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夏休み
成田街道
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あぁしっかし、道路が混んでんなぁ。
お盆休みの初日だし、仕方ないか。
「葛城はどうなったの?」
「幸い私は今の編集部では新人扱いですから、受け持っている担当も少なくですし、みなさん真面目な方ばかりなのでお盆進行すら前倒しに原稿が届きました。1番遅いのは理沙でした。」
「こらクソお姉様?HPとはいえ連載の私と、書き下ろし学術書のセンセイ方を一緒にしないでくださいませんかね。」
そもそも私達は、取材した晩に添付ファイルの整理は終えているし、取材中にもコツコツ書いているから、取材後1週間には初稿を上げているぞ。
「良いなぁ。私は一昨日漸く全部終わって、昨日は1日寝てたわ。」
「編集長ですからねぇ。しかも月刊誌の。私には盆暮進行の怖さってまだわからないなぁ。」
へぇ。
お姉ちゃんと言えども、プロはプロなんだなぁ。
プロなりの苦労なり、悩みがあるんだ。
って、あれ?あれれれ?
「あれれれれ?社長?うちにお盆進行ってありましたっけ?」
事務所でアルバイトし始めて1年になるけど、去年のお盆進行も年末進行も今年のお盆進行も、まったく忙しく感じなかったよ?
「あらかじめスケジュールを組んでおけば、1日あたり何文字書けば良いか予定立つだろ?」
あの、社長。
何で貴方、ペッパーさんをスタバのタンブラーに移してるの?
何で貴方、カップ氷なんか持ってるの?
そして、何で私の分まで用意して、赤信号の時に私に渡して(あ、駄洒落だ)くれるの?
どれだけ準備が良いんだよ。
惚れてまうやろおおおお。(懐かしいな)
「ねぇねぇ、何で先生は、そんなスケジュールを立てられるのよ。」
「お姉ちゃん、運転しているんだから肩を突かないでよ。」
編集者チームからすると、ウチの事務所のやり方が理解不能みたい。
「最初から何枚書いたら良いか依頼があるんだから、総体で何文字書けば良いか計算出来るだろ。あとは締切から逆算すれば、この原稿について1日分の必須執筆文字数がわかる。それをExcelあたりで適当に表にしているだけだよ。」
「その表を作っているのは、秘書の理沙ちゃんですよ。」
「余った時間にする事が無ければ、別の原稿を書いておけば、急な依頼にも対応出来るだけだよ。まぁ、僕の様な仕事をしてるから、出来るやり方だよ。」
「余った時間でちびやヒロを全力で可愛がっていますがね。」
少しは私のことも昼間っから可愛がりやがれ。
このダーリン野郎。
いや、多分、普通の専業作家は、そんなスケジューリングしないよ社長。
家(仕事場・事務所)にいるのに、分単位で自分の予定を決めて、それ通りに動く自由業がどこにいるのよ。
「そんな作家ばかりなら、私達(編集者)も楽出来るのにねぇ。」
「森博嗣って作家がやってますよ。南さん。」
「…森博嗣先生って、ウチでも仕事してるじゃないの。」
そんな自由業が、直ぐ側にいました。
★ ★ ★
今月は、本当に社長の追体験をするだけの取材旅行です。
なので歩かないし、既に作成してあるファイルの写真の撮影現場に行くだけです。
順番に行けば、薬園台にある船橋市の博物館ですが。
「蒸気機関車(デゴイチ)がある以外は、展示がつまらないよ。」
って言う、社長の身も蓋もない発言で通過でぇす。
まぁ、市営の博物館の規模ですし。
で、最初の目的地はブックオフ大和田店です。
ここは落下傘部隊で有名な、「陸上自衛隊・習志野駐屯地」の敷地が終わったその先にある店舗で、店構えは丸々元はユニクロです。
ユニクロでお馴染みの旗竿が3本残ってます。
ユニクロとおもちゃのハローマックは、閉店後の建物がわかりやすいです。
っておい!
さ・く・ら・み・ち!
な・り・た・か・い・ど・お!
って地の文で騒いでみたけど、ここは最初から目的地。何故なら。
店の向かいに「血流地蔵道道標」。
店の脇に「成田山道標」なる道標が残っているから。
ブックオフは駐車場としてお借りしているだけです。
もちろん社長は、CD「三遊亭圓生全集」なるCD-BOXを棚に並んでいる分を全部買い占めて、駐車場を利用する権利を堂々と勝ち取っていました。
堂々と、ではないか。
さすがに「脇街道」の経費では落とせない(南さんが領収書を貰おうとしてましたけど、ブックオフのCD代って多分落ちないでしょ。)ので、我が事務所の経費とさせていただきます。
さて、久しぶりに三遊亭圓生なる人の無駄知識をご披露してもらおうか。
「三遊亭円楽って落語家さん知ってるかな。」
「ええと、笑点に出ていた紫の人ですね。確か数年前に亡くなったと思います。」
「彼は6代目。南さんなら5代目を覚えているかな。」
「馬円楽って言われてた人ですね。」
「そう。その5代目三遊亭円楽の師匠が三遊亭圓生。この人はお母さんが三味線の師匠で義太夫なんかの江戸芸能の中で育った人なんだ。そのお母さんが5代目圓生と再婚した縁で、義父の没後6代目圓生を継ぐ事になったんだ。だから江戸弁が話せたし、歌舞音曲なんでも出来た。三遊亭の棟梁に相応しい大落語家なんだ。」
「因みにこの圓生、戦時中に満州に古今亭志ん生と一緒に巡業に出ている。志ん生も昭和の大名人と呼ばれた人だけど、若い頃はとにかく売れなくて、あと借金取りから逃げる為改名ばかりしていた。この人がソ連軍が近づいてくるから、もう死のう取り思って、宿にあった酒を全部かっくらった事があるけど、翌朝気持ちよく起きたそうだ。」
なんだそりゃ。
古今亭志ん生ね。
名前だけは、何処かで聞いた様な。
「この志ん生の孫が池波志乃。この間亡くなったネジネジ中尾彬のお嫁さんだよ。」
「へぇ。」
「この巡業で、当時満州に居たのが森繁久弥。」
「その人は知ってる。なかなか死なない人だ。死ねない人だ。」
「こらこら。」
「でも先生。面白い縁があるものですね。」
「南さん。その頃、中岡俊哉も満州で馬賊になってるよ。」
「…なんでもありですね。」
中岡俊哉も、この連載に出てきた様な。
あれは平野威馬雄の時だから、鮮魚街道の回かな。
「終戦後、多いに売れた圓生は柳家小さんと対立する。下手な真打ちはいらないとする理想論の圓生と、落語家の生活をして安定させる為と真打ちを沢山作るべきだという現実論の小さんの、というか圓生側が勝手に怒って落語協会から脱退した。いわゆる落語協会分裂事件だな。これで三遊派は寄席に出れなくなった。」
「小さんって、前の小さんですか?」
「あさげの小さんだね。」
「錦松梅は違いましたっけ?」
「それは志ん朝だな。志ん生の息子です。」
いつもの事ですが。
そろそろ私もお姉ちゃんもついていけなくなってます。
南さんは社長について行ってるけど。
「三遊派独立後は一門の弟子取りを許さなかった圓生が、最初に許したのが馬円楽の元に弟子入りした楽太郎、後の6代目ので腹黒紫になるわけだね。」
「ほうほう。」
「楽太郎と命名したのは圓生。それだけ圓生は孫弟子の楽太郎を可愛がった。馬円楽にはやたら厳しいのに、楽太郎には冗談を言いまくる圓生の姿に弟子達は困惑したまんま、圓生は死んじゃった。」
「あと、楽太郎は腹黒と言う割にはみんなに好かれてて、騒ぎの元になった小さんの弟子の立川談志にも弟子のトレードを申し込まれて、立川流の高座名を持ってたよ。」
「最後は身体を壊しちゃいましたけど、なんか圓生を継ぎたかったそうですね。」
「古今亭志ん生の名前が死蔵してしまった様に、三遊亭圓生の名前を死蔵させてはならないって言う執念だね。亡くなったあと三遊亭好楽、笑点のピンクだね。彼の話では、下手の圓生・繋ぎの圓生で構わない。俺達が知っているのは6代目圓生であり、5代目圓生なんか誰も知らない。でも7代目8代目に圓生を上回る新しい名人か出来るかも知れないじゃないか、だそうだよ。」
そろそろ話を止めよう。
ここで触れるべき事は、2つの碑と、私がT字路の交差部分にある店舗から、如何に苦労の末右折出来たかの事だった筈だ。
まさか昭和落語史を延々と語り出すとは思わなかったじゃないか。
お盆休みの初日だし、仕方ないか。
「葛城はどうなったの?」
「幸い私は今の編集部では新人扱いですから、受け持っている担当も少なくですし、みなさん真面目な方ばかりなのでお盆進行すら前倒しに原稿が届きました。1番遅いのは理沙でした。」
「こらクソお姉様?HPとはいえ連載の私と、書き下ろし学術書のセンセイ方を一緒にしないでくださいませんかね。」
そもそも私達は、取材した晩に添付ファイルの整理は終えているし、取材中にもコツコツ書いているから、取材後1週間には初稿を上げているぞ。
「良いなぁ。私は一昨日漸く全部終わって、昨日は1日寝てたわ。」
「編集長ですからねぇ。しかも月刊誌の。私には盆暮進行の怖さってまだわからないなぁ。」
へぇ。
お姉ちゃんと言えども、プロはプロなんだなぁ。
プロなりの苦労なり、悩みがあるんだ。
って、あれ?あれれれ?
「あれれれれ?社長?うちにお盆進行ってありましたっけ?」
事務所でアルバイトし始めて1年になるけど、去年のお盆進行も年末進行も今年のお盆進行も、まったく忙しく感じなかったよ?
「あらかじめスケジュールを組んでおけば、1日あたり何文字書けば良いか予定立つだろ?」
あの、社長。
何で貴方、ペッパーさんをスタバのタンブラーに移してるの?
何で貴方、カップ氷なんか持ってるの?
そして、何で私の分まで用意して、赤信号の時に私に渡して(あ、駄洒落だ)くれるの?
どれだけ準備が良いんだよ。
惚れてまうやろおおおお。(懐かしいな)
「ねぇねぇ、何で先生は、そんなスケジュールを立てられるのよ。」
「お姉ちゃん、運転しているんだから肩を突かないでよ。」
編集者チームからすると、ウチの事務所のやり方が理解不能みたい。
「最初から何枚書いたら良いか依頼があるんだから、総体で何文字書けば良いか計算出来るだろ。あとは締切から逆算すれば、この原稿について1日分の必須執筆文字数がわかる。それをExcelあたりで適当に表にしているだけだよ。」
「その表を作っているのは、秘書の理沙ちゃんですよ。」
「余った時間にする事が無ければ、別の原稿を書いておけば、急な依頼にも対応出来るだけだよ。まぁ、僕の様な仕事をしてるから、出来るやり方だよ。」
「余った時間でちびやヒロを全力で可愛がっていますがね。」
少しは私のことも昼間っから可愛がりやがれ。
このダーリン野郎。
いや、多分、普通の専業作家は、そんなスケジューリングしないよ社長。
家(仕事場・事務所)にいるのに、分単位で自分の予定を決めて、それ通りに動く自由業がどこにいるのよ。
「そんな作家ばかりなら、私達(編集者)も楽出来るのにねぇ。」
「森博嗣って作家がやってますよ。南さん。」
「…森博嗣先生って、ウチでも仕事してるじゃないの。」
そんな自由業が、直ぐ側にいました。
★ ★ ★
今月は、本当に社長の追体験をするだけの取材旅行です。
なので歩かないし、既に作成してあるファイルの写真の撮影現場に行くだけです。
順番に行けば、薬園台にある船橋市の博物館ですが。
「蒸気機関車(デゴイチ)がある以外は、展示がつまらないよ。」
って言う、社長の身も蓋もない発言で通過でぇす。
まぁ、市営の博物館の規模ですし。
で、最初の目的地はブックオフ大和田店です。
ここは落下傘部隊で有名な、「陸上自衛隊・習志野駐屯地」の敷地が終わったその先にある店舗で、店構えは丸々元はユニクロです。
ユニクロでお馴染みの旗竿が3本残ってます。
ユニクロとおもちゃのハローマックは、閉店後の建物がわかりやすいです。
っておい!
さ・く・ら・み・ち!
な・り・た・か・い・ど・お!
って地の文で騒いでみたけど、ここは最初から目的地。何故なら。
店の向かいに「血流地蔵道道標」。
店の脇に「成田山道標」なる道標が残っているから。
ブックオフは駐車場としてお借りしているだけです。
もちろん社長は、CD「三遊亭圓生全集」なるCD-BOXを棚に並んでいる分を全部買い占めて、駐車場を利用する権利を堂々と勝ち取っていました。
堂々と、ではないか。
さすがに「脇街道」の経費では落とせない(南さんが領収書を貰おうとしてましたけど、ブックオフのCD代って多分落ちないでしょ。)ので、我が事務所の経費とさせていただきます。
さて、久しぶりに三遊亭圓生なる人の無駄知識をご披露してもらおうか。
「三遊亭円楽って落語家さん知ってるかな。」
「ええと、笑点に出ていた紫の人ですね。確か数年前に亡くなったと思います。」
「彼は6代目。南さんなら5代目を覚えているかな。」
「馬円楽って言われてた人ですね。」
「そう。その5代目三遊亭円楽の師匠が三遊亭圓生。この人はお母さんが三味線の師匠で義太夫なんかの江戸芸能の中で育った人なんだ。そのお母さんが5代目圓生と再婚した縁で、義父の没後6代目圓生を継ぐ事になったんだ。だから江戸弁が話せたし、歌舞音曲なんでも出来た。三遊亭の棟梁に相応しい大落語家なんだ。」
「因みにこの圓生、戦時中に満州に古今亭志ん生と一緒に巡業に出ている。志ん生も昭和の大名人と呼ばれた人だけど、若い頃はとにかく売れなくて、あと借金取りから逃げる為改名ばかりしていた。この人がソ連軍が近づいてくるから、もう死のう取り思って、宿にあった酒を全部かっくらった事があるけど、翌朝気持ちよく起きたそうだ。」
なんだそりゃ。
古今亭志ん生ね。
名前だけは、何処かで聞いた様な。
「この志ん生の孫が池波志乃。この間亡くなったネジネジ中尾彬のお嫁さんだよ。」
「へぇ。」
「この巡業で、当時満州に居たのが森繁久弥。」
「その人は知ってる。なかなか死なない人だ。死ねない人だ。」
「こらこら。」
「でも先生。面白い縁があるものですね。」
「南さん。その頃、中岡俊哉も満州で馬賊になってるよ。」
「…なんでもありですね。」
中岡俊哉も、この連載に出てきた様な。
あれは平野威馬雄の時だから、鮮魚街道の回かな。
「終戦後、多いに売れた圓生は柳家小さんと対立する。下手な真打ちはいらないとする理想論の圓生と、落語家の生活をして安定させる為と真打ちを沢山作るべきだという現実論の小さんの、というか圓生側が勝手に怒って落語協会から脱退した。いわゆる落語協会分裂事件だな。これで三遊派は寄席に出れなくなった。」
「小さんって、前の小さんですか?」
「あさげの小さんだね。」
「錦松梅は違いましたっけ?」
「それは志ん朝だな。志ん生の息子です。」
いつもの事ですが。
そろそろ私もお姉ちゃんもついていけなくなってます。
南さんは社長について行ってるけど。
「三遊派独立後は一門の弟子取りを許さなかった圓生が、最初に許したのが馬円楽の元に弟子入りした楽太郎、後の6代目ので腹黒紫になるわけだね。」
「ほうほう。」
「楽太郎と命名したのは圓生。それだけ圓生は孫弟子の楽太郎を可愛がった。馬円楽にはやたら厳しいのに、楽太郎には冗談を言いまくる圓生の姿に弟子達は困惑したまんま、圓生は死んじゃった。」
「あと、楽太郎は腹黒と言う割にはみんなに好かれてて、騒ぎの元になった小さんの弟子の立川談志にも弟子のトレードを申し込まれて、立川流の高座名を持ってたよ。」
「最後は身体を壊しちゃいましたけど、なんか圓生を継ぎたかったそうですね。」
「古今亭志ん生の名前が死蔵してしまった様に、三遊亭圓生の名前を死蔵させてはならないって言う執念だね。亡くなったあと三遊亭好楽、笑点のピンクだね。彼の話では、下手の圓生・繋ぎの圓生で構わない。俺達が知っているのは6代目圓生であり、5代目圓生なんか誰も知らない。でも7代目8代目に圓生を上回る新しい名人か出来るかも知れないじゃないか、だそうだよ。」
そろそろ話を止めよう。
ここで触れるべき事は、2つの碑と、私がT字路の交差部分にある店舗から、如何に苦労の末右折出来たかの事だった筈だ。
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