【完結】女性冒険者パーティーの愛玩少年記~ナースのお姉さんたちと一緒の世界に転生したボクは、 病院ごと彼女たちの癒し要員となる~

アンミン

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80・娼館VS病院05(決着)

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それからしばらく、男娼のマシムさん、
ザムエルさん、テオさんの3人は―――
勉強のため娼館から冒険者ギルドに通って
いたけど、

それぞれに合ったプレイが見つかった
らしく、いったん娼館で試してみる事に
なったそう。

ジャッジをするのは、冒険者ギルドの
女性職員や冒険者のお姉さんたち、
そしてあおいお姉ちゃんたちが
監督として指示やいろいろとアドバイス
したようで、

基本的に男であるボクは、あまり関わる
事は無かった。

ただ時々、体が小柄な女性が来た時を
想定して……
テオさんの練習相手をさせられたのは
恥ずかしかったけど。

抱き合ったり、いろいろなポーズを
取らされたりして―――
アレは本当に必要だったのかな?
と思わなくもなかったり。

何はともあれ、これでようやく解決の目を
見たのである。

そしてボクはと言うと、本拠地である
聖赤山せいせきざん病院で……
お姉ちゃんたちと一緒に、いつもの日常に
戻っていた。

「みっちゃん? どうしたの」

「まだ寝坊助さんッスか?」

葵お姉ちゃんと加奈お姉ちゃんが、
ボクの頬っぺたをツンツンしてきて、

「いえ、あの―――

 娼館の男娼の3人、
 あとレアンドラさん?

 あの人たち、結局どうなったの
 かなあって」

ベッドの上で今度は、理奈お姉ちゃんと
詩音お姉ちゃんが、

「それぞれきちんと『技』を身に付けて、
 娼館で活躍しているようである」

「詳しく聞きたいですか~?」

その問いに、ボクはコクリとうなずく。

ほとんど全裸のお姉ちゃんたちは、
シーツや適当なタオルを羽織って、

「まずマシムっていうのがいたけど……
 最後までろくに覚えられらなかった
 からなあ。

 それで、拘束プレイ専門になって
 もらったよ」

「?? それは何、葵お姉ちゃん」

ボクが聞き返すと、

「あーまあ、本人は何もしなくて
 いいって感じのやつッス。

 だって本当に頭悪くて何も覚え
 られないんだもん。
 なので、主導権は女性にっていう
 プレイになったッスよ」

加奈お姉ちゃんの説明を聞いても、
よくわからず、

「みっちゃんもやった事あると思うが、
 両手両足をベッドの四方に固定して、
 動けなくするものである」

「それプラス、目隠しと口枷で視覚しかく
 しゃべる事を禁じてしまうのですわ~。

 それで今、お客さんがそれなりに来ている
 そうですわよ~」

あれかあ。
でもあれって、ボク自身が何も出来なく
なる感じのものだったし―――
それでお客さんが来るの?
と不思議に思っていると、

「娼館のレアンドラが言ってただろ?
 よほど飢えた、何でもいいから
 突っ込みたい客しか来なくなるよって。

 けどこの世界、男が少な過ぎるし……
 飢えている女性はそれなりにいるんだ」

「つまり、最初からそういうお客さんを
 メインに、ターゲットをしぼったという
 事ッス!

 本人は何もしなくていいし、お客さんは
 満足―――
 WinWinってやつッスよ」

葵お姉ちゃんと加奈お姉ちゃんの説明に、
ボクはそうなのかと納得する。

「次にザムエルというのがいたが、
 まあ、アレも似たようなもので
 あるな。

 結局ろくに技も覚えなかったので、
 その体を拘束して差し出せ、という
 流れになったのである」

「ただ、無表情キャラというのは、
 一定の需要がありますからね~。

 『絶対イカせてみせる!』という
 お客さんもいますから~、
 彼もそれなりに忙しくなったよう
 ですわ~」

ふむふむ、と理奈お姉ちゃん、それに
詩音お姉ちゃんの言葉にボクはうなずく。

「じゃあ、テオさんは……」

というボクの問いに、お姉ちゃんたちは
そろって微妙な表情になり、

「多分、一番化けたのはあの子かな」

「ギャップ萌えを狙って―――
 少年ホストとかご主人様タイプにして、
 それと小悪魔ギミックを混ぜてみたッス
 けど、

 顔だってもともと、みっちゃんに
 引けを取らないレベルだし……
 すごい評判らしいッスよ」

確かに、男のボクから見ても彼は美少年、
と言える容姿だったし―――
それに勉強熱心だったのはボクも知って
いるから、当然の結果かも。

「完全な命令系ではなく、『わたしの
 言う事を聞いてくれないのかね?』
 という、元貴族の口調で語るのが、
 これまたマッチしていたのである」

「すごい破壊力でしたわよね~、アレ。

 『何? ちゃんと口で言わないと、
 わかりませんよ?』とか、
 『本当に困った方ですね……』とか、

 もともと、貴族だった時の知り合いが
 固定客だったらしいですけど、口コミで
 バンバン増えているらしいですわ~♪」

なるほど。つまりテオさんはちゃんと
レベルアップしたという事か。

「じゃあ―――
 もうこれで娼館が文句を言ってきたり、
 冒険者ギルドが目を付けられたりする事は
 無くなったんですね。

 これで問題は解決した、と」

ボクがホッとして胸をなでおろすと、

「んっ?」
「へ?」
「うん?」
「あら~?」

と、お姉ちゃんたちが疑問のように
声を上げる。

「ど、どうかしたの?」

ボクの質問に、彼女たちは少し困った
顔をして、

「いや、だってねえ。
 みっちゃんが『分院』に入る許可を
 出した時点で終わっていたんだよ?」

「えっ?」

葵お姉ちゃんの言う事がわからず、
思わず声が出てしまう。

「みっちゃん、忘れたッスか?

 許可を出した時点でその人は、
 眷属のような扱いになるって」

「あっ」

そこでようやくボクは気付き、

「そして入った人たちはみっちゃんや
 他の人、また施設内に害を与える事は
 出来ない。

 つまりそれは、みっちゃんが望まない
 事を出来なくなる、という事でも
 あるのである」

「『この施設の秘密を外にばらして
 欲しくない』、というのもそれに
 含まれるでしょうからね~。

 そういう抜けているところも、
 みっちゃんの可愛いところですわ~♪」

理奈お姉ちゃん、詩音お姉ちゃんに
言われて、ボクは顔が真っ赤になる。

すると葵お姉ちゃんと加奈お姉ちゃんが、

「あーもうっ!
 耳まで赤くなっちゃって!」

「恥ずかしがっているみっちゃんもまた、
 可愛過ぎるッスよぉ!」

そう言ってボクを押し倒し、

「そんな顔をされたら、もっと可愛がって
 あげたくなってしまうのである!」

「娼館の件は片付きましたし、たっぷり
 可愛がってあげますわ~!」

理奈お姉ちゃんと詩音お姉ちゃんも
参加して、

ボクはそのままお姉ちゃんたちに、
身を任せる事にした。


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