D○ZNとY○UTUBEとウ○イレでしかサッカーを知らない俺が女子エルフ代表の監督に就任した訳だが

米俵猫太朗

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第五章

監視

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 小屋の中に他の全員を残し、ステフは俺だけを伴って外へ出た。イリス村へ続く道からは、松明の群が迫ってきている。
「ショーキチ、弓だけ構えろ。まだ矢をつがえて張らなくて良いぞ。腕が疲れてぷるぷる震えると可愛いからな」
 ステフはそう助言しつつ笑ったが、俺の足の方は既に震えそうだった。松明の群は「武器を持った20名以上の人影」という明確な姿をとりつつあったからだ。
「ほう、そういう事ならなっ!」
 ステフは一瞬の動き炎と冷気を放つ剣を抜き放ち地面に刺した。続く動作でさっとマントを脱ぎ捨てたその両手には、いつの間にか投げナイフが3本づつ握られている。
「武勇伝武勇伝、デンデンデデンデン! にまた一つ加わるような戦いでも始めようか?」
 彼女は楽しそうに暴徒たちに語りかけた。そして誰から餌食にかけようかと悩む素振りを見せるが、俺は全然別の事で悩んでいた。
 いったいどうしてこんな事態になったんだ……?

~活動報告 二日目~

 その青年はイリスの村で最後の補給を行ったようだった。
「おめーさ、本当に山側を行くだか?」
「ええ。時間の短縮になりますし、それにナリスはエルフなので森の方が慣れてますから」
 青年は荷馬車の具合を点検している連れ合いの方を指さす。痩身なエルフ男性の中でもとりわけ華奢な部類に入りそうなその相棒――ナリスという名らしい――は、氷のような美貌を引き締め細かな部品までチェックしていた。
「だども……あっちの道は略奪隊が出るって言うだしなあ」
 村唯一の雑貨屋店主の言葉に、私の隣に潜む若者が身じろぎした。私は姿勢を崩し物音を立てそうな彼女をそっと支える。
「(狼狽えるな。エルフの方に気づかれるぞ)」
「(すみません!)」
 青年が店主に何か応えようと口を開きかけたタイミングで、エルフは美しい切れ目を青年の方へ向けて言った。
「ショー! いつまでぐずぐずしているんだ? 早く行くぞ!」
「分かった、すぐ行く! ありがとうございました、それでは」
 ショーと呼ばれた青年は店主に会釈すると、小走りでエルフに近づく。私はショーが隣に並んだ途端、ナリスが鋭い表情を一気に緩め優しく微笑んだ事を見逃さなかった。
 荷馬車が出発しある程度離れるのを待ち、私は今見た光景について"略奪隊"の皆に報告し、しばし冷静に話し合ったあと追跡を再開した。

~活動報告 三日目~

 あの人間とエルフ、二人の青年のコンビ――隊全体の合議により目標をナリショーと呼称する事が決定した――はまるで人目を避けるかのようにとりわけ小道を進み、我々が「風の舞台」と呼ぶ高台に到達した。
 時間は夕刻。彼らはそこをその日の宿営地と決めたようだ。
「確かに見晴らしは良いが……夜になると風が寒くないかな?」
 ショーは周囲を見渡し半信半疑な様子で荷物を解く。
「ほほう。人間がエルフ様に野営の事で意見するか?」
 気取った足取りでナリスがショーに近づくと、からかうような表情で彼の顔をのぞき込む。
「そういう言い方は止めろよ。俺はナリスが風邪をひくんじゃないか、心配しているだけだ」
 顔をジロジロ見られたショーが頬を赤らめそっぽを向く。
「それはありがたい。だったらいっそ……」
 ナリスはエルフ特有の音のしない歩みでショーの背後に近づき、一気に背中から抱き締めた。
「今晩はこうやって抱き合って寝るか?」
 きたこれ!
「ナリス! やめろよ、こんな見晴らしの良いところで……」
「大丈夫。これだけの山奥だ、誰も見ていないさ……」
 拙者たちが見ているでござるよ、デユフフ!
「ナリス、俺は……」
「しっ! 今は口を閉じて……」
 どうやって口を閉じさせるでござるか!?
「黙ってこの夕日を見ていよう……」
 ナリスはショーの顎を掴み、空の方へ向けた。日が落ちていくのを惜しんでいるのか、やがて降りる夜の帳が二人を世界から隠してくれるのを期待しているのか、彼らの真の内心は分からない。
 我々に分かるのはただ、「収穫の時はきた」それだけだった。今宵は大きな狩りになる。
 
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 文中、冷静さを欠く表現が何点か見受けられたっす。提出の際は削除することをおすすめするっす。 クエンより。
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