64 / 83
MK 8
しおりを挟む
あのビアガーデンから、丸1年経った。
今年もまた、同じく社内でそれを利用する事となった。
それは、古賀さんの退職祝いも兼ねたものとなった。
出欠は幹事の別の人間が取っていったのだが、延岡のみならず、県内全域から集まり、20人を超えるような話となっていた。この会社では24時間体制で必ず誰かが勤務につかないといけない為、なかなかまとまった人数が集まる事はない。延岡にここまで集まるのは、おそらく後にも先にもないんじゃないかと思うと、古賀さんの人望というものが顕著に表れるものとなった。
当然、二次会はMKでという頭もあったものの、貸し切りのレベルになる為、僕は幹事の人間に他の店をあたるように話をしていた。
ただ、この幹事もそういった事が苦手で、結局は「角田さん、二次会の手配もお願いしますよ~。」と言われ、致し方なく、まきに話を持っていったのだった。
ビアガーデンでは、誰もが、正造の話なんてする事なく、皆楽しく飲んでいた。
結局、そこから移動して、MKに入ったのは17人だった。
たまたまママレードで出会った真理恵の彼氏、その彼に最初連れていってもらったMK。様々なドラマを生み出したMKに、県内各地から17人、上役含め連れてきたと思うと、僕は感慨深いものを感じていた。
あれから僕は、支社長から聞いていた。
別会社でも正造は有給を使いきったようだと。
それ以前、子供が感染症で、とか熱が出て、とかそういった理由で一カ月程、会社に来ていなかった時期もあるようだったと。
その時期を照らし合わせると、あの真理恵と飲んで僕がMKの椅子を蹴ったくった、あの日と見事に合致していた。
どこか違うところで飲んでいるだろう、そんな話はよく女の子とするものの、実際にどこかで見たという話は聞いた事がなく、また、僕自身そんな彼への興味が薄れてきている事もあり、そこをハッキリさせる必要はないと感じていた。
あれ以来、正造がMKのドアを開ける事は無くなった。
常連である古賀さんの退職祝いという事は伝えていたので、店側からはお祝いでシャンパンとケーキを出されていた。古賀さんはものすごく喜んでおり、結果まあ、MKが二次会で良かったのかなと僕は思った。
MKは時間になったので切り上げ、僕らは支社長の付き合いがあるスナックへ向かった。本来は静かで高級なお店らしいのだが、支社長はじめ僕らが行ってしまうと、静けさなんてどこかへ吹き飛んでしまう。
ボックスの端っこに座った僕の視界に、カウンターに座っている若い2人組の女の子が見えた。
すると、すっかりいい気分になっていた古賀さんがこっちのボックスへ、その内の1人の手を引いてきた。そして僕に言ってきた。
「ほら!雪穂よ!雪穂!」
今年もまた、同じく社内でそれを利用する事となった。
それは、古賀さんの退職祝いも兼ねたものとなった。
出欠は幹事の別の人間が取っていったのだが、延岡のみならず、県内全域から集まり、20人を超えるような話となっていた。この会社では24時間体制で必ず誰かが勤務につかないといけない為、なかなかまとまった人数が集まる事はない。延岡にここまで集まるのは、おそらく後にも先にもないんじゃないかと思うと、古賀さんの人望というものが顕著に表れるものとなった。
当然、二次会はMKでという頭もあったものの、貸し切りのレベルになる為、僕は幹事の人間に他の店をあたるように話をしていた。
ただ、この幹事もそういった事が苦手で、結局は「角田さん、二次会の手配もお願いしますよ~。」と言われ、致し方なく、まきに話を持っていったのだった。
ビアガーデンでは、誰もが、正造の話なんてする事なく、皆楽しく飲んでいた。
結局、そこから移動して、MKに入ったのは17人だった。
たまたまママレードで出会った真理恵の彼氏、その彼に最初連れていってもらったMK。様々なドラマを生み出したMKに、県内各地から17人、上役含め連れてきたと思うと、僕は感慨深いものを感じていた。
あれから僕は、支社長から聞いていた。
別会社でも正造は有給を使いきったようだと。
それ以前、子供が感染症で、とか熱が出て、とかそういった理由で一カ月程、会社に来ていなかった時期もあるようだったと。
その時期を照らし合わせると、あの真理恵と飲んで僕がMKの椅子を蹴ったくった、あの日と見事に合致していた。
どこか違うところで飲んでいるだろう、そんな話はよく女の子とするものの、実際にどこかで見たという話は聞いた事がなく、また、僕自身そんな彼への興味が薄れてきている事もあり、そこをハッキリさせる必要はないと感じていた。
あれ以来、正造がMKのドアを開ける事は無くなった。
常連である古賀さんの退職祝いという事は伝えていたので、店側からはお祝いでシャンパンとケーキを出されていた。古賀さんはものすごく喜んでおり、結果まあ、MKが二次会で良かったのかなと僕は思った。
MKは時間になったので切り上げ、僕らは支社長の付き合いがあるスナックへ向かった。本来は静かで高級なお店らしいのだが、支社長はじめ僕らが行ってしまうと、静けさなんてどこかへ吹き飛んでしまう。
ボックスの端っこに座った僕の視界に、カウンターに座っている若い2人組の女の子が見えた。
すると、すっかりいい気分になっていた古賀さんがこっちのボックスへ、その内の1人の手を引いてきた。そして僕に言ってきた。
「ほら!雪穂よ!雪穂!」
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる