【完結】ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン

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27・魔物生成

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「……わかりました。

 確かに、建物の中にこもりっきりでしたからね。
 健康に悪そうなのも理解出来ます。

 それで―――魔物生成、ですか?」

俺の説明を一通り聞いた後、リナがきょとんと
しながら、俺に聞き返す。

「うん。『ダンジョン管理者』としていろいろと
 能力とか調べていたんだけどさ。

 その中に『魔物生成』っていうのがあったんだ」

管理ptポイントと引き換えに、何らかの魔物を生成する。
そもそも魔物サイドに呼び出されているし―――
ダンジョンに配置する魔物を作る機能はあっても
不思議はない。

「それで、君たちを外に出す際の護衛、そして
 世話をしてもらう用に欲しいんだ」

「で、でもそれならあたしが……!」

彼女ならそう言うと思った。
だから説明しておきたかったわけで―――

「リナ、聞いてくれ。
 君の働きに不満があるとか、そういうのじゃ
 ないから。

 ただ、現状では俺と君に負担がかかり過ぎて
 いるんだ」

特に、物質的な事は俺が何とか出来るけど、
精神的な拠り所よりどころは、リナしかいない。

眷属にして、彼らの個人情報は俺が把握出来る
ようになったけど……
リナが12才で、他は全員9才以下。

この世界の年齢の数え方がどうなっているのかは
わからないけど―――
彼らの中で、女性でかつ一番年上の彼女が、
必然的にみんなのお母さん、お姉さんになる。

彼女もそれに応えるようにして頑張っているのは
知っているけど……
それでもリナはまだ子供、少女なのだ。

「正直、今リナに病気になられたりでも
 したら―――
 オロオロして、何も出来ない自分がいる状況しか
 予想出来ない。

 そうなってしまった後じゃ困るから、
 今のうちに手を打っておきたい」

率直に自分の思っている事を話す。

「あたしの代わり……
 という事ではないんですか?」

「リナの代わりなんていないよ。
 少なくとも俺に取っては―――

 ただ君に倒れられたら、俺がすごく困る。
 みんなだってそう。

 せっかくある能力なんだ。
 リナの負担を減らすためにも、そうしたい」

そこで彼女は、顔を赤らめながらうつむく。
自分としても恥ずかしい事を言っている自覚は
あるけど……

妹がいなければ、何も出来ないダメ兄貴って
感じだもんな。

「そっ、そこまで言われたら反対出来ないよ!

 わかりました。だから―――
 その『魔物生成』について教えてください」

そこで俺はメッセージウィンドウを出し、
その説明を始めた。

どうもリナにはこれは見えないらしく、
俺はなるべくわかりやすく伝える事に専念。

魔物生成とは、
・管理ptを消費する事。
・ある程度、性能や外見を指定出来る事。
・一度生成すれば維持ptなどはいらない。
ただし眷属のように、管理ptの加算も無い。
等々。

それらの情報を共有した後、俺とリナで
話し合う。

「管理ptってどれくらいあるの?
 その中のどれだけ消費するつもりなの?」

家計を預かる奥さんのように、リナはまず
現実的な問いから入る。

「今4万pt以上あるし、あの子たちも眷属に
 なるなら―――
 まあ数年は余裕だと思う。

 だから上限は考えなくてもいいけど、
 5千から1万、2人くらいが妥当かな、と」

ふんふん、と彼女はうなずき、今度は逆に
俺から質問する。

「性別は……
 男は避けた方がいいかな」

「そうだね。
 みんな奴隷商にいい思い出はないだろうし、
 怖がっている子もいると思うから」

何だかんだ言って、小さい子は男女問わず
リナと一緒に寝たがるからな。
そりゃ俺と彼女だったら、暖かくて優しくて
柔らかくていい匂いがする方にいくわけで……

「あとやっぱり、お母さんが恋しい子は多いと
 思うし―――

 それくらいの、人間の女性に近い姿の魔物が
 いいんじゃないかな。
 護衛兼お世話係となると」

「んんん~……」

ここでリナがうなるような声を上げる。

「?? どうした、リナ?」

「う、ううん。何でもない……
 じゃ、じゃあそれで、お兄ちゃんが
 決めちゃって」

一応、同意を得たって事でいいんだろうか。

「じゃ、じゃあ……やるね」

俺はメッセージウィンドウで、『魔物生成』を
選択した―――


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