キミの首元に揺れる悲しい白詰草

樺純

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37話

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私とジユはトモキのそばでたわいもない話をした。

ジユが笑ったり私が笑ったりするたびにトモキは私の手を握った。

*「ジユそろそろ病室に戻ろうか?トモキ…すぐ戻るからね?」

J「トモキくん、また顔見にくるから。」

私たちはトモキにそう声をかけるとジユの病室に戻っり、ジユは病室に戻ってすぐ検査へと向かった。

私は母に確かめないといけない事がある。

そう思いトモキの部屋で母が来るのを待っていた。

しかし、一向に来る気配が全くない。

すると、オサがトモキの様子をみにきた。

O「どう?トモキは?」

*「さっきね?ジユとここで話をしてたんだけど手をぎゅっと握ってくれたの。」

O「そっか。焦らず少しずつね…」

*「ねぇ?オサ…ウチの母はトモキのお見舞い毎日来てるよね?」

私が問いかけると…

O「毎日ではないかな?3日に1度ぐらいに来て数分で帰ってるみたいだよ…俺も面会記録でしか見たことないけど…」

*「そんな…」

ひどい…それなのに私にここへ来るなだなんてよく言えたものだ。

あの母親はどこまで醜いのだろう…。

O「ルリさん…?あのさ…親父に会ってみる気…ない?」

オサの問いかけに私は戸惑う。

*「え…今更会っても…」

O「医院長回診の時以外は病棟には来ない人だから安心して大丈夫だけど…まぁ、考えてみて?」

今さら私が父親と会って何を話せばいいのだろう…

大好きだった父と再会してもし…

父に拒絶されたらどうしよ…

そう思うと私は怖くて父の再会を前向きに考えられなかった。

そして、それから1週間が経っても私は母と会うことはなかった。

私はほぼ、病院で過ごしているのに母親と会わないなんて…おかしい。

オサが言うには3日前に面会記録では来ている事になっていたそう。

いつの間に来たのだろう…私がジユの病室にいた時だろうか…?

私はそう不思議に思いながらジユの病室に入った。

J「ルリ?眉間にシワ…寄ってるよ?」

そう言って笑いながらデコピンをされた。

*「あぁ…ごめん。明日手術だね?」

J「まぁ、オサくんに任せてれば大丈夫だろ?」

ジユは呑気にそう言いながらベッドに寝転がる。

*「うん…絶対…頑張ってね…」

私の切羽詰まった声にジユが笑いながらぎゅっと抱きしめてくれた。

J「こんな寂しがりやのルリの事ひとりで置いてったりしないから安心しな。」

*「ジユ…絶対だよ…。」

ジユの体温を感じて私は安心する。

J「ねぇ、ルリ?トモキくんのとこに行こう?明日はたぶん、朝から手術だし…行けそうにないからもう一度、トモキくんに会いたい。」

*「うん。そうだね?行こう。」

そして、ジユと一緒にトモキの病室に向かうと人影が微かに見えて私は扉を開けた…

するとそこには…

私たちを見て驚いた顔の母の姿があった。

つづく
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