東西妖怪大戦争

ビッグバン

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第2章 主人公のいないストーリー

一瞬の勝負

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勝負は一瞬だった。

ごめん。やっぱりダメだった。思いだけではどうにもならなかった。

カボチャ女は人間離れしたスピードで俺の腹をピッケルで刺し、素早く引き抜いた。

俺はまた何も出来ずに赤い地面に転がった。またか。また。俺は。何も出来ないのか。

カボチャ女が俺にトドメを刺そうと近づき、さっき、医師に渡されたカバンをあさりメスなどを取り出し始めた。

どうやら、これからあれらの道具を使ってたっぷり弄ぶつもりらしい。

そして、カボチャ女はカバンの中からaedらしき物を手に取った。

俺はその隙を見逃さずに服に仕込んでいたスイッチを押した。

その瞬間、電流が走り、美容院の電気が全て落ち、カボチャ女の動きも止まった。

俺はその後、地面に倒れ込んだ。

その時、この戦いを陰から見舞っていた者達が物陰から現れた。

ようやった。少年。立派や。本当にようやった。後はわしらに任せてとき。
病室からひょっこり出てきたのは下着泥棒で指名手配中の男 佐藤 天彦だった。

それにしてもあれやな。途中で病室に行って秘密兵器渡しといて良かったで。あれなかったら危なかったからな。うまくいってよかった。腹に入れといた血液エアバッグのおかげや。


おっと。安心するのは早いな。よしやるで。丹念ゆうたっけ。とりあえず。ワシが世界中のエロサイト巡って集めたコンピュータウイルス強化したんをナノマシンに打ち込んだから。とりあえず。今は活動止まってるはずや。今のうちにナノマシンを完全に壊してくれ。早よ。頼むで。ワシの時みたくチャチャとな。

ハア。指名手配犯に言われなくても今ナビに分析させてる。だけど。これは。

どうしたんや。

残念だけど。彼女は無理だ。オッサン見たいに生きてる人間に寄生したナノマシンで暴走した植物を取り出すの壊せば取れるから簡単だげど。彼女は。もう無理だ。

丹念はゆっくりと重い口を開きこう言った。



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