8 / 8
ダンジョンの中の町
町の存在理由(1)
しおりを挟む
ここはダンジョンの町だ。
ダンジョンの中のどこかの層のなかに作られた秘密の町。
そんなダンジョンに潜り、当日未帰還となってしまったとある冒険者を捜索する緊急依頼。
これが今回の僕の請け負った依頼だ。
町から数えて3層までは、やはり大した難度でもなく攻略を進めることができ、4層に足を踏み入れて少し探索を終えたのだが……。
「なんだかおかしいな、ほとんど魔物の強さが変わってない気がする」
通常のダンジョンは奥に行くほどに強い魔力、いわゆる魔素が多く空気に含まれているため、その場所にいる魔物ほど強い個体が出現することが多いのだが。
「ほとんど魔素も変わってないし……どういうことなんだ? そもそもダンジョンの中に町があるし、考えてみたらこのダンジョンや町はイレギュラーが多すぎる」
ダンジョンの中の町なのになぜ魔物が湧かないんだ? これが初めての疑問だった。
「そもそも死んでもいいような環境として送り込まれたのに、なんで救助依頼が来るんだ?」
ザイルさんやドロンさん、そしてスールさんは無能判定を受けてここに来た感じではなさそうだった、なのにこの町にいる……監視目的か?
そんなことをいろいろと考えながら捜索を続けていると、 今回の目的となる遭難冒険者を発見することができたのだが、なんだか様子がおかしいのだ。
「奥が……、5層がやべぇ! 町が終わるぞ!」
「メイジやらソードマンやら、挙句ジェネラルまでめちゃくちゃ沢山いやがったんだ、あれなら最低でも絶対にキングが生まれてるはずだ、もしかしたらロードまでいるかもしれねぇ」
ダンジョンの中のどこかの層のなかに作られた秘密の町。
そんなダンジョンに潜り、当日未帰還となってしまったとある冒険者を捜索する緊急依頼。
これが今回の僕の請け負った依頼だ。
町から数えて3層までは、やはり大した難度でもなく攻略を進めることができ、4層に足を踏み入れて少し探索を終えたのだが……。
「なんだかおかしいな、ほとんど魔物の強さが変わってない気がする」
通常のダンジョンは奥に行くほどに強い魔力、いわゆる魔素が多く空気に含まれているため、その場所にいる魔物ほど強い個体が出現することが多いのだが。
「ほとんど魔素も変わってないし……どういうことなんだ? そもそもダンジョンの中に町があるし、考えてみたらこのダンジョンや町はイレギュラーが多すぎる」
ダンジョンの中の町なのになぜ魔物が湧かないんだ? これが初めての疑問だった。
「そもそも死んでもいいような環境として送り込まれたのに、なんで救助依頼が来るんだ?」
ザイルさんやドロンさん、そしてスールさんは無能判定を受けてここに来た感じではなさそうだった、なのにこの町にいる……監視目的か?
そんなことをいろいろと考えながら捜索を続けていると、 今回の目的となる遭難冒険者を発見することができたのだが、なんだか様子がおかしいのだ。
「奥が……、5層がやべぇ! 町が終わるぞ!」
「メイジやらソードマンやら、挙句ジェネラルまでめちゃくちゃ沢山いやがったんだ、あれなら最低でも絶対にキングが生まれてるはずだ、もしかしたらロードまでいるかもしれねぇ」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
阿里
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~
リーフレット
ファンタジー
「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
ハズレスキル『自動販売機』を授かって婚約破棄されましたが、 実は回復薬も魔力食も出せる最強スキルでした
暖夢 由
ファンタジー
十八歳の成人儀式で授かったのは、誰も聞いたことのない《自動販売機スキル》。
役立たずと嘲られ、婚約者レオンには即座に婚約を破棄され、人生が崩れ落ちたように思えた。
だがそのスキルには、食べ物を作り、摂取すれば魔力を増やし、さらに“治癒効果”を付与できるという隠された力があった。
倒れた母を救い、王都の名門・ヴァルセイン伯爵夫人を救ったことで、カミーラは“呪詛”という闇の存在を知る。伯爵邸で出会った炎の力を持つ公爵家次男レグナスとの出会いが、彼女の運命を大きく変えていく。
やがて王都全体に“謎の病”が蔓延。カミーラは治癒スープの炊き出しを行い、人々を次々と回復へ導く。
一方、病の裏で糸を引いていたのは………。
“無価値”と嘲られたスキルが、いま世界を癒し、未来を照らす光となる――。
「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。
しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。
「お前は用済みだ」役立たずの【地図製作者】と追放されたので、覚醒したチートスキルで最高の仲間と伝説のパーティーを結成することにした
黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――役立たずの【地図製作者(マッパー)】として所属パーティーから無一文で追放された青年、レイン。死を覚悟した未開の地で、彼のスキルは【絶対領域把握(ワールド・マッピング)】へと覚醒する。
地形、魔物、隠された宝、そのすべてを瞬時に地図化し好きな場所へ転移する。それは世界そのものを掌に収めるに等しいチートスキルだった。
魔力制御が苦手な銀髪のエルフ美少女、誇りを失った獣人の凄腕鍛冶師。才能を活かせずにいた仲間たちと出会った時、レインの地図は彼らの未来を照らし出す最強のコンパスとなる。
これは、役立たずと罵られた一人の青年が最高の仲間と共に自らの居場所を見つけ、やがて伝説へと成り上がっていく冒険譚。
「さて、どこへ行こうか。俺たちの地図は、まだ真っ白だ」
魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!
川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。
だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。
だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。
馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。
俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる