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Season 1
一章 拾われた沈黙の少女-3
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高尾山――かつてケーブルカーが行き交っていた場所。今ではレールは途切れ、駅舎も崩れ落ち、人の営みを思わせる痕跡はほとんど風化していた。
「ぷっ……その顔、なにそれ」
静まり返った廃墟の中、その声だけが妙に明るい。陽翔が堪えきれず笑った。
「うるさい……落ちねぇんだよ、これ!」
そらは苛立ったように目元をこする。京香にいたずらで塗られたアイメイクは、何度洗っても完全には落ちず、目の周りだけ不自然に黒ずんでいた。
「見ろよ。僕なんか、もっとひどいぞ」
陽翔が自分の髪をつまみ上げる。三つ編みに結われた髪が揺れた。中性的な顔立ちと華奢な体つきの彼は、女性隊員たちにとって格好の遊び道具だった。
「それより、あんたら先に行ってきて……私はここで休んでるから……」
知花が汗だくになりながら、軍服を脱ぎ捨てて言った。陽射しの強い六月。軍服は蒸し風呂のようで、彼女の服はまるで雨に打たれたようにびしょ濡れだった。
「えっ、じゃあ僕たち見回り終わったら……ちょっと本読みに行ってもいいですか?」
陽翔の目が一瞬で輝く。彼にとっての唯一の娯楽――任務先の廃墟や廃図書館でまだ読める本を見つけることだ。
「好きにしたら……帰るときは起こしてよね」
手をひらひらさせながら、知花は近くの影へと消えた。そして――青い光を帯びた巨大な戦斧《バトルアックス》を、無造作に地面へ突き立てた。
ガゴッ――
硬質な音が辺りに響く。地面に深く食い込んだ戦斧の刃。そこでは、淡い燐光が呼吸するように明滅していた。
青光兵器。通常兵器が通用しない化け物を葬れる、唯一の牙。その頼もしい輝きと、持ち主のやる気のない寝息のギャップに、そらは呆れた視線を向けた。
「よし、行くか」
陽翔のその一言を合図に、二人は互いに背を向け、それぞれ任された持ち場へと散っていった。
「……やっぱ、気味悪いよな。あの監視木ってやつ」
そらが頭上を見上げる。青白い光を放つ巨大な樹木が、空を覆うようにそびえていた。幹の表面には目のような模様が浮かび、じっと見返されているような錯覚を覚えさせる。
監視木――高尾山で最も多く見られる変異植物で、その名の通り、不気味な監視を思わせる存在だった。
そらは監視木の根元に取り付けられたセンサーに手をかざし、きちんと作動しているかを確かめた。
ピッ……ピッ……
「正常、か。案外ちゃんと動くな……。前に叩いたの、ほんとに効いたのか?」
前回来たときは誤作動を起こしていたが、知花が〈叩けば直る〉と言って本当に殴った結果、奇跡的に動いた――そんな記憶が蘇る。
ザザッ――ピピッ――
「陽翔、そっちはどうだ?」
「異常なし。センサーも正常」
ノイズ混じりの軽やかな声が返る。空気が微細なエルドライト粒子で満たされたこのエリアでは、電波など役に立たない。頼りないアナログ無線だけが、命綱だ。
「じゃ、合流して戻ろ。……それとも、本探しに直行する?」
「いいね。前回行こうとした赤い屋根の建物で」
軽いやり取りを最後に、無線が途切れた。
そらが帰ろうとしたそのときだった。監視木の隙間――巨大な虫のような何かが半ば倒れた状態で突き出ていた。まるで死骸のように、ぴくりとも動かない。
「なんだ、あれ。放っとくか。でも、後でセンサーが反応したら面倒だし……」
渋々ながら、そらは青光刀を抜いてゆっくりと近づく。木々に光が遮られ、周囲が薄闇に沈む。かすかな青白い光だけが、そらの頬を照らしていた。肌がざわつく。背筋に冷たいものが這う。
「百足虫、か……?」
実物を見るのは初めてだったが、ひと目で理解した。変異体の中でも上位種に分類される危険存在。油を塗ったような黒光りする甲殻。その隙間から生える無数の赤い脚が、びっしりと地面を覆い尽くしている。見上げんばかりの巨躯。教科書で見たイラストなど、比較にすらならない。
「なんで……こんなのが、ここに……?」
そらは頭を押さえる。百足虫が出現するのは、高尾山のさらに西側――山を越えた先の深部だけだ。ここまで入り口に近い場所で死骸が見つかるなど、あり得ない。考えるほど、胸の奥がざらつく。
「ま、帰ったら報告だけしとくか。首突っ込んで面倒に巻き込まれるのは、ごめんだし」
青光刀を鞘へ戻しながら呟く。その瞳には、わずかな不安と――逃げ場のない日常への、静かな諦めが漂っていた。
約束していた建物に着くと、陽翔はすでに到着して夢中に本棚を漁っていた。
「そら! ちょっと来てみろよ、ここ、本がめちゃくちゃあるんだぞ!」
陽翔の声には興奮が混じっていた。
かつて人が暮らしていたらしいその建物は、散乱した机や倒れた本棚が無造作に転がり、壁一面にはまだ古い本がずらりと残っていた。
「すげぇな。いくら旧時代の家だからって、これはちょっと、えぐすぎないか?」
そらは埃を払いながら、感心したように呟いた。これまで覗いてきた民家の中でも、ここがもっとも本の多い家なんじゃないかと思えるくらいだった。
変色した紙束。旧時代だと呼ばれるかつての日本には、こんな贅沢品が当たり前に溢れていたという。 エルドライト落下から四十年。生きるだけで精一杯の今の東京で、紙の本などというものは、一部の物好きか金持ちしか拝めない遺物になり果てていた。
「前に言ったっけ? 昔の人はさ、本を読むだけじゃなくて、飾りとしても使ってたらしいよ。田んぼのない東京でも、毎日米を食べてたってさ。贅沢、贅沢」
陽翔には、一度読んだ本の内容を一字一句忘れないという絶対記憶がある。すでに何百冊分もの知識が、その小さな頭の中に詰め込まれていた。
「は? 飾りとか、やばいっしょ。それより米食いてぇ~ 最近はクソみたいなじゃがいもばっかだし」
そらは乾いた笑いをこぼした。
最近の食事を思い返しても、脳裏に浮かぶのはじゃがいも、じゃがいも、そしてもやしの無限ループ。その幻の白い塊を想像しただけで、条件反射のように口の中へじわりと唾液が溢れ出した。
「じゃがいもでもマシだよ。孤児院の時なんか、毎日もやしばっか食ってたじゃん」
「そうそう、あの院長特製もやしスープとかいうやつ。自分で開発した料理とか言ってたけど、あれマジで不味かったな」
二人は思わず吹き出した。孤児院時代、ろくな食料もなく、もやしと片栗粉を水で煮ただけの謎のスープで腹を満たしていた日々。それでも、今となっては懐かしい記憶だった。
「それより……この家、どうやら医者の家だったみたいだ」
陽翔が机の上の本を手に取り、表紙を見ながら言った。そこには専門書らしき難しい文字が並んでいた。
「へぇ、面白そうな内容でもあるのか?」
そらが別の棚を物色しながら尋ねる。
「後天的な言語障害っていってもいくつか種類があってさ。言語をつかさどるブローカ野が傷ついて起こる失語症とか、強いトラウマがきっかけで言葉が出なくなる転換障害とか……おい、ちゃんと聞いてんのか?」
陽翔が顔を上げると、そらは全く聞いておらず、別の棚を探していた。
「……聞いてるって」
「またあの本探してるんだろ、『色あせた月と光を失った太陽』とかいうやつ。あれ、たぶん勘違いだって。そんな本、本当にあるの?」
「気にすんなよ」
そらは短く返し、探す手を止めなかった。
『色あせた月と光を失った太陽』――それは、幼い頃に両親が何度も読み聞かせてくれた絵本だった。ただ、優しい声の響きと、その題名だけが記憶の底にこびりついている。顔も忘れてしまった両親と自分をつなぐ、唯一の細い糸。
そんな思い出をあっさり否定されて、そらの胸の奥がじわりと熱を帯びる。けれど、いまさら何を言っても仕方がない。そらは奥歯を噛みしめ、湧き上がる感情を無理やり鎮めた。
本を開いてから三十分ほど経ったころ、そらと陽翔はそれぞれ本棚の片づけを始めていた。気に入った本を何冊か鞄にしまい込み、そろそろ知花を起こしに行くか――そう思いはじめた、そのときだった。
――ドサッ
建物の入口の方から、何かが崩れ落ちるような鈍い音が響いた。二人は同時に動きを止め、息を潜める。高尾山周辺は死んだように静かだ。
風の音以外にするはずのない物音が、鼓膜を揺らした。生きているのは、自分たちか――それとも……。
「ぷっ……その顔、なにそれ」
静まり返った廃墟の中、その声だけが妙に明るい。陽翔が堪えきれず笑った。
「うるさい……落ちねぇんだよ、これ!」
そらは苛立ったように目元をこする。京香にいたずらで塗られたアイメイクは、何度洗っても完全には落ちず、目の周りだけ不自然に黒ずんでいた。
「見ろよ。僕なんか、もっとひどいぞ」
陽翔が自分の髪をつまみ上げる。三つ編みに結われた髪が揺れた。中性的な顔立ちと華奢な体つきの彼は、女性隊員たちにとって格好の遊び道具だった。
「それより、あんたら先に行ってきて……私はここで休んでるから……」
知花が汗だくになりながら、軍服を脱ぎ捨てて言った。陽射しの強い六月。軍服は蒸し風呂のようで、彼女の服はまるで雨に打たれたようにびしょ濡れだった。
「えっ、じゃあ僕たち見回り終わったら……ちょっと本読みに行ってもいいですか?」
陽翔の目が一瞬で輝く。彼にとっての唯一の娯楽――任務先の廃墟や廃図書館でまだ読める本を見つけることだ。
「好きにしたら……帰るときは起こしてよね」
手をひらひらさせながら、知花は近くの影へと消えた。そして――青い光を帯びた巨大な戦斧《バトルアックス》を、無造作に地面へ突き立てた。
ガゴッ――
硬質な音が辺りに響く。地面に深く食い込んだ戦斧の刃。そこでは、淡い燐光が呼吸するように明滅していた。
青光兵器。通常兵器が通用しない化け物を葬れる、唯一の牙。その頼もしい輝きと、持ち主のやる気のない寝息のギャップに、そらは呆れた視線を向けた。
「よし、行くか」
陽翔のその一言を合図に、二人は互いに背を向け、それぞれ任された持ち場へと散っていった。
「……やっぱ、気味悪いよな。あの監視木ってやつ」
そらが頭上を見上げる。青白い光を放つ巨大な樹木が、空を覆うようにそびえていた。幹の表面には目のような模様が浮かび、じっと見返されているような錯覚を覚えさせる。
監視木――高尾山で最も多く見られる変異植物で、その名の通り、不気味な監視を思わせる存在だった。
そらは監視木の根元に取り付けられたセンサーに手をかざし、きちんと作動しているかを確かめた。
ピッ……ピッ……
「正常、か。案外ちゃんと動くな……。前に叩いたの、ほんとに効いたのか?」
前回来たときは誤作動を起こしていたが、知花が〈叩けば直る〉と言って本当に殴った結果、奇跡的に動いた――そんな記憶が蘇る。
ザザッ――ピピッ――
「陽翔、そっちはどうだ?」
「異常なし。センサーも正常」
ノイズ混じりの軽やかな声が返る。空気が微細なエルドライト粒子で満たされたこのエリアでは、電波など役に立たない。頼りないアナログ無線だけが、命綱だ。
「じゃ、合流して戻ろ。……それとも、本探しに直行する?」
「いいね。前回行こうとした赤い屋根の建物で」
軽いやり取りを最後に、無線が途切れた。
そらが帰ろうとしたそのときだった。監視木の隙間――巨大な虫のような何かが半ば倒れた状態で突き出ていた。まるで死骸のように、ぴくりとも動かない。
「なんだ、あれ。放っとくか。でも、後でセンサーが反応したら面倒だし……」
渋々ながら、そらは青光刀を抜いてゆっくりと近づく。木々に光が遮られ、周囲が薄闇に沈む。かすかな青白い光だけが、そらの頬を照らしていた。肌がざわつく。背筋に冷たいものが這う。
「百足虫、か……?」
実物を見るのは初めてだったが、ひと目で理解した。変異体の中でも上位種に分類される危険存在。油を塗ったような黒光りする甲殻。その隙間から生える無数の赤い脚が、びっしりと地面を覆い尽くしている。見上げんばかりの巨躯。教科書で見たイラストなど、比較にすらならない。
「なんで……こんなのが、ここに……?」
そらは頭を押さえる。百足虫が出現するのは、高尾山のさらに西側――山を越えた先の深部だけだ。ここまで入り口に近い場所で死骸が見つかるなど、あり得ない。考えるほど、胸の奥がざらつく。
「ま、帰ったら報告だけしとくか。首突っ込んで面倒に巻き込まれるのは、ごめんだし」
青光刀を鞘へ戻しながら呟く。その瞳には、わずかな不安と――逃げ場のない日常への、静かな諦めが漂っていた。
約束していた建物に着くと、陽翔はすでに到着して夢中に本棚を漁っていた。
「そら! ちょっと来てみろよ、ここ、本がめちゃくちゃあるんだぞ!」
陽翔の声には興奮が混じっていた。
かつて人が暮らしていたらしいその建物は、散乱した机や倒れた本棚が無造作に転がり、壁一面にはまだ古い本がずらりと残っていた。
「すげぇな。いくら旧時代の家だからって、これはちょっと、えぐすぎないか?」
そらは埃を払いながら、感心したように呟いた。これまで覗いてきた民家の中でも、ここがもっとも本の多い家なんじゃないかと思えるくらいだった。
変色した紙束。旧時代だと呼ばれるかつての日本には、こんな贅沢品が当たり前に溢れていたという。 エルドライト落下から四十年。生きるだけで精一杯の今の東京で、紙の本などというものは、一部の物好きか金持ちしか拝めない遺物になり果てていた。
「前に言ったっけ? 昔の人はさ、本を読むだけじゃなくて、飾りとしても使ってたらしいよ。田んぼのない東京でも、毎日米を食べてたってさ。贅沢、贅沢」
陽翔には、一度読んだ本の内容を一字一句忘れないという絶対記憶がある。すでに何百冊分もの知識が、その小さな頭の中に詰め込まれていた。
「は? 飾りとか、やばいっしょ。それより米食いてぇ~ 最近はクソみたいなじゃがいもばっかだし」
そらは乾いた笑いをこぼした。
最近の食事を思い返しても、脳裏に浮かぶのはじゃがいも、じゃがいも、そしてもやしの無限ループ。その幻の白い塊を想像しただけで、条件反射のように口の中へじわりと唾液が溢れ出した。
「じゃがいもでもマシだよ。孤児院の時なんか、毎日もやしばっか食ってたじゃん」
「そうそう、あの院長特製もやしスープとかいうやつ。自分で開発した料理とか言ってたけど、あれマジで不味かったな」
二人は思わず吹き出した。孤児院時代、ろくな食料もなく、もやしと片栗粉を水で煮ただけの謎のスープで腹を満たしていた日々。それでも、今となっては懐かしい記憶だった。
「それより……この家、どうやら医者の家だったみたいだ」
陽翔が机の上の本を手に取り、表紙を見ながら言った。そこには専門書らしき難しい文字が並んでいた。
「へぇ、面白そうな内容でもあるのか?」
そらが別の棚を物色しながら尋ねる。
「後天的な言語障害っていってもいくつか種類があってさ。言語をつかさどるブローカ野が傷ついて起こる失語症とか、強いトラウマがきっかけで言葉が出なくなる転換障害とか……おい、ちゃんと聞いてんのか?」
陽翔が顔を上げると、そらは全く聞いておらず、別の棚を探していた。
「……聞いてるって」
「またあの本探してるんだろ、『色あせた月と光を失った太陽』とかいうやつ。あれ、たぶん勘違いだって。そんな本、本当にあるの?」
「気にすんなよ」
そらは短く返し、探す手を止めなかった。
『色あせた月と光を失った太陽』――それは、幼い頃に両親が何度も読み聞かせてくれた絵本だった。ただ、優しい声の響きと、その題名だけが記憶の底にこびりついている。顔も忘れてしまった両親と自分をつなぐ、唯一の細い糸。
そんな思い出をあっさり否定されて、そらの胸の奥がじわりと熱を帯びる。けれど、いまさら何を言っても仕方がない。そらは奥歯を噛みしめ、湧き上がる感情を無理やり鎮めた。
本を開いてから三十分ほど経ったころ、そらと陽翔はそれぞれ本棚の片づけを始めていた。気に入った本を何冊か鞄にしまい込み、そろそろ知花を起こしに行くか――そう思いはじめた、そのときだった。
――ドサッ
建物の入口の方から、何かが崩れ落ちるような鈍い音が響いた。二人は同時に動きを止め、息を潜める。高尾山周辺は死んだように静かだ。
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