8
件
「家をどちらが継ぐかなんて、どうでもいい。俺たちが欲しいのは……お前だけだ」
人と同じ姿でありながら、頭上に覗く獣の耳や、優美に揺れる毛並みの美しい尻尾。そして人間を遥かに凌ぐしなやかな筋力と鋭い五感、それらを持つ獣人貴族が支配する世界。
獣の特徴も、何一つ秀でた能力を持たない「ただの人間」は、彼らの足元にも及ばない価値ない存在と蔑まれていた。
男爵家に「ただの人間」として生まれ、家族からも疎まれ冷遇されて育ったアルトは、実家の多額の借金と引き換えに、ある過酷な役割を担わされる。
それは、狼の獣人で名門・公爵家の跡取の双子ー冷静沈着で完璧主義者の兄ヴァルと、陽気な顔の裏に残酷な一面を秘めた弟リエドー二人の「発情期をコントロールするための閨の相手役」になることだった。
次期公爵家当主になれるのは、双子のうち王族の末っ子であるウサギの王子と番えた者だけ。
それが、二人に課された条件だった。
だが、草食系で繊細な王子を傷つけないために、肉食獣の苛烈な発情期を完璧に制御することが求められる。
壊れる心配がなく、妊娠のリスクすらない使い勝手のいい練習台として、「ただの人間」のアルトに白羽の矢がたったのだ。
発情期にどれほど激しく求められようと、そこに自分への愛など存在しない。
実家のためと心を押し殺しアルトは健気に自らの身体を差し出し続ける。
そんな風に傷だらけになりながらも自分たちを包み込むアルトの温もりに触れるうち、公爵家を継ぐための義務としてこなしていたはずの双子の内に、アルトへの執着が芽生え始め……。
文字数 27,222
最終更新日 2026.10.23
登録日 2026.10.12
没落寸前の男爵家長男ユディ(ベータ)は、双子の弟ジュアン(オメガ)の振りをして、冷酷無慈悲と噂される辺境伯クラウスのもとへ花嫁修行として送り込まれる。
目的は、より条件の良い縁談へ乗り換えたい弟のため、クラウス側に落ち度を作らせて相手有責での婚約破棄に持ち込むこと。
しかしユディは、以前から密かにクラウスへ恋心を抱いていた。思い人の幸せを願い、自分がベータだと隠し通して不器用に嫌われ役を演じるユディ。だが、そんな健気な嘘も、すべては策士な辺境伯クラウスの手中にあって…
文字数 19,535
最終更新日 2026.10.22
登録日 2026.10.16
「私を愛してくれないなら、いっそ嫌いにさせてほしい……」
名もなき男爵家から名門公爵家へと嫁ぎ、待望の愛娘を授かったオメガのルシアン。誰もが羨む順風満帆な生活の裏で、彼は人に言えない孤独な悩みを抱えていた。
それは、夫でありアルファであるギルバートから、夜の営みを完全に拒まれていること。さらに最近は、彼が高級娼館に通っているという噂まで囁かれ始めていた。
夜の生活を拒まれ、苦しい発情期(ヒート)に一人取り残されても、ギルバートはそれ以外では優しく、理想的な夫であり父親として振る舞う。嫌いになることすら許されない絶望の中、ルシアンは愛する娘と公爵夫人の座を守るため、ついに行動を起こす。
だが一方のギルバートもまた、誰にも言えない秘密と不器用な愛を胸に抱いていて…。
文字数 60,636
最終更新日 2026.10.16
登録日 2026.10.04
『愛してはいけないのに、心が貴方を求めて止まないのです』
誰もが魔法を使える世界、その中で最も強い魔力を持つ魔王。魔王の力を恐れる聖教会は、魔王を自分達の手中に納めるため、司祭のイルダを魔王の側仕えとして送りこんだ。
イルダは聖教会からの命で魔王を籠絡するために動き、魔王の心もイルダに寄せられていった。イルダと聖教会の計画は順調に進んだかのように思えたが、そんな折にイルダが戦場で何者かに殺されてしまう。
魔王の力で死者蘇生を果たしたイルダだが、その体には、魔王の呪いがかけられていた。
その呪いは、魔王の魔力がなければ体は朽ち果てるというものだった。
互いに思いあっているのに、愛を口に出すことが許されない二人は、どんどんすれ違っていき…。
文字数 45,530
最終更新日 2026.10.04
登録日 2024.04.30
捨て駒となることを承知の上、王子の側妃となることを決めたツィーリィ。側妃になり、果たさなければならない任務の代償に迷いが出ていた。
一方、王子の方にも思惑がある様だが彼の真意は分からないままだった。それにツィーリィは王子に翻弄され心が揺れ始めていた。
しかも王宮では、権力を我が物にしようとする不届き者が暗躍していたことを知ってしまう。
ツィーリィは王子と協力し、不届き者を断罪できるのだろうか?
また捨て駒のバッドエンドを回避して幸せを掴みとれるのか⁈
文字数 69,215
最終更新日 2024.06.08
登録日 2024.05.03
番(つがい)になれなくても、俺を選んでくれる?
あばずれオメガと蔑まれているリディは、パートナーの子爵が亡くなったことで子爵邸から追い出されてしまう。
貧困層出身で、頼れる身内もいないリディは途方にくれていた。
そんな彼に手を差し伸べたのは、リドール帝国の第一王子で、かつての恋人シャロルだった。
あることが原因で関係が壊れた二人。自分を助けるなんてシャロルの思惑が分からず戸惑うリディ。そんなリディにシャロルは自分の番(つがい)、カリーノの世話を命じる。
シャロルとカリーノの仲睦まじい様子を直近で見てもう昔の関係に戻れないことを痛感するリディ。それでもシャロルを想うことは止められなかった。
シャロルへの気持ちを懸命に隠すリディにシャロルが無慈悲な命令をする。
最低な命令に傷つきながらも、シャロルの温もりを喜ぶ自分もいて…。
リディは歪な関係に心痛めながら、シャロルを嫌いになれないでいた。そんな時、二人の関係を壊した原因の秘密が明かされて…。
文字数 84,966
最終更新日 2024.04.29
登録日 2023.06.17
プライバシーに配慮したサービスが人気のラグジュアリーハウスキーパーの仕事をしている俺、田浦一臣だが、ある日の仕事終わりに忘れ物を取りに依頼主の自宅に戻ったら、依頼主のソロプレイ現場に遭遇してしまった。その仕返をされ、クビを覚悟していたが何故か、依頼主、川奈さんから専属指名を受けてしまう。あれ?この依頼主どこかで見たことあるなぁと思っていたら、巷で話題のスパダリ市長様だった。
スパダリ市長様に振り回されてばかりだけと、これも悪くないかなと思い始めたとき、ある人物が現れてしまい…。
ノンケのはずなのに、スパダリ市長様が可愛く見えて仕方ないなんて、俺、これからどうしたらいいの??
文字数 80,113
最終更新日 2023.12.09
登録日 2023.01.01
愛されていないのに形だけの番になるのは、ごめんだ。
オメガの王族でもアルファと番えば王位継承を認めているエステート王国。
そこの第一王子でオメガのヴィルムには長年思い続けている相手がいる。それは幼馴染で王位継承権を得るための番候補でもあるアルファのアーシュレイ・フィリアス。
アーシュレイは、自分を王太子にするために、番になろうとしてると勘違いしているヴィルムは、アーシュレイを拒絶し続ける。しかし、発情期の度にアーシュレイに抱かれる幻想をみてしまい思いに蓋をし続けることが難しくなっていた。
そんな時に大国のアルファの王族から番になる打診が来て、アーシュレイを諦めるためにそれを受けようとしたら、とうとうアーシュレイが痺れを切らして…。
二人の想いは無事通じ合うのか。
現在、スピンオフ作品の
ヤンデレベータ×性悪アルファを連載中
文字数 185,731
最終更新日 2023.12.02
登録日 2023.01.28
8
件