29 / 173
試合ですよ
しおりを挟む
あれこれ押し付けられる事が既に決定している、厄介な翌日。
今朝も朝食の支度は瑞穂くん。
ネットスーパーで買った食パンが丸々手付かずで残っているので、そろそろ何とかしないとなぁと思っていたら、スペインでよく食べていたパン食をご馳走したいと言い出したから。
瑞穂くんは野菜室からトマトを取り出すと、包丁で素早く皮を剥いた。
トマトの皮って剥くんだって思っていたら、皮はボールに丁寧に取り溜めている。
「アトデ、クマチャンニアゲルノ」
「そうですか。」
穴熊は雑食だし、トマトくらいは食べるだろう。
そういえば、実家では母さんが庭で家庭菜園をしているんだけど、放飼いの馬鹿犬が収穫直前のミニトマトを全部食べちゃった事がある。
瑞穂くんはトマトを微塵切り(で良いんだろうか?)に、歯応えを残す程度で切り刻み。
相変わらず刃物使いは見事だ。
更にニンニクも微塵切りにして、トマトと一緒にボールの中でかき混ぜる。
その上にオリーブオイルを振りかけ、って、僕はそんな洒落た物買ってないよ?
「Amazonデ、ホントイッシヨニカイマシタ。」
「そうですか。」
スペイン育ちの瑞穂くんには、欠かせない調味料なんだろう。
封を開けた食パンに、この具材をジャムの様に乗せて、ハムで蓋をする。
因みに僕は、オーブンよりホットサンドメーカーを使う事が多いので、細い8枚切りを買う。
関東の人間なので、普通店に並んでるパンは6枚切りか8枚切りだ。
こんな中途半端な田舎には、おしゃれな手作りパン屋なんかないから、最大手のY社を何も考えずに買う。
瑞穂くん的にどうなのかと思いきや、何にも言わずにホットサンドメーカーを取り出している。
パンを挟むと、残りのトマトを輪切りなして、レタスを手で千切り、缶詰のスイートコーンを乗せて胡麻ドレッシングをかける簡単なサラダと、昨日の残りの牛乳と砂糖でカフェ・オ・レを作ってくれた。
「''パン・コン・トマテ''、ッテイウノ。スペインノデントウテキナパンリョウリダヨ」
「スペインでは、パンが主食なんだ?」
「バケットがメインダケドネ」
あちらでは和食は和食として、お婆ちゃんもお母さんも作ってくれるけど、和食は日本の食材で食べると、やはり全然違う。だから僕の料理が好き。
話をまとめると、そんな事らしい。
まぁ、日本の食材(野菜と穀物)は日本人の口に合う様に品種改良されてきたからね。
★ ★ ★
使わなかったトマトの皮と、1枚だけ残ったハムでハムサンド(違うけど、なんて名付ければ良いんだ?)を作ってあげると、穴熊が大喜びして食べてくれる。
「クマチャン、オイシー?」
「クゥー」
すっかり我が家(あと、良玄寺の和尚さん)のペットになった(野生の筈の)穴熊を庭で可愛がっていると、外の門扉・冠木門の呼び鈴が鳴った。
これはあれだな。
門から離れていて、しかも屋内にいないと、呼び鈴が聞こえない。
かと言って門を開けっぱなしにしておくわけにもいかないし。
また、整備が必要な箇所を見つけちゃった。
「はいはい。」
「ハイハイ」
「クゥー」
何故か穴熊まで着いてきて、お客さんを迎えに行く。
「お前なぁ。」
勿論、来たのは祖父、それに水野さん。
それと、映像でお会いしただけですが石井さん。
すっかり懐いてしまった野生動物の姿に呆れ返りながら、僕らに石井さんを紹介してくれた。
「この方が、警視監のお孫さんと、その許嫁さんですか。」
穴熊が僕らに並んでお座りしている姿に、初対面の石井さんに呆れられたぞ。
仕方ないけど。
………
「好きな部屋をお使い下さい。僕らは先に道場でお待ちしてます。」
あらかじめ道着に着替えていた僕らは、来客3人の防具袋を預かって、道場に向かう。
「じゃあな。」
「マタネ」
「クゥー」
お客さんが来た事で、自分が相手にされなくなる事を理解している穴熊は、隣に帰って行った。
彼の家は、良玄寺の縁の下にあるんだ。
「ドウナルンダロウネ」
「僕は何だか、色々追い詰められている様な気がしてならないよ。」
「ダイジョウブ、ワタシモイッショダカラ」
「…ありがとう。」
なんだろう。
瑞穂くんの言葉が日に日におかしくなって行く。
………
「では、まずは水野。」
「はい。」
「続いて瑞穂。」
「ハイ」
当初の予定では、昨日みたいに水野さんを虐め(笑)ちゃおうと思っていたのに、まさか祖父が石井さんまで連れて来ちゃうから、ぶっつけ本番で行くしかない。
まったくもう。
まったくもう。
仕方がないので瞬時に考えた。
瑞穂くんには攻め続けろと命じた。
水野さんには守り続けろと命じた。
そして、水野さんにはもう一つ命じた。
さて、どうなるかね。
「始め!」
審判を務める合図と共に、瑞穂くんが速攻をかける。
いち早く飛び込むと面を狙う。
水野さんは青眼の構えのまま、同じく飛び出した。
水野さんの竹刀を体を躱しながら、瑞穂くんは体を右に傾けて竹刀を振り下ろす。
が、当たらない。
水野さん程の実力があれば、瑞穂くんとは互角の戦いが出来る。
って言うか、全道2位の婦警と対等に戦えたり、勝ったりしちゃう瑞穂くん(15歳)が色々おかしい。
瑞穂くんの素早い出入りと、その長身(僕と大差ないんだから、170センチ近くあるだろう)と長い手から繰り出される攻撃は、水野さんの体捌きをもってしても避け切れず、時々面や小手に衝撃を受けるが、祖父の手は上がらない。
瑞穂くんの欠点である筋力不足の為、打ち込みが浅い。
更には水野さん程の人が守備に徹すると、それを打ち破る事は困難だ。
やがて、試合時間の3分が終了し、祖父は「止め」と一言。
その言葉を聞いた水野さんが倒れかけるのを、瑞穂くんがそっと受け止める。
「あ、ありがとう。」
「ウウン、レイヲ」
「はい。」
………
「引き分け!続いて石井!」
「ちょっと待って下さい。水野さん、ふらふらですよ!」
「それが奴の作戦なんだよ。早く位置に着け。今の水野は強いぞ。」
祖父の声に、石井さんは水野さんを見た。
瑞穂くんの支えから立ち直り、自ら試合位置まで歩いて行く。
「…………。」
その姿を見て思うところがあったのだろう。
石井さんも素早く水野さんと相対した。
水野さんは、蹲踞するのも辛そうだ。
「始め!」
ここに来て初めて水野は「やぁ!」と気迫を挙げた。
瑞穂くんとの試合では、1度も立てなかった声だ。
と言っても攻めるわけでなく。
ただ剣先を交わし合う。
でも、石井さんが動けなくなっている。
後ろ姿からもわかる。
彼女は今、面の中で冷や汗をかいている。
何故わかるかって?
わからないよ。
わかるけど、わからないんだよ。
今朝も朝食の支度は瑞穂くん。
ネットスーパーで買った食パンが丸々手付かずで残っているので、そろそろ何とかしないとなぁと思っていたら、スペインでよく食べていたパン食をご馳走したいと言い出したから。
瑞穂くんは野菜室からトマトを取り出すと、包丁で素早く皮を剥いた。
トマトの皮って剥くんだって思っていたら、皮はボールに丁寧に取り溜めている。
「アトデ、クマチャンニアゲルノ」
「そうですか。」
穴熊は雑食だし、トマトくらいは食べるだろう。
そういえば、実家では母さんが庭で家庭菜園をしているんだけど、放飼いの馬鹿犬が収穫直前のミニトマトを全部食べちゃった事がある。
瑞穂くんはトマトを微塵切り(で良いんだろうか?)に、歯応えを残す程度で切り刻み。
相変わらず刃物使いは見事だ。
更にニンニクも微塵切りにして、トマトと一緒にボールの中でかき混ぜる。
その上にオリーブオイルを振りかけ、って、僕はそんな洒落た物買ってないよ?
「Amazonデ、ホントイッシヨニカイマシタ。」
「そうですか。」
スペイン育ちの瑞穂くんには、欠かせない調味料なんだろう。
封を開けた食パンに、この具材をジャムの様に乗せて、ハムで蓋をする。
因みに僕は、オーブンよりホットサンドメーカーを使う事が多いので、細い8枚切りを買う。
関東の人間なので、普通店に並んでるパンは6枚切りか8枚切りだ。
こんな中途半端な田舎には、おしゃれな手作りパン屋なんかないから、最大手のY社を何も考えずに買う。
瑞穂くん的にどうなのかと思いきや、何にも言わずにホットサンドメーカーを取り出している。
パンを挟むと、残りのトマトを輪切りなして、レタスを手で千切り、缶詰のスイートコーンを乗せて胡麻ドレッシングをかける簡単なサラダと、昨日の残りの牛乳と砂糖でカフェ・オ・レを作ってくれた。
「''パン・コン・トマテ''、ッテイウノ。スペインノデントウテキナパンリョウリダヨ」
「スペインでは、パンが主食なんだ?」
「バケットがメインダケドネ」
あちらでは和食は和食として、お婆ちゃんもお母さんも作ってくれるけど、和食は日本の食材で食べると、やはり全然違う。だから僕の料理が好き。
話をまとめると、そんな事らしい。
まぁ、日本の食材(野菜と穀物)は日本人の口に合う様に品種改良されてきたからね。
★ ★ ★
使わなかったトマトの皮と、1枚だけ残ったハムでハムサンド(違うけど、なんて名付ければ良いんだ?)を作ってあげると、穴熊が大喜びして食べてくれる。
「クマチャン、オイシー?」
「クゥー」
すっかり我が家(あと、良玄寺の和尚さん)のペットになった(野生の筈の)穴熊を庭で可愛がっていると、外の門扉・冠木門の呼び鈴が鳴った。
これはあれだな。
門から離れていて、しかも屋内にいないと、呼び鈴が聞こえない。
かと言って門を開けっぱなしにしておくわけにもいかないし。
また、整備が必要な箇所を見つけちゃった。
「はいはい。」
「ハイハイ」
「クゥー」
何故か穴熊まで着いてきて、お客さんを迎えに行く。
「お前なぁ。」
勿論、来たのは祖父、それに水野さん。
それと、映像でお会いしただけですが石井さん。
すっかり懐いてしまった野生動物の姿に呆れ返りながら、僕らに石井さんを紹介してくれた。
「この方が、警視監のお孫さんと、その許嫁さんですか。」
穴熊が僕らに並んでお座りしている姿に、初対面の石井さんに呆れられたぞ。
仕方ないけど。
………
「好きな部屋をお使い下さい。僕らは先に道場でお待ちしてます。」
あらかじめ道着に着替えていた僕らは、来客3人の防具袋を預かって、道場に向かう。
「じゃあな。」
「マタネ」
「クゥー」
お客さんが来た事で、自分が相手にされなくなる事を理解している穴熊は、隣に帰って行った。
彼の家は、良玄寺の縁の下にあるんだ。
「ドウナルンダロウネ」
「僕は何だか、色々追い詰められている様な気がしてならないよ。」
「ダイジョウブ、ワタシモイッショダカラ」
「…ありがとう。」
なんだろう。
瑞穂くんの言葉が日に日におかしくなって行く。
………
「では、まずは水野。」
「はい。」
「続いて瑞穂。」
「ハイ」
当初の予定では、昨日みたいに水野さんを虐め(笑)ちゃおうと思っていたのに、まさか祖父が石井さんまで連れて来ちゃうから、ぶっつけ本番で行くしかない。
まったくもう。
まったくもう。
仕方がないので瞬時に考えた。
瑞穂くんには攻め続けろと命じた。
水野さんには守り続けろと命じた。
そして、水野さんにはもう一つ命じた。
さて、どうなるかね。
「始め!」
審判を務める合図と共に、瑞穂くんが速攻をかける。
いち早く飛び込むと面を狙う。
水野さんは青眼の構えのまま、同じく飛び出した。
水野さんの竹刀を体を躱しながら、瑞穂くんは体を右に傾けて竹刀を振り下ろす。
が、当たらない。
水野さん程の実力があれば、瑞穂くんとは互角の戦いが出来る。
って言うか、全道2位の婦警と対等に戦えたり、勝ったりしちゃう瑞穂くん(15歳)が色々おかしい。
瑞穂くんの素早い出入りと、その長身(僕と大差ないんだから、170センチ近くあるだろう)と長い手から繰り出される攻撃は、水野さんの体捌きをもってしても避け切れず、時々面や小手に衝撃を受けるが、祖父の手は上がらない。
瑞穂くんの欠点である筋力不足の為、打ち込みが浅い。
更には水野さん程の人が守備に徹すると、それを打ち破る事は困難だ。
やがて、試合時間の3分が終了し、祖父は「止め」と一言。
その言葉を聞いた水野さんが倒れかけるのを、瑞穂くんがそっと受け止める。
「あ、ありがとう。」
「ウウン、レイヲ」
「はい。」
………
「引き分け!続いて石井!」
「ちょっと待って下さい。水野さん、ふらふらですよ!」
「それが奴の作戦なんだよ。早く位置に着け。今の水野は強いぞ。」
祖父の声に、石井さんは水野さんを見た。
瑞穂くんの支えから立ち直り、自ら試合位置まで歩いて行く。
「…………。」
その姿を見て思うところがあったのだろう。
石井さんも素早く水野さんと相対した。
水野さんは、蹲踞するのも辛そうだ。
「始め!」
ここに来て初めて水野は「やぁ!」と気迫を挙げた。
瑞穂くんとの試合では、1度も立てなかった声だ。
と言っても攻めるわけでなく。
ただ剣先を交わし合う。
でも、石井さんが動けなくなっている。
後ろ姿からもわかる。
彼女は今、面の中で冷や汗をかいている。
何故わかるかって?
わからないよ。
わかるけど、わからないんだよ。
10
あなたにおすすめの小説
ご飯を食べて異世界に行こう
compo
ライト文芸
会社が潰れた…
僅かばかりの退職金を貰ったけど、独身寮を追い出される事になった僕は、貯金と失業手当を片手に新たな旅に出る事にしよう。
僕には生まれつき、物理的にあり得ない異能を身につけている。
異能を持って、旅する先は…。
「異世界」じゃないよ。
日本だよ。日本には変わりないよ。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる