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第二十九章
すったもんだ
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シャマーさんは一飛びで机を乗り越え、椅子に座る俺の上にのしかかってきた! 姿勢としては俺の右太股を両足で挟む様な形だ。
「いやいやそういうのは要らないんで!」
俺はそう言いつつ彼女の身体を押しのけようとする。ちなみに今更だが今日はオフの日であるのでこのエルフが着ているはジャージではなく、肩が出ていてスカート部分が短い黄色のワンピースだ。俺の上に載った際にスカートの裾がめくれ上がり、タイツなど履いていない素肌が太股のかなり上の方まで露出する。
「私が要るの!」
シャマーさんはそう言いながら俺の右手を掴みスカートの下へ滑り込ませ、自身の右手で俺の首裏を掴み顔を近寄らせ唇を重ねた。
「(く、首相撲! テイクダウンディフェンスの次は首相撲が必要だ!)」
俺は凄い勢いで唇を奪われながら、また新しい課題を見つけて脳内のメモに刻み込んでいた。実のところゴルルグ族の街で女性から立て続けに押し倒された際にテイクダウンへの守備については必要性を覚え、タッキさんから幾つか教えて貰ってはいた。だがそれだけではダメだったようだ。
今度は首相撲だ。これは膝蹴り等を入れる際、相手の首の後ろを掴んで逃げられないようにするテクニックで元はムエタイで有名だ。一方、近年ではMMAにも取り入れられ、片手で首相撲を行いもう片方の腕で殴るクリンチ・アッパー等も開発されている。今回、シャマーさんが使ったのはそれに近い動きだな。
しかし一つ技術を覚えたらまた一つ必要なモノが見つかる……まるでチームの成長みたいだね!
「ん……んん……!」
そんな事を考えている間もシャマーさんの舌が俺の口内で暴れる。いつもの様に――って『いつも』とか言ってしまうのは本当に面目ないのだが――弄ぶ動きではなく、強烈に絡め吸い出そうとするかの如く、だ。これはこれでエッチだが、何かいつもの彼女らしくないぞ?
「ぷはっ! シャマーさんどうしたって言うんですか!?」
俺は僅かな息継ぎのタイミングで少し距離をおいて問う。これだけ取り乱しているということは、良くないボタンを押してしまったか? あ! そう言えば前に褒め殺しした時もこんな風になったな?
「うう……」
シャマーさんは呼吸を整えながら俺を上目遣いで見る。もしかして『過剰に褒められる』というのが弱点にしてバーサーク化のポイントなのかもしれない。ゲームでも『とある属性の攻撃を喰らうと大ダメージを受けるが凶暴化する』みたいなモンスターがいるし!
ならば俺がするべきは……
「私がどうじゃなくて、ショーちゃんが泣くんだから!」
しかし、俺が一筋の光明を見つけたタイミングは、同時に彼女が新たな攻勢に出た瞬間でもあった。なんとシャマーさんは俺の服の胸元を両手で開き、乳首の少し上に猛烈に吹いついたのだ!
「うわぁ!」
俺は性的なニュアンスと言うよりは驚きが強い悲鳴を上げた。ここまで多少エッチな絡みは合ったとは言え、なんとなく
「こういう一線は越えないのではないか?」
という根拠の無い確信があったのだ。
「ちゅ……ぺろ」
だがシャマーさんはその線を一飛びで、いや一舐めで越えてしまった。
「ちょっとシャマーさん! もしかして……あっ!」
そう訊ねる俺が心配している間に心配している通り、シャマーさんは俺の胸に鋭い痛みを残した。
「あっあっあっ、跡をつけようとしているんじゃないですよね!?」
その痛さで確信はあったが彼女の頭を押しのけ自分の胸を見る。はたして、そこには赤く滲んだ――そして翌日にはもう紫に変色するであろう――キスマークが幾つも並んでいた。
「いやついとるわ……シャマーさん!」
俺は情けなくも泣きそうな声で言った。
「うふふー! これでヨシ!」
「ヨシじゃないです!」
しかしその出来映え、或いは宣言通りの俺の泣き声に満足したかシャマーさんはいつもの調子を取り戻していた。
「アトを残しちゃうのは流石に駄目ですよ! いやそれ以前も駄目ですが!」
「ふーん。じゃあ証拠隠滅できることしちゃう?」
そう言うとシャマーさんは俺の太股を優しく抓る。
「はあ? この跡を消せるんですか?」
「ううん。違うところを舐めてー。でも出ちゃったものを全部、飲んじゃうのー」
怪しく微笑むドーンエルフはそう言って最後に俺の胸を一舐めすると、すっと俺の足の間に座り込んだ。
「飲む? 何の話ですか?」
「分かんない? じゃあ目を閉じて、ちょっと足を開いてみよっかー」
俺が首を傾げるとシャマーさんはやたらと目を輝かせてそう指示を出してきた。何か分からないが、これは言うことを聞いた方が良いのか?
「飲むと言えば……シャマーはブルマンで良かったですよね?」
と、俺が目を閉じるより先にそんな声がして、ダリオさんとナリンさんが帰ってきた。
「シャマー! なっ、何をするつもりだったの!?」
彼女らの両手には木の枝で編まれた駕籠があり、軽食や飲み物の瓶が詰め込まれていた。
「あ、ありがとうございます! じゃあ頂きましょうか」
「別にー」
俺とシャマーさんは同時にそう言って姿勢を戻す。
「(続きはまた今度ねー)」
最後にそんな謎の囁きを残して、褒め方には注意を要するエルフは自分の座席へ帰って行った……。
「いやいやそういうのは要らないんで!」
俺はそう言いつつ彼女の身体を押しのけようとする。ちなみに今更だが今日はオフの日であるのでこのエルフが着ているはジャージではなく、肩が出ていてスカート部分が短い黄色のワンピースだ。俺の上に載った際にスカートの裾がめくれ上がり、タイツなど履いていない素肌が太股のかなり上の方まで露出する。
「私が要るの!」
シャマーさんはそう言いながら俺の右手を掴みスカートの下へ滑り込ませ、自身の右手で俺の首裏を掴み顔を近寄らせ唇を重ねた。
「(く、首相撲! テイクダウンディフェンスの次は首相撲が必要だ!)」
俺は凄い勢いで唇を奪われながら、また新しい課題を見つけて脳内のメモに刻み込んでいた。実のところゴルルグ族の街で女性から立て続けに押し倒された際にテイクダウンへの守備については必要性を覚え、タッキさんから幾つか教えて貰ってはいた。だがそれだけではダメだったようだ。
今度は首相撲だ。これは膝蹴り等を入れる際、相手の首の後ろを掴んで逃げられないようにするテクニックで元はムエタイで有名だ。一方、近年ではMMAにも取り入れられ、片手で首相撲を行いもう片方の腕で殴るクリンチ・アッパー等も開発されている。今回、シャマーさんが使ったのはそれに近い動きだな。
しかし一つ技術を覚えたらまた一つ必要なモノが見つかる……まるでチームの成長みたいだね!
「ん……んん……!」
そんな事を考えている間もシャマーさんの舌が俺の口内で暴れる。いつもの様に――って『いつも』とか言ってしまうのは本当に面目ないのだが――弄ぶ動きではなく、強烈に絡め吸い出そうとするかの如く、だ。これはこれでエッチだが、何かいつもの彼女らしくないぞ?
「ぷはっ! シャマーさんどうしたって言うんですか!?」
俺は僅かな息継ぎのタイミングで少し距離をおいて問う。これだけ取り乱しているということは、良くないボタンを押してしまったか? あ! そう言えば前に褒め殺しした時もこんな風になったな?
「うう……」
シャマーさんは呼吸を整えながら俺を上目遣いで見る。もしかして『過剰に褒められる』というのが弱点にしてバーサーク化のポイントなのかもしれない。ゲームでも『とある属性の攻撃を喰らうと大ダメージを受けるが凶暴化する』みたいなモンスターがいるし!
ならば俺がするべきは……
「私がどうじゃなくて、ショーちゃんが泣くんだから!」
しかし、俺が一筋の光明を見つけたタイミングは、同時に彼女が新たな攻勢に出た瞬間でもあった。なんとシャマーさんは俺の服の胸元を両手で開き、乳首の少し上に猛烈に吹いついたのだ!
「うわぁ!」
俺は性的なニュアンスと言うよりは驚きが強い悲鳴を上げた。ここまで多少エッチな絡みは合ったとは言え、なんとなく
「こういう一線は越えないのではないか?」
という根拠の無い確信があったのだ。
「ちゅ……ぺろ」
だがシャマーさんはその線を一飛びで、いや一舐めで越えてしまった。
「ちょっとシャマーさん! もしかして……あっ!」
そう訊ねる俺が心配している間に心配している通り、シャマーさんは俺の胸に鋭い痛みを残した。
「あっあっあっ、跡をつけようとしているんじゃないですよね!?」
その痛さで確信はあったが彼女の頭を押しのけ自分の胸を見る。はたして、そこには赤く滲んだ――そして翌日にはもう紫に変色するであろう――キスマークが幾つも並んでいた。
「いやついとるわ……シャマーさん!」
俺は情けなくも泣きそうな声で言った。
「うふふー! これでヨシ!」
「ヨシじゃないです!」
しかしその出来映え、或いは宣言通りの俺の泣き声に満足したかシャマーさんはいつもの調子を取り戻していた。
「アトを残しちゃうのは流石に駄目ですよ! いやそれ以前も駄目ですが!」
「ふーん。じゃあ証拠隠滅できることしちゃう?」
そう言うとシャマーさんは俺の太股を優しく抓る。
「はあ? この跡を消せるんですか?」
「ううん。違うところを舐めてー。でも出ちゃったものを全部、飲んじゃうのー」
怪しく微笑むドーンエルフはそう言って最後に俺の胸を一舐めすると、すっと俺の足の間に座り込んだ。
「飲む? 何の話ですか?」
「分かんない? じゃあ目を閉じて、ちょっと足を開いてみよっかー」
俺が首を傾げるとシャマーさんはやたらと目を輝かせてそう指示を出してきた。何か分からないが、これは言うことを聞いた方が良いのか?
「飲むと言えば……シャマーはブルマンで良かったですよね?」
と、俺が目を閉じるより先にそんな声がして、ダリオさんとナリンさんが帰ってきた。
「シャマー! なっ、何をするつもりだったの!?」
彼女らの両手には木の枝で編まれた駕籠があり、軽食や飲み物の瓶が詰め込まれていた。
「あ、ありがとうございます! じゃあ頂きましょうか」
「別にー」
俺とシャマーさんは同時にそう言って姿勢を戻す。
「(続きはまた今度ねー)」
最後にそんな謎の囁きを残して、褒め方には注意を要するエルフは自分の座席へ帰って行った……。
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