白い男1人、人間4人、ギタリスト5人

正君

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一部

バニラ香る白

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右の二の腕

小さいナイフが突き刺さった

弾けるようなふわっとした痛み

か細い吐息が漏れる

もっと叫ぶものだと思ってた

新たな発見だと、呑気なことを考えていた

血が滴り落ちる。

崩れ落ちる。

視界がチカチカと チカチカ

あたまが ふわふわし る

白 男の顔  えた

捕らえた

睨み付ける白い男

押さえていた左手の血がついて

 いス ツが汚れた

蹴  る私

倒れて額を打った

歪む視界

おんなのこみたいなかお



「………ローズ……アリス……」

死にたくないよ私

しにたく ない

あたし また  さんにん で

うた うたいたいな

ぎたー 弾き た








「マーガロ!マーガロ!」

「…!目開けた!開けた!開けた!ローズ!!」

あたまに響く声

高めの だいすきなこえ

「アリス……ローズ……」

涙を流してる二人

ローズギプスしてるのに暴れてる

「……白い男、見えた」

「今は話さなくていい…無事で良かった…見つけるのが遅れたら…」

声が震えてるアリス

ふと、目に入った私のギター


「……ッ!!!!」

そのときおもいだすしろいおとこ

「ッ!!!!」
「……!マーガロ!!アリス!看護士さん呼んでこい!」
「わかった!!ローズはマーガロを見てて」


白い男の手を思い出した
ぬるい、暖かな手を
うなじに、走る、なにかを
ぬるりとした何か
その時バニラの香りがしたのは覚えてる
甘い匂いとか呑気なことおもって…

……?

「ローズ…バニラの匂い、覚えてる?」
「…覚えてる、なんか、でも、記憶が曖昧で」
「マーガロ!看護士さん連れてきたよ!」
「[隕九k縺ェ]さん!どうされましたか!?」
「看護士さん、あの…麻酔って…どんな匂いしますか…」
「ま、麻酔…?なんというか…人工的な…匂いですね…」
「麻酔がどうした?」
「…私もこの子も、あの時の記憶が曖昧で…白い男がね」
「……白い、男」

「バニラの匂いがして、そのあと…腕を刺されたの…痛みはあまりなくて…今になって痛む感じ」
「だから麻酔かも…って?」
「私もそうだった、違法なドラッグかなって一瞬思ったけど、そうだったら病院が何か言うはずだろ?でも何も聞いてないから…」
「あ、あの…」
「?はい、どうされましたか」
「…ハンカチとかで、口を押さえられて麻酔吸わされるシーンって実際にあり得るんですか?」
「あり得なくはないと…思いますが」
「え?…何…口を、押さえられたってこと?」
「でも普通気付くはずだろ!マーガロならまだしも私だって襲われたんだ…」

「……なにか…気が逸れるような事をされてた?」
「…そういえば…首、うなじに……なんか、ぬるい…熱い何かが押し当てられてて」
「……その時バニラの香りがした」
「……ぬるい、熱い何か?」
「そのぬるい何かは……湿ってた?」
「……濡れてた」
「濡れてたよね…」
「……………舌ですかね…?」

「……舐められてる時、息苦しさは?」
「……あった」
「……うん」
「白い男は人に幻覚を見せられる…とか、能力者だとか…そういう説はない?」
「……」
「…ある、かもしれませんね」
「看護士さん…?まさか看護士さんにも心当たりが…?」
「私も元々…学生の頃力を持っていた過去があるので…その…色々、詳しくなっちゃって」
「……どういう、力を持ってたんですか…?」
「……」
「……」
「……消しカス綺麗にまとめられる」
「……それって能力?」
「…………それ…友達にも言われました」
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