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75話
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ユウアは何を思って俺に抱いてくれとせがんでいるのだろうか…俺の気持ちに彼女は気づいているのだろうか…
不思議と頭の中は冷静でそんな事を考えながらユウアの温もりを感じる。
好きな女に迫られてまで理性を保てるほど俺は出来た男じゃない。
俺はユウアの細い体に添わせるように手を置き、ユウアを抱えてそのままソファに押し倒した。
ソファに倒れ込んだユウアから漏れた声が…完全に俺の理性を吹き飛ばした。
何度も甘く重なる唇…
ユウアの唇を甘噛みすれば恥ずかしそうに微笑むユウア。
その姿があまりにも綺麗で俺は目が離せない。
唇でユウアに触れるたびに体がピクリと反応し愛おしさが混み合ってきてつい、チカラ加減を間違えてユウアを壊してしまいそうになる。
俺はきっと心のどこかでユウアとこうなる事を望んでいた…
それなのにユウアに触れれば触れるほど、俺たちの終わりが近づいてくるようで幸せよりも深い虚しさが押し寄せる…
そして、俺はそれをかき消すかのように優しくユウアに触れる。
ユウアの目には微かに涙が滲み、俺がユウアを揺らすたびにその涙が目尻からこぼれた。
甘く切ないユウアの声が俺の鼓膜を刺激して脳を麻痺させる。
Y「オサ…」
ユウアは小さな声でそう囁くと同時に大きく体を震わせそのまま意識を手放した。
なんて綺麗なんだろう…
俺はそのままユウアを上から見下ろす。
もう2度と見ることのないこの光景を目に焼き付けるかのように。
俺は生まれたままの姿のユウアを抱きかかえベッドへとそっと寝かし、布団をかけてそっとベッドルームの扉を閉め、ユウアの温もりを忘れるかのように熱めのシャワーを浴び続けた…
そして、ついさっきまで愛し合っていたはずのソファに俺はため息と一緒に身を委ね…眠りについた。
…このまま時が止まればいいのに…
翌朝
俺が目覚めたときにはユウアはもう身支度をしていた。
その後ろ姿を見るだけで昨日のことを思い出し胸が締め付ける。
O「おはよ…」
Y「おはよ~オサくん早く準備して朝ごはん来ちゃうよ?」
いつも通りのユウアに少し落胆する俺は一体、ユウアのどんな反応を望んでいたのだろう。
顔を洗い服を着替えるとモーニングのルームサービスが運ばれてきた。
Y「わぁ~すごい!オサくん早く早く!」
そう、ユウアに急かされて座るテーブル。
ユウアは昨日のことなんて何もなかったかのような顔をしてモグモグとご飯を食べている。
O「ねぇ…ユウアさ?昨日の夜のこと…覚えてる?」
俺がそう問いかけると
Y「えへへ~覚えてるよ?飲み過ぎちゃってさ~ごめんね?あれはなかったことにしよ?お互い大人だし…ね?」
憎いほどの笑顔でユウアはそう言った。
ユウア…なかったことになんて俺は出来ないよ…
そんな事を頭では思っているのに俺の口は全く違う事を口走る。
O「うん。俺もそのつもりだったから気にしないで。」
心にもない事を自分で言って自分で傷付く。
でも、俺たちの関係ではきっとこの答えが正解だと思う。
これ意外の事をユウアに言ったところで、ユウアを苦しめて困らせるだけだと知っているから。
Y「だよね?よかった。じゃ、みんなにお土産買って帰ろっか!」
大好きなはずのユウアの満面の笑みがさらに俺の心臓をえぐった。
つづく
不思議と頭の中は冷静でそんな事を考えながらユウアの温もりを感じる。
好きな女に迫られてまで理性を保てるほど俺は出来た男じゃない。
俺はユウアの細い体に添わせるように手を置き、ユウアを抱えてそのままソファに押し倒した。
ソファに倒れ込んだユウアから漏れた声が…完全に俺の理性を吹き飛ばした。
何度も甘く重なる唇…
ユウアの唇を甘噛みすれば恥ずかしそうに微笑むユウア。
その姿があまりにも綺麗で俺は目が離せない。
唇でユウアに触れるたびに体がピクリと反応し愛おしさが混み合ってきてつい、チカラ加減を間違えてユウアを壊してしまいそうになる。
俺はきっと心のどこかでユウアとこうなる事を望んでいた…
それなのにユウアに触れれば触れるほど、俺たちの終わりが近づいてくるようで幸せよりも深い虚しさが押し寄せる…
そして、俺はそれをかき消すかのように優しくユウアに触れる。
ユウアの目には微かに涙が滲み、俺がユウアを揺らすたびにその涙が目尻からこぼれた。
甘く切ないユウアの声が俺の鼓膜を刺激して脳を麻痺させる。
Y「オサ…」
ユウアは小さな声でそう囁くと同時に大きく体を震わせそのまま意識を手放した。
なんて綺麗なんだろう…
俺はそのままユウアを上から見下ろす。
もう2度と見ることのないこの光景を目に焼き付けるかのように。
俺は生まれたままの姿のユウアを抱きかかえベッドへとそっと寝かし、布団をかけてそっとベッドルームの扉を閉め、ユウアの温もりを忘れるかのように熱めのシャワーを浴び続けた…
そして、ついさっきまで愛し合っていたはずのソファに俺はため息と一緒に身を委ね…眠りについた。
…このまま時が止まればいいのに…
翌朝
俺が目覚めたときにはユウアはもう身支度をしていた。
その後ろ姿を見るだけで昨日のことを思い出し胸が締め付ける。
O「おはよ…」
Y「おはよ~オサくん早く準備して朝ごはん来ちゃうよ?」
いつも通りのユウアに少し落胆する俺は一体、ユウアのどんな反応を望んでいたのだろう。
顔を洗い服を着替えるとモーニングのルームサービスが運ばれてきた。
Y「わぁ~すごい!オサくん早く早く!」
そう、ユウアに急かされて座るテーブル。
ユウアは昨日のことなんて何もなかったかのような顔をしてモグモグとご飯を食べている。
O「ねぇ…ユウアさ?昨日の夜のこと…覚えてる?」
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Y「えへへ~覚えてるよ?飲み過ぎちゃってさ~ごめんね?あれはなかったことにしよ?お互い大人だし…ね?」
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でも、俺たちの関係ではきっとこの答えが正解だと思う。
これ意外の事をユウアに言ったところで、ユウアを苦しめて困らせるだけだと知っているから。
Y「だよね?よかった。じゃ、みんなにお土産買って帰ろっか!」
大好きなはずのユウアの満面の笑みがさらに俺の心臓をえぐった。
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