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第三十三話
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純太サイド
俺はアヨさんを見送ったあとすぐに店へと戻り、ユオがいる部屋を探しているとひとつの個室からユオが出てきた。
J「ユオ…」
ユオ…泣いたの?
目が赤くなってんじゃん…
ユオの頬に伸びかけた手を遮るように美沙さんがユオの手を引っ張って歩き出す。
美「純太くん、悪いけど失礼するね。」
J「待って美沙さん、ちょっとユオと話させて?」
俺がそういうと少しの沈黙が続き、ユオが言った。
Y「嘘つきとは話したくない。失礼します。」
そうだよな。
なんで俺はユオにあんなくだらねぇウソついたんだろ…
せっかく縮まりかけていたユオとの距離がまたひらいた瞬間だった。
J「ごめん…」
それ以外の言葉が俺にはみつからなかった。
ユオは嘘つきな俺の事…嫌いになっちゃった…?
って、ユオは元々俺の事なんか好きじゃなかったよな。
「お前なにやってんの?」
廊下で立ち尽くしていると誠司さんが部屋からが出てきた。
J「誠司さん…」
S「ちょっと話すか…?真人、申し訳ないけど純太と2人で話したいから先に帰ってもらえるか?」
M「あ…は…はい。」
真人くんはチラッと俺を見るとそのまま帰っていき、俺と誠司さんは誠司さんが使っていた個室に入った。
S「とりあえず…座れよ…」
誠司さんはアゴでソファを指しながら腰掛ける。
S「さぁ、純太、話そうか!」
J「は…はい。」
誠司さんは怒っている訳でもなくなんとも言えない目をしていて俺は微かに震える。
S「なんで、ユオちゃんに嘘ついたかは聞かない。それよりも…お前なんでアヨと2人でいたんだ?」
J「それは…今日、アヨさんがサロンに来たとき2人でデビューしたお祝いをしたいって言われて…」
S「それで会ってただけか?」
J「………。」
S「それとも…他に…なんかあんのか…?」
そう問いかけた誠司さんの目を見て俺は思った。
誠司さん…もしかして…
俺とアヨさんの関係…知ってる…?
つづく
俺はアヨさんを見送ったあとすぐに店へと戻り、ユオがいる部屋を探しているとひとつの個室からユオが出てきた。
J「ユオ…」
ユオ…泣いたの?
目が赤くなってんじゃん…
ユオの頬に伸びかけた手を遮るように美沙さんがユオの手を引っ張って歩き出す。
美「純太くん、悪いけど失礼するね。」
J「待って美沙さん、ちょっとユオと話させて?」
俺がそういうと少しの沈黙が続き、ユオが言った。
Y「嘘つきとは話したくない。失礼します。」
そうだよな。
なんで俺はユオにあんなくだらねぇウソついたんだろ…
せっかく縮まりかけていたユオとの距離がまたひらいた瞬間だった。
J「ごめん…」
それ以外の言葉が俺にはみつからなかった。
ユオは嘘つきな俺の事…嫌いになっちゃった…?
って、ユオは元々俺の事なんか好きじゃなかったよな。
「お前なにやってんの?」
廊下で立ち尽くしていると誠司さんが部屋からが出てきた。
J「誠司さん…」
S「ちょっと話すか…?真人、申し訳ないけど純太と2人で話したいから先に帰ってもらえるか?」
M「あ…は…はい。」
真人くんはチラッと俺を見るとそのまま帰っていき、俺と誠司さんは誠司さんが使っていた個室に入った。
S「とりあえず…座れよ…」
誠司さんはアゴでソファを指しながら腰掛ける。
S「さぁ、純太、話そうか!」
J「は…はい。」
誠司さんは怒っている訳でもなくなんとも言えない目をしていて俺は微かに震える。
S「なんで、ユオちゃんに嘘ついたかは聞かない。それよりも…お前なんでアヨと2人でいたんだ?」
J「それは…今日、アヨさんがサロンに来たとき2人でデビューしたお祝いをしたいって言われて…」
S「それで会ってただけか?」
J「………。」
S「それとも…他に…なんかあんのか…?」
そう問いかけた誠司さんの目を見て俺は思った。
誠司さん…もしかして…
俺とアヨさんの関係…知ってる…?
つづく
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