走れエロス

ビッグバン

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ツンデレ夫妻の面倒臭い関係

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愛染明王は開き直って大声でこう言った。

「実はですね。イザナミ様。今回帰ってきたのは他でもないイザナギ様の弱みを握ってたのでこうして地獄に舞い戻ったのでございます。あの西洋の天使に負けたのもこうして転送され、貴方様の元に来るためでございます。」

それを聞いたイザナミは半ば呆れた様な顔をしながらこう言った。

「ほう、あそこまで完璧に負けておいて、その上、言い訳するとは見損なったぞ。普通なら今すぐその舌を引っこ抜く様に鬼共に命じるところじゃが。愛染。お主の報告次第でこの罪は許してやろう。それで、愛染。イザナギの弱みとはなんじゃ。くだらない事を申せばわかっておるな。」

そう言うとイザナミは指をパチンと鳴らした。すると、奥からグラサンにトラ柄のスーツを着たパンチパーマのイカツイ鬼達が現れ愛染明王を包囲した。

愛染明王は恐怖に震えながらこう言った。

「じじつはですね。イザナギ様が人間である百済姉妹の美しさの虜になってしまいましてね。死後、自分の妻にしようと考えていまして、私に縁を結びそうな相手の邪魔をしろと言われたのですよ。それで、」

愛染が話しを続けようとしたその時だった。

突然、大地が震えだし、般若の様な顔になったイザナミが叫び声を上げ始めた。
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