スパダリ様は、抱き潰されたい

きど

文字の大きさ
47 / 51
はじまりは、あの日

47.幸せ

一臣君が指を動かすたびにグチュと卑猥な音をたて俺の体はその指を締め付ける。
 
「んあっ…ねぇ、もう慣らさなくて大丈夫だから」

指で弱い所を刺激され快感に身悶えするも少し物足りない。圧倒的な熱と質量で体の奥の奥まで揺さぶって欲しい。

「まだダメ。真斗さんが慣らしてくれてたから浅い所は柔らかくはなってるけど、奥の方がまだキツイから。このまま挿れたら傷つけちゃう」

「ひぁっ…」

自分の指では届かなかった所まで一臣君の指が入り内側の壁を撫でる。指を開かれて奥を拡げられる。

「真斗さん俺と会わない間、一人でシなかったの?前みたいにバイブでここをいじらなかったの?」

「あっ…してない。…してないからぁ!」

「そっか。真斗さんエッチなのによく我慢できたね」

一臣君は少しムッとして煽る様に言うと、俺の弱い場所をひときわ強く撫でる。確かに俺は性欲が強い方だと思う。でも一臣君と会えない間はショックの方が大きくて、性欲なんて湧かなかった。

「あっ、やだぁ。一臣君と、会えなくて…そんな気にならなかったの」

「あぁもうっ!可愛いすぎる」

「えっ、あふっ…うん…んっ」

一臣君は顔を手で隠して照れたように言ってから、唇を塞がれ深いキスをする。その後には重ねるだけの軽い口付けを繰り返す。体の奥を丁寧に慣らされ、優しく触れられ大切にされていることが嬉しく胸が震える。それと同時に久々の触れ合いに体の奥に灯った熱はどんどん大きくなっていく。体は彼を求め切なく疼く。俺が一臣君の首に手を回せば彼は優しく俺の唇をついばむ。

「一臣君が欲しくて、もう我慢できない。ねぇ、お願い」

「そんなこと言われたら俺も我慢できなくなる。久々だから痛くないように優しくしたかったのに」

「痛くてもいいから、二人で気持ちよくなりたい」

「真斗さん…好き、大好きだよ」

一臣君は俺にキスの雨を降らせながらいきりたつ屹立を俺の後孔にあてがう。そして、俺の体の傷つけないようにゆっくりと俺の中に入ってくる。繋がった部分から彼自身の熱や拍動を感じ、この腕に抱かれている幸せに涙が滲む。

「ごめん、真斗さん痛かった?」

一臣君が心配そうに俺の顔に手を添え、親指で涙を掬いあげる。

「ううん、幸せだなぁって思って。一臣君、好き、愛してる」

「俺も愛してる。もう絶対に手放したりしないから…つっ」

中にいる彼自身を締め付ければ、一臣君は刺激を逃すように顔をしかめる。彼自身は刺激に従順でドクリと強く脈打ち質量を増す。

「ふふ。俺ももう離してやらないから。ねぇ一臣君、いっぱい愛して」

彼の首に回している手で背中を撫で、耳元で囁く。それを合図に一臣君はゆるやかに腰を動かす。ジュブッと指の時よりも大きな音をたて、彼自身が注挿される。

「あっ…気持ちいぃっ。…んっ、あふっ」

「真斗さん、ここ好きだよね」

硬く熱い屹立に内壁を擦りあげられ、高い声が出た。そして指では届かなかった部分を先端でグリグリ押され、俺自身から先走りがあふれる。

「うんっ…すき。…ひあっ…あぁっ」

ピストン運動の速度が上がり一臣君の背中に爪をたて彼にしがみつく。結合部からの水音に肌と肌がぶつかる乾いた音、俺の嬌声が部屋にこだました。

「真斗さんのヌルヌルになってるね」

「ダメッ…触っちゃ。…イク…イッちゃう」

欲望を溜めて膨れあがった俺の屹立を一臣君は手で包み上下に摩る。体の内側と外側、両方の刺激に頭は真っ白になる。強い快楽が駆け巡り、体に力が入ると同時に俺の屹立は熱を爆ぜる。

「あぁっ…中イったから…動いちゃ…やぁ」

「くっ…。ごめん、真斗さんの中が気持ち良すぎて。俺がイクまでもう少し頑張って」

「ひあっ…あっ、はあっ…んあっ」

一臣君は俺の膝裏を押して俺の足を大きく開く。俺の体は折りたたまれ腰は少し持ち上がる。腰が浮いた事で注挿の角度が変わり彼の先端が前立腺を刺激する。そこを攻めたてられれば先程達したばかりの屹立が硬く熱を持つ。そして中は、彼の熱を少しでも逃すまいとキツく締め付け、彼の形にフィットしていく。

「はぁっ。すごく気持ちいい。もっと奥まで入れるね」

「あっ…ダメっ…ひあっ…んくぅ」

俺の腰を抱き、一臣君がさらに深く穿つよう腰を打ちつける。内壁をかき分けて入り込む屹立を俺の体は受け止めるように包み込む。

「真斗さん痛くない?大丈夫?」

「うん…だいじょぶ…ふあっ、もっとぉ」

奥深い所に挿れたまま上下に揺さぶられ、今まで感じた事のない快感に呑まれる。お尻に彼の陰毛が擦れる。そこに手を伸ばすと彼の毛が指先に触れる。その下に指を這わせると繋がった部分に辿りつく。一臣君自身が俺の体に埋まっていることを指先からも感じ喜びと独占欲が湧き上がる。

「んっ…好きっ、一臣くん。…俺の…ものっ」

「うん、真斗さんも俺のものだよ。あぁ、イきそう。イッていい?」

「うんっ。…あっ、中に…ちょうだい。うぁっ、はぁっ」

「くっ」

一臣君が俺の中で熱を吐き出すのと同時に俺も再び達した。腹の奥に彼の熱が広がっていく。

「真斗さん、もう少し中に居てもいい?」

「うん」

俺を抱きしめて聞く一臣君を強く抱きしめ了承を伝える。

幸せ。素直にそう感じて俺は心の底からその幸せを噛み締めたのだった。







感想 0

あなたにおすすめの小説

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。

入社1ヶ月のワンコ系男子が、知らずのうちに射止めたのはイケメン社長!?

monteri
BL
CM制作会社の新入社員、藤白純太は入社1ヶ月で教育係の先輩が過労で倒れたため、特別なクライアントの担当を引き継ぐことになる。 そのクライアントは、女子禁制ミーハー厳禁の芸能事務所だった。 主人公の無知で純なところに、翻弄されたり、骨抜きにされるイケメン社長と、何も知らない純太がドキドキするお話です。 ※今回の表紙はAI生成です ※小説家になろうにも公開してます

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

俺以外を見るのは許さないから

朝飛
BL
赤池凌平は、成瀬真介と出会い、緩やかに親交を深めてやがて恋人同士になるのだったが、時折違和感を抱いていた。  その違和感の正体が明らかになる時には、もう何もかも手遅れになってしまい……。 (女性と付き合うシーンもあります。) ※ネオページ、エブリスタにも同時掲載中。マイペースに更新します。

元カレに追い出された専門学生がネカフェでP活相手のパパちんぽに理解らせられてトロトロのメロメロになっちゃう話

ルシーアンナ
BL
既婚子持ちバイ×専門学生 Pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27436158 ムーンライトノベルズ https://novel18.syosetu.com/n1512ls/ fujossy https://fujossy.jp/books/31185

一度も話したことないイケメンのクラスメイトと二人組になったらめちゃくちゃ執着されてた

BL
「はい、じゃあ二人組作って」──あまり人付き合いが得意ではない夏稀(なつき)にとってそれは地獄の言葉。 けれど高校ではちがう。なぜなら新しくできた友達と『二人組』協定を結んだから。 もう二人組なんて怖くないと思っていた矢先、その友達が風邪で欠席。 ほかに組む相手が見つからず、先生と組むことも覚悟する夏稀だったが、そこで声をかけてきたのは美形の転校生──緒川聖夜(おがわ・きよや)だった。 「俺と二人組にならない?」 その一言をきっかけに聖夜は夏稀との距離を急速に縮めてきて──。 執着美形攻め×平凡受けのちょっと不穏な学園BL。 約九万字、全三十話+αの物語です。

後宮に咲く美しき寵后

不来方しい
BL
フィリの故郷であるルロ国では、真っ白な肌に金色の髪を持つ人間は魔女の生まれ変わりだと伝えられていた。生まれた者は民衆の前で焚刑に処し、こうして人々の安心を得る一方、犠牲を当たり前のように受け入れている国だった。 フィリもまた雪のような肌と金髪を持って生まれ、来るべきときに備え、地下の部屋で閉じ込められて生活をしていた。第四王子として生まれても、処刑への道は免れられなかった。 そんなフィリの元に、縁談の話が舞い込んでくる。 縁談の相手はファルーハ王国の第三王子であるヴァシリス。顔も名前も知らない王子との結婚の話は、同性婚に偏見があるルロ国にとって、フィリはさらに肩身の狭い思いをする。 ファルーハ王国は砂漠地帯にある王国であり、雪国であるルロ国とは真逆だ。縁談などフィリ信じず、ついにそのときが来たと諦めの境地に至った。 情報がほとんどないファルーハ王国へ向かうと、国を上げて祝福する民衆に触れ、処刑場へ向かうものだとばかり思っていたフィリは困惑する。 狼狽するフィリの元へ現れたのは、浅黒い肌と黒髪、サファイア色の瞳を持つヴァシリスだった。彼はまだ成人にはあと二年早い子供であり、未成年と婚姻の儀を行うのかと不意を突かれた。 縁談の持ち込みから婚儀までが早く、しかも相手は未成年。そこには第二王子であるジャミルの思惑が隠されていて──。

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。