東西妖怪大戦争

夢オチエンド1

やった。先生患者が意識を取り戻しました。

気がつくと、俺の目の前には白い壁があった。

今。失礼な事考えましたね。もう一度寝ますか。

おっとまずい。声に出てたか。訂正、凄く胸元が可愛らしい綺麗なナースのおねぇさんがそこにいた。

ここはどこだ。三郎は真央さんは。

大丈夫ですか。先生患者の意識が混乱しているようです。

うむ。無理もない。あんな事件があったあとだからねぇ。少し様子を見て、経過を観察しょうじゃないか。

何だ。この逆に相手を病院に送りそうな極悪面した先生は。

事件、ケガ何を言ってるんだ。それよりも早く痛っ。

コラコラ安静にしてなさい。君の身体はまだ歩ける様な状態じゃないんだ。

君は覚えていないかもしれないが、三年前のハロウィンの夜、ジャックオランタンの様なカボチャを被った連続殺人犯通称ジャックパンプキンによって意識不明の重体となったんだ。

少しずつでいい。何か思い出したら喋ってくれ。君だけが奴への手掛かり何だ。

奴は毎年ハロウィンの夜になると現れ、犠牲者を増やしていく。

そして、犠牲者は今も死よりも辛い苦しみに耐えているこれは実際に見てもらった方がいいだろう。

頼む。あのカボチャ野郎を止める事が出来るのは事件に遭った後に奇跡的に生き返った君だけ何だ。

ちょっと。先生。興奮しすぎですよ。患者がドン引きしてます。ただでさえ顔が怖いんですから気をつけて下さい院長。

すまない。少し。取り乱してしまった様だ。


まあ、今日はもう遅い。ゆっくり休むといい。

おっとそうだ。最後に一つ聞いて置きたい事がある。

彼は懐から交通事故被害者一覧という被害者の顔写真が載っているリストを出すと。その中の一つを指差してこう言った。

君が言っていた。真央さんとはこの人物のことかな？ 

そこには真央さんの顔がはっきりとうっていた。

どういう事だ。何で死亡者の欄に真央さんが。

その顔だとやはり会ったみたいだな。彼女に。

実は君が事件に会う前の三年前、そう今から6年前に彼女は死亡しているだが。
遺体を搬送中に何者かに遺体を盗まれたしまい行方が分からなくなっているんだ。それ以来、患者の夢には彼女が出るらしいんだ。

そうか。ありがとう。やっぱりまだ。お前は。さまよっているのか。

先生。その話はまだ今度にしましょう。

今日はもう遅いですし。そうだな。
ではごゆっくり 幽太くん。

こうして、多くの謎を残して院長は去っていった。

俺の心にどうしようもない疑問を残して。