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お正月特別番外編
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これは、アマレット一行が不屍人の国グールアイランドに向かう途中の物語である。
新たな仲間レンチが加わったアマレット一行は空中要塞バビロニアに乗り込みグールアイランドに向かっていたのだか、思ったより距離があり、最初の石版破壊から5日がたち、アマレット達はバビロニア内部で年を越すことになった。
最初にその事に気付いたのはレンチだった。
カレンダーや時計など用意していなかったアマレット達は日付がわからなかったが機械生命体である彼女だけは正確に日付を把握していたのだ。
レンチは変化のない日々で退屈している仲間を気遣ってこう言った。
「なあ、みんな。今日から新年やからせっかくやし。何か。やらん。ちょうど、この要塞で作った食料も有り余っとるし。どうやろ。アマレットせっかくやから異世界の新年にちなんだ料理作ってや。いいやろ。ここ数日退屈そうにしてたし。いい退屈しのぎになると思うで。」
それを聞いた皆んなは全員その意見に賛成し、各自料理に取り掛かった。
要塞の中にはキッチンや調理器具なども一通りそろっており、食材もありとあらゆる物が取り揃えてある。だから、皆んなすぐに自分の使いたい食材取り寄せ調理に移れたのだ。
最初に料理を完成させたのはアマレットだった。アマレットが作ったのはポーズと言われるモンゴルの伝統料理で水でこねた小麦粉の粉に羊の肉を詰め込んだ。モンゴル風の豚まんの様な料理である。だが、それはアマレットの世界の話だ。当然、この異世界にそんな物があるわけもなく、アマレットは見た事も無い食材で料理しなくてはならなかった。
アマレットはヘルメットのサーチ機能を使いポーズに使う肉に近い味になる食材を探し始めた。その結果、とんでもない食材が選ばれてしまった。
まず、小麦がわりに身体の各部位がトウモロコシの様なもので構成された頭の髪の毛の様な部分が小麦の様になっている植物型モンスターコムギコーンの頭の小麦で皮を作り、寄生植物型モンスターレバニランの本体に火を通して野菜がわりに入れて調理を施し、さらに、レバニランの寄生先の生物であるかなりの魔力を秘めている魔神羊人の肉をよく炒め、この世界の香辛料紫央と湖沼で味付けし、それらを包み込んでアマレットはボーズを完成させた。
しかし、具材が悪かったのか、アマレットがボーズを完成させたその瞬間、何とボーズがに羊の角の様な巻角が生え、小動物の様な黒い小さな目が現れたかと思うとキュキャスと言う可愛らしい声を上げながら跳ねて逃げて行ってしまったのだ。
アマレットはしばらく呆然としていたがゼルモダの悲鳴が上がったのを聞いて正気に戻り急いで悲鳴の上がった部屋に向かった。
アマレットが部屋に入るとそこにはゼルモダの膝の上に撫でられいるポーズがいた。
その後アマレットはボーズを捕まえて、食べようとしたがゼルモダに反対され、アマレットが作った謎の生物ボーズーはゼルモダのペットとなったのだ。
その後、アマレットは同じ材料を使い、ホーショルというモンゴルの料理を作り、皆に振る舞った。その料理は皆に大好評だった。
しかし、この時、アマレットは知らなかった一つのホーショルが魔物化してしまい、また、ひと騒動起こす事になるなんて。
新たな仲間レンチが加わったアマレット一行は空中要塞バビロニアに乗り込みグールアイランドに向かっていたのだか、思ったより距離があり、最初の石版破壊から5日がたち、アマレット達はバビロニア内部で年を越すことになった。
最初にその事に気付いたのはレンチだった。
カレンダーや時計など用意していなかったアマレット達は日付がわからなかったが機械生命体である彼女だけは正確に日付を把握していたのだ。
レンチは変化のない日々で退屈している仲間を気遣ってこう言った。
「なあ、みんな。今日から新年やからせっかくやし。何か。やらん。ちょうど、この要塞で作った食料も有り余っとるし。どうやろ。アマレットせっかくやから異世界の新年にちなんだ料理作ってや。いいやろ。ここ数日退屈そうにしてたし。いい退屈しのぎになると思うで。」
それを聞いた皆んなは全員その意見に賛成し、各自料理に取り掛かった。
要塞の中にはキッチンや調理器具なども一通りそろっており、食材もありとあらゆる物が取り揃えてある。だから、皆んなすぐに自分の使いたい食材取り寄せ調理に移れたのだ。
最初に料理を完成させたのはアマレットだった。アマレットが作ったのはポーズと言われるモンゴルの伝統料理で水でこねた小麦粉の粉に羊の肉を詰め込んだ。モンゴル風の豚まんの様な料理である。だが、それはアマレットの世界の話だ。当然、この異世界にそんな物があるわけもなく、アマレットは見た事も無い食材で料理しなくてはならなかった。
アマレットはヘルメットのサーチ機能を使いポーズに使う肉に近い味になる食材を探し始めた。その結果、とんでもない食材が選ばれてしまった。
まず、小麦がわりに身体の各部位がトウモロコシの様なもので構成された頭の髪の毛の様な部分が小麦の様になっている植物型モンスターコムギコーンの頭の小麦で皮を作り、寄生植物型モンスターレバニランの本体に火を通して野菜がわりに入れて調理を施し、さらに、レバニランの寄生先の生物であるかなりの魔力を秘めている魔神羊人の肉をよく炒め、この世界の香辛料紫央と湖沼で味付けし、それらを包み込んでアマレットはボーズを完成させた。
しかし、具材が悪かったのか、アマレットがボーズを完成させたその瞬間、何とボーズがに羊の角の様な巻角が生え、小動物の様な黒い小さな目が現れたかと思うとキュキャスと言う可愛らしい声を上げながら跳ねて逃げて行ってしまったのだ。
アマレットはしばらく呆然としていたがゼルモダの悲鳴が上がったのを聞いて正気に戻り急いで悲鳴の上がった部屋に向かった。
アマレットが部屋に入るとそこにはゼルモダの膝の上に撫でられいるポーズがいた。
その後アマレットはボーズを捕まえて、食べようとしたがゼルモダに反対され、アマレットが作った謎の生物ボーズーはゼルモダのペットとなったのだ。
その後、アマレットは同じ材料を使い、ホーショルというモンゴルの料理を作り、皆に振る舞った。その料理は皆に大好評だった。
しかし、この時、アマレットは知らなかった一つのホーショルが魔物化してしまい、また、ひと騒動起こす事になるなんて。
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