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59話
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数週間後…
ジユの経過も良好でリハビリも順調に進んでいた。
毎日、ジユに会いに病院へ行っては愛おしい人の顔を見る。
それだけで私の心は満たされてとても穏やかな時間を過ごしていた。
ジユよりひと足早くトモキが退院してから、私たちは一緒に実家でしばらく過ごしていた。
でも、これからは…違う。
T「ねぇ、本当に俺も一緒に住んでいいの?」
*「ジユが一緒に住みたいって言ってるんだからいいんじゃない?」
T「なんか俺、お邪魔ムシじゃない?」
そう言ってトモキは口を尖らせて少し拗ねたような顔をする。
*「今、ジユが使ってる部屋をトモキが使って今、私が使ってる部屋を私とジユと一緒に使うから。トモキの隣の部屋はオサだからあんまりうるさくしないでね?」
T「わかってるよぉ~。」
本当に分かってるのかと疑いたくなるような何とも腑抜けな返事をするトモキ。
荷物をまとめているとクラクションのなる音がした。
*「ほら、トモキ早くして~もう、来ちゃったよ?荷物車に運んで~!!」
T「はいはい。」
トモキは大きなダンボールとトランクを持って家の外に行った。
私も必要な荷物をまとめ直したトランクを持ち家を出た。
*「ごめんごめん遅くなった~!オサ、せっかくの休みなのにほんとごめん。」
私が窓から覗いてオサに謝っている間にトモキが荷物を車に積んでくれていた。
O「運転ぐらい大したことないよ。早く乗って!早く早く!」
いつも、穏やかなオサが珍しく私を急かす。
トモキが後ろに乗り私が助手席に乗る。
トモキは初めて行く丘の上の家に少し緊張気味だ。
しばらく走ると丘に繋がる坂道に差し掛かった。
そこから見える街並みをみてわたしが言った。
*「今日、病院行けないからジユ拗ねてないかな?」
ハンドルを握るオサにそう問いかけるとオサが笑った。
O「毎日行ってても来る時間が遅いだの、帰る時間が早いだの言って拗ねてるから間違いなく拗ねてるだろうね?」
*「はぁ…だよね…可愛いな…ほんと…」
これが私の最近の口癖。
何を言われても何をされてもジユが可愛くて仕方ないのだ。
そんな浮かれた姉の姿をみた弟はと言えば…
T「にしてもそんな毎日毎日会ってさよく飽きないよね?ジユならもっと若くて可愛い子と付き合えたはずなのになんで、姉ちゃんなわけ?俺はそこが不思議で仕方ない。」
口を開けばこの調子で可愛い弟だと思っていたトモキは今はとても憎たらしい。
トモキは暇さえあればジユに可愛い子紹介しようか?とか今度コンパ連れてってやるからな?とか余計な事ばっかり言っているからいつも私のゲンコツが彼の頭の上にしょっ中落ちている。
*「トモキ…あんたなんか全然可愛くないわ。」
T「そんな怒るとシワ増えるよ?これ以上、年の差あるように見えたらキツイから気をつけなよ~」
そう言ってトモキはゲラゲラと笑った。
*「ちょっと~!!あんたねぇ~!!」
O「ストープ!!姉弟喧嘩はここまで!ほら着いたから~!!行くよ~!!」
トモキは自分の荷物を降ろし私の荷物はオサが持ってくれた。
つづく
ジユの経過も良好でリハビリも順調に進んでいた。
毎日、ジユに会いに病院へ行っては愛おしい人の顔を見る。
それだけで私の心は満たされてとても穏やかな時間を過ごしていた。
ジユよりひと足早くトモキが退院してから、私たちは一緒に実家でしばらく過ごしていた。
でも、これからは…違う。
T「ねぇ、本当に俺も一緒に住んでいいの?」
*「ジユが一緒に住みたいって言ってるんだからいいんじゃない?」
T「なんか俺、お邪魔ムシじゃない?」
そう言ってトモキは口を尖らせて少し拗ねたような顔をする。
*「今、ジユが使ってる部屋をトモキが使って今、私が使ってる部屋を私とジユと一緒に使うから。トモキの隣の部屋はオサだからあんまりうるさくしないでね?」
T「わかってるよぉ~。」
本当に分かってるのかと疑いたくなるような何とも腑抜けな返事をするトモキ。
荷物をまとめているとクラクションのなる音がした。
*「ほら、トモキ早くして~もう、来ちゃったよ?荷物車に運んで~!!」
T「はいはい。」
トモキは大きなダンボールとトランクを持って家の外に行った。
私も必要な荷物をまとめ直したトランクを持ち家を出た。
*「ごめんごめん遅くなった~!オサ、せっかくの休みなのにほんとごめん。」
私が窓から覗いてオサに謝っている間にトモキが荷物を車に積んでくれていた。
O「運転ぐらい大したことないよ。早く乗って!早く早く!」
いつも、穏やかなオサが珍しく私を急かす。
トモキが後ろに乗り私が助手席に乗る。
トモキは初めて行く丘の上の家に少し緊張気味だ。
しばらく走ると丘に繋がる坂道に差し掛かった。
そこから見える街並みをみてわたしが言った。
*「今日、病院行けないからジユ拗ねてないかな?」
ハンドルを握るオサにそう問いかけるとオサが笑った。
O「毎日行ってても来る時間が遅いだの、帰る時間が早いだの言って拗ねてるから間違いなく拗ねてるだろうね?」
*「はぁ…だよね…可愛いな…ほんと…」
これが私の最近の口癖。
何を言われても何をされてもジユが可愛くて仕方ないのだ。
そんな浮かれた姉の姿をみた弟はと言えば…
T「にしてもそんな毎日毎日会ってさよく飽きないよね?ジユならもっと若くて可愛い子と付き合えたはずなのになんで、姉ちゃんなわけ?俺はそこが不思議で仕方ない。」
口を開けばこの調子で可愛い弟だと思っていたトモキは今はとても憎たらしい。
トモキは暇さえあればジユに可愛い子紹介しようか?とか今度コンパ連れてってやるからな?とか余計な事ばっかり言っているからいつも私のゲンコツが彼の頭の上にしょっ中落ちている。
*「トモキ…あんたなんか全然可愛くないわ。」
T「そんな怒るとシワ増えるよ?これ以上、年の差あるように見えたらキツイから気をつけなよ~」
そう言ってトモキはゲラゲラと笑った。
*「ちょっと~!!あんたねぇ~!!」
O「ストープ!!姉弟喧嘩はここまで!ほら着いたから~!!行くよ~!!」
トモキは自分の荷物を降ろし私の荷物はオサが持ってくれた。
つづく
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