【完結】ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン

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70・勇者Side07

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「あれ? 熊谷さん。
 島村さんは―――」

「あ、武田さん。

 頼音レオのヤツなら、1人だけ
 カミュ王女様に呼ばれていて」

クレイオス王城に戻り―――
やっと男性陣・女性陣の勇者が合流。

そこで情報共有をしようと思ったんだけど……
すでに島村さんはそこにはいなかった。

「代表として、報告しているんだと思うけど」

細身の男性、武藤さんが言葉を選びながら
答え、

「まあ……そういう事なんでしょ」

「まあしまむーも無事だってわかって
 いるのなら、別にいーよー」

白波瀬さんも弥月みつきちゃんも、ヤレヤレという
感じで流す。

「戦闘は……その、大丈夫でしたか?」

「自分は反射リフレクト―――
 防御専門なので、撤退以外は」

武藤さんはそう言うと、若い青年の方へ
目を向ける。

「熊谷さん……」

「いや、俺は大丈夫です。
 俺より先に頼音の方が暴れ回ったんでね」

苦笑しているけど、強がっているようにも
見えてしまう。

いくら強力な能力を授かったとはいえ、
殺し合いとは無縁の世界で生きてきたのだから、
適応出来るかどうかは別の話のはず。

「辛かったらいつでも言ってね、
 くまっち」

「え?
 そういう呼び方、しまむーだけじゃなくて
 俺も?」

弥月ちゃんの言葉に、熊谷さんが困惑しながら
返し―――
それでみんな笑い合っていると、

「うぃーす、お疲れー」

そこへ島村さんがやって来た。

「頼音、カミュ王女様は?」

すかさず熊谷さんが返すが、

「ああ、会って来た。
 それで、俺だけを特別扱いするのも
 止めてくれって言った。

 まあ、だからさ……
 ちっとはこっちも譲歩してもいいんじゃ
 ねーか?」

彼の意外な言葉に、その場にいたみんなが
それぞれ顔を見合わせ、

「まあ何だ、王女様も王女様なりに大変なんじゃ
 ねぇかな。

 戦闘は俺らがメインでやるし、俺もなるべく
 大人しくしてるからさ。

 じゃあ行こうぜ、琉絆空るきあ、武藤さん」

「あ、ああ」

「ではこれで―――」

男性陣が去って行くのを見送った、私と
弥月ちゃん・白波瀬さんは首を傾げ、

「どゆこと? こと?」

「急に物分かりが良くなったというか……
 改心した?」

ツインテールの少女とキャリアウーマンふうの
女性が、疑問を口にする。

「ま、まあ……
 大人しくすると言うのであれば、
 それはそれで」

もしかしたら、逃げなくてもいいかも
知れない―――
少しの希望を胸に抱きながら、私たちも
女性用のエリアへと足を進めた。

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