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第六十二話
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美沙サイド
スマホを見に行って戻ってきた誠司さんの様子が明らかにおかしかった。
誠司さんは私に合図をしてユオに手を洗いに行くよう言った 。
私は勘が鋭い。
なんかあったな…これ…
私はユオを半ば強引にシャワーを浴びるように言ってバスルームに追いやった。
そして、誠司さんに見せられたメッセージを見て怒りが込み上げてくる。
ユオの元に届いていた送り主不明のメールには画像が添付されていて、眠っている純太に幸せそうに寄り添うアヨって女が映っていた。
マジで…腹立つ。
怒りのあまり…いきなり立ち上がった私を驚いた顔でみつめる誠司さん。
S「なに!?なに!?もしかして今から殴り込みに行く気!?」
美「いや…今は殴り込みません…ユオをひとりに出来ないので…」
S「そ…そうだね。どうなっちゃうんだろ…あの2人…ユオちゃんは純太が好きで純太もユオちゃんに告白したんだろ?」
美「私が知る限りではそうです…」
S「相思相愛なのに…アヨのせいで…」
美「そうですね…」
あの女が…やった事は最低だ。
わざわざユオにあんな画像送りつけるなんて…
S「美沙ちゃん…今、美沙ちゃんが取り乱したら余計にユオちゃんは不安になって殻に閉じこもっちゃうよ…?」
美「そうですよね…すいません。ユオはウチに泊めます…仕事は休めないので明日の朝にでも着替えさせて会社に連れて行きます…」
S「美沙ちゃんは…大丈夫…?」
美「私は大丈夫です。色々すいません…」
S「何言ってんの。いつでも連絡して?」
そう言って誠司さんは私の肩をポンポンと叩き静かに部屋を出た。
つづく
スマホを見に行って戻ってきた誠司さんの様子が明らかにおかしかった。
誠司さんは私に合図をしてユオに手を洗いに行くよう言った 。
私は勘が鋭い。
なんかあったな…これ…
私はユオを半ば強引にシャワーを浴びるように言ってバスルームに追いやった。
そして、誠司さんに見せられたメッセージを見て怒りが込み上げてくる。
ユオの元に届いていた送り主不明のメールには画像が添付されていて、眠っている純太に幸せそうに寄り添うアヨって女が映っていた。
マジで…腹立つ。
怒りのあまり…いきなり立ち上がった私を驚いた顔でみつめる誠司さん。
S「なに!?なに!?もしかして今から殴り込みに行く気!?」
美「いや…今は殴り込みません…ユオをひとりに出来ないので…」
S「そ…そうだね。どうなっちゃうんだろ…あの2人…ユオちゃんは純太が好きで純太もユオちゃんに告白したんだろ?」
美「私が知る限りではそうです…」
S「相思相愛なのに…アヨのせいで…」
美「そうですね…」
あの女が…やった事は最低だ。
わざわざユオにあんな画像送りつけるなんて…
S「美沙ちゃん…今、美沙ちゃんが取り乱したら余計にユオちゃんは不安になって殻に閉じこもっちゃうよ…?」
美「そうですよね…すいません。ユオはウチに泊めます…仕事は休めないので明日の朝にでも着替えさせて会社に連れて行きます…」
S「美沙ちゃんは…大丈夫…?」
美「私は大丈夫です。色々すいません…」
S「何言ってんの。いつでも連絡して?」
そう言って誠司さんは私の肩をポンポンと叩き静かに部屋を出た。
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