キミの首元に揺れる悲しい白詰草

樺純

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36話

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オサと一緒に夕食の後片付けをして私は1人…ジユの部屋に入った。

普段、掃除の時以外はあまり入らないその部屋は私が来たばかりの頃よりも物が増えて生活感が出ている。

色んなカメラの本や写真集が並ぶ本棚に…机の上には写真立て…

そこにはジユとオサ、そしてユウアちゃんと私が写ってある水族館で撮った写真が飾られてある。

ふと、目線を下にやるといつも閉まっているはずの引き出しが開いていた。

慌てて入院の準備をしたからだろうか?

不思議に思いその引き出しを開けるとそこには真っ黒の小さなアルバムがあった。

ペラペラ…っとそのアルバムをめくると…

出てきたのはジユが撮ったのであろう…私の写真だった。

こんなにいつの間に撮ったんだろうか…

写真の中の私は自分でも驚くほどに笑っていて楽しそうにしている。

私はその写真を胸に押し当てジユのベッドに横になる。

ジユの匂いがするベッドにいると、まるでジユに抱きしめられてるような錯覚に陥った。

ジユ…

気づいたら私は深い眠りに落ちていた。


朝起きるとオサはもう出勤していていなかった。

私は掃除機をかけて洗濯物を干し病院に向かう準備をする。

病院まで少し距離はあるが長い坂を歩いておりた。

病院についてまずはジユの病室を訪れた。

コンコン

J「はーい。」

扉から顔だけ出してヒョコっと覗くと…

J「ルリ…来てくれたんだ。」

目を真っ赤にしたジユが微笑んだ。

*「毎日来るって言ったでしょ?」

私がベッドの横にある椅子に座りながら言うと不安気な顔をするジユ…

J「昨日あんな言い方したからもう来てくれないかと思った。もうルリの顔…見れなかったらどうしようって思ったら…昨日一睡もできなかったよ…」

そう言って下を向くジユの手を私が優しく握ると、ジユは少し驚いた様子で私を見つめた。

*「ジユ?あのね?私、昨日…色々考えた。私たちさ…その時が来たら…その時になったら…2人でケジメつけよう。それまでは…ジユのこと…男として愛していたい…そばにいたい…ダメかな?」

これはきっと神に背くこと…

絶対に許されないこと…

私はそう分かっていながら…ジユを抱きしめた。

J「ルリ…ありがとう。」

私の腰に回すジユの手が微かに震えていた。

*「さぁ!ジユのも顔みたし、トモキにも挨拶してくるね?ジユも一緒に行く?」

私はジユから離れて言うとジユは嬉しいそうに頷いた。

私はジユと一緒にトモキの病室に入った。

相変わらずトモキは瞳を閉じたまま…

それでも、私が呼びかけるとまた指がピクピクと反応する。

J「トモキくん…早く目を覚ましてよ…?ルリが悲しがってるよ…」

ジユがそうトモキに話しかけると私の手をぎゅっとトモキが握った。

大丈夫…きっとトモキは目がさめる。

その時…私は確信した。

つづく
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