或る数篇の恋の詩

永本雅

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憧哭

硝子越しに君の笑顔と輪郭をみたい。
声は聞こえないし何かを伝えられない。
口だけが開いて閉じて開いて閉じて。
あなたはこちらに目を向けることもないし私に気が付くこともない。
それでも私はあなたみてる。
でも、いつの間にか私は私を見ていることに気付く。
暗いここからは貴方の事は見えなくなる。
見えている君は美しい。春の日に頬を撫でていつもいない風のようだ。
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