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本編 ルーカス編
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しおりを挟む「ここで私達は降りるわね~」
「はい。また後ほど、」
今回、公爵家で開かれるパーティーは、俺とルシウスの結婚予定日が決まったことで結婚が確定し、それを祝うパーティーなので俺は家族とは別行動だ。
俺だけ馬車に残りルシウスと合流するのだ。
やはり、少し緊張するな、、、
今日は俺とシリウスが主役のパーティーだ。
俺とシリウスの婚約は社交界では結構有名な話だ。
アウェーツァ侯爵家の秘蔵っ子がやっと出てきたと思ったら初めて出たパーティーで怪物公爵と言われるシリウスに求婚したのだ。
求婚した場所が王宮のパーティーで、
しかも、その後に俺達が婚約したことで根拠もない様々な噂が社交界に流れ始めた。
俺が公爵家という身分と財産を目的ににシリウスと求婚したという噂や、シリウスが無理矢理婚約までもっていった、といったクソみたいな噂が流れてる。
俺が足繁く公爵家に通っていたというのに、
それすらも事実と違うゴミみたいな噂が飛び交っている。
その噂を聞くたびに、面白がって話す奴らを殴りに行こうか本気で迷った。
でも、俺が外に出る時はいつもシリウスと出かけるか、家族と出かけるかなので迂闊に手を出せなかった。
物理的に手を出した方が悪くなってしまうしな。
俺、猫被ってるし。
でも、俺は自分が目立ちたいが為に俺らのことを面白おかしく使っている奴らの顔と名前は全部覚えている。
お前らの悪い噂流してやるからな?
覚悟しとけよ。
てか、もう噂を流し始めてるけど!
俺の恨みは深いんだよ!
そうこう考えているうちに馬車の扉がノックされた。
馬車も止まったので目的地に着いたのだろう。
今、扉の前にはシリウスがいるのだ。
俺、変なとこないよな!?
侍女も家族も完璧って言ってたし!?
やはり、シリウスから貰った礼服なのですごく緊張する。
似合ってるって言ってくれるかな、
「どうぞ」
扉が開き、従者の手を取り馬車から降りると目の前にはシリウスが立っていた。
シリウスは俺の姿を見た瞬間に目を大きく開けてとても驚いた様子だ。
その瞬間顔を真っ赤に染め、俺の事を褒め始めた。
「ルーカス、本当に似合っているね、!
まるで、神話に出てくる美しい妖精のようだよ、、、」
「ふふっ、ありがとうございます!」
「本当に、、、、、、綺麗だ、、、。
それに、君が俺の色を纏っている姿が本当に愛おしい。私が贈った礼服を着てくれてありがとう。」
「シリウスが贈ってくださった衣装ですから。
シリウスこそ、私の色を取り入れた礼服を着てくださっている。とてもお似合いです。
私の贈った礼服を着てくださりありがとうございます!」
「喜んでもらえて良かったよ、!」
はぁー、良かった。
本心なんだろうなぁ、顔真っ赤にしちゃってさ。
久しぶりに見たなぁ。ほんと可愛い。
俺の色を取り入れた礼服着てくれるとかめちゃくちゃ嬉しいんですけど??
黒の礼服がシンプルながらも上品に、
青と銀が差し込むことで静かな華やぎが生まれている。
マントは外側が漆黒、内側は深い青となっている。銀色で公爵家の家紋が刺繍されていて、
胸元には大きなサファイアがキラキラと光っている。
本当によく似合っている。
「さぁ、そろそろ行こうか?」
シリウスが俺に片手をそっと差し出して、エスコートの姿勢になった。
俺はその手を取り、前を向いた。
「えぇ、行きましょう。」
俺が返事をすると、シリウスが優しく俺の腰に手を添え、歩き出した。
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