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第二十話
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純太サイド
急遽、撮影会が始まった。
写真慣れをしてないユオちゃんは最初こそ戸惑いがあったけど、俺が指示を出せばついさっきまで無防備な顔をして寝てたとは思えないぐらいのとても雰囲気のある良い表情をした。
シャッターを押せば押すほど俺は何かの魔法にかかってしまったのではないかと思うほど、ユオちゃんの魅惑的な瞳に夢中になる。
カメラを覗けば自然とユオちゃんの視線と俺の視線がぶつかる訳で、俺の心臓は早く動き出し視線が外せなくなる。
そして、照れたユオちゃんが無邪気に笑ったその瞬間…
俺の胸は一撃を食らい見事に恋の銃弾によって負傷した。
なにがおきた?今の笑顔…ヤバイんだけど…
そして、俺はどの写真にするか散々深夜まで悩んだ挙句、俺の心に恋の爆弾を投げた衝撃の一枚でもあるユオちゃんの無邪気な笑顔の写真に決めた。
次の日
俺はその写真を持って誠司さんの元に行った。
J「誠司さん…写真なんですが…この写真にしました。」
俺は深夜遅くまで選び抜き、プリントアウトした写真を誠司さんに渡した。
誠司さんはそれを受け取るとじーっと表情を変える事なくそれを見つめる。
あぁ…緊張する。
テスト結果の報告がしたいという口実でユオちゃんと連絡先交換したのに、もし万が一、不合格だったらユオちゃんになんて連絡しよう。
そんな事を思いながら俺は誠司さんの言葉をじっと待つ。
S「へぇ~これにしたんだ。純太はなんでこのユオちゃんの写真にしたの?」
誠司さんはその写真をじっと見つめたまま俺にそう問いかける。
俺は緊張から微かに声が上ずりながら一生懸命に答えた。
J「えっと…他の写真も良かったんですがこの写真が1番ユオちゃんらしい写真だと思いましたし…このユオちゃんの笑顔が俺に向けられた初めての笑顔だったので…この写真にしました。」
俺は一体なにを言ってるんだ?
スタイルについてとか髪型のこだわりとかが1番わかる写真じゃないと意味ないじゃん。
なのになんで俺は自分に向けられた初めての笑顔だからという謎のプレゼンを誠司さんに堂々としてしまっているのだろうか。
誠司さんが黙って俺の言葉を聞き、写真を見ているあいだ俺はとてつもなく無意味なプレゼンをしてしまったようで後悔に襲われた。
S「そっか。あぁ…まぁ…結果なんだけどさ…」
誠司さんは言いにくそうな顔をして口籠る。
J「はい…」
俺が不安気に返事をすると、ずっと写真を見ていた誠仁さんは突然、俺の方に視線を向け大きなため息を落とした。
つづく
急遽、撮影会が始まった。
写真慣れをしてないユオちゃんは最初こそ戸惑いがあったけど、俺が指示を出せばついさっきまで無防備な顔をして寝てたとは思えないぐらいのとても雰囲気のある良い表情をした。
シャッターを押せば押すほど俺は何かの魔法にかかってしまったのではないかと思うほど、ユオちゃんの魅惑的な瞳に夢中になる。
カメラを覗けば自然とユオちゃんの視線と俺の視線がぶつかる訳で、俺の心臓は早く動き出し視線が外せなくなる。
そして、照れたユオちゃんが無邪気に笑ったその瞬間…
俺の胸は一撃を食らい見事に恋の銃弾によって負傷した。
なにがおきた?今の笑顔…ヤバイんだけど…
そして、俺はどの写真にするか散々深夜まで悩んだ挙句、俺の心に恋の爆弾を投げた衝撃の一枚でもあるユオちゃんの無邪気な笑顔の写真に決めた。
次の日
俺はその写真を持って誠司さんの元に行った。
J「誠司さん…写真なんですが…この写真にしました。」
俺は深夜遅くまで選び抜き、プリントアウトした写真を誠司さんに渡した。
誠司さんはそれを受け取るとじーっと表情を変える事なくそれを見つめる。
あぁ…緊張する。
テスト結果の報告がしたいという口実でユオちゃんと連絡先交換したのに、もし万が一、不合格だったらユオちゃんになんて連絡しよう。
そんな事を思いながら俺は誠司さんの言葉をじっと待つ。
S「へぇ~これにしたんだ。純太はなんでこのユオちゃんの写真にしたの?」
誠司さんはその写真をじっと見つめたまま俺にそう問いかける。
俺は緊張から微かに声が上ずりながら一生懸命に答えた。
J「えっと…他の写真も良かったんですがこの写真が1番ユオちゃんらしい写真だと思いましたし…このユオちゃんの笑顔が俺に向けられた初めての笑顔だったので…この写真にしました。」
俺は一体なにを言ってるんだ?
スタイルについてとか髪型のこだわりとかが1番わかる写真じゃないと意味ないじゃん。
なのになんで俺は自分に向けられた初めての笑顔だからという謎のプレゼンを誠司さんに堂々としてしまっているのだろうか。
誠司さんが黙って俺の言葉を聞き、写真を見ているあいだ俺はとてつもなく無意味なプレゼンをしてしまったようで後悔に襲われた。
S「そっか。あぁ…まぁ…結果なんだけどさ…」
誠司さんは言いにくそうな顔をして口籠る。
J「はい…」
俺が不安気に返事をすると、ずっと写真を見ていた誠仁さんは突然、俺の方に視線を向け大きなため息を落とした。
つづく
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