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1巻
1-3
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一時間は歩いただろうか、最初の相手はゴブリン四匹と多めだった。
早速俺は三匹を待たせて『隠密』で近づき、地面の流体化・硬化のコンボでゴブリンを捕獲した。
後は、動けないゴブリンを三匹が一方的にボコボコにしておしまいだ。
地面に埋まったゴブリン達が哀れな気もするが……これも弱肉強食。自然の摂理として許してほしい。
ゴブリンの討伐を終えた三匹はレベルが上がったことを自覚したらしく、満足している様子だった。
あれ? なんか三匹で話し合って確認しているように見えるけど、言葉は通じているのかな? 俺だけ仲間外れみたいで、もの凄い疎外感だ。
この後も日が落ちる前まで探索し、大きな問題もなくレベルを上げ続けた。
『気配察知』に引っかかる奴を片っ端から狩っていたら、三十匹近く狩ることができた。
三匹の動きも目に見えて良くなっているし、もう少しレベルが上がったら彼らだけで狩りに行けるようになるだろう。
ところで、今日俺は何もしていないのに、いつの間にかレベルが上がっていた。
従属化した奴が魔物を倒すと、俺にも経験値が入るのだろうか? 要検証だ。
さらに、今日はレベル以外にも大きな収穫があった。
ゴブ一朗が探索中にイモを収穫したのだ。どうやらゴブ一朗達は、これを日常的に食べているようだ。
これで我が拠点に、肉と酸っぱい果実以外の食べ物が増えた。ありがとうゴブ一朗。
また、うさ吉が持ってきた薬草も負けていない。
『鑑定』によると、回復ポーションの原料になるみたいだが……錬金スキルがないので、現状ではただのうさ吉の餌だ。
せっかく薬草を手に入れたのだから、いつかみんなが怪我をした時に備えて回復ポーションを作れるようになっておこう。
俺達は沢山の収穫物を手に入れ、笑顔で拠点に戻った。
****
次の日、みんなで拠点の一画に畑を作ってイモを植えたあと、昨日同様レベル上げに出かけたのだが……そこでまた問題が発生した。
みんなのレベルが10以降、一向に上がらなくなったのだ。
原因はなんだ? 俺のレベルは問題なく上がっているのに。
早々にレベルアップが打ち止めになったこの子達の顔は、悲愴感に染まっている。どうにかせねば。だが、俺にできるのは『スキルブック』で解決策を探すことぐらいだ。
限界突破系のスキルとかはないのだろうか?
しばらく『スキルブック』を読み、『従属強化』というスキルを見つけた。他の目ぼしいスキルは、俺以外に付与できそうになかった。
説明には〝スキルポイントを消費して、従属化した個体を強化できる〟とある。
考えていてもわからないので、とりあえず『従属強化(必要値100)』のLV1を取得し、試してみることにした。
手をかざし、ゴブ一朗に『従属強化』のスキルを発動してみると〝ポイントの消費10〟という項目が出た。安い。なんてお手軽なんだろう。
問題なさそうなので、早速『従属強化』を実行する。
すると……急にゴブ一朗が苦しみだし、そのまま意識を失った。
焦った、メチャクチャ焦った。
体を触ったらかなり熱が出ていたので、俺はゴブ一朗を担いで急いで拠点に戻った。
ゴブ一朗の意識は戻らないままだ。
だが、今の俺には『スキルブック』くらいしか頼るものがない。
幸い、回復関係はすぐに見つかった。
俺は『回復魔法(必要値150)』LV1を取得し、急いでゴブ一朗の回復を試みる。
しかし、一向に手応えがない。
急いでLV2を取得して試してみたものの、LV1の時と何も変わらず、ゴブ一朗も目を開けない。俺にはどうすることもできないのか?
無力感に苛まれながらも、俺は『回復魔法』をかけ続けた。
他の二匹の顔も不安そうだ。
一時間ほど経っただろうか……ゴブ一朗の体が突然淡く光りだした。
驚いて見守っていると、光はすぐに収まり……その後ゆっくりゴブ一朗が起き上がった。
俺と二匹は喜んで駆け寄ろうとしたが――
「……誰だ?」
起き上がった〝元ゴブ一朗〟は以前より身長が伸びていて、心なしか顔がイケメンになっていた。
オシャレなワンポイントタトゥーは相変わらずあるので、ゴブ一朗には違いないけど……
俺は戸惑いながら、ゴブ一朗を鑑定した。
名前:ゴブ一朗
種族:ホブゴブリン(ゴブリン族) 性別:男 年齢:0 状態:正常
LV:1
生命力:53 魔力:8
攻撃:67 防御:40
敏捷:28 運:4
【スキル】剣術LV:1 腕力強化LV:2 繁殖LV:2
……ゴブ一朗がホブゴブリンになっていた。
レベルも10から1に戻っているし、ステータスもゴブリンのLV1に比べると伸びている。
これは『進化』した、ということだろうか?
ゴブ一朗はもうピンピンしていて、元気にみんなと話している。
その後、お腹が空いていたらしく、拠点内の食料庫に向かった。
一時はどうなることかと思ったけど、とりあえず問題なさそうだから、良しとしておこう。
胸を撫で下ろしていると、期待で目を輝かせた他の二匹が近づいてきた。
どうやらポチとうさ吉も強化してほしいみたいだ。
大丈夫だ、焦らなくてもちゃんと強化するから。
食事を終え、各々寝床に入ったタイミングで二匹にも強化を行ったところ、ゴブ一朗同様高熱を出して眠りについた。なるほど、これは進化の副作用みたいなものか。
あと一時間もすれば、二匹も進化した立派な姿を見せてくれるだろう。
俺は軽い足取りで自分の寝床に向かった。
とあるゴブリンのお話
俺はこの森の外周部をテリトリーにしているゴブリンだ。名前はない。
最近、この周辺で仲間が消える事件が起きている。
その原因を探るために、俺は仲間を二匹連れて周囲を探索していた。
森を警戒しながら進んでいると、突然足下の地面が消えたような感覚があり、体勢を崩した。
見ると、さっきまで普通の地面だった場所が、まるで底なし沼みたいになって俺を呑み込んでいるではないか。慌てて抜け出そうと試みたが、暴れれば暴れるほど体は沈んでいく。
何か脱出する術はないかと必死に考えを巡らせていると、今まで沼みたいだった地面が一瞬で硬くなった。
あまりに強い力で圧迫され、地面に沈んでいた部分の骨が悲鳴を上げる。全く動けない。
身動きが取れない俺は、後ろの二匹に助けを求めようとするが……他の二匹も自分と同じく地面に埋まっていた。ただ……自分とは違って頭が弾け飛んでいたが。
いったい何が起こっているんだ⁉
俺は状況を何ひとつ理解できず、困惑し、途方に暮れた。
すると……
「どうもこんにちは、佐藤といいます! 急に捕獲して申し訳ありません!」
――!?
周囲には何もいなかったはずなのに、目の前から急に声が聞こえた。
慌てて目線を上げたその先に……〝化け物〟がいた。
目の前の生き物は人の形こそしているが、存在感が尋常ではない。
俺は目の前の存在を認識した瞬間から、生命の危機を感じた。歯の根が合わず、全身の皮膚からは汗が噴き出す。
――いやだ、いやだ、いやだ! まだ死にたくない!
俺の叫びは虚しく響くばかり。この生き物には伝わらない。
しかし、俺が目を離した瞬間、その存在の気配が突然消えた。
急いで周囲を見回してあの存在を探すが、首が動く範囲にはその姿は見えなかった。
良かった……
驚きながらも安堵の息を吐こうとした瞬間……
「この度は従属についてご相談に伺ったのですが、私と契約していただくことは可能でしょうか?」
また目の前から声がした。
駄目だ、全然理解できない。
この存在が現れるだけで、自分の周囲の空気が重くなり、息ができなくなる。
もう腕や身体が千切れてもかまわない、この存在の視界の中にはいたくない。
俺は叫びながら渾身の力でもがき、地面から逃げだそうとする。しかし、びくともしない。
しかも、暴れている最中にまた奴の気配が消えた。
もういやだ。
あの存在がまだ周囲にいないか警戒するが、見つけることができない。
いつまた現れるのかと怯え、震えていると……
「ワタシノ ハナシ スコシ キイテ ホシイ」
また目の前から急に声が聞こえ、あの存在が話しかけてきた。
あまりのストレスで頭がおかしくなってしまいそうだ。
何故この存在は俺を苦しめるのだろうか。
俺はこの理不尽を全く理解できないまま、またあの存在を見失った。
そして全てを諦めて上を向いた瞬間、俺は意識を失った。
****
気がついたら俺は別の場所に立っていた。
目の前にはまたあの存在がいる。
だが、以前感じた恐怖は一切ない。
唯一わかるのは、目の前の存在が自分の命に代えても仕えなければならない〝主人〟だということだ。
「俺の言葉がわかりますか?」
主が俺に語りかけてくる。なんて甘美な声なのだろうか、声を聞くだけでこの身が震える。
俺は大きく頷きながら、肯定の声を出す。
ふと視界の隅に映った何かが気になって周囲を見回すと、森の外周部に棲息するウルフと角ウサギがいた。この二匹も自分同様に主の紋章が刻まれている。おそらく、新たに主に仕える仲間だろう。
俺はそのまま静かに、主人の次の言葉を待った。
「俺に従属していることは理解していますか?」
『はい』
「召喚前の、生前の記憶はありますか?」
『あります』
「俺は君達を殺したけど、俺に従えますか?」
『はい』
俺は主の言葉にすぐに返事をした。
生前、主の前で見せた醜態は、思い出すだけで恥ずかしくなる。あの時は主のことが何一つ理解できず、ただ恐怖していただけだ。
主に仕えることこそが至高だというのに。
この世界に住む多くの存在が、まだこの真理を理解していないだろう。
いずれ、この世界全てに知らしめる必要がある。
俺は他の二匹と確認し合いながら、寝床から移動する主の後を追った。
****
今日は主と共に探索に行くらしい。
しかし、どういうわけか探索準備を終えた主は手ぶらだ。本当にこのまま武器も持たずに行って大丈夫なのだろうか。
などと考えていると、驚いたことに、主は俺のために土で剣を作ってくれた。
あまりの嬉しさに手が震える。
試し切りをしたところ、その凄まじい切れ味に衝撃を受けた。
以前持っていた木の棒とは、武器としての質が雲泥の差だ。これならこの森のほとんどのものを切り倒せるだろう。
他の二匹が羨ましそうな顔で見ているが、絶対に渡さない。
その後、俺達は主に連れられて意気揚々と探索に出たものの、早々に問題が発生した。
森を進む主の速度に、全然ついていけないのだ。
周囲を警戒しながら生い茂る草木をかき分けて進んでいるというのに、主はどんどん俺達を引き離していく。しかも主は、後に続く俺達が通りやすいように、草木を折って道を整えてくれている。それでも追いつけないとは……
そんな俺達に気づき、主は歩みを緩め、しかも俺達に合わせてこれからゆっくり探索をしていこうとまで言ってくれた。
主の優しさに涙が出そうになる。
しかしそれ以上に、自分の不甲斐なさに怒りが湧いてきた。
今の俺達は主に迷惑をかける存在でしかない。これじゃあいない方がマシだ。
自分の存在意義を見出せないまま、俺達は主の後を追った。
その後何度か敵と遭遇したが、結局俺達に出番はなかった。
こちらが獲物を見つけるより先に主が見つけ捕獲してしまったのだ。これでは手の出しようがない。
すっかり自信を失い項垂れていると、主が捕獲した獲物にとどめを刺すように指示してきた。
主ほどの強者がとどめを刺せないわけがない。何か意味があるのだろうか?
理由はよくわからなかったが、俺達は命じられるままにその獲物を殺した。
次の瞬間、体の内側から力が湧き出てきて、明らかに強くなったことを実感する。
何故だ?
以前にも魔物を殺した経験はあるが、ここまではっきりとした強化は自覚できなかった。
他の二匹も同様に強化されたようだ。
この時初めて、主のやりたいことを理解した。
主は俺達を強化したいのだ。今の状態だとなんの役にも立たないから……
俺自身、このままは嫌だ。
主の役に立つために強くなる――そう心に決め、俺達は主の指示に従ってがむしゃらに魔物を狩っていった。
****
次の日も俺達は主の指示のもと、強化に励んだ。
だがある時を境に、魔物を倒しても強くなっている感覚が得られなくなった。
これ以上強くなれないのかと思うと、途端に絶望感が湧いてくる。
主はレベルが上限に達したのかもしれないと言って、急に座り込んで本を読みはじめた。
……どれくらい本を読んでいただろうか? 主は何か見つけたらしく、強化ができそうだと言っている。
その言葉を聞き、俺は藁にもすがる思いで強化を申し出た。
俺の希望が通じたのか、主はまず試しに俺に強化を施してくれるみたいだ。
主は俺に手の平を向けて何かしている。
黙ってされるがままにしていると……次第に体が熱くなってきた。
体の内側、特に胸の辺りが熱い。
駄目だ……意識が保……て……な……
****
目が覚めると景色が変わっていた。
主が寝床に連れ帰ってくれたらしい。
なんだ? 驚くほど力が漲っている。今ならなんでもできそうな気分だ。
自分の体を詳しく確認してみると、昨日までとは明らかに違っていた。どうも進化しているみたいだ。
他の二匹も驚きに目を見張り、興奮している。
当然だ。種族の中でも進化できる個体は稀だ。数百匹の中に一匹いるかどうかだろう。
それを主は、明らかに自分の意思で行った。まさに神の御業だ。
俺は主の凄さに改めて驚愕し、尊敬を深めた。
『進化したら凄いぞ?』
強化を勧めると、二匹は慌てて主の方に駆けていった。
おそらく、二匹とも問題なく進化できるだろう。
これから、主のもとには様々な生物、この世のありとあらゆるものが集まってくるだろう。
俺達はその中で主を支えていかなければならない。
まだだ、まだまだ強くなる必要がある。主を支えるためには全然足りない。
俺は今後、主が歩むであろう覇道に思いを馳せながら寝床を出た。
通訳さん誕生
翌朝起きたら、うさ吉とポチの体格が一回り大きくなっていた。
問題なく進化できたみたいだ。
鑑定してみると、それぞれ種族が〝大角ウサギ〟と〝フォレストウルフ〟に変わっていた。
実に頼もしい。
それにしても、たった10ポイントで強化できるとは、かなりお得だ。
このままどんどん強化できないだろうか? などと考え、俺は『従属強化』LV2を取得した上で、こっそりゴブ一朗にかけてみた。
ところが、今回はなんと10等級の魔石十個か、9等級の魔石五個のどちらかが必要で、それとは別にスキルポイントを20も要求された。前回とはえらい違いである。
とりあえず保有ポイントも魔石も少ないので、一旦見送りだ。
進化して自信がついたのか、三匹は今日から自分達だけで外に向かうらしい。
ついて行こうとしたら断られた。寂しいな。
拠点にいても暇だし、久しぶりに一人で遠くまで探索してみるか。
最近神様から貰った幸運が仕事をしていない気がするから、そろそろ本気を出してほしい。
いつも通り、『気配察知』に引っかかった奴を角ミサイルで狙撃し、魔石を調達しながら進み、今回は西に足を延ばしてみた。
しばらく探索を続けると、前方の斜面に洞窟を発見した。
日中なのに入り口から中に少し入るだけで、かなり暗く感じる。視界が保てないと先に何があるか判断できない。そうするとこれ以上奥に進むのが躊躇われるな。
決してびびっているわけではないぞ。
当然、松明や油などの明かりになるものなんてないので、代わりになりそうなスキルを『スキルブック』で調べたところ、魔法系統に『光魔法』と『闇魔法』が増えているのを発見した。
最初に四元素魔法を取得する時にはなかったはずなので、増える条件が何かあるのだろうか?
早速、『光魔法(必要値150)』のLV1を取得して試してみると、手の平に光球を作り出せるようになった。
無事に明かりも確保できたので、『隠密』と『気配察知』を全開にして再び洞窟に入る。
静かだ……。三メートルほどの幅がある通路を歩きながら周囲を見回す。
辺りには岩しか見当たらないが、地面はそれほどデコボコしていないので、歩きにくさは感じない。
警戒しながら一本道の洞窟を進んでいくうちに、『気配察知』に大きな反応がかかった。
前方には少し開けた空間がある。恐る恐る確認すると、目測で五メートルはありそうな大きな熊が寝ていた。
うん、あれは人がどうにかできるサイズじゃない。無理だ。
幸運は仕事を放棄したようだな。
さっさと引き返そうと思ったが、そこで甘い考えが俺を誘惑した。
こいつを倒して仲間にできたら、拠点の守りが厚くなるんじゃないか?
今なら角ミサイルでいけるかもしれない。一発だけ撃って駄目なら、全力で逃げればなんとかなるだろう。
出口まではおよそ二百メートル。ここまで一本道だから迷う心配はない。
俺は、熊が通路から見えるギリギリの距離――安全マージンである三十メートルほど離れた位置から、狙いをつけて角ミサイルを放った。
それは間違いなく熊に命中した。
しかし……熊は死ななかった。
「グガァァァァァァッ」
耳をつんざくような咆哮が洞窟に反響する。
まずいまずいまずい。
俺は急いで逃げようとするが、足が竦んで動けない。
振り返ると、熊が凄い勢いで迫ってきている。
俺は死を覚悟しながら雄叫びを上げ、残りの角ミサイルを必死に放った。
それでも、熊の勢いは衰えない。
無我夢中で角ミサイルを放ち続けた結果、熊は俺の手前でようやく動かなくなった。
なんというタフさだ。
俺は緊張と安堵からその場でへたり込んでしまった。やはり無茶は良くないな。
十分くらいその場から動けなかったが、いつまでもそうしているわけにもいかないので、力の入らない足を叱咤して立ち上がった。
目の前の熊の死体を回収し、もう少し探索を続行する。
再び奥に向かって、熊が寝ていた場所を調べると、周囲に熊が食べたであろう骨や魔石が散乱していた。中には、鎧の破片のようなものも落ちている。
もしかして……と思い、詳しく探すと、やはりあった。
人間のものと思しき骨が。
熊に食べられたのだろうか……可哀想に。
さらに周辺を探したものの、他に人の骨らしきものは見つからなかった。
俺は、魔石と鎧の破片等の金属を拾い集めて帰路についた。
早速俺は三匹を待たせて『隠密』で近づき、地面の流体化・硬化のコンボでゴブリンを捕獲した。
後は、動けないゴブリンを三匹が一方的にボコボコにしておしまいだ。
地面に埋まったゴブリン達が哀れな気もするが……これも弱肉強食。自然の摂理として許してほしい。
ゴブリンの討伐を終えた三匹はレベルが上がったことを自覚したらしく、満足している様子だった。
あれ? なんか三匹で話し合って確認しているように見えるけど、言葉は通じているのかな? 俺だけ仲間外れみたいで、もの凄い疎外感だ。
この後も日が落ちる前まで探索し、大きな問題もなくレベルを上げ続けた。
『気配察知』に引っかかる奴を片っ端から狩っていたら、三十匹近く狩ることができた。
三匹の動きも目に見えて良くなっているし、もう少しレベルが上がったら彼らだけで狩りに行けるようになるだろう。
ところで、今日俺は何もしていないのに、いつの間にかレベルが上がっていた。
従属化した奴が魔物を倒すと、俺にも経験値が入るのだろうか? 要検証だ。
さらに、今日はレベル以外にも大きな収穫があった。
ゴブ一朗が探索中にイモを収穫したのだ。どうやらゴブ一朗達は、これを日常的に食べているようだ。
これで我が拠点に、肉と酸っぱい果実以外の食べ物が増えた。ありがとうゴブ一朗。
また、うさ吉が持ってきた薬草も負けていない。
『鑑定』によると、回復ポーションの原料になるみたいだが……錬金スキルがないので、現状ではただのうさ吉の餌だ。
せっかく薬草を手に入れたのだから、いつかみんなが怪我をした時に備えて回復ポーションを作れるようになっておこう。
俺達は沢山の収穫物を手に入れ、笑顔で拠点に戻った。
****
次の日、みんなで拠点の一画に畑を作ってイモを植えたあと、昨日同様レベル上げに出かけたのだが……そこでまた問題が発生した。
みんなのレベルが10以降、一向に上がらなくなったのだ。
原因はなんだ? 俺のレベルは問題なく上がっているのに。
早々にレベルアップが打ち止めになったこの子達の顔は、悲愴感に染まっている。どうにかせねば。だが、俺にできるのは『スキルブック』で解決策を探すことぐらいだ。
限界突破系のスキルとかはないのだろうか?
しばらく『スキルブック』を読み、『従属強化』というスキルを見つけた。他の目ぼしいスキルは、俺以外に付与できそうになかった。
説明には〝スキルポイントを消費して、従属化した個体を強化できる〟とある。
考えていてもわからないので、とりあえず『従属強化(必要値100)』のLV1を取得し、試してみることにした。
手をかざし、ゴブ一朗に『従属強化』のスキルを発動してみると〝ポイントの消費10〟という項目が出た。安い。なんてお手軽なんだろう。
問題なさそうなので、早速『従属強化』を実行する。
すると……急にゴブ一朗が苦しみだし、そのまま意識を失った。
焦った、メチャクチャ焦った。
体を触ったらかなり熱が出ていたので、俺はゴブ一朗を担いで急いで拠点に戻った。
ゴブ一朗の意識は戻らないままだ。
だが、今の俺には『スキルブック』くらいしか頼るものがない。
幸い、回復関係はすぐに見つかった。
俺は『回復魔法(必要値150)』LV1を取得し、急いでゴブ一朗の回復を試みる。
しかし、一向に手応えがない。
急いでLV2を取得して試してみたものの、LV1の時と何も変わらず、ゴブ一朗も目を開けない。俺にはどうすることもできないのか?
無力感に苛まれながらも、俺は『回復魔法』をかけ続けた。
他の二匹の顔も不安そうだ。
一時間ほど経っただろうか……ゴブ一朗の体が突然淡く光りだした。
驚いて見守っていると、光はすぐに収まり……その後ゆっくりゴブ一朗が起き上がった。
俺と二匹は喜んで駆け寄ろうとしたが――
「……誰だ?」
起き上がった〝元ゴブ一朗〟は以前より身長が伸びていて、心なしか顔がイケメンになっていた。
オシャレなワンポイントタトゥーは相変わらずあるので、ゴブ一朗には違いないけど……
俺は戸惑いながら、ゴブ一朗を鑑定した。
名前:ゴブ一朗
種族:ホブゴブリン(ゴブリン族) 性別:男 年齢:0 状態:正常
LV:1
生命力:53 魔力:8
攻撃:67 防御:40
敏捷:28 運:4
【スキル】剣術LV:1 腕力強化LV:2 繁殖LV:2
……ゴブ一朗がホブゴブリンになっていた。
レベルも10から1に戻っているし、ステータスもゴブリンのLV1に比べると伸びている。
これは『進化』した、ということだろうか?
ゴブ一朗はもうピンピンしていて、元気にみんなと話している。
その後、お腹が空いていたらしく、拠点内の食料庫に向かった。
一時はどうなることかと思ったけど、とりあえず問題なさそうだから、良しとしておこう。
胸を撫で下ろしていると、期待で目を輝かせた他の二匹が近づいてきた。
どうやらポチとうさ吉も強化してほしいみたいだ。
大丈夫だ、焦らなくてもちゃんと強化するから。
食事を終え、各々寝床に入ったタイミングで二匹にも強化を行ったところ、ゴブ一朗同様高熱を出して眠りについた。なるほど、これは進化の副作用みたいなものか。
あと一時間もすれば、二匹も進化した立派な姿を見せてくれるだろう。
俺は軽い足取りで自分の寝床に向かった。
とあるゴブリンのお話
俺はこの森の外周部をテリトリーにしているゴブリンだ。名前はない。
最近、この周辺で仲間が消える事件が起きている。
その原因を探るために、俺は仲間を二匹連れて周囲を探索していた。
森を警戒しながら進んでいると、突然足下の地面が消えたような感覚があり、体勢を崩した。
見ると、さっきまで普通の地面だった場所が、まるで底なし沼みたいになって俺を呑み込んでいるではないか。慌てて抜け出そうと試みたが、暴れれば暴れるほど体は沈んでいく。
何か脱出する術はないかと必死に考えを巡らせていると、今まで沼みたいだった地面が一瞬で硬くなった。
あまりに強い力で圧迫され、地面に沈んでいた部分の骨が悲鳴を上げる。全く動けない。
身動きが取れない俺は、後ろの二匹に助けを求めようとするが……他の二匹も自分と同じく地面に埋まっていた。ただ……自分とは違って頭が弾け飛んでいたが。
いったい何が起こっているんだ⁉
俺は状況を何ひとつ理解できず、困惑し、途方に暮れた。
すると……
「どうもこんにちは、佐藤といいます! 急に捕獲して申し訳ありません!」
――!?
周囲には何もいなかったはずなのに、目の前から急に声が聞こえた。
慌てて目線を上げたその先に……〝化け物〟がいた。
目の前の生き物は人の形こそしているが、存在感が尋常ではない。
俺は目の前の存在を認識した瞬間から、生命の危機を感じた。歯の根が合わず、全身の皮膚からは汗が噴き出す。
――いやだ、いやだ、いやだ! まだ死にたくない!
俺の叫びは虚しく響くばかり。この生き物には伝わらない。
しかし、俺が目を離した瞬間、その存在の気配が突然消えた。
急いで周囲を見回してあの存在を探すが、首が動く範囲にはその姿は見えなかった。
良かった……
驚きながらも安堵の息を吐こうとした瞬間……
「この度は従属についてご相談に伺ったのですが、私と契約していただくことは可能でしょうか?」
また目の前から声がした。
駄目だ、全然理解できない。
この存在が現れるだけで、自分の周囲の空気が重くなり、息ができなくなる。
もう腕や身体が千切れてもかまわない、この存在の視界の中にはいたくない。
俺は叫びながら渾身の力でもがき、地面から逃げだそうとする。しかし、びくともしない。
しかも、暴れている最中にまた奴の気配が消えた。
もういやだ。
あの存在がまだ周囲にいないか警戒するが、見つけることができない。
いつまた現れるのかと怯え、震えていると……
「ワタシノ ハナシ スコシ キイテ ホシイ」
また目の前から急に声が聞こえ、あの存在が話しかけてきた。
あまりのストレスで頭がおかしくなってしまいそうだ。
何故この存在は俺を苦しめるのだろうか。
俺はこの理不尽を全く理解できないまま、またあの存在を見失った。
そして全てを諦めて上を向いた瞬間、俺は意識を失った。
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気がついたら俺は別の場所に立っていた。
目の前にはまたあの存在がいる。
だが、以前感じた恐怖は一切ない。
唯一わかるのは、目の前の存在が自分の命に代えても仕えなければならない〝主人〟だということだ。
「俺の言葉がわかりますか?」
主が俺に語りかけてくる。なんて甘美な声なのだろうか、声を聞くだけでこの身が震える。
俺は大きく頷きながら、肯定の声を出す。
ふと視界の隅に映った何かが気になって周囲を見回すと、森の外周部に棲息するウルフと角ウサギがいた。この二匹も自分同様に主の紋章が刻まれている。おそらく、新たに主に仕える仲間だろう。
俺はそのまま静かに、主人の次の言葉を待った。
「俺に従属していることは理解していますか?」
『はい』
「召喚前の、生前の記憶はありますか?」
『あります』
「俺は君達を殺したけど、俺に従えますか?」
『はい』
俺は主の言葉にすぐに返事をした。
生前、主の前で見せた醜態は、思い出すだけで恥ずかしくなる。あの時は主のことが何一つ理解できず、ただ恐怖していただけだ。
主に仕えることこそが至高だというのに。
この世界に住む多くの存在が、まだこの真理を理解していないだろう。
いずれ、この世界全てに知らしめる必要がある。
俺は他の二匹と確認し合いながら、寝床から移動する主の後を追った。
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今日は主と共に探索に行くらしい。
しかし、どういうわけか探索準備を終えた主は手ぶらだ。本当にこのまま武器も持たずに行って大丈夫なのだろうか。
などと考えていると、驚いたことに、主は俺のために土で剣を作ってくれた。
あまりの嬉しさに手が震える。
試し切りをしたところ、その凄まじい切れ味に衝撃を受けた。
以前持っていた木の棒とは、武器としての質が雲泥の差だ。これならこの森のほとんどのものを切り倒せるだろう。
他の二匹が羨ましそうな顔で見ているが、絶対に渡さない。
その後、俺達は主に連れられて意気揚々と探索に出たものの、早々に問題が発生した。
森を進む主の速度に、全然ついていけないのだ。
周囲を警戒しながら生い茂る草木をかき分けて進んでいるというのに、主はどんどん俺達を引き離していく。しかも主は、後に続く俺達が通りやすいように、草木を折って道を整えてくれている。それでも追いつけないとは……
そんな俺達に気づき、主は歩みを緩め、しかも俺達に合わせてこれからゆっくり探索をしていこうとまで言ってくれた。
主の優しさに涙が出そうになる。
しかしそれ以上に、自分の不甲斐なさに怒りが湧いてきた。
今の俺達は主に迷惑をかける存在でしかない。これじゃあいない方がマシだ。
自分の存在意義を見出せないまま、俺達は主の後を追った。
その後何度か敵と遭遇したが、結局俺達に出番はなかった。
こちらが獲物を見つけるより先に主が見つけ捕獲してしまったのだ。これでは手の出しようがない。
すっかり自信を失い項垂れていると、主が捕獲した獲物にとどめを刺すように指示してきた。
主ほどの強者がとどめを刺せないわけがない。何か意味があるのだろうか?
理由はよくわからなかったが、俺達は命じられるままにその獲物を殺した。
次の瞬間、体の内側から力が湧き出てきて、明らかに強くなったことを実感する。
何故だ?
以前にも魔物を殺した経験はあるが、ここまではっきりとした強化は自覚できなかった。
他の二匹も同様に強化されたようだ。
この時初めて、主のやりたいことを理解した。
主は俺達を強化したいのだ。今の状態だとなんの役にも立たないから……
俺自身、このままは嫌だ。
主の役に立つために強くなる――そう心に決め、俺達は主の指示に従ってがむしゃらに魔物を狩っていった。
****
次の日も俺達は主の指示のもと、強化に励んだ。
だがある時を境に、魔物を倒しても強くなっている感覚が得られなくなった。
これ以上強くなれないのかと思うと、途端に絶望感が湧いてくる。
主はレベルが上限に達したのかもしれないと言って、急に座り込んで本を読みはじめた。
……どれくらい本を読んでいただろうか? 主は何か見つけたらしく、強化ができそうだと言っている。
その言葉を聞き、俺は藁にもすがる思いで強化を申し出た。
俺の希望が通じたのか、主はまず試しに俺に強化を施してくれるみたいだ。
主は俺に手の平を向けて何かしている。
黙ってされるがままにしていると……次第に体が熱くなってきた。
体の内側、特に胸の辺りが熱い。
駄目だ……意識が保……て……な……
****
目が覚めると景色が変わっていた。
主が寝床に連れ帰ってくれたらしい。
なんだ? 驚くほど力が漲っている。今ならなんでもできそうな気分だ。
自分の体を詳しく確認してみると、昨日までとは明らかに違っていた。どうも進化しているみたいだ。
他の二匹も驚きに目を見張り、興奮している。
当然だ。種族の中でも進化できる個体は稀だ。数百匹の中に一匹いるかどうかだろう。
それを主は、明らかに自分の意思で行った。まさに神の御業だ。
俺は主の凄さに改めて驚愕し、尊敬を深めた。
『進化したら凄いぞ?』
強化を勧めると、二匹は慌てて主の方に駆けていった。
おそらく、二匹とも問題なく進化できるだろう。
これから、主のもとには様々な生物、この世のありとあらゆるものが集まってくるだろう。
俺達はその中で主を支えていかなければならない。
まだだ、まだまだ強くなる必要がある。主を支えるためには全然足りない。
俺は今後、主が歩むであろう覇道に思いを馳せながら寝床を出た。
通訳さん誕生
翌朝起きたら、うさ吉とポチの体格が一回り大きくなっていた。
問題なく進化できたみたいだ。
鑑定してみると、それぞれ種族が〝大角ウサギ〟と〝フォレストウルフ〟に変わっていた。
実に頼もしい。
それにしても、たった10ポイントで強化できるとは、かなりお得だ。
このままどんどん強化できないだろうか? などと考え、俺は『従属強化』LV2を取得した上で、こっそりゴブ一朗にかけてみた。
ところが、今回はなんと10等級の魔石十個か、9等級の魔石五個のどちらかが必要で、それとは別にスキルポイントを20も要求された。前回とはえらい違いである。
とりあえず保有ポイントも魔石も少ないので、一旦見送りだ。
進化して自信がついたのか、三匹は今日から自分達だけで外に向かうらしい。
ついて行こうとしたら断られた。寂しいな。
拠点にいても暇だし、久しぶりに一人で遠くまで探索してみるか。
最近神様から貰った幸運が仕事をしていない気がするから、そろそろ本気を出してほしい。
いつも通り、『気配察知』に引っかかった奴を角ミサイルで狙撃し、魔石を調達しながら進み、今回は西に足を延ばしてみた。
しばらく探索を続けると、前方の斜面に洞窟を発見した。
日中なのに入り口から中に少し入るだけで、かなり暗く感じる。視界が保てないと先に何があるか判断できない。そうするとこれ以上奥に進むのが躊躇われるな。
決してびびっているわけではないぞ。
当然、松明や油などの明かりになるものなんてないので、代わりになりそうなスキルを『スキルブック』で調べたところ、魔法系統に『光魔法』と『闇魔法』が増えているのを発見した。
最初に四元素魔法を取得する時にはなかったはずなので、増える条件が何かあるのだろうか?
早速、『光魔法(必要値150)』のLV1を取得して試してみると、手の平に光球を作り出せるようになった。
無事に明かりも確保できたので、『隠密』と『気配察知』を全開にして再び洞窟に入る。
静かだ……。三メートルほどの幅がある通路を歩きながら周囲を見回す。
辺りには岩しか見当たらないが、地面はそれほどデコボコしていないので、歩きにくさは感じない。
警戒しながら一本道の洞窟を進んでいくうちに、『気配察知』に大きな反応がかかった。
前方には少し開けた空間がある。恐る恐る確認すると、目測で五メートルはありそうな大きな熊が寝ていた。
うん、あれは人がどうにかできるサイズじゃない。無理だ。
幸運は仕事を放棄したようだな。
さっさと引き返そうと思ったが、そこで甘い考えが俺を誘惑した。
こいつを倒して仲間にできたら、拠点の守りが厚くなるんじゃないか?
今なら角ミサイルでいけるかもしれない。一発だけ撃って駄目なら、全力で逃げればなんとかなるだろう。
出口まではおよそ二百メートル。ここまで一本道だから迷う心配はない。
俺は、熊が通路から見えるギリギリの距離――安全マージンである三十メートルほど離れた位置から、狙いをつけて角ミサイルを放った。
それは間違いなく熊に命中した。
しかし……熊は死ななかった。
「グガァァァァァァッ」
耳をつんざくような咆哮が洞窟に反響する。
まずいまずいまずい。
俺は急いで逃げようとするが、足が竦んで動けない。
振り返ると、熊が凄い勢いで迫ってきている。
俺は死を覚悟しながら雄叫びを上げ、残りの角ミサイルを必死に放った。
それでも、熊の勢いは衰えない。
無我夢中で角ミサイルを放ち続けた結果、熊は俺の手前でようやく動かなくなった。
なんというタフさだ。
俺は緊張と安堵からその場でへたり込んでしまった。やはり無茶は良くないな。
十分くらいその場から動けなかったが、いつまでもそうしているわけにもいかないので、力の入らない足を叱咤して立ち上がった。
目の前の熊の死体を回収し、もう少し探索を続行する。
再び奥に向かって、熊が寝ていた場所を調べると、周囲に熊が食べたであろう骨や魔石が散乱していた。中には、鎧の破片のようなものも落ちている。
もしかして……と思い、詳しく探すと、やはりあった。
人間のものと思しき骨が。
熊に食べられたのだろうか……可哀想に。
さらに周辺を探したものの、他に人の骨らしきものは見つからなかった。
俺は、魔石と鎧の破片等の金属を拾い集めて帰路についた。
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