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房総往還
館山(に行く前に)
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だからってさぁ。
私が冬休みに入るからって、本当に22日から、正確に言うなら21日の授業が全て終わった午後に、学校まで迎えに来るかなぁ。
またですよ。
またあの事件が発生しましたよ。
昇降口からスマホ見ぃ見ぃ調べ物してたら、筋肉が飛んで来ましたよ。
「おぉいリサリサァ。おっぱい残念星人理沙ァ。」
「なんだそのいきなりな悪口は。アンタ朝イチで田舎に帰った筈じゃなかったのか。」
水泳部の筋肉隆々おっぱいカチカチな、私からみたら女として十分残念な悪友みどりさんが、校門から駆けて来た。
コイツは女としては残念でも、平泳ぎの国体出場選手として既に実業団からスカウトを受けている将来有望な女性でもある。
まぁ、私に婚約者が居るなんて事は友達の誰にもバラしていないので、多少は上から目線をされても平静でいられるのだ。
私が彼氏持ちな事は、一応みんな知ってるしね。
「また出たわよ。あんたの姉ちゃん達。」
「は?」
取材旅行の出発は明日だった筈。
だから今晩は、事務所にお泊りの予定だったんだ。
………
だからさ。
1年最後の授業なんか上の空で、今晩のおかずを考えていたのに。
瑞稀さんが新巻鮭をあちこちから貰って来た(やがった)ので、ご近所さんあちこちに配ってやっと食べ切れる量まで減らした後、さて鮭なんかどうやって(こんな量)を食べれば良いんだろ?
あちこち。
ウチの暇人は、ただでさえ塩っぱい新巻鮭に、更に大量の粗塩を塗していたけど。
「塩引鮭って言ってね。昔の塩ジャケってひと欠片でご飯お茶碗1杯じゃ足りないくらい塩っぱかったの。ウチの人が、私のお婆ちゃんの作るおむすびが好きだったのよ。物凄く塩っぱい塩むすびに、葉物の芯を麺つゆに浸しただけのおしんこを具にしたり。逆に外味には味付けじゃない海苔を巻いて具は塩ジャケとかのおむすびね。」
「面白いバリエーションですね。」
「農家だったからね。塩が大切だったの。またウチのお婆ちゃんはウチの人が大好きだったから。たまに田舎に行った時は、帰りに必ずお土産に持たせてくれたの。旨い旨いって食べてくれたから、写真に撮って、お婆ちゃんに送ってあげたの。」
お義母さんから聞いたほんわかマル秘エピソード。
しかもお2人が学生の頃の話だ。
そんなお義父さんの元で育った瑞稀さんも塩ジャケが大好きだとは、2年付き合って来て初めて知ったぞ。
大体、そんな血圧が上がりそうな食べ物をですねぇ。
新妻としては、あまりお勧めしたくないんですが。
「だから今、スーパーに白く塩の浮いた塩ジャケって見かけないだろう。下手すると物産展に行かないと買えないもん。だから自分で作るのさ。」
とは瑞稀さん。
塩ジャケがスーパーに売ってないのと、だから自分で作るとでは、文章の前後が釣り合わないんだけど。
とにかく、おかずとしての塩ジャケが亭主に取られてしまったので、女房としては鮭で何を作ろうか?
家政科の(本物の)お嬢様方とは、卒業後に即結婚って将来が決まっているので、偽物のお嬢様(あたし)も仲良くさせていただいておりますの、おほほ。
なんて脱線しながら。
みんなも家事(特に料理で)四苦八苦している仲間なので、それはそれは仲も良くなるというものだ。
あの子はまだコッチに残っているかなぁとか、あれこれ頭の中の電話帳を検索していたら、怪奇!筋肉水泳女が走って来たわけだ。
★ ★ ★
「で、何しに来たのよ?」
お姉ちゃんと南さんは一応、私達学生の間では、知らないうちに、容姿端麗・才色兼備・焼肉定食なスーパーウーマンとして憧れの対象になっていたのさ。
その姿は先々月に来ただけだから、ほんの極一部の人しか見てないのよ?
けど、残念ながら、上に挙げた四文字熟語全てに間違いはない。
3つ目のはリズムに合わせたよくある語呂合わせだけど、彼女達を知らない人には残念だけど事実だ。
お肉大好き、大好き過ぎて自分が担当する作家のお肉まで横から掻っ攫ってむしゃむしゃ食べる残念女達だ。
残念。
「旅館の予約先を探していて、たまたま今晩のキャンセルが出た旅館があるから、どうですかって。あっちから来たから。だから、行きましょう。」
「お父さんとお母さんの許可ならもう取ってあるから。ていうか、先生絡みならなんでもOK出すのね。ウチの馬鹿両親は。」
馬鹿姉妹に馬鹿と言われる馬鹿両親って。
「あの、それで社長は?」
主役はあくまでも瑞稀さんだぞ?
「私達が2人して強く出れば、ハイかうんしか言わないわ。」
「この間と同じ駐車場で待ってるわ。」
「デスヨネエ。」
あぁ。
なんか事務所で詰められてる瑞稀さんの姿が幻視出来るわぁ。
………
旧サンエブリー・現デイリーストアで鈴カステラとドクターペッパーを購入。
なんで本当に飽きないかねぇ。
いっそのこと、鈴カステラを自作してみようかしら。
あれ、生地はホットケーキミックスで出来るしタコ焼き機で成形出来るよね。
「理沙ちゃんは、お嫁に行っても買ってそうね。」
「斜向かいのローソンが社長の為だけに入荷してますから。」
「それはお店としては、どうなのかしら。」
「まぁ、個人事業主だし。」
先々月と一緒って事で、やっぱりバス通りにある文教堂に銀から白(ディーラーは白と言っているけど水色にしか見えない)に変わったモコが止まっていた。
アレが当社(我が家)の機動力。
節税の為にもっと良い車買え買え言ってたら、後付けのナビのソフトが時代遅れになったから買い替えた、どういう購入動機だよ?な車だ。
「なら、新しいナビが安かったら買い替えなかったの?」
「うん、買おうかなぁって思ったREGZAのナビが50万円だったから、だったら車ごと買い替えようかなって。」
「それで買った車が30万円かい。」
私も運転する自動車だから別に軽自動車である事に文句はない、むしろ歓迎するけど。
新車で100万オーバーな軽、今時いくつもあるでしょ?
「とりあえず外環が湾岸まで繋がっているナビだったから、あと10年くらいは使えそうだよ。」
「REGZAのナビは何処行ったのよ?」
「10年経ったら、何処行ったか探す事にするよ。」
てな、納車の時に車中で馬鹿(罰当たり)な会話をした車だ。
なお、同じモコでも少し車内が広い気がする。
あと、方向指示器のカチカチって言う車内音がなんか心地いい。
前のモコは、エアコンと音楽かけていたら、下手すると聞こえなかったもんね。
「アレだ。MOTHERってゲームのSEだよ。まるで。糸井重里が作ったファミコンゲームは効果音も凝っていたんだよ。」
「MOTHER?」
「DSのソフトが事務所のどこかにしまい込んであるからやってみぃ。凄く心地よい音がBGMとは他にカチカチ鳴っているから、アレを思い出すんだよ。」
「はぁ。」
「のちに当の本人が、アレ良かったよねぇって自画自賛してた。作らされた鈴木慶一は地獄だったって言ってるけど。」
あの。瑞稀さん?
DSって何?
糸井重里って誰?
鈴木慶一?
「ん?ムーンライダース。」
「だから、どなた?」
………
その瑞稀さんは…何やら本を読み耽っていた。
ええと。
これでいいのだ?
のだ?
「あら、先生。赤塚不二夫の自伝をお読みですか?」
「あぁ、南さん。最近ね、NHKのアーカイブで赤塚不二夫のインタビューを聴いたんだ。」
「インタビュー?」
「NHKオンデマンドでね。FMで伊集院光がやっているNHKラジオにアーカイブされている戦前からの番組を聴き直すって番組があるんだ。父が伊集院光のファンだから僕が音声を録音してデシタル保存してMP-3に落としていたんだけど、最近アマプラを通じていつでも聞ける事を知ったんだ。」
「はぁ。」
あぁまただ。
ちょっと目を離すと、何やら新しいものを見つけてくる。
「そのインタビューの中でね、僕は手塚治虫と杉浦茂には勝てないって白状しててさ。天才バカボンに出て来る''レレレのおじさん''のキャラクターデザインは杉浦茂の漫画からドロボーしたって言ってるの。ウチには杉浦茂の''猿飛佐助''はあるけど、赤塚不二夫の漫画は一切もなかったなぁと思って。で、書棚を見たら赤塚不二夫で売っていたのは、この本だけしかなかったから。」
「そうですか。って言うか、杉浦茂はあるのに赤塚不二夫はないんだ。」
「確かに僕の記憶でも、レレレのおじさんの目や耳やよくやる指のポーズは杉浦茂なんだよね。ドロボーどころか、そのまんまなのに、何故気が付かなかったんだろう。赤塚不二夫本人も隠してる気なんてさらさら無いって口調だったし。」
はい、南さんお姉ちゃん。
合わせて行きますよ。
『知らんがな』
私が冬休みに入るからって、本当に22日から、正確に言うなら21日の授業が全て終わった午後に、学校まで迎えに来るかなぁ。
またですよ。
またあの事件が発生しましたよ。
昇降口からスマホ見ぃ見ぃ調べ物してたら、筋肉が飛んで来ましたよ。
「おぉいリサリサァ。おっぱい残念星人理沙ァ。」
「なんだそのいきなりな悪口は。アンタ朝イチで田舎に帰った筈じゃなかったのか。」
水泳部の筋肉隆々おっぱいカチカチな、私からみたら女として十分残念な悪友みどりさんが、校門から駆けて来た。
コイツは女としては残念でも、平泳ぎの国体出場選手として既に実業団からスカウトを受けている将来有望な女性でもある。
まぁ、私に婚約者が居るなんて事は友達の誰にもバラしていないので、多少は上から目線をされても平静でいられるのだ。
私が彼氏持ちな事は、一応みんな知ってるしね。
「また出たわよ。あんたの姉ちゃん達。」
「は?」
取材旅行の出発は明日だった筈。
だから今晩は、事務所にお泊りの予定だったんだ。
………
だからさ。
1年最後の授業なんか上の空で、今晩のおかずを考えていたのに。
瑞稀さんが新巻鮭をあちこちから貰って来た(やがった)ので、ご近所さんあちこちに配ってやっと食べ切れる量まで減らした後、さて鮭なんかどうやって(こんな量)を食べれば良いんだろ?
あちこち。
ウチの暇人は、ただでさえ塩っぱい新巻鮭に、更に大量の粗塩を塗していたけど。
「塩引鮭って言ってね。昔の塩ジャケってひと欠片でご飯お茶碗1杯じゃ足りないくらい塩っぱかったの。ウチの人が、私のお婆ちゃんの作るおむすびが好きだったのよ。物凄く塩っぱい塩むすびに、葉物の芯を麺つゆに浸しただけのおしんこを具にしたり。逆に外味には味付けじゃない海苔を巻いて具は塩ジャケとかのおむすびね。」
「面白いバリエーションですね。」
「農家だったからね。塩が大切だったの。またウチのお婆ちゃんはウチの人が大好きだったから。たまに田舎に行った時は、帰りに必ずお土産に持たせてくれたの。旨い旨いって食べてくれたから、写真に撮って、お婆ちゃんに送ってあげたの。」
お義母さんから聞いたほんわかマル秘エピソード。
しかもお2人が学生の頃の話だ。
そんなお義父さんの元で育った瑞稀さんも塩ジャケが大好きだとは、2年付き合って来て初めて知ったぞ。
大体、そんな血圧が上がりそうな食べ物をですねぇ。
新妻としては、あまりお勧めしたくないんですが。
「だから今、スーパーに白く塩の浮いた塩ジャケって見かけないだろう。下手すると物産展に行かないと買えないもん。だから自分で作るのさ。」
とは瑞稀さん。
塩ジャケがスーパーに売ってないのと、だから自分で作るとでは、文章の前後が釣り合わないんだけど。
とにかく、おかずとしての塩ジャケが亭主に取られてしまったので、女房としては鮭で何を作ろうか?
家政科の(本物の)お嬢様方とは、卒業後に即結婚って将来が決まっているので、偽物のお嬢様(あたし)も仲良くさせていただいておりますの、おほほ。
なんて脱線しながら。
みんなも家事(特に料理で)四苦八苦している仲間なので、それはそれは仲も良くなるというものだ。
あの子はまだコッチに残っているかなぁとか、あれこれ頭の中の電話帳を検索していたら、怪奇!筋肉水泳女が走って来たわけだ。
★ ★ ★
「で、何しに来たのよ?」
お姉ちゃんと南さんは一応、私達学生の間では、知らないうちに、容姿端麗・才色兼備・焼肉定食なスーパーウーマンとして憧れの対象になっていたのさ。
その姿は先々月に来ただけだから、ほんの極一部の人しか見てないのよ?
けど、残念ながら、上に挙げた四文字熟語全てに間違いはない。
3つ目のはリズムに合わせたよくある語呂合わせだけど、彼女達を知らない人には残念だけど事実だ。
お肉大好き、大好き過ぎて自分が担当する作家のお肉まで横から掻っ攫ってむしゃむしゃ食べる残念女達だ。
残念。
「旅館の予約先を探していて、たまたま今晩のキャンセルが出た旅館があるから、どうですかって。あっちから来たから。だから、行きましょう。」
「お父さんとお母さんの許可ならもう取ってあるから。ていうか、先生絡みならなんでもOK出すのね。ウチの馬鹿両親は。」
馬鹿姉妹に馬鹿と言われる馬鹿両親って。
「あの、それで社長は?」
主役はあくまでも瑞稀さんだぞ?
「私達が2人して強く出れば、ハイかうんしか言わないわ。」
「この間と同じ駐車場で待ってるわ。」
「デスヨネエ。」
あぁ。
なんか事務所で詰められてる瑞稀さんの姿が幻視出来るわぁ。
………
旧サンエブリー・現デイリーストアで鈴カステラとドクターペッパーを購入。
なんで本当に飽きないかねぇ。
いっそのこと、鈴カステラを自作してみようかしら。
あれ、生地はホットケーキミックスで出来るしタコ焼き機で成形出来るよね。
「理沙ちゃんは、お嫁に行っても買ってそうね。」
「斜向かいのローソンが社長の為だけに入荷してますから。」
「それはお店としては、どうなのかしら。」
「まぁ、個人事業主だし。」
先々月と一緒って事で、やっぱりバス通りにある文教堂に銀から白(ディーラーは白と言っているけど水色にしか見えない)に変わったモコが止まっていた。
アレが当社(我が家)の機動力。
節税の為にもっと良い車買え買え言ってたら、後付けのナビのソフトが時代遅れになったから買い替えた、どういう購入動機だよ?な車だ。
「なら、新しいナビが安かったら買い替えなかったの?」
「うん、買おうかなぁって思ったREGZAのナビが50万円だったから、だったら車ごと買い替えようかなって。」
「それで買った車が30万円かい。」
私も運転する自動車だから別に軽自動車である事に文句はない、むしろ歓迎するけど。
新車で100万オーバーな軽、今時いくつもあるでしょ?
「とりあえず外環が湾岸まで繋がっているナビだったから、あと10年くらいは使えそうだよ。」
「REGZAのナビは何処行ったのよ?」
「10年経ったら、何処行ったか探す事にするよ。」
てな、納車の時に車中で馬鹿(罰当たり)な会話をした車だ。
なお、同じモコでも少し車内が広い気がする。
あと、方向指示器のカチカチって言う車内音がなんか心地いい。
前のモコは、エアコンと音楽かけていたら、下手すると聞こえなかったもんね。
「アレだ。MOTHERってゲームのSEだよ。まるで。糸井重里が作ったファミコンゲームは効果音も凝っていたんだよ。」
「MOTHER?」
「DSのソフトが事務所のどこかにしまい込んであるからやってみぃ。凄く心地よい音がBGMとは他にカチカチ鳴っているから、アレを思い出すんだよ。」
「はぁ。」
「のちに当の本人が、アレ良かったよねぇって自画自賛してた。作らされた鈴木慶一は地獄だったって言ってるけど。」
あの。瑞稀さん?
DSって何?
糸井重里って誰?
鈴木慶一?
「ん?ムーンライダース。」
「だから、どなた?」
………
その瑞稀さんは…何やら本を読み耽っていた。
ええと。
これでいいのだ?
のだ?
「あら、先生。赤塚不二夫の自伝をお読みですか?」
「あぁ、南さん。最近ね、NHKのアーカイブで赤塚不二夫のインタビューを聴いたんだ。」
「インタビュー?」
「NHKオンデマンドでね。FMで伊集院光がやっているNHKラジオにアーカイブされている戦前からの番組を聴き直すって番組があるんだ。父が伊集院光のファンだから僕が音声を録音してデシタル保存してMP-3に落としていたんだけど、最近アマプラを通じていつでも聞ける事を知ったんだ。」
「はぁ。」
あぁまただ。
ちょっと目を離すと、何やら新しいものを見つけてくる。
「そのインタビューの中でね、僕は手塚治虫と杉浦茂には勝てないって白状しててさ。天才バカボンに出て来る''レレレのおじさん''のキャラクターデザインは杉浦茂の漫画からドロボーしたって言ってるの。ウチには杉浦茂の''猿飛佐助''はあるけど、赤塚不二夫の漫画は一切もなかったなぁと思って。で、書棚を見たら赤塚不二夫で売っていたのは、この本だけしかなかったから。」
「そうですか。って言うか、杉浦茂はあるのに赤塚不二夫はないんだ。」
「確かに僕の記憶でも、レレレのおじさんの目や耳やよくやる指のポーズは杉浦茂なんだよね。ドロボーどころか、そのまんまなのに、何故気が付かなかったんだろう。赤塚不二夫本人も隠してる気なんてさらさら無いって口調だったし。」
はい、南さんお姉ちゃん。
合わせて行きますよ。
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