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肉じゃが
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「お爺さん、なんか綺麗な女の人連れてたね。」
祖父達が帰るのと入れ違いに、お隣さんが笊を抱えてやって来た。
野菜と白い発泡スチロールパックが見えるから、肉じゃがの材料だろう。
「あの歳で不倫?お元気ねぇ。」
「瑞穂くんの前で、あまり不謹慎な事は言わないで下さい。」
「あら、光さんて優しいのね。」
「瑞穂くんが里帰りした時に、変な知識ばかり増やして帰って来たって嘆かれたらどうするんですか?」
「ヒカリ、ワタシコトバクライシッテルヨ」
あ、そうだった。
この人、飛び級出来るほど、頭脳明晰な人だった。
あと、そこの女子2人。
人の顔見てニヤニヤしないの。
………
じゃがいもの皮剥きは勿論瑞穂くんの役割。
いや、別に、じゃがいもなんかは皮を剥かずに食えるし、僕は殆どの野菜の皮を剥かない。
いや、栄養がどうとか色々あるけど、単純に面倒くさいから。
瑞穂くんが率先して皮剥きをするのは、自分に出来る仕事があるのが嬉しいからで、お隣さんがやらないのは、ピラーを使っても自分を剥いちゃうのがわかっているから。
なので、サヤエンドウのヘタを取ったり、インゲン豆を鋏で切ったりしてる。
…なんで豆被り?
「肉は合い挽き肉と、豚バラ肉を用意したので、お豆さんも2種類買ってみました。」
「歯触りは変わっても、味は変わらないと思いますよ。」
ぶっちゃけ、一口大に切った具材を出汁と調味料で煮るだけの料理だし。(ダシ被り)
………
「美味しい。……これ、本当にわたしが作ったの?」
「ワタシノモオイシイヨ」
単なる煮物だから、食材の大きさと調味料の量、それに煮込む時間を間違えなければ、そうそう失敗をすることはないわけで。
僕はタブレットをシンクに置いて、スマホをタイマーにして、正しい手順を彼女達に叩き込んだ。
その結果が、これだ。
女性としての経験値が足りないであろう瑞穂くんはともかく、お隣さんは何をして生きて来たのだろう。
「ん?お付き合いで覚えたお酒には強くなったよ。」
「駄目人間だ。」
「お付き合いって言っても檀家さんだから、お爺さんやお婆さんばかりなんだけどね。」
「残念人間だ。」
とはいえ、うちの祖父みたいな人とばかりお付き合いさせられるお隣さんの懐の深さに感服するしかないよ。
僕はこの家に来てから、ひたすら疲れているもん。
「それで、さっきの女の人ってどなたなの?駐車場を借りたいってお爺さんと挨拶に来たけど。」
良かった。
うちの馬鹿爺は、いくら菩提寺とはいえ無断駐車はしてなかったか。
もし無断駐車だったら、明日だか明後日だかに110番しちゃおうかと思ってたところだ。
「警察の方ですよ。詳しいことは聞いていませんが、祖父の弟子の1人らしいです。」
「お爺さん経由で、また光さんにお嫁さんが増えたのかと。」
「またってなんですか、またって。」
「ワタシノツギダカラ、マタ?」
「瑞穂くんは余計なこと言わないように。」
「ブー」
「彼女は近くにご結婚なさるんですよ。そのお相手は、僕と祖父にも縁の有る警察の方で、祖父と祖母が仲人を務めると聞いています。この屋敷に来た理由は、まぁ僕も関わっていますから、剣道ですよ。」
「光さんも瑞穂ちゃんも、強いんですってねぇ。」
「ワタシハ、ソンナニツヨクナイ」
「さっき、北海道大会で準優勝した婦警を瞬殺しましたが。」
「ヒカリ!?」
なお、その婦警さんの婚約者は、全日本大会の優勝者で、僕が勝っちゃたのは内緒だ。
「今月いっぱいで退職が決まっていて、今はこっちで新居を色々誂えているそうですよ。」
まさか僕んちに泊まっていったりしませんよね。
人様の婚約者を預かったら、大変面倒な事になるぞ。
ましてや相手は、あの後藤さんやんけ。
と、北海道警さんに聞くと、笑いながら否定されました。
新しい家があるのよ。
でも、明日も来るからね。
って。
なんだかなぁ。
猛烈な勢いで新しい知り合いが増えていくんだけど。
しかも女性ばかり。
★ ★ ★
僕を揶揄うだけ揶揄って気が済んだのか、
「また美味しい料理を教えてね。米と野菜と果物はたくさん提供出来るからぁ。」
と、手作り肉じゃがが入った鍋と笊を抱えて、お隣さんは帰宅(帰寺?)して行った。
そう言えば、法事のお供えって果物籠だよなぁ。
檀家さんから贈られたお供えって、こうやって消費されるのか。
(本当かぁ?)
ほぼ屋敷の3面に及ぶ雨戸シャッターを閉めているうちに、
「ア、クマチャン」
「クゥー」
穴熊がまた庭に出て来たので、瑞穂くんは縁側から飛び出して行っちゃった。
「玄関は空いているから、そっちから上がって来なさい。」
「ハーイ」
「クゥー」
これはあれだな。
やたら緊張感と警戒心が蒸発する瑞穂くん用に、庭に街灯を付けた方がいいかもしれない。
あと、穴熊用に犬小屋とか買ってみようか。
番犬の代わりに番穴熊と言うのも…。
有り得ねえよなぁ。
セコムに同居人と穴熊が引っ掛かる家というのも困るぞ。
さて、久しぶりに1人になれたので、ちょっと思考タイム。
言うまでもなく、爺さんと水野さんの事だ。
明後日試合だから、明日中になんとかしろとのお達しだからね。
水野さんの腕前は、はっきり言って上の上だ。
北海道道警や、僕が通わされた警察道場の婦警のレベルがわからないけど、彼女は決して弱くない。
うちの瑞穂くんは速攻で破ったけど、10戦すれば互角の対戦成績にもっていけるだろう。
何しろ瑞穂くんは、日本剣士との対戦歴か少ない。
警察官の剣道・柔道は、日本一だ。(変な日本語)
勿論、個々で言えば、特に柔道では大学教諭や警備会社の社員が、平気で世界大会で優勝するけど、では彼ら彼女ら選手全体のレベルが高いとは言い切れない。
純粋に競技としてか、護身術としてか。
その目的と目標が違うから、
画像で見る限りでは、石川さんのレベルと、水野さんのレベルは、本当に紙一重だ。
石川さんって人の考えは知らないけど、おそらく水野さんをリスペクトしている。
だからこそ、祖父を頼って、わざわざ2人して僕の屋敷に来る訳だから。
………。
まさか爺ちゃん、それもわかってて、こんな屋敷を何もわからない孫に押し付けたのか?
許嫁と穴熊付きの屋敷を。
「クマチャン、カワイイ。」
たっぷり穴熊成分を充填したのか、顔をツルツルに光らせて、瑞穂くんが帰ってきた。
調べてみたら、穴熊にも狐と同じエキノコックスが寄生している可能性もゼロではないとわかった。
さて、どうしたものか。
瑞穂くんに、穴熊の危険性を伝えるべきかどうか。
あれ?
剣道の話、どこ行った?
祖父達が帰るのと入れ違いに、お隣さんが笊を抱えてやって来た。
野菜と白い発泡スチロールパックが見えるから、肉じゃがの材料だろう。
「あの歳で不倫?お元気ねぇ。」
「瑞穂くんの前で、あまり不謹慎な事は言わないで下さい。」
「あら、光さんて優しいのね。」
「瑞穂くんが里帰りした時に、変な知識ばかり増やして帰って来たって嘆かれたらどうするんですか?」
「ヒカリ、ワタシコトバクライシッテルヨ」
あ、そうだった。
この人、飛び級出来るほど、頭脳明晰な人だった。
あと、そこの女子2人。
人の顔見てニヤニヤしないの。
………
じゃがいもの皮剥きは勿論瑞穂くんの役割。
いや、別に、じゃがいもなんかは皮を剥かずに食えるし、僕は殆どの野菜の皮を剥かない。
いや、栄養がどうとか色々あるけど、単純に面倒くさいから。
瑞穂くんが率先して皮剥きをするのは、自分に出来る仕事があるのが嬉しいからで、お隣さんがやらないのは、ピラーを使っても自分を剥いちゃうのがわかっているから。
なので、サヤエンドウのヘタを取ったり、インゲン豆を鋏で切ったりしてる。
…なんで豆被り?
「肉は合い挽き肉と、豚バラ肉を用意したので、お豆さんも2種類買ってみました。」
「歯触りは変わっても、味は変わらないと思いますよ。」
ぶっちゃけ、一口大に切った具材を出汁と調味料で煮るだけの料理だし。(ダシ被り)
………
「美味しい。……これ、本当にわたしが作ったの?」
「ワタシノモオイシイヨ」
単なる煮物だから、食材の大きさと調味料の量、それに煮込む時間を間違えなければ、そうそう失敗をすることはないわけで。
僕はタブレットをシンクに置いて、スマホをタイマーにして、正しい手順を彼女達に叩き込んだ。
その結果が、これだ。
女性としての経験値が足りないであろう瑞穂くんはともかく、お隣さんは何をして生きて来たのだろう。
「ん?お付き合いで覚えたお酒には強くなったよ。」
「駄目人間だ。」
「お付き合いって言っても檀家さんだから、お爺さんやお婆さんばかりなんだけどね。」
「残念人間だ。」
とはいえ、うちの祖父みたいな人とばかりお付き合いさせられるお隣さんの懐の深さに感服するしかないよ。
僕はこの家に来てから、ひたすら疲れているもん。
「それで、さっきの女の人ってどなたなの?駐車場を借りたいってお爺さんと挨拶に来たけど。」
良かった。
うちの馬鹿爺は、いくら菩提寺とはいえ無断駐車はしてなかったか。
もし無断駐車だったら、明日だか明後日だかに110番しちゃおうかと思ってたところだ。
「警察の方ですよ。詳しいことは聞いていませんが、祖父の弟子の1人らしいです。」
「お爺さん経由で、また光さんにお嫁さんが増えたのかと。」
「またってなんですか、またって。」
「ワタシノツギダカラ、マタ?」
「瑞穂くんは余計なこと言わないように。」
「ブー」
「彼女は近くにご結婚なさるんですよ。そのお相手は、僕と祖父にも縁の有る警察の方で、祖父と祖母が仲人を務めると聞いています。この屋敷に来た理由は、まぁ僕も関わっていますから、剣道ですよ。」
「光さんも瑞穂ちゃんも、強いんですってねぇ。」
「ワタシハ、ソンナニツヨクナイ」
「さっき、北海道大会で準優勝した婦警を瞬殺しましたが。」
「ヒカリ!?」
なお、その婦警さんの婚約者は、全日本大会の優勝者で、僕が勝っちゃたのは内緒だ。
「今月いっぱいで退職が決まっていて、今はこっちで新居を色々誂えているそうですよ。」
まさか僕んちに泊まっていったりしませんよね。
人様の婚約者を預かったら、大変面倒な事になるぞ。
ましてや相手は、あの後藤さんやんけ。
と、北海道警さんに聞くと、笑いながら否定されました。
新しい家があるのよ。
でも、明日も来るからね。
って。
なんだかなぁ。
猛烈な勢いで新しい知り合いが増えていくんだけど。
しかも女性ばかり。
★ ★ ★
僕を揶揄うだけ揶揄って気が済んだのか、
「また美味しい料理を教えてね。米と野菜と果物はたくさん提供出来るからぁ。」
と、手作り肉じゃがが入った鍋と笊を抱えて、お隣さんは帰宅(帰寺?)して行った。
そう言えば、法事のお供えって果物籠だよなぁ。
檀家さんから贈られたお供えって、こうやって消費されるのか。
(本当かぁ?)
ほぼ屋敷の3面に及ぶ雨戸シャッターを閉めているうちに、
「ア、クマチャン」
「クゥー」
穴熊がまた庭に出て来たので、瑞穂くんは縁側から飛び出して行っちゃった。
「玄関は空いているから、そっちから上がって来なさい。」
「ハーイ」
「クゥー」
これはあれだな。
やたら緊張感と警戒心が蒸発する瑞穂くん用に、庭に街灯を付けた方がいいかもしれない。
あと、穴熊用に犬小屋とか買ってみようか。
番犬の代わりに番穴熊と言うのも…。
有り得ねえよなぁ。
セコムに同居人と穴熊が引っ掛かる家というのも困るぞ。
さて、久しぶりに1人になれたので、ちょっと思考タイム。
言うまでもなく、爺さんと水野さんの事だ。
明後日試合だから、明日中になんとかしろとのお達しだからね。
水野さんの腕前は、はっきり言って上の上だ。
北海道道警や、僕が通わされた警察道場の婦警のレベルがわからないけど、彼女は決して弱くない。
うちの瑞穂くんは速攻で破ったけど、10戦すれば互角の対戦成績にもっていけるだろう。
何しろ瑞穂くんは、日本剣士との対戦歴か少ない。
警察官の剣道・柔道は、日本一だ。(変な日本語)
勿論、個々で言えば、特に柔道では大学教諭や警備会社の社員が、平気で世界大会で優勝するけど、では彼ら彼女ら選手全体のレベルが高いとは言い切れない。
純粋に競技としてか、護身術としてか。
その目的と目標が違うから、
画像で見る限りでは、石川さんのレベルと、水野さんのレベルは、本当に紙一重だ。
石川さんって人の考えは知らないけど、おそらく水野さんをリスペクトしている。
だからこそ、祖父を頼って、わざわざ2人して僕の屋敷に来る訳だから。
………。
まさか爺ちゃん、それもわかってて、こんな屋敷を何もわからない孫に押し付けたのか?
許嫁と穴熊付きの屋敷を。
「クマチャン、カワイイ。」
たっぷり穴熊成分を充填したのか、顔をツルツルに光らせて、瑞穂くんが帰ってきた。
調べてみたら、穴熊にも狐と同じエキノコックスが寄生している可能性もゼロではないとわかった。
さて、どうしたものか。
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あれ?
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