走れエロス

ビッグバン

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こらえきれぬ笑い

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一方、その頃、風呂場の外ではエロス達が風呂場を見ながらほくそ笑んでいた。

エロスは部下であるキュビ太郎を褒めだした。

「良く。やったぞ。キャピ太郎。まさか。あの矢にあらかじめ睡眠薬を塗っていたとはでかしたぞ。キュビ太郎。それにしても、こうなる事まで計算していたとはさすがキューピッド1の天才と言われるだけの事はあるなキャミ太郎。」

キュピ太郎は顔を引きつらせながらこう言った。

「もしかしてわざと間違えてます。キュピ太郎ですよ。部下の名前くらい覚えてくださいよ。全く。しかし、それにしてもうまくいきましたね。睡眠薬であの瀬利を眠らせた後、あの単純なでバカな小娘を騙して体を洗わせ、瀬利に屈辱を味あわせるという計画でしたがうまくいきましたね。あの小娘単純に自分の身体を洗うだけと考えてるんで矢の力にはね返されないみたいですし。約束を守った上で復讐も出来て一石二鳥ですな。エロス様」

エロスは勝ち誇った顔をしてこう言った。

「さてと、ではあいつの情けない姿でも見るとするか。瀬利め。今まで散々殴ってくれた分たっぷりと苦しむがいい。これが天罰だ瀬利よ」

そう言うとエロスは風呂場の扉を少し開け中を覗いた。
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