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磯遊び
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「ヒーカーリー!」
少し離れた場所で浜遊びをしている瑞穂くんが手を振っている。
何故かスクール水着だ。
僕は僕で、磯釣りの竿が引かれている最中だったので、右手だけひょいと上げて答えるだけ。
引きが割と大物っぽくて、瑞穂くんに構っている余裕はちょっとない。
「イークーヨー」
「いや、今来られても…。」
この保養所は東京湾にはみ出た小さな小さな岬の先に建っている。
岬の南面(つまり内湾側)には小さな岩場があり、そこに行くには保養所を抜けないと行けない、いわば(あ、イワバで交通事故駄洒落だ)プライベート岩場(ビーチじゃない)になっている。
警察の。
なんか色々けしからん気がするけど、警察専用のプライベートビーチだ。
岬は10メートルくらいの切り立った山と言うか丘と言うか、そんな地形の海側にあるため、穿かれた小さなトンネルを潜っていかないと母屋につかない。
浜は更に海側にあるものだから、外からは見えないし近寄れない。
仮に水上バイクとかで、海からウェーイなチャラ男が近寄ったとしても、あの5人なら大丈夫だけどさ。
というわけで、お汁粉パーティの後、女性陣は水着を着て浜遊びをしているわけだ。
何故か一番歳上の早瀬助教が、一番布面積の少ない紐みたいな水着を着てたりしてるけど。
胸が10くらい歳下の瑞穂くんより小さい事は触れないでおこう。
一応、彼女が保護者の筈なのだけど、一応一応僕が更に更に彼女達の保護者として、見張り番(魚釣り)をしているわけですよ。
男として。
まぁ助教がまだお若い女性なのは間違いないし。
いーくーよーって言われて、僕の足元に投げ付けられたのはムラサキウニなんですが。
「ほいっと。」
と、僕の側で待ち構えていた仲居さんがバケツで綺麗に受け取った。
あっちからは、シショーとか、ソーマーとか、ソーマクーンとか賑やかに声が飛んでくる。
それぞれ、ビキニとかパレオとか競泳水着とか、各々それぞれ色とりどりの水着を着て、声と一緒に栄螺だの鮑だの伊勢海老!だのを捕まえは、みんなして僕に投げ付けてくるんだよ。
一ノ瀬さんに相馬呼ばわりされる覚えはないんだけどな。
そんなに仲良しじゃなかろ?
「おし!石鯛ゲット。」
重いだけあって、これもうクチグロって言っていいだろ。
「おめでとうございます。さっきのソウダガツオといい、相馬さんは大物ばかり釣りますね。」
「いや、仕掛けが良いんですよ。」
剣道5人娘?はバケツも何も持たずに出て行ったので、僕に投げ付けられた海鮮具材を、着物を着た仲居さんが一つ一つ丁寧に回収している。
因みにこの仲居さんも警察OB。
結婚退職後、この近辺に引越したので、パートタイマーで働いてるそうな。
何しろ、泥酔した現役警察官が何し出すか(襖や障子どころか壁をやぶりかねない)、何(機密)言い出すかわかったもんじゃないので、まったくの外部の人は雇えないそうな。
機密保持のため。
あと、恥を晒さないため。
とにかく恥を晒さないため。
大事な事なので2回言いました。
しかしさすがは元婦警さん。
運動神経とバランス感覚が絶妙だね。
ビーサンでヒョイヒョイ岩の上を飛び回っては高級食材を拾っている。
あと、これ。
漁業権を持っているそうですよ。
興に乗った時の警察官は、この磯周りの生物を採り尽くしかねない勢いで採りまくるそうなので。
まったく、体力バカは怖いなぁ。
「道場で何回か、相馬さんとは試合ったそうですよ。」
「あぁ、入れ替わり立ち替わり来たので、多分お名前をお聞きしても、わからないかも。」
「構いませんよ。その他大勢で。」
優しそうなお顔して、さりげなくキツい事言いますね。
「言ってましたよ。警視監とその孫はなんか薄気味悪い剣を使っていて、俺じゃ相手にならないって。ウチのは大学時代に団体戦の代表に選ばれて全国優勝したし、それなりに高位の段を持っているから弱くはないつもりなんだけどなぁ。あの2人は何か違う剣道をしてるって。」
あぁまぁ。
いつもの事だけどね。
「祖父が言うには一刀流の剣術らしいですよ。競技剣道と違って人殺しの剣術を祖父が更に明後日の方に進化(退化かも)させたみたいですね。」
「警視監がですか…。それは手に負えませんね。」
「だから僕は''剣道''を教わってないんですよ。無手勝流でいきなり警察の道場に放り込まれて、ただ竹刀を振り回していただけです。今昇級試験を受けろって言われても多分8級にも受からないでしょう。」
だって正しい素振りとか、正しい摺り足とか出来ないもん。
誰にも習ってないから。
「っと!」
竿がしなった。
これは手応えが違う。
デカいぞ。
仲居さんの反応を見ると、それまで、それなりのサイズを釣り上げていたみたいだけど、僕の釣り経験は中学時代に友達に連れて行かれた釣り堀で鯉を釣った事と、家族旅行で行った伊豆のどこかの川でハゼを釣った事だけ。
小学生だったから、どこのどの川で釣ったか覚えていない。
ゴカイに噛まれた事と、妹がゴカイが怖くて泣きじゃくった事と、その場で揚げたハゼの唐揚げが苦くて美味しかった事だけ。
しかし、これは。この引きは。
あ、仲居さんがバケツを置いて、タモ網を構え出した。
見様見真似。
とにかくリールを巻き上げて、竿を引く。
リールを巻き上げて、竿を引く。
仲居さんが着物の裾をたくし上げて、僕の前に出た。
波で濡れるのも構わず、じっと水面を睨んでいる。
「見えた!…けど、この仕掛けで獲れる魚じゃない…。」
なんかグニャグニャ言ってるけど、聞いてる余裕なんか無いぞう。
身体ごと海に引き込まれれそうになるので、重心を下げて踏ん張る。
竿を立てる。リールを巻く。
竿の立てる。リールを巻く。
「そのまま一気に釣り上げて下さい。遊びは要りません。遊びを作っちゃいけません。」
「わかりました。」
やがて、波がジャバジャバ音を立てると同時に、魚影が見えてくる。
丸々太った銀の身体。
身体に引かれた紺の横線。
僕でもわかる。
鰹だ。
それも1メートル近い大物だ。
なんでこんな奴が、東京湾にいるんだよ!
(あとで調べたら、わりかし居るらしい)
「そのまま、そのまま。」
仲居さんがタイミングを測ってくれる。
警察OBなだけあって(なんで?)、釣りの知識もあるみたい。
任せよう。
「今です!」
「はい。」
全身の力を一気に解放して、力任せに竿を引くと、鰹の身体が空中を飛んだ。
「どっせい!!」
ええと。
下穿きを丸出しにした仲居さんがガニ股で構える網の中に鰹を収めると、その勢いでタモを横回転にベクトルを変えて陸のみんなが休める様に敷いてあったエアマットに放り投げた。
なんかアマレスを見ているみたいだけど、見事に鰹は傷一つ付かずに釣り上げる事が出来た。
出来たけど…
「女将さぁん!」
仲居さんは、そのまま走って帰っちゃった。
どうして?
あと、この鰹はどうしよう。
「相変わらずというか、何というか。」
僕の奮闘を見ていたのだろう。
鮑を山ほど抱えた阿部さんが帰って来た。
ワンピースの競泳水着を最初は恥ずかしがっていたくせに、僕が君らのブラを洗濯して干している事を指摘したら、たちまち開き直って隠しもしなくなった怪女だ。
ってよく考えたら、僕の前で水着姿を恥ずかしがっていたのは田中さんだけだったような。
一ノ瀬先輩まで、引き締まったお腹を見せつけてきてたし。
僕は男として見られていないのはともかく、瑞穂くんには真似して欲しくないところだ。
「師匠は器用だね。こんなテレビでしか見たことない魚が、陸から釣れるんだ。」
「知らんがな。」
「ヒカリー。エビ取れたよエビー。」
両手に伊勢海老を掴んだ瑞穂くんも帰って来た。
他にもみんな山ほど海鮮食材を抱えている訳で。
「おう。鰹を釣ったんだと?」
仲居さんは、祖父達を呼びに行っていたようですね。
それまでロビーで馬鹿話をしていた爺婆連中がおっとり刀でやって来ました。
「ほう、こりゃ大物だ。」
「秤はないかね。」
「うちは釣り宿じゃありませんから、上皿天秤ならありますよ。」
「ここは小学校の理科室か?」
「調理用の秤が壊れたから、鑑識が捨てたものを拾って来たんです。」
「あぁ、あれか。」
ごちゃごちゃ言いながら、水島さんが軽々と鰹を運んで行っちゃいました。
「瑞穂、解体頼むな。」
「ワカッタヨ」
そして鰹一尾を丸ごと解体出来るスキルを持つ相馬家。
変人だらけの懇親会は、まだまだ続きます。
少し離れた場所で浜遊びをしている瑞穂くんが手を振っている。
何故かスクール水着だ。
僕は僕で、磯釣りの竿が引かれている最中だったので、右手だけひょいと上げて答えるだけ。
引きが割と大物っぽくて、瑞穂くんに構っている余裕はちょっとない。
「イークーヨー」
「いや、今来られても…。」
この保養所は東京湾にはみ出た小さな小さな岬の先に建っている。
岬の南面(つまり内湾側)には小さな岩場があり、そこに行くには保養所を抜けないと行けない、いわば(あ、イワバで交通事故駄洒落だ)プライベート岩場(ビーチじゃない)になっている。
警察の。
なんか色々けしからん気がするけど、警察専用のプライベートビーチだ。
岬は10メートルくらいの切り立った山と言うか丘と言うか、そんな地形の海側にあるため、穿かれた小さなトンネルを潜っていかないと母屋につかない。
浜は更に海側にあるものだから、外からは見えないし近寄れない。
仮に水上バイクとかで、海からウェーイなチャラ男が近寄ったとしても、あの5人なら大丈夫だけどさ。
というわけで、お汁粉パーティの後、女性陣は水着を着て浜遊びをしているわけだ。
何故か一番歳上の早瀬助教が、一番布面積の少ない紐みたいな水着を着てたりしてるけど。
胸が10くらい歳下の瑞穂くんより小さい事は触れないでおこう。
一応、彼女が保護者の筈なのだけど、一応一応僕が更に更に彼女達の保護者として、見張り番(魚釣り)をしているわけですよ。
男として。
まぁ助教がまだお若い女性なのは間違いないし。
いーくーよーって言われて、僕の足元に投げ付けられたのはムラサキウニなんですが。
「ほいっと。」
と、僕の側で待ち構えていた仲居さんがバケツで綺麗に受け取った。
あっちからは、シショーとか、ソーマーとか、ソーマクーンとか賑やかに声が飛んでくる。
それぞれ、ビキニとかパレオとか競泳水着とか、各々それぞれ色とりどりの水着を着て、声と一緒に栄螺だの鮑だの伊勢海老!だのを捕まえは、みんなして僕に投げ付けてくるんだよ。
一ノ瀬さんに相馬呼ばわりされる覚えはないんだけどな。
そんなに仲良しじゃなかろ?
「おし!石鯛ゲット。」
重いだけあって、これもうクチグロって言っていいだろ。
「おめでとうございます。さっきのソウダガツオといい、相馬さんは大物ばかり釣りますね。」
「いや、仕掛けが良いんですよ。」
剣道5人娘?はバケツも何も持たずに出て行ったので、僕に投げ付けられた海鮮具材を、着物を着た仲居さんが一つ一つ丁寧に回収している。
因みにこの仲居さんも警察OB。
結婚退職後、この近辺に引越したので、パートタイマーで働いてるそうな。
何しろ、泥酔した現役警察官が何し出すか(襖や障子どころか壁をやぶりかねない)、何(機密)言い出すかわかったもんじゃないので、まったくの外部の人は雇えないそうな。
機密保持のため。
あと、恥を晒さないため。
とにかく恥を晒さないため。
大事な事なので2回言いました。
しかしさすがは元婦警さん。
運動神経とバランス感覚が絶妙だね。
ビーサンでヒョイヒョイ岩の上を飛び回っては高級食材を拾っている。
あと、これ。
漁業権を持っているそうですよ。
興に乗った時の警察官は、この磯周りの生物を採り尽くしかねない勢いで採りまくるそうなので。
まったく、体力バカは怖いなぁ。
「道場で何回か、相馬さんとは試合ったそうですよ。」
「あぁ、入れ替わり立ち替わり来たので、多分お名前をお聞きしても、わからないかも。」
「構いませんよ。その他大勢で。」
優しそうなお顔して、さりげなくキツい事言いますね。
「言ってましたよ。警視監とその孫はなんか薄気味悪い剣を使っていて、俺じゃ相手にならないって。ウチのは大学時代に団体戦の代表に選ばれて全国優勝したし、それなりに高位の段を持っているから弱くはないつもりなんだけどなぁ。あの2人は何か違う剣道をしてるって。」
あぁまぁ。
いつもの事だけどね。
「祖父が言うには一刀流の剣術らしいですよ。競技剣道と違って人殺しの剣術を祖父が更に明後日の方に進化(退化かも)させたみたいですね。」
「警視監がですか…。それは手に負えませんね。」
「だから僕は''剣道''を教わってないんですよ。無手勝流でいきなり警察の道場に放り込まれて、ただ竹刀を振り回していただけです。今昇級試験を受けろって言われても多分8級にも受からないでしょう。」
だって正しい素振りとか、正しい摺り足とか出来ないもん。
誰にも習ってないから。
「っと!」
竿がしなった。
これは手応えが違う。
デカいぞ。
仲居さんの反応を見ると、それまで、それなりのサイズを釣り上げていたみたいだけど、僕の釣り経験は中学時代に友達に連れて行かれた釣り堀で鯉を釣った事と、家族旅行で行った伊豆のどこかの川でハゼを釣った事だけ。
小学生だったから、どこのどの川で釣ったか覚えていない。
ゴカイに噛まれた事と、妹がゴカイが怖くて泣きじゃくった事と、その場で揚げたハゼの唐揚げが苦くて美味しかった事だけ。
しかし、これは。この引きは。
あ、仲居さんがバケツを置いて、タモ網を構え出した。
見様見真似。
とにかくリールを巻き上げて、竿を引く。
リールを巻き上げて、竿を引く。
仲居さんが着物の裾をたくし上げて、僕の前に出た。
波で濡れるのも構わず、じっと水面を睨んでいる。
「見えた!…けど、この仕掛けで獲れる魚じゃない…。」
なんかグニャグニャ言ってるけど、聞いてる余裕なんか無いぞう。
身体ごと海に引き込まれれそうになるので、重心を下げて踏ん張る。
竿を立てる。リールを巻く。
竿の立てる。リールを巻く。
「そのまま一気に釣り上げて下さい。遊びは要りません。遊びを作っちゃいけません。」
「わかりました。」
やがて、波がジャバジャバ音を立てると同時に、魚影が見えてくる。
丸々太った銀の身体。
身体に引かれた紺の横線。
僕でもわかる。
鰹だ。
それも1メートル近い大物だ。
なんでこんな奴が、東京湾にいるんだよ!
(あとで調べたら、わりかし居るらしい)
「そのまま、そのまま。」
仲居さんがタイミングを測ってくれる。
警察OBなだけあって(なんで?)、釣りの知識もあるみたい。
任せよう。
「今です!」
「はい。」
全身の力を一気に解放して、力任せに竿を引くと、鰹の身体が空中を飛んだ。
「どっせい!!」
ええと。
下穿きを丸出しにした仲居さんがガニ股で構える網の中に鰹を収めると、その勢いでタモを横回転にベクトルを変えて陸のみんなが休める様に敷いてあったエアマットに放り投げた。
なんかアマレスを見ているみたいだけど、見事に鰹は傷一つ付かずに釣り上げる事が出来た。
出来たけど…
「女将さぁん!」
仲居さんは、そのまま走って帰っちゃった。
どうして?
あと、この鰹はどうしよう。
「相変わらずというか、何というか。」
僕の奮闘を見ていたのだろう。
鮑を山ほど抱えた阿部さんが帰って来た。
ワンピースの競泳水着を最初は恥ずかしがっていたくせに、僕が君らのブラを洗濯して干している事を指摘したら、たちまち開き直って隠しもしなくなった怪女だ。
ってよく考えたら、僕の前で水着姿を恥ずかしがっていたのは田中さんだけだったような。
一ノ瀬先輩まで、引き締まったお腹を見せつけてきてたし。
僕は男として見られていないのはともかく、瑞穂くんには真似して欲しくないところだ。
「師匠は器用だね。こんなテレビでしか見たことない魚が、陸から釣れるんだ。」
「知らんがな。」
「ヒカリー。エビ取れたよエビー。」
両手に伊勢海老を掴んだ瑞穂くんも帰って来た。
他にもみんな山ほど海鮮食材を抱えている訳で。
「おう。鰹を釣ったんだと?」
仲居さんは、祖父達を呼びに行っていたようですね。
それまでロビーで馬鹿話をしていた爺婆連中がおっとり刀でやって来ました。
「ほう、こりゃ大物だ。」
「秤はないかね。」
「うちは釣り宿じゃありませんから、上皿天秤ならありますよ。」
「ここは小学校の理科室か?」
「調理用の秤が壊れたから、鑑識が捨てたものを拾って来たんです。」
「あぁ、あれか。」
ごちゃごちゃ言いながら、水島さんが軽々と鰹を運んで行っちゃいました。
「瑞穂、解体頼むな。」
「ワカッタヨ」
そして鰹一尾を丸ごと解体出来るスキルを持つ相馬家。
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