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本編
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私は通り魔に刺されて死んだ。
そして、目が覚めると豪華なベッドに横になっていた。
高い天井、豪華なシャンデリア、高そうな絵画の数々。
自分の服装を見ると、触り心地のいいサラサラした服を着ていた。
髪の毛もなんかサラサラな茶髪になっていた。
私はおそらく異世界に転生してしまったのだろう。
まさか、本当に異世界に転生することがあるなんて思ってもいなかった。
部屋を眺めていると部屋の扉が開き、メイドが入ってきた。
私を見てオロオロしながら心配している。
話を聞いてみると、私はすっ転んで頭を打って気を失っていたらしい。
都合がいいので、記憶喪失ということにし、情報を聞き出すことにした。
メイドからは私がリーザという名であることを聞かされた。
更に、ここが二千年続くルーヴェ王国という国でも名高い貴族の屋敷であるということ。
私が令嬢であり、ロイゼという名の王子に婚約を迫られていること。
そして、私がまるで物語に登場する悪役令嬢みたいだと噂されていること。
私は疑問に思った。
「悪役令嬢ってなんだ......?」
私は悪役令嬢を知らなかった。
「悪役令嬢って何よ......」
私は少し整理をしたいと言い、メイドを部屋から追い出した。
私はベッドに座り、頭を抱えていた。
「悪役令嬢って何......!? 悪役って付いてるから魔王的な感じなのかしら......!?」
私は小説とは円遠い人間だったので、何もわからなかった。
なんかざまぁ系というジャンルと一緒に登場する単語という知識しかない。
「あ、あとは......」
なんか、婚約破棄という単語も一緒に出てくることを思い出した。
「ということは、婚約破棄されたら国を滅ぼしたりするのかしら......!?」
しかし、そんな暴力の権化のような令嬢が果たして世で流行るのか。
もしかしたら違うのではと思ったが、メイドが私の思考を邪魔した。
「リーザ様......?」
「はっ......!?」
考えすぎてメイドが部屋に入り、すぐそばまで来ていることに気が付かなかった。
「な、なんでしょう?」
「ご体調が優れないところ申し訳ないのですが、ロイゼ様が直々にリーザ様とお話したいらしくて......。ドレスの方に着替えていただけませんか......?」
「わ、わかったわ......」
私はとりあえずメイドの指示に従い、ドレスに着替えることにした。
しかし、そんな私をメイドは止める。
「お嬢様が自分で着替える必要はありません。お召し物の交換はメイドの役目でございます」
メイドはそう言うと、部屋に別のメイドが三人ほど入ってきた。
そして、三人のメイドがクローゼットからドレスやティアラ、ハイヒールを取り出しす。
残りの二人は私の服を脱がせ始めた。
(令嬢ってこんな赤ちゃんみたいな扱いされるんだ......)
頭の中でそんな想像をし、少し恥ずかしくなるのだった。
ドレスに着替えると、私は馬車でお城に移動した
写真でしか見たことがないような、レンガ作りの立派なお城だった。
馬車から降りた私は、槍を持ち、鉄の鎧を身に着けた兵士たちに囲まれながら王の間に案内された。
王の間には、とてつもなく高い天井、豪華なレッドカーペット、冠を被っている王様と思われるジジイ。
あまりにも圧倒的で、唖然としてしまった。
正確にはジジイ以外に唖然とした。
ジジイへの感想は臭そうと雑魚そうだった。
「王様。リーザ様をお連れしました」
緊張を紛らわすためにジジイの口が臭そうだと妄想していたら、周りの兵士たちが膝を地面につき、頭を下げ始めた。
私はどうしたらいいかわからず、あたふたしてしまった。
「リーザよ。お主は我が息子であるロイゼと婚約する予定だったな......。それについて、本人から話がある」
ジジイがそう言うと、金髪のイケメンが後ろからやってきた。
「リーザ。お前との婚約の予定だが......」
おそらくこれは婚約破棄の流れだ。
私は緊張していた。
「婚約は破棄させてもらう! お前の噂のせいで、我が国の印象が下がっては困るからな!」
これがリアルな婚約破棄。
しかし、私は心の中で慌てていた。
悪役令嬢としてどう振る舞えばいいか。
そもそもこの場面で悪として振る舞うべきなのか。
私は考えすぎで頭の中がぐちゃぐちゃになった。
そして、パニックになった。
「し......」
「し......?」
「死ぬ準備をしろ!!!」
私は手を大きく振り上げる。
「南無三!!!」
私は王子の頬を全力でひっぱたいてしまった。
そして、王子はヨダレで弧を描きながら倒れた。
ジジイは驚いたショックで気絶した。
その後、二千年続く由緒正しきルーヴェ王国の歴史にリーザの名が刻まれ、私は処刑された。
Fin.
後書き
知ってる知識を振り絞って1時間で書きました。悔いはありません。
ちなみに普段はもっと真面目な作品を書いています。信じてください。
Q.なぜハッピーエンドのキーワードがあるんですか?
A.国からしたらハッピーだろこんな令嬢が一族に加わらなくて。
そして、目が覚めると豪華なベッドに横になっていた。
高い天井、豪華なシャンデリア、高そうな絵画の数々。
自分の服装を見ると、触り心地のいいサラサラした服を着ていた。
髪の毛もなんかサラサラな茶髪になっていた。
私はおそらく異世界に転生してしまったのだろう。
まさか、本当に異世界に転生することがあるなんて思ってもいなかった。
部屋を眺めていると部屋の扉が開き、メイドが入ってきた。
私を見てオロオロしながら心配している。
話を聞いてみると、私はすっ転んで頭を打って気を失っていたらしい。
都合がいいので、記憶喪失ということにし、情報を聞き出すことにした。
メイドからは私がリーザという名であることを聞かされた。
更に、ここが二千年続くルーヴェ王国という国でも名高い貴族の屋敷であるということ。
私が令嬢であり、ロイゼという名の王子に婚約を迫られていること。
そして、私がまるで物語に登場する悪役令嬢みたいだと噂されていること。
私は疑問に思った。
「悪役令嬢ってなんだ......?」
私は悪役令嬢を知らなかった。
「悪役令嬢って何よ......」
私は少し整理をしたいと言い、メイドを部屋から追い出した。
私はベッドに座り、頭を抱えていた。
「悪役令嬢って何......!? 悪役って付いてるから魔王的な感じなのかしら......!?」
私は小説とは円遠い人間だったので、何もわからなかった。
なんかざまぁ系というジャンルと一緒に登場する単語という知識しかない。
「あ、あとは......」
なんか、婚約破棄という単語も一緒に出てくることを思い出した。
「ということは、婚約破棄されたら国を滅ぼしたりするのかしら......!?」
しかし、そんな暴力の権化のような令嬢が果たして世で流行るのか。
もしかしたら違うのではと思ったが、メイドが私の思考を邪魔した。
「リーザ様......?」
「はっ......!?」
考えすぎてメイドが部屋に入り、すぐそばまで来ていることに気が付かなかった。
「な、なんでしょう?」
「ご体調が優れないところ申し訳ないのですが、ロイゼ様が直々にリーザ様とお話したいらしくて......。ドレスの方に着替えていただけませんか......?」
「わ、わかったわ......」
私はとりあえずメイドの指示に従い、ドレスに着替えることにした。
しかし、そんな私をメイドは止める。
「お嬢様が自分で着替える必要はありません。お召し物の交換はメイドの役目でございます」
メイドはそう言うと、部屋に別のメイドが三人ほど入ってきた。
そして、三人のメイドがクローゼットからドレスやティアラ、ハイヒールを取り出しす。
残りの二人は私の服を脱がせ始めた。
(令嬢ってこんな赤ちゃんみたいな扱いされるんだ......)
頭の中でそんな想像をし、少し恥ずかしくなるのだった。
ドレスに着替えると、私は馬車でお城に移動した
写真でしか見たことがないような、レンガ作りの立派なお城だった。
馬車から降りた私は、槍を持ち、鉄の鎧を身に着けた兵士たちに囲まれながら王の間に案内された。
王の間には、とてつもなく高い天井、豪華なレッドカーペット、冠を被っている王様と思われるジジイ。
あまりにも圧倒的で、唖然としてしまった。
正確にはジジイ以外に唖然とした。
ジジイへの感想は臭そうと雑魚そうだった。
「王様。リーザ様をお連れしました」
緊張を紛らわすためにジジイの口が臭そうだと妄想していたら、周りの兵士たちが膝を地面につき、頭を下げ始めた。
私はどうしたらいいかわからず、あたふたしてしまった。
「リーザよ。お主は我が息子であるロイゼと婚約する予定だったな......。それについて、本人から話がある」
ジジイがそう言うと、金髪のイケメンが後ろからやってきた。
「リーザ。お前との婚約の予定だが......」
おそらくこれは婚約破棄の流れだ。
私は緊張していた。
「婚約は破棄させてもらう! お前の噂のせいで、我が国の印象が下がっては困るからな!」
これがリアルな婚約破棄。
しかし、私は心の中で慌てていた。
悪役令嬢としてどう振る舞えばいいか。
そもそもこの場面で悪として振る舞うべきなのか。
私は考えすぎで頭の中がぐちゃぐちゃになった。
そして、パニックになった。
「し......」
「し......?」
「死ぬ準備をしろ!!!」
私は手を大きく振り上げる。
「南無三!!!」
私は王子の頬を全力でひっぱたいてしまった。
そして、王子はヨダレで弧を描きながら倒れた。
ジジイは驚いたショックで気絶した。
その後、二千年続く由緒正しきルーヴェ王国の歴史にリーザの名が刻まれ、私は処刑された。
Fin.
後書き
知ってる知識を振り絞って1時間で書きました。悔いはありません。
ちなみに普段はもっと真面目な作品を書いています。信じてください。
Q.なぜハッピーエンドのキーワードがあるんですか?
A.国からしたらハッピーだろこんな令嬢が一族に加わらなくて。
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