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瀬戸井街道
いやはやなんとも
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「なんか狡いなぁ。理沙さん相手じゃ距離も若さも勝てないじゃないのぉ。」
「あの、鈴木さん?」
貴女、ウチの社長に御本を贈呈に来たんじゃないの?
なんで早々にアルコールがぶ飲みしてさ。
一回りも歳下の私に絡んでるの?
それも「メイリの65%」なる謎の茨城名物高アルコール度数の日本酒と、ラム酒をちゃんぽんにしてやんの。
たちまち目が座って、耳の先っちょまで真っ赤っ赤だよ?
大丈夫ですか?
「あらららら。」
社長が慌ててお水を差し出しだけど………南さんは同じものを同じだけ呑んだのに、何故平然としてるの?
顔色1つ変わってないよ。
「それはね。理沙ちゃん。鍛え方が足りないの。」
「理沙。葛城の女はアルコールの分解能力が低そうだから、貴女はお酒を覚え無い方がいいわよ。先生。くれぐれも理沙を宜しくお願いしますね。」
「…君達と居酒屋に行く話は無かった事で。」
うん。
そうだね。社長。
…でも、適当な庶民的チェーン店しか普段は入らない貴方がたまに入るお店がとっても美味しい事を、貴方とお付き合いして来たこの2年間でたっぷりと思い知ったから、お酒抜きならいつでもどこへでも連れてって。
だから私は、社長が宴席に参加することを一度も責めてないよ。
ただでさえ無駄に広い人脈が更に広がる事もあるけど、美味しい料理情報を仕入れてくるからね。
(で、自宅で簡単に再現するなや。嫁の立場がなくなるだろ)
「で、と。」
見本と言うだけあって、表紙が鉛筆描きの下絵だ。
…見本ってこんな感じなの?
「さぁ。僕は校正を終えた後はデザイナーさんが作ってくれた表紙にメ◯ラ印でOK出すだけだから。」
「…社長は読者さんが読み易く本文は気にするくせに、そっちはそうなんだ。」
まったく、不精者め。
「本をジャケ買いする人だっているんだよ?」
「今時そんな人居ないよ。みんな本屋行かないでネットで買うから。まあ、古典小説をアニメ調の絵で再販したらバカ売れしたりしてるけど。」
「江戸川乱歩までそうなった時はびっくりです。」
と、お姉ちゃん。
へぇ。江戸川乱歩がねぇ。
それはコナン君的な?
「文豪ストレイドッグスの絡みよ。」
「社長、知ってる?」
社長はブンブン頭を横に振っている。
「しめた!先生にマウントを取れるわ!」
「お姉ちゃん、それはちょっと。」
早稲田大卒の才女がヌケヌケと言う言葉じゃ無いでしょ。
「元は文豪をキャラクター化してバトルさせる漫画なの。」
「何その気が狂いそうな設定は。」
「でも京極夏彦とか綾辻行人が楽しそうにコラボしてたわ。」
「…まぁ、あの辺はそう言う悪ふざけは好きそうだけどね。」
「仕掛けたの、南さんとこだけどね。」
「げ。」
確かに南さんの勤める出版社は日本指折りの大会社だから、その2人も本を出しているけど。
「たまにはこんなのも楽しいな!どうだ!先生!ぐぅとでも言ってみろ!」
「ぐぅ。」
「本当に言うなぁ!」
お姉ちゃん。
それ、ドラえもんのパクリだから。
「僕は基本的に4コマ漫画以外は読まないからなぁ。キメツとか流行りは全然わからないよ。」
「あら、珍しい。先生は情報過多オタクだと思ってました。」
「書いている小説とネタが被っても知らぬ存ぜぬで通せるでしょ。」
「へ?」
何故、人前ではお澄まし顔で1日通せる才色兼備・文武両道・焼肉定食な姉は、ウチの社長の前ではそんな無防備な間抜けヅラが出来るのだろう。
「お姉ちゃん、この人はネタ被りがわかると1から全部書き直す人だから。フィクションを将来的に依頼する可能性があるなら、そう言う人だと最初から認識していた方がいいよ。」
何やら鈴木さんと猥談を始めた(あたしらは無視かい)南さんは、社長と言う人間が創作に関しては割と融通が効かない人だと知っているので、そこら辺は突いて来ない。
そこら辺は、編集者としての付き合いの長さの差だろうね。
「僕の知識だと、''氷室の天地''って漫画で違う角度から同じ事をしてたね。」
「な、なんですと。ひむろのてんち?」
「元はフェイトって言う、同人サークルが出した商業18禁パソコンゲームなんだけど、そのいくつか出た派生作品の内、ゲーム内では殆ど出番の無い同級生3人組を主役に添えた4コマ漫画。」
「はぁ。」
「その作品内の読者参加企画として、世界の英雄をキャラクターにした''英雄史対戦''って言うものがあって、世界史中の英雄を頓馬な形で対戦ゲームに参加させるんだけど、似た設定のテーブルRPGだったかで石川啄木が分子構造を破壊する振動攻撃を繰り出してた。」
「何故に啄木?」
『一度でも我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと』
「石川啄木が詠んだ句だよ。」
「クズか!」
…普通さ。
国大出の作家と六大学出の編集者が文学者論を戦わせたら、もう少し高尚になると思うんだ。
なんで漫画だのアダルトゲームだの謎の必殺技の話になるの?
しかも、私の婚約者と私の姉という組み合わせだよ。
お酒の席とはいえ、こう、もう少しまともな会話をですね。
「もう蜘蛛の巣が張りそうよ!貴女は良いわよねぇ。東京に勤めているから出会いもあるでしょうけど。水戸なんか、社内にもジジイしかいないわ。」
「社内にジジイしかいないのは似たようなものよ。」
…どこに蜘蛛の巣が張っているかは、もう考えたく無い。
★ ★ ★
結局、鈴木さんは正体不明になるほど泥酔してしまったので、ウチのお金で泊めてあげる事にした。
南さんの原稿には関係無く、なんでもありな私のHP原稿にだけ書けるので、領収書を独り占め出来たお姉ちゃんはホクホクで鈴木さんを担いで帰って行った。
いや、さすがに社長に担がすわけにもいかないけど、女性1人担いで部屋に放り投げるって、どんな豪傑姉さんよ。
「あ、特室でもなんでも構わないから。いくらでも請求しちゃって。」
「あの、こちらの新聞社さんには当宿も広告を出したり利用していただいたりお付き合いがあるので。阿漕な事は出来ません。」
「チッ。残念。」
とか言うやり取りがあったかなかったか。
お姉ちゃんの名誉のために言わないけど。
ヒント。言った。
私と社長は部屋に大人しく帰る。
取材旅行とは名ばかりな、単なる慰安旅行(会社公認)と違って、私達はどこにいようとやる事は決まっているから。
社長はチェックインして直ぐに、「今日の行程」と、来年2月締め切りの週刊誌エッセイを合計10,000字分書き上げているので、鈴木さんから贈呈された本を布団の上で熟読中。
私も隣の布団でうつ伏せになって、撮った写真をサムネイルしながら、音声データの自動文字起こしの文字列を追いかけていた。
もうすぐ新婚さんな熱々カップル(言い方が古くないか?私)な割には、全然色っぽくならないな。
「アベックって言い方もあるね。」
「…また私、口に出してた?」
「うん。」
「口に出すってなんかエッチだね。」
「あのねぇ。」
「ストップ!馬鹿な事言ってるのは自覚してるから、婚約破棄だけは勘弁してください。」
「君は僕をなんだと思っているのかな?」
「破棄しない?」
「しないしない。」
「ならば良し!」
「あのね。」
勿論、こんなのただの戯れだ。
私も社長も基本的に下ネタは言わない。
流れでパッと出ただけで、お互い直ぐ流す。
…割と社長がダメなんだよね。
「歳下」の「女の子」がエッチな事言うのって。
本人の性癖的に、なんか生々しくて引いちゃうそうな。
などなど、馬鹿な戯れをしている私達はこの後、不可思議な体験をすることになる。
それはまた次回。(引き!)
「あの、鈴木さん?」
貴女、ウチの社長に御本を贈呈に来たんじゃないの?
なんで早々にアルコールがぶ飲みしてさ。
一回りも歳下の私に絡んでるの?
それも「メイリの65%」なる謎の茨城名物高アルコール度数の日本酒と、ラム酒をちゃんぽんにしてやんの。
たちまち目が座って、耳の先っちょまで真っ赤っ赤だよ?
大丈夫ですか?
「あらららら。」
社長が慌ててお水を差し出しだけど………南さんは同じものを同じだけ呑んだのに、何故平然としてるの?
顔色1つ変わってないよ。
「それはね。理沙ちゃん。鍛え方が足りないの。」
「理沙。葛城の女はアルコールの分解能力が低そうだから、貴女はお酒を覚え無い方がいいわよ。先生。くれぐれも理沙を宜しくお願いしますね。」
「…君達と居酒屋に行く話は無かった事で。」
うん。
そうだね。社長。
…でも、適当な庶民的チェーン店しか普段は入らない貴方がたまに入るお店がとっても美味しい事を、貴方とお付き合いして来たこの2年間でたっぷりと思い知ったから、お酒抜きならいつでもどこへでも連れてって。
だから私は、社長が宴席に参加することを一度も責めてないよ。
ただでさえ無駄に広い人脈が更に広がる事もあるけど、美味しい料理情報を仕入れてくるからね。
(で、自宅で簡単に再現するなや。嫁の立場がなくなるだろ)
「で、と。」
見本と言うだけあって、表紙が鉛筆描きの下絵だ。
…見本ってこんな感じなの?
「さぁ。僕は校正を終えた後はデザイナーさんが作ってくれた表紙にメ◯ラ印でOK出すだけだから。」
「…社長は読者さんが読み易く本文は気にするくせに、そっちはそうなんだ。」
まったく、不精者め。
「本をジャケ買いする人だっているんだよ?」
「今時そんな人居ないよ。みんな本屋行かないでネットで買うから。まあ、古典小説をアニメ調の絵で再販したらバカ売れしたりしてるけど。」
「江戸川乱歩までそうなった時はびっくりです。」
と、お姉ちゃん。
へぇ。江戸川乱歩がねぇ。
それはコナン君的な?
「文豪ストレイドッグスの絡みよ。」
「社長、知ってる?」
社長はブンブン頭を横に振っている。
「しめた!先生にマウントを取れるわ!」
「お姉ちゃん、それはちょっと。」
早稲田大卒の才女がヌケヌケと言う言葉じゃ無いでしょ。
「元は文豪をキャラクター化してバトルさせる漫画なの。」
「何その気が狂いそうな設定は。」
「でも京極夏彦とか綾辻行人が楽しそうにコラボしてたわ。」
「…まぁ、あの辺はそう言う悪ふざけは好きそうだけどね。」
「仕掛けたの、南さんとこだけどね。」
「げ。」
確かに南さんの勤める出版社は日本指折りの大会社だから、その2人も本を出しているけど。
「たまにはこんなのも楽しいな!どうだ!先生!ぐぅとでも言ってみろ!」
「ぐぅ。」
「本当に言うなぁ!」
お姉ちゃん。
それ、ドラえもんのパクリだから。
「僕は基本的に4コマ漫画以外は読まないからなぁ。キメツとか流行りは全然わからないよ。」
「あら、珍しい。先生は情報過多オタクだと思ってました。」
「書いている小説とネタが被っても知らぬ存ぜぬで通せるでしょ。」
「へ?」
何故、人前ではお澄まし顔で1日通せる才色兼備・文武両道・焼肉定食な姉は、ウチの社長の前ではそんな無防備な間抜けヅラが出来るのだろう。
「お姉ちゃん、この人はネタ被りがわかると1から全部書き直す人だから。フィクションを将来的に依頼する可能性があるなら、そう言う人だと最初から認識していた方がいいよ。」
何やら鈴木さんと猥談を始めた(あたしらは無視かい)南さんは、社長と言う人間が創作に関しては割と融通が効かない人だと知っているので、そこら辺は突いて来ない。
そこら辺は、編集者としての付き合いの長さの差だろうね。
「僕の知識だと、''氷室の天地''って漫画で違う角度から同じ事をしてたね。」
「な、なんですと。ひむろのてんち?」
「元はフェイトって言う、同人サークルが出した商業18禁パソコンゲームなんだけど、そのいくつか出た派生作品の内、ゲーム内では殆ど出番の無い同級生3人組を主役に添えた4コマ漫画。」
「はぁ。」
「その作品内の読者参加企画として、世界の英雄をキャラクターにした''英雄史対戦''って言うものがあって、世界史中の英雄を頓馬な形で対戦ゲームに参加させるんだけど、似た設定のテーブルRPGだったかで石川啄木が分子構造を破壊する振動攻撃を繰り出してた。」
「何故に啄木?」
『一度でも我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと』
「石川啄木が詠んだ句だよ。」
「クズか!」
…普通さ。
国大出の作家と六大学出の編集者が文学者論を戦わせたら、もう少し高尚になると思うんだ。
なんで漫画だのアダルトゲームだの謎の必殺技の話になるの?
しかも、私の婚約者と私の姉という組み合わせだよ。
お酒の席とはいえ、こう、もう少しまともな会話をですね。
「もう蜘蛛の巣が張りそうよ!貴女は良いわよねぇ。東京に勤めているから出会いもあるでしょうけど。水戸なんか、社内にもジジイしかいないわ。」
「社内にジジイしかいないのは似たようなものよ。」
…どこに蜘蛛の巣が張っているかは、もう考えたく無い。
★ ★ ★
結局、鈴木さんは正体不明になるほど泥酔してしまったので、ウチのお金で泊めてあげる事にした。
南さんの原稿には関係無く、なんでもありな私のHP原稿にだけ書けるので、領収書を独り占め出来たお姉ちゃんはホクホクで鈴木さんを担いで帰って行った。
いや、さすがに社長に担がすわけにもいかないけど、女性1人担いで部屋に放り投げるって、どんな豪傑姉さんよ。
「あ、特室でもなんでも構わないから。いくらでも請求しちゃって。」
「あの、こちらの新聞社さんには当宿も広告を出したり利用していただいたりお付き合いがあるので。阿漕な事は出来ません。」
「チッ。残念。」
とか言うやり取りがあったかなかったか。
お姉ちゃんの名誉のために言わないけど。
ヒント。言った。
私と社長は部屋に大人しく帰る。
取材旅行とは名ばかりな、単なる慰安旅行(会社公認)と違って、私達はどこにいようとやる事は決まっているから。
社長はチェックインして直ぐに、「今日の行程」と、来年2月締め切りの週刊誌エッセイを合計10,000字分書き上げているので、鈴木さんから贈呈された本を布団の上で熟読中。
私も隣の布団でうつ伏せになって、撮った写真をサムネイルしながら、音声データの自動文字起こしの文字列を追いかけていた。
もうすぐ新婚さんな熱々カップル(言い方が古くないか?私)な割には、全然色っぽくならないな。
「アベックって言い方もあるね。」
「…また私、口に出してた?」
「うん。」
「口に出すってなんかエッチだね。」
「あのねぇ。」
「ストップ!馬鹿な事言ってるのは自覚してるから、婚約破棄だけは勘弁してください。」
「君は僕をなんだと思っているのかな?」
「破棄しない?」
「しないしない。」
「ならば良し!」
「あのね。」
勿論、こんなのただの戯れだ。
私も社長も基本的に下ネタは言わない。
流れでパッと出ただけで、お互い直ぐ流す。
…割と社長がダメなんだよね。
「歳下」の「女の子」がエッチな事言うのって。
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