こんなくず鉄では味わえぬ風を直に感じて乗れるこの爽快感くず鉄では味わえませぬぞ。どうかこんなくず鉄より私をお選び下さい主人」
それを聞いたレンチは頬を膨らませて怒り出した。
「何ゆうとるんよ。この空飛ぶトカゲが。誰のおかげで生きとるとおもうとるんや。この恩知らず。さっきの話聞いとらんかったか。この爬虫類が。お前みたいな軟弱物が出る幕やないんや。大概の生物は近づいたたたけで死ぬんやで。お前なんか戦う前からイチコロや。第1シートベルトも風除けも付いてないお前の爬虫類臭い背中に乗るなんて危険すぎるやろ。このトカゲが。」
それを聞いた武将風の男は激怒してレンチに食ってかかろうとしたがゼルモダが止めに入りなだめられた。
「やめろ二人とも。落ち着けって。アマレットが困って固まってるだろうが。」
そして、急に驚きの表情を浮かべ武将面の男にこう言った。
「ってか。誰だお前。いきなり出てきて好き勝手しやがってなんなんだお前は。アマレットの知り合いか。」
それを聞いた武将面の男は悲しいのか驚いているのかわからない表情を浮かべこう言った。
「私の事をお忘れですか。今まで一緒にここまで旅をしてきたというのに。」
武将面の男はアマレットに向かってこう言った、
「主人あなたは覚えてますよね主人。」
アマレットは困惑の表情を浮かべながらこう言った。
「すいません。どこかであったのかもしれませんが、思い出せません。それに、私が共にここまで旅した仲間はゼルモダさんとクリスという龍だけです。貴方とは旅をしていませよ。人違いをなされてるのではありませんか。」
武将風の男は泣きそうな顔でアマレットに訴えかけた。
「私ですよ。私。私がクリスですよ。このくず鉄の中に入り際に元のままだとスペースを取るとか言われて仕方なく人間に化けたんですよ主人。」
アマレットは困惑しながら、ヘルメットのサーチ機能を使い、目の前の武将面と龍のクリスを比較した。すると、何と全く違う存在の者達の全てのデータが一致して同一人物であると答えを導き出したのだ。
アマレットは武将面の男をクリスと認め、今後の移動手段のポジションについては今回はレンチに譲る事をクリスにしぶしぶ納得させた。そのかわり、次の魔王軍幹部はクリスが討伐する事になった。
クリスが言うにはゼルモダに忘れられたのがショックだったらしく忘れられない様に大活躍できる見せ場が欲しいということだった。
こうしてアマレット一行は次なる目的地グールアイランドを目指すのだった。
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