54 / 162
パスポート
しおりを挟む
「お前、パスポートは持っているか?」
翌る日、雲一つなく晴れ上がった空を見上げながらガーデンベンチでだらけていると、何やらデジカメ片手に庭中を歩き回っていた祖父に捕まった。
今日は夕方から、インターハイコンビが稽古にくる日。
僕の授業が午前中に終わったので、帰宅後、時間まで積極的にダラケようと、ポカリ片手に
「空が高いなぁ。」
「くぅ」
などと穴熊くんと遊んでいたところだった。
瑞穂くんはお隣さんと、冷凍ミックスベジタブルを使って炊き込みピラフをお昼に作ったそうだ。
冷凍ミックスベジタブルの人参とかコーンとかグリーンピースとか、それはそれで甘くて美味しいもんね。
僕は学食で石川達と一緒に、B定食を食べた。今日はカツカレー。
みんな同じ形と大きさをしていたから、カツも冷凍成形食品だろう。
我が国の冷食凄い。
今日の話題は、普通免許について。
「凄いな、あれだけの時間割を取っておいて、2人ともそこまで教程が進んでいるんだ。」
「私も阿部も、時間が限られているから、逆に言えば短期集中しないとならないんですよ。」
「相馬なんか全然進んで無いんだろ。」
「同居人を預かっているからね。なかなか自分の時間が取れないんだよ。」
「あら、瑞穂さんは待つ女だと思うけど。」
「甘えると後が怖いんだよ。」
「あんな優しそうな人なのに?」
まぁ、いつものように僕が一同のおもちゃになってた訳だけど。
それでもインターハイコンビは免許取得が順調に進んでいるし、石川は医学生として順調に知識を積み上げている事を思い知らされる訳だ。
日がな一日、穴熊やオカメインコと遊んでいる「師匠」とは、訳が違う。
「ウチは父も母も海外旅行は行った事ないんじゃないかなぁ。」
と、祖父に半疑問形で答えた。
大体、両親の旅行歴なら、物理的に子供より親の方が、時間知識が太かろうに。
実家のアルバムに収録してある新婚旅行と思しき写真は、宮崎と北海道だし。
僕も妹も記憶にある家族旅行は、主に東北地方だった。
両親とも公務員で教員で堅実な考え方で(実際の夏休みが一般サラリーマンより長いんだろうけど)、全く海外志向の無い人だ。
ついでに都心を自動車でも鉄道でも渋滞を抜ける事を面倒くさがる人達なので。
「通勤ラッシュが嫌だから公務員になった」
と、父ははっきり言ったこともあるし。
まだ中学生な妹は海外に対して憧れはあるだろうけど、大学まで来て英語とドイツ語に四苦八苦している僕としては、わざわざ他国語を話そうとは思わなくなっているのは事実なのだ。
語学留学?
だってほら、スペイン語を話す人も家族にいるし。
「そうか、だったら早く取りに行っとけ。どうせ大学の帰りに寄れるだろう。」
まぁ、パスポートセンターは駅から歩いて行けるはず。
「結局、行かないとならないのね。」
「こちらから行くと行ったのは、お前だぞ。」
「のんびり大学生活を送る予定が、どうしてこうなった?」
「野生の穴熊と遊んでいる大学生以上に、のんびりとした大学生が、この国に居るとは思えんがな。」
「しまった。」
池に居る錦鯉やガーや、居間で瑞穂くんと遊んでいるであろうオカメインコなどなど、おおよそ野生生物がのんびりまったりしているのが我が家だった。
しかも多分、そののんびりビームの原因は僕だ。
「お前には何も言っとらんが、結構面白いことになっとるからな。楽しみにしておけ。」
「それは、厄介なことになっているとの同義語では?」
「そうとも言う。」
「否定する気ゼロかい!」
まぁ、爺ちゃん。
普通に面白がっているよなぁ。
多分、爺ちゃんの手の内で充分に対応し切れる程度の厄介事と踏んでいるんだろうけど。
こっちとしたらただの大学生なんだから、穏便に生きて行きたいのよ。
「オンライン申請しとけよ。前期試験が終わったらさっさと行くかんな。」
「僕の夏休みの予定が…。」
「スペインでドン・キホーテとサグラダファミリアを楽しみゃ良い。」
「興味無いなぁ。」
★ ★ ★
「サグラダファミリアよりナリタサンだよ。」
洗濯物を取り込みに来た瑞穂くんに、スペイン観光について聞いてみた。
身も蓋もなかった。
そういえばこの娘、日本大好き人間だったな。
「瑞穂くんはパスポートを持っているんだよね。」
「5ネンモノをトラサレた。」
この娘も何やら複雑な事情があるみたいだけど、本人が語らないので、こちらもわざわざ聞く事はしてない。
「オジイはオジイのカンガエがアルんだよ。」
「振り回されるのは僕らだよ?」
「ヒカリなら、ナントカナルジャン。」
「そりゃ、なんとかはする気だけどさぁ。」
「それより、アベとタナカがモウスグ来るよ。バンゴハンタノシミだって。」
「さっき学食でカツカレーを食ったばかりだけどなぁ。」
「ヒカリのゴハン、オイシイもん。」
人のご飯に集るのが、年頃の女性ばかりなのは彼女達的にどうなんだろう。
★ ★ ★
「良いじゃないですか。師匠のご飯、美味しいもん。」
「ねぇ。今日は水野さんが御結婚の着付で留守だから、警察の方に行かなくても良いんだよ。」
驚いた。
晩御飯の話じゃなくね。
いや、僕はガレージ建設の手伝い(後片付け)や祖父の相手、あと穴熊くんの相手とかで、実は色々忙しかったのさ。
建材屑のうち、業者引取りや(祖父が欲しがって)こちらで引き取るものに分けたり、もう面倒くさいって言ったらありゃしない。
それでも一応、この3人娘には師匠扱いされているので、業者さんが引き上げたあと、祖父と一緒に道場を覗いてみたのさ。
「ほう、これはなんとしたものか。」
そうしたら、3人が3人、高速剣道で撃ち合いをしていたのさ。
さすがに疾さと正確さでは瑞穂くんが圧倒的に上だけど、大学生が後付けで身につける速さじゃない。
静と動。
竹刀と足捌きの切り替えの正確性。
瑞穂くん程じゃ無いにしても、仮に乱戦模様になった時にいち早く自分を取り戻せるだろう。
「ケーサツ相手ジャ、ジブンのケンがツウヨウシナイからって」
乱取りが終わったので聞いてみた返事がそれだった。
なるほど。
いくらインターハイ覇者でも、県警上位の剣士では相手にならないと。
だから違う手を考えたと。
「でも駄目。瑞穂さんみたいに体幹が安定しないの。」
阿部さんが続けて答えた。
小手先だけの対応か。
それにしても小手先レベルじゃないなぁ。
「大師匠はどう思われますか?」
「その前に、お前らの''型''はどうなんだ?」
「型?ですか?」
「おう。型。形じゃねぇぞ。そんなもんは真剣を扱う様になってから考えろ。」
「一応、私も田中も段持ちですから剣道形は身につけてはいますが、大師匠の仰る型は違う事なんですよね。」
「ウチの型は、あくまでも実戦にして実践だからな。例えば瑞穂の型は、左脚を15センチ引いた上で、右手を5センチ引いての下段の構えだ。それが瑞穂がもっとも疾く動けるからな。」
「ウン」
その体系が果たして動き出しに適しているのかどうかは別に、本人的にもっとも小慣れているのだろう。
直ぐに「いつも」の構えを取って見せた。
「気にした事もありませんよ。」
「二刀流選手でもありませんしね。」
「お前はどうだ?」
「え?僕?」
阿部さんや田中さんと同じく、僕も自分の構えなんか考えていないぞ。
そもそも僕はきちんと道場で基礎から学んだ訳でなく、祖父に一から教わっただけだし。
「そんなもんないよ。だって爺ちゃんにそんなもんないじゃん。相手の体幹に合わせてクロスさせるか、無手勝流で行くか、どちらかだよ。」
「………。」
「………。」
「………。」
あれ?
なんで3人共、黙っちゃうの?
翌る日、雲一つなく晴れ上がった空を見上げながらガーデンベンチでだらけていると、何やらデジカメ片手に庭中を歩き回っていた祖父に捕まった。
今日は夕方から、インターハイコンビが稽古にくる日。
僕の授業が午前中に終わったので、帰宅後、時間まで積極的にダラケようと、ポカリ片手に
「空が高いなぁ。」
「くぅ」
などと穴熊くんと遊んでいたところだった。
瑞穂くんはお隣さんと、冷凍ミックスベジタブルを使って炊き込みピラフをお昼に作ったそうだ。
冷凍ミックスベジタブルの人参とかコーンとかグリーンピースとか、それはそれで甘くて美味しいもんね。
僕は学食で石川達と一緒に、B定食を食べた。今日はカツカレー。
みんな同じ形と大きさをしていたから、カツも冷凍成形食品だろう。
我が国の冷食凄い。
今日の話題は、普通免許について。
「凄いな、あれだけの時間割を取っておいて、2人ともそこまで教程が進んでいるんだ。」
「私も阿部も、時間が限られているから、逆に言えば短期集中しないとならないんですよ。」
「相馬なんか全然進んで無いんだろ。」
「同居人を預かっているからね。なかなか自分の時間が取れないんだよ。」
「あら、瑞穂さんは待つ女だと思うけど。」
「甘えると後が怖いんだよ。」
「あんな優しそうな人なのに?」
まぁ、いつものように僕が一同のおもちゃになってた訳だけど。
それでもインターハイコンビは免許取得が順調に進んでいるし、石川は医学生として順調に知識を積み上げている事を思い知らされる訳だ。
日がな一日、穴熊やオカメインコと遊んでいる「師匠」とは、訳が違う。
「ウチは父も母も海外旅行は行った事ないんじゃないかなぁ。」
と、祖父に半疑問形で答えた。
大体、両親の旅行歴なら、物理的に子供より親の方が、時間知識が太かろうに。
実家のアルバムに収録してある新婚旅行と思しき写真は、宮崎と北海道だし。
僕も妹も記憶にある家族旅行は、主に東北地方だった。
両親とも公務員で教員で堅実な考え方で(実際の夏休みが一般サラリーマンより長いんだろうけど)、全く海外志向の無い人だ。
ついでに都心を自動車でも鉄道でも渋滞を抜ける事を面倒くさがる人達なので。
「通勤ラッシュが嫌だから公務員になった」
と、父ははっきり言ったこともあるし。
まだ中学生な妹は海外に対して憧れはあるだろうけど、大学まで来て英語とドイツ語に四苦八苦している僕としては、わざわざ他国語を話そうとは思わなくなっているのは事実なのだ。
語学留学?
だってほら、スペイン語を話す人も家族にいるし。
「そうか、だったら早く取りに行っとけ。どうせ大学の帰りに寄れるだろう。」
まぁ、パスポートセンターは駅から歩いて行けるはず。
「結局、行かないとならないのね。」
「こちらから行くと行ったのは、お前だぞ。」
「のんびり大学生活を送る予定が、どうしてこうなった?」
「野生の穴熊と遊んでいる大学生以上に、のんびりとした大学生が、この国に居るとは思えんがな。」
「しまった。」
池に居る錦鯉やガーや、居間で瑞穂くんと遊んでいるであろうオカメインコなどなど、おおよそ野生生物がのんびりまったりしているのが我が家だった。
しかも多分、そののんびりビームの原因は僕だ。
「お前には何も言っとらんが、結構面白いことになっとるからな。楽しみにしておけ。」
「それは、厄介なことになっているとの同義語では?」
「そうとも言う。」
「否定する気ゼロかい!」
まぁ、爺ちゃん。
普通に面白がっているよなぁ。
多分、爺ちゃんの手の内で充分に対応し切れる程度の厄介事と踏んでいるんだろうけど。
こっちとしたらただの大学生なんだから、穏便に生きて行きたいのよ。
「オンライン申請しとけよ。前期試験が終わったらさっさと行くかんな。」
「僕の夏休みの予定が…。」
「スペインでドン・キホーテとサグラダファミリアを楽しみゃ良い。」
「興味無いなぁ。」
★ ★ ★
「サグラダファミリアよりナリタサンだよ。」
洗濯物を取り込みに来た瑞穂くんに、スペイン観光について聞いてみた。
身も蓋もなかった。
そういえばこの娘、日本大好き人間だったな。
「瑞穂くんはパスポートを持っているんだよね。」
「5ネンモノをトラサレた。」
この娘も何やら複雑な事情があるみたいだけど、本人が語らないので、こちらもわざわざ聞く事はしてない。
「オジイはオジイのカンガエがアルんだよ。」
「振り回されるのは僕らだよ?」
「ヒカリなら、ナントカナルジャン。」
「そりゃ、なんとかはする気だけどさぁ。」
「それより、アベとタナカがモウスグ来るよ。バンゴハンタノシミだって。」
「さっき学食でカツカレーを食ったばかりだけどなぁ。」
「ヒカリのゴハン、オイシイもん。」
人のご飯に集るのが、年頃の女性ばかりなのは彼女達的にどうなんだろう。
★ ★ ★
「良いじゃないですか。師匠のご飯、美味しいもん。」
「ねぇ。今日は水野さんが御結婚の着付で留守だから、警察の方に行かなくても良いんだよ。」
驚いた。
晩御飯の話じゃなくね。
いや、僕はガレージ建設の手伝い(後片付け)や祖父の相手、あと穴熊くんの相手とかで、実は色々忙しかったのさ。
建材屑のうち、業者引取りや(祖父が欲しがって)こちらで引き取るものに分けたり、もう面倒くさいって言ったらありゃしない。
それでも一応、この3人娘には師匠扱いされているので、業者さんが引き上げたあと、祖父と一緒に道場を覗いてみたのさ。
「ほう、これはなんとしたものか。」
そうしたら、3人が3人、高速剣道で撃ち合いをしていたのさ。
さすがに疾さと正確さでは瑞穂くんが圧倒的に上だけど、大学生が後付けで身につける速さじゃない。
静と動。
竹刀と足捌きの切り替えの正確性。
瑞穂くん程じゃ無いにしても、仮に乱戦模様になった時にいち早く自分を取り戻せるだろう。
「ケーサツ相手ジャ、ジブンのケンがツウヨウシナイからって」
乱取りが終わったので聞いてみた返事がそれだった。
なるほど。
いくらインターハイ覇者でも、県警上位の剣士では相手にならないと。
だから違う手を考えたと。
「でも駄目。瑞穂さんみたいに体幹が安定しないの。」
阿部さんが続けて答えた。
小手先だけの対応か。
それにしても小手先レベルじゃないなぁ。
「大師匠はどう思われますか?」
「その前に、お前らの''型''はどうなんだ?」
「型?ですか?」
「おう。型。形じゃねぇぞ。そんなもんは真剣を扱う様になってから考えろ。」
「一応、私も田中も段持ちですから剣道形は身につけてはいますが、大師匠の仰る型は違う事なんですよね。」
「ウチの型は、あくまでも実戦にして実践だからな。例えば瑞穂の型は、左脚を15センチ引いた上で、右手を5センチ引いての下段の構えだ。それが瑞穂がもっとも疾く動けるからな。」
「ウン」
その体系が果たして動き出しに適しているのかどうかは別に、本人的にもっとも小慣れているのだろう。
直ぐに「いつも」の構えを取って見せた。
「気にした事もありませんよ。」
「二刀流選手でもありませんしね。」
「お前はどうだ?」
「え?僕?」
阿部さんや田中さんと同じく、僕も自分の構えなんか考えていないぞ。
そもそも僕はきちんと道場で基礎から学んだ訳でなく、祖父に一から教わっただけだし。
「そんなもんないよ。だって爺ちゃんにそんなもんないじゃん。相手の体幹に合わせてクロスさせるか、無手勝流で行くか、どちらかだよ。」
「………。」
「………。」
「………。」
あれ?
なんで3人共、黙っちゃうの?
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ご飯を食べて異世界に行こう
compo
ライト文芸
会社が潰れた…
僅かばかりの退職金を貰ったけど、独身寮を追い出される事になった僕は、貯金と失業手当を片手に新たな旅に出る事にしよう。
僕には生まれつき、物理的にあり得ない異能を身につけている。
異能を持って、旅する先は…。
「異世界」じゃないよ。
日本だよ。日本には変わりないよ。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる