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19話
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チアside
ミナグに久しぶりに飲もうと誘われた新年会。
ソウヤさんにもミナグに結婚の報告をすると伝えて承諾を貰い店を訪れた。
そこには懐かしい練習生時代を一緒に過ごしたナリくんとユウくんが座っていた。
C「お久しぶりです。」
Y「チア久しぶりだな?」
N「練習生辞めてから会うの初めてだもんな?」
C「みんなの活躍はテレビでちゃんと見てますよ。2人ともソロアーティストと役者として頑張ってますもんね?」
N「また、新しいドラマ始まるから見てね?」
Y「俺は今度、新人の男性アイドルをプロデュースするんだ。」
C「うわぁ~すごいな~!!」
主催者であるミナグがまだ来てない中、私たちはそんな会話で話に花を咲かせていたその時…
扉が開くと同時に1番会いたくて1番会いたくない人が私の目に飛び込み身体が震えだした。
M「チア?ジュンセを連れてきたよ~お前ら会うの久しぶりだろ?」
私の心は未だかさぶたにすらなっておらず、ジュンセの顔を見るだけでヒリヒリと痛みまるで、傷口に塩を塗られてる気分だった。
C「久しぶりだね?仕事も順調そうだね?」
演技には自身がある。
練習生時代に演技の試験で私はいつも先生に褒められていた。
だから大丈夫…そう何度も自分で自分を言い聞かせた。
J「お久しぶりです。おかげさまで…」
久しぶりに聞くジュンセの私に向けた言葉に心臓が微かに震え、なつかしさと愛しさそして恋しさがこみ上げて、今にも涙が溢れ出しそうになるのをぐっと堪える。
C「元気そうで安心した。」
平然を装い幸せに頬を上げて私はジュンセに微笑むんだ。
もう1ミリもジュンセを想ってないかのような顔をして。
J「まぁそこそこ…」
私と目を合わせることなくそう気まずそうに言ったジュンセのその反応が、初めて出会った頃を思い出させてギュッと胸の奥を締め付ける。
M「そういえばチアなんか大切な報告があるんだろ?なに?」
なぜ、ミナグはこの場にジュンセを連れてきたのだろう?
なぜ、大切な報告がある。そう伝えたにも関わらず、私とジュンセの関係、そして私とソウヤさんの関係まで知ってるはずのミナグは何故、今ジュンセの目の前でそれを聞くのだろう?
C「うん。」
一瞬…私の心が結婚の報告をするのを拒んだ。
それと共に大きすぎる罪悪感に包まれ、私は過去の思い出から自分の目を覚まさせるように言った。
C「私ね、ソウヤさんと結婚するんだ。」
自分で言った言葉なのに何故か私の心がぐちゃぐちゃに叩き潰されている気分だった。
J「お…おめでとうございます…」
表情を変えることなく無表情のままジュンセはそう私に言った。
C「ありがとう。」
わざとらしく口角を上にあげて幸せを装う私をみてジュンセは何を感じたのだろう?
それとももう…私との思い出なんてとっくの昔に忘れた?
そう心の中でジュンセに問いかけながら私はジュンセから目を逸らすことなく見つめる。
J「すいません…俺明日、引っ越しなんで先帰りますね。」
ジュンセはそう言い残し逃げるように帰って行った。
その背中を見届けて私は口を開く。
C「ミナグ…どういうつもりなの…」
私の言葉にミナグは少し笑いながら言った。
M「もういい加減…ジュンセを解放してやれよ。」
私にはその言葉の意味が分からない。
むしろ、私の方が解放してほしいくらいあの日から何も変わることなく私はジュンセを忘れる事も出来ずに愛してしまってるのに…
C「解放も何も…私は……」
M「結婚…するなら尚更、お前の口から伝えなきゃあいつは永遠にお前を忘れないぞ?お前はジュンセを捨て……」
C「もう放っておいてよ…お願いだから……」
私はミナグの言葉を遮るようにそう言うと自分のカバンを掴み取り店を走って出た。
行かなきゃ良かった…
そう思いながらやり場のない気持ちを地面にぶつけながら歩きマンションへと帰る。
部屋の扉を開けると明かりがつい付いてソウヤさんがソファに座っていた。
S「おかえり。早かったね?」
C「ただいま…ソウヤさん家に帰らずウチに来てたんだ?」
S「あぁ…うん。チアが酔っ払って帰ってくるかと思って心配で……」
私を見つめるソウヤさんのその目は私を疑っているかのような目をしていて、まるで全てを見透かされている気分で居心地の悪さを感じ目を逸らす。
C「疲れたからお風呂入って寝るね。」
そう呟きバスルームに向かおうとすると、勢いよく立ち上がったソウヤさんに手首を掴まれ、私はそのままベッドへと投げ飛ばされた。
C「い…痛いッ……」
S「なんで目逸らしたの?俺に後ろめたいことでもしてきた?」
そう言いながら私の身体に唇を這わすソウヤさんを私は思わず胸を押して拒むと、ソウヤさんの顔色が変わり私の身体が強張る。
S「なんで拒むの?外で何してきたの?」
そう言ってソウヤさんは荒っぽく私の服を剥ぎ取り、ソウヤさんの爪が私の皮膚を引っ掻き抑えられている手首にソウヤさんの爪が食い込む。
C「ソウヤさんやだ!!」
私の声はソウヤさんの届いてるはず…その証拠として私が叫べばソウヤさんの大きな手のひらがパチンと音を立てて私の頬に飛んでき意識を朦朧とさせるから。
私はソウヤさんを裏切ったことなんて一度もないのに、ソウヤさんは私の身体にあるはずもない裏切りのシルシを探すのに夢中になる。
C「やだ…やめて!!」
涙まじりにそう叫んでもソウヤさんはやめてくれる事なく、私はそのままソウヤさんの気が済むまで無茶苦茶に抱かれ意識を失うように瞳を閉じた。
つづく
ミナグに久しぶりに飲もうと誘われた新年会。
ソウヤさんにもミナグに結婚の報告をすると伝えて承諾を貰い店を訪れた。
そこには懐かしい練習生時代を一緒に過ごしたナリくんとユウくんが座っていた。
C「お久しぶりです。」
Y「チア久しぶりだな?」
N「練習生辞めてから会うの初めてだもんな?」
C「みんなの活躍はテレビでちゃんと見てますよ。2人ともソロアーティストと役者として頑張ってますもんね?」
N「また、新しいドラマ始まるから見てね?」
Y「俺は今度、新人の男性アイドルをプロデュースするんだ。」
C「うわぁ~すごいな~!!」
主催者であるミナグがまだ来てない中、私たちはそんな会話で話に花を咲かせていたその時…
扉が開くと同時に1番会いたくて1番会いたくない人が私の目に飛び込み身体が震えだした。
M「チア?ジュンセを連れてきたよ~お前ら会うの久しぶりだろ?」
私の心は未だかさぶたにすらなっておらず、ジュンセの顔を見るだけでヒリヒリと痛みまるで、傷口に塩を塗られてる気分だった。
C「久しぶりだね?仕事も順調そうだね?」
演技には自身がある。
練習生時代に演技の試験で私はいつも先生に褒められていた。
だから大丈夫…そう何度も自分で自分を言い聞かせた。
J「お久しぶりです。おかげさまで…」
久しぶりに聞くジュンセの私に向けた言葉に心臓が微かに震え、なつかしさと愛しさそして恋しさがこみ上げて、今にも涙が溢れ出しそうになるのをぐっと堪える。
C「元気そうで安心した。」
平然を装い幸せに頬を上げて私はジュンセに微笑むんだ。
もう1ミリもジュンセを想ってないかのような顔をして。
J「まぁそこそこ…」
私と目を合わせることなくそう気まずそうに言ったジュンセのその反応が、初めて出会った頃を思い出させてギュッと胸の奥を締め付ける。
M「そういえばチアなんか大切な報告があるんだろ?なに?」
なぜ、ミナグはこの場にジュンセを連れてきたのだろう?
なぜ、大切な報告がある。そう伝えたにも関わらず、私とジュンセの関係、そして私とソウヤさんの関係まで知ってるはずのミナグは何故、今ジュンセの目の前でそれを聞くのだろう?
C「うん。」
一瞬…私の心が結婚の報告をするのを拒んだ。
それと共に大きすぎる罪悪感に包まれ、私は過去の思い出から自分の目を覚まさせるように言った。
C「私ね、ソウヤさんと結婚するんだ。」
自分で言った言葉なのに何故か私の心がぐちゃぐちゃに叩き潰されている気分だった。
J「お…おめでとうございます…」
表情を変えることなく無表情のままジュンセはそう私に言った。
C「ありがとう。」
わざとらしく口角を上にあげて幸せを装う私をみてジュンセは何を感じたのだろう?
それとももう…私との思い出なんてとっくの昔に忘れた?
そう心の中でジュンセに問いかけながら私はジュンセから目を逸らすことなく見つめる。
J「すいません…俺明日、引っ越しなんで先帰りますね。」
ジュンセはそう言い残し逃げるように帰って行った。
その背中を見届けて私は口を開く。
C「ミナグ…どういうつもりなの…」
私の言葉にミナグは少し笑いながら言った。
M「もういい加減…ジュンセを解放してやれよ。」
私にはその言葉の意味が分からない。
むしろ、私の方が解放してほしいくらいあの日から何も変わることなく私はジュンセを忘れる事も出来ずに愛してしまってるのに…
C「解放も何も…私は……」
M「結婚…するなら尚更、お前の口から伝えなきゃあいつは永遠にお前を忘れないぞ?お前はジュンセを捨て……」
C「もう放っておいてよ…お願いだから……」
私はミナグの言葉を遮るようにそう言うと自分のカバンを掴み取り店を走って出た。
行かなきゃ良かった…
そう思いながらやり場のない気持ちを地面にぶつけながら歩きマンションへと帰る。
部屋の扉を開けると明かりがつい付いてソウヤさんがソファに座っていた。
S「おかえり。早かったね?」
C「ただいま…ソウヤさん家に帰らずウチに来てたんだ?」
S「あぁ…うん。チアが酔っ払って帰ってくるかと思って心配で……」
私を見つめるソウヤさんのその目は私を疑っているかのような目をしていて、まるで全てを見透かされている気分で居心地の悪さを感じ目を逸らす。
C「疲れたからお風呂入って寝るね。」
そう呟きバスルームに向かおうとすると、勢いよく立ち上がったソウヤさんに手首を掴まれ、私はそのままベッドへと投げ飛ばされた。
C「い…痛いッ……」
S「なんで目逸らしたの?俺に後ろめたいことでもしてきた?」
そう言いながら私の身体に唇を這わすソウヤさんを私は思わず胸を押して拒むと、ソウヤさんの顔色が変わり私の身体が強張る。
S「なんで拒むの?外で何してきたの?」
そう言ってソウヤさんは荒っぽく私の服を剥ぎ取り、ソウヤさんの爪が私の皮膚を引っ掻き抑えられている手首にソウヤさんの爪が食い込む。
C「ソウヤさんやだ!!」
私の声はソウヤさんの届いてるはず…その証拠として私が叫べばソウヤさんの大きな手のひらがパチンと音を立てて私の頬に飛んでき意識を朦朧とさせるから。
私はソウヤさんを裏切ったことなんて一度もないのに、ソウヤさんは私の身体にあるはずもない裏切りのシルシを探すのに夢中になる。
C「やだ…やめて!!」
涙まじりにそう叫んでもソウヤさんはやめてくれる事なく、私はそのままソウヤさんの気が済むまで無茶苦茶に抱かれ意識を失うように瞳を閉じた。
つづく
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