令嬢は運命にあいました

サリー

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(ユーリside)知らない理由

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まずは誰から説得するか決めないとなぁー
一番厄介なお父様から説得するか
……めんどくさいなぁ……………… 
 
 
でも、するしかないな
ソルの頼みだし!



今日は確か家にいるはず、
今の時間なら書斎で仕事してるはずだから
行くか……


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コンコン

「どうぞ」


「失礼します」

「あぁ、ユーリどうかしたか?」


「はい、実は相談したい事があります」


「なんだ、珍しいな
ちょっと待ってろ
直ぐに仕事を終わせるから」


「分かりました」
 


お父様ってソルの事になると残念だけど
こうやって仕事をしている姿はホント尊敬できるんだよなぁー



何て考えてたら仕事が終わったみたいで
お父様がソファーにかけた






「で、相談とはなんだ?」


「はい、ソルの事でお願いが…」


「なに?!
ソルに何かあったのか?!」



「いえ、違います
ただソルが外出したいそうなので
その許可を貰おうと思って相談に来ました」


「ダメだ
絶対に許可できん」


やっぱりそう言うと思った
でもここで諦める訳にはいかない
ソルの為にも


「ですがソルは外出したがってます」



「例えソルが外出したがっていても無理だ」



…………おかしい、
今までのお父様ならソルが絡んだら何が何でも許可したはず
何か引っかかる…
あ、そういえば、前にもソルが外出したいってお父様にお願いしたら断られたとか言ってた
ソルに甘々なお父様が断るから何事かと思ったけどあの時は今よりも体が弱かったからだと思った
……が、今は前よりも体力が付いたからちょっとの外出は大丈夫なはず
なのに何故許可をださないの?


「失礼ですがお父様、
ソルの身体が弱いのはわかっていますがこのまま外に出さないのは如何なものかと思います
これじゃまるで監禁と一緒ではないでしょうか」



「あぁ、そうかもしれないな
私だってできればソルの外出許可を出したい
でもそれが出来ない理由がある」


「どういうことですか
そんなの聞いたことないのですが」


「それはそうだろう
言ってないからな お前達に」


………どういう事…


「……………………」


「話は終わったか
ならソルに外出は無理だと言っといてくれ」


「待って下さい
どういう事ですか?
おかしいとは思いました、
あのソルに甘々なお父様がソルの事にも関わらずソ「ユーリ」」

「すまないがこれ以上の事が聞きたいなら、この国の王と隣国の王太子の許可がいる」


「それは、その人達が関わってると判断していいのですね」


「私からは何も言えない」 


「いぇ、その情報がきけただけでも十分です
ありがとうございます」


「あぁ」


「あ、あと、」 


「何だまだ何か言いたい事があるのか?」


「はい、ソルの外出許可を出さないのは理解できました
ですが僕はソルに嫌われたくないので
お父様がソルに外出は無理だとお伝え下さい
それでは失礼しました」


「お、おぃ!
私だってソルに嫌われたくなガチャン」



ハァー
なるほど、王様と隣国の王太子様ですか
まずは情報を集めないとな…………
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