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警視庁もボコボコ
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「おお、久しぶりですね。」
「なんだお前、まだ居たのかよ。」
「牢名主が1匹くらい残ってた方が空気が引き締まるって言われてな。辞めさせてもらえないんだよ。さっさと定年退職して恩給貰って好き放題しているお前が羨ましいわ。」
大使と僕と瑞穂くんを放っておいて、祖父は管理人室から出て来ない。
管理人さんは旧友らしく、話が弾んで出て来ない。
…僕らはまだしも、スペイン大使の放置プレイは拙くはないかな?
「Hola!」
「Hola。」
などと思っていたら、中から出て来た女性に(警察の施設だから婦警さんだろう)に大使は連れて行かれてしまった。
雰囲気からして、どうやら知り合いらしい。
…スペイン大使に、警察道場に知り合いが居るってさぁ。
僕と瑞穂くんには当然知り合いなどいない。
祖父が出て来るまでしばらく手持ち無沙汰になるのかな?
だとしたら、一応瑞穂くんに何か世間話でもして暇を潰そうかね。
多分、僕以上に状況を把握出来ていない…
「はいはいはいはい。君らはこっちっだ。こっち。」
「警視監の孫と婚約者だろ。聞いてるぞ。」
「あら、可愛らしい顔してるけど背が高いわね。婦警向きよ。うちに来ない?」
なんかゴッツイ男性陣と、道着と胴を付けた女性陣に拉致されました。
チラリと祖父を見たら、座ってお茶飲んでるし。
落ち着き出しちゃったじゃんか。
まぁ、ある程度予測はしていたのだろう。
瑞穂くんはそのままどこかに大人しく連れて行かれた。
あと僕も後藤ゴリラよりゴツいプロレスのアンドレさんみたいな人に「担がれて」行きましたよ。
ええ。ええ。
連れて行かれたのは道場ですよ。
ええ、ええ、ええ。
「道着は持ってないか?」
「あの、説明を求めても良いですか?」
「却下だ。」
「一言ですか。」
大体、僕は今日ビザの申請に来ただけなんだから、綿シャツにジーンズ姿だっての。
スマホと文庫本と替えのハンカチくらいしか入っていないショルダーしか無いんだから、道着なんか持ってるわけないでしょ。
「俺の道着貸そうか?洗濯してないけどな。」
「結構です。」
なんかもう、ガハハとか笑い出しそうなこのジャイアントさん。
僕に何をさせようと言うのさ。
…想像はつくけど。
………
あとで祖父に聞いたところ
「あぁ、あいつは四機のエースだよ。2メートルを超えるバケモンだからな。武芸百般、ついでに慶應義塾卒だ。」
「よんき?」
「警視庁第四機動隊の事だ。鬼の四機って言われてな。フェンシングじゃ日本最強クラスの連中だな。本来なら四機の練習日じゃねぇ筈だが、お前が行くと予め知らせたら、現場(げんじょう)から離脱して来やがった。後で隊長に叱られたらしいぜ。」
「結局は、爺ちゃんの仕業じゃん。」
「お前が女子とはいえ、スペインのメダリストを破った事は有名だからな。主に公安方面で。」
知らんがな。
………
という事で、普段着の上から(くっさい)誰かの防具を無理矢理付けさせられて、ぶつぶつ言いながら開始線に向かうと。
待っていたのは、タレにダニエルって書いてある人でした。
多分、大使さんなんだろうなぁ。
祖父の弟子って言ってたし。
審判には、普通の男性。
きちんと審判着を着て、紅白の旗を持っているし、対角線には副審まで付いている。
はっきり言って、こんなまともな環境で試合した事ないぞ。
そもそも僕は、公式戦に出た事ないからな。
「始め!」
号令と同時にダニエルさんは上段に竹刀を振りかぶって突っ込んで来たけど、遅い。
後藤さんを相手にする時の様に、こじ開ける必要もなく、内側から小手を打つ。
「こて」
あまりにぼそっと言ったので、主審は気が付かなかったみたい。
でも、角度的に丸見えになった副審が、さっと旗を掲げてくれた。
なるほどねぇ。
例えば、うちに稽古に来る県警の婦警さんはダニエルさんに負ける人も出るかもしれない。
多分、段持ちの実力はお持ちだろう。
けどまぁ、僕の周りには化け物しかいないので、勝つか負けるかなら勝つし、楽勝かと言われれば、そうだとしか。
祖父の弟子だそうなので、とりあえず遠慮なくボコボコにして差し上げた。
それをご覧になっていた、多分警察の人達が入れ替わり立ち替わり立ち合いを求めて来たので、入れ替わり立ち替わりボコった。
…弱い。
いや、弱すぎないか?
僕のうちに稽古に来る一部の婦警さんより弱いだろ。
大丈夫なのか?警視庁。
あっちじゃ、きちんと桜の紋章が二の腕に入っている道着を来た瑞穂くんが、警視庁の婦警相手に瞬殺の山を築いているし。
「なぁ、そろそろ審判やんのも馬鹿馬鹿しくなって来たんだけどヨォ。」
「だよなぁ。」
「とりあえず、さっさと審判に逃げて正解だぜ。こんなん隊長が見たら、懲罰坂走100本確実だもんよ。」
終いには、審判が愚痴を挟み出したよ。
何その懲罰坂走って、聞くからにも息が切れそうな言葉。
僕の体力は並だぞう。
1500メートル走のタイムも、高校時代の校内マラソン大会の順位も、遅すぎず早すぎず、陸上部にはついていけないけど帰宅部の中ではマシな方でしかないぞう。
やはり、警察官にはならない方が良さそうだ。
よし、県立図書館の司書を目指そう。
決めた。
あそこなら、せいぜい重めの本を何冊か抱えて棚に戻していれば良いしね。
「最後は俺だ。」
あぁ忘れてた。
アンドレザジャイアン(トはつけない、ジャイアンという風体だから)さんが、立ちはだかっているよう。
あぁもう。
面倒くさい。
面倒くさい。
面倒くさい。
面倒くさい。
「始め!」
「面倒くさい!」
「1本!い、いや2本?」
あまりに次から次へと来るので、途中から体力温存策に切り替えて、竹刀を最小限に動かす剣道しかしてなかったけど。
多分このジャイアンがラスボスだろうと思って、久しぶりに能動的に動いてみた。
開始の号令と共に飛び込んで面を打ち、そのまま引き返しながら胴を打った。
的がデカいから隙だらけだったし、大男、総身に知恵が周りかねというか、お笑い芸人さんがまだたまにやるG馬場さんのモノマネというか。
デカい人は動きもスローモーの法則。
瑞穂くんの高速剣道に毎朝付き合わされている僕からすれば、実際のジャイアンさんの動きがどうであれ、相対的に低速だ。
相対性理論だ。
違うかもしれない。
「お前なぁ。」
今頃、祖父がのうのうと現れたぞ。
あの、もうこの臭い面を取っていいですか?
「あぁあぁあぁあぁ。ファイバー製の胴にヒビ入れてやがる。光、お前少しは手加減してやれっての。」
「へ?」
面を打った衝撃で仰向けに頽れたジャイアンの脇胴に、確かに稲妻模様の線が見える。
「胴って割れたっけ?」
「割れねぇよ。そんな防具危なくて着けてられるか。木刀で引っ叩いたって平気だ。普通はな。」
「じゃ、何かの間違えという事で。」
「何かの間違えなら、道場内がこんなになるかよ。こいつら、男は全員機動隊員だぞ。死屍累々だけどよ。」
「瑞穂くんも、あっちでやらかしてますが。」
「あっちもあっちで、婦警の中でも選抜された捜査課や白バイ隊の連中ばかりらしい。」
「あれで?」
「あれで。」
「なんだお前、まだ居たのかよ。」
「牢名主が1匹くらい残ってた方が空気が引き締まるって言われてな。辞めさせてもらえないんだよ。さっさと定年退職して恩給貰って好き放題しているお前が羨ましいわ。」
大使と僕と瑞穂くんを放っておいて、祖父は管理人室から出て来ない。
管理人さんは旧友らしく、話が弾んで出て来ない。
…僕らはまだしも、スペイン大使の放置プレイは拙くはないかな?
「Hola!」
「Hola。」
などと思っていたら、中から出て来た女性に(警察の施設だから婦警さんだろう)に大使は連れて行かれてしまった。
雰囲気からして、どうやら知り合いらしい。
…スペイン大使に、警察道場に知り合いが居るってさぁ。
僕と瑞穂くんには当然知り合いなどいない。
祖父が出て来るまでしばらく手持ち無沙汰になるのかな?
だとしたら、一応瑞穂くんに何か世間話でもして暇を潰そうかね。
多分、僕以上に状況を把握出来ていない…
「はいはいはいはい。君らはこっちっだ。こっち。」
「警視監の孫と婚約者だろ。聞いてるぞ。」
「あら、可愛らしい顔してるけど背が高いわね。婦警向きよ。うちに来ない?」
なんかゴッツイ男性陣と、道着と胴を付けた女性陣に拉致されました。
チラリと祖父を見たら、座ってお茶飲んでるし。
落ち着き出しちゃったじゃんか。
まぁ、ある程度予測はしていたのだろう。
瑞穂くんはそのままどこかに大人しく連れて行かれた。
あと僕も後藤ゴリラよりゴツいプロレスのアンドレさんみたいな人に「担がれて」行きましたよ。
ええ。ええ。
連れて行かれたのは道場ですよ。
ええ、ええ、ええ。
「道着は持ってないか?」
「あの、説明を求めても良いですか?」
「却下だ。」
「一言ですか。」
大体、僕は今日ビザの申請に来ただけなんだから、綿シャツにジーンズ姿だっての。
スマホと文庫本と替えのハンカチくらいしか入っていないショルダーしか無いんだから、道着なんか持ってるわけないでしょ。
「俺の道着貸そうか?洗濯してないけどな。」
「結構です。」
なんかもう、ガハハとか笑い出しそうなこのジャイアントさん。
僕に何をさせようと言うのさ。
…想像はつくけど。
………
あとで祖父に聞いたところ
「あぁ、あいつは四機のエースだよ。2メートルを超えるバケモンだからな。武芸百般、ついでに慶應義塾卒だ。」
「よんき?」
「警視庁第四機動隊の事だ。鬼の四機って言われてな。フェンシングじゃ日本最強クラスの連中だな。本来なら四機の練習日じゃねぇ筈だが、お前が行くと予め知らせたら、現場(げんじょう)から離脱して来やがった。後で隊長に叱られたらしいぜ。」
「結局は、爺ちゃんの仕業じゃん。」
「お前が女子とはいえ、スペインのメダリストを破った事は有名だからな。主に公安方面で。」
知らんがな。
………
という事で、普段着の上から(くっさい)誰かの防具を無理矢理付けさせられて、ぶつぶつ言いながら開始線に向かうと。
待っていたのは、タレにダニエルって書いてある人でした。
多分、大使さんなんだろうなぁ。
祖父の弟子って言ってたし。
審判には、普通の男性。
きちんと審判着を着て、紅白の旗を持っているし、対角線には副審まで付いている。
はっきり言って、こんなまともな環境で試合した事ないぞ。
そもそも僕は、公式戦に出た事ないからな。
「始め!」
号令と同時にダニエルさんは上段に竹刀を振りかぶって突っ込んで来たけど、遅い。
後藤さんを相手にする時の様に、こじ開ける必要もなく、内側から小手を打つ。
「こて」
あまりにぼそっと言ったので、主審は気が付かなかったみたい。
でも、角度的に丸見えになった副審が、さっと旗を掲げてくれた。
なるほどねぇ。
例えば、うちに稽古に来る県警の婦警さんはダニエルさんに負ける人も出るかもしれない。
多分、段持ちの実力はお持ちだろう。
けどまぁ、僕の周りには化け物しかいないので、勝つか負けるかなら勝つし、楽勝かと言われれば、そうだとしか。
祖父の弟子だそうなので、とりあえず遠慮なくボコボコにして差し上げた。
それをご覧になっていた、多分警察の人達が入れ替わり立ち替わり立ち合いを求めて来たので、入れ替わり立ち替わりボコった。
…弱い。
いや、弱すぎないか?
僕のうちに稽古に来る一部の婦警さんより弱いだろ。
大丈夫なのか?警視庁。
あっちじゃ、きちんと桜の紋章が二の腕に入っている道着を来た瑞穂くんが、警視庁の婦警相手に瞬殺の山を築いているし。
「なぁ、そろそろ審判やんのも馬鹿馬鹿しくなって来たんだけどヨォ。」
「だよなぁ。」
「とりあえず、さっさと審判に逃げて正解だぜ。こんなん隊長が見たら、懲罰坂走100本確実だもんよ。」
終いには、審判が愚痴を挟み出したよ。
何その懲罰坂走って、聞くからにも息が切れそうな言葉。
僕の体力は並だぞう。
1500メートル走のタイムも、高校時代の校内マラソン大会の順位も、遅すぎず早すぎず、陸上部にはついていけないけど帰宅部の中ではマシな方でしかないぞう。
やはり、警察官にはならない方が良さそうだ。
よし、県立図書館の司書を目指そう。
決めた。
あそこなら、せいぜい重めの本を何冊か抱えて棚に戻していれば良いしね。
「最後は俺だ。」
あぁ忘れてた。
アンドレザジャイアン(トはつけない、ジャイアンという風体だから)さんが、立ちはだかっているよう。
あぁもう。
面倒くさい。
面倒くさい。
面倒くさい。
面倒くさい。
「始め!」
「面倒くさい!」
「1本!い、いや2本?」
あまりに次から次へと来るので、途中から体力温存策に切り替えて、竹刀を最小限に動かす剣道しかしてなかったけど。
多分このジャイアンがラスボスだろうと思って、久しぶりに能動的に動いてみた。
開始の号令と共に飛び込んで面を打ち、そのまま引き返しながら胴を打った。
的がデカいから隙だらけだったし、大男、総身に知恵が周りかねというか、お笑い芸人さんがまだたまにやるG馬場さんのモノマネというか。
デカい人は動きもスローモーの法則。
瑞穂くんの高速剣道に毎朝付き合わされている僕からすれば、実際のジャイアンさんの動きがどうであれ、相対的に低速だ。
相対性理論だ。
違うかもしれない。
「お前なぁ。」
今頃、祖父がのうのうと現れたぞ。
あの、もうこの臭い面を取っていいですか?
「あぁあぁあぁあぁ。ファイバー製の胴にヒビ入れてやがる。光、お前少しは手加減してやれっての。」
「へ?」
面を打った衝撃で仰向けに頽れたジャイアンの脇胴に、確かに稲妻模様の線が見える。
「胴って割れたっけ?」
「割れねぇよ。そんな防具危なくて着けてられるか。木刀で引っ叩いたって平気だ。普通はな。」
「じゃ、何かの間違えという事で。」
「何かの間違えなら、道場内がこんなになるかよ。こいつら、男は全員機動隊員だぞ。死屍累々だけどよ。」
「瑞穂くんも、あっちでやらかしてますが。」
「あっちもあっちで、婦警の中でも選抜された捜査課や白バイ隊の連中ばかりらしい。」
「あれで?」
「あれで。」
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