婚約を前提に結婚しましょう?

くう

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本編 ルーカス編

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そして、シリウスと結ばれた4日後。
シリウスから手紙が来た。


内容は結婚予定日が決まったことを祝う為に公爵家で1週間後に記念パーティーを行うというものとそのパーティーのドレスはこちらで手配するというものだった。


いつも通りの要件だけのシンプルな手紙。


でも、いつもと違うのは手紙と一緒に薔薇の花束が贈られてきたことだった。

そこには小さなカードが入っていて、見てみるとシリウスの字で「愛しの君へ」と書かれていた。





これさ、惚れ直させにきてるよね?


もちろん、惚れ直しました。


今すぐ結婚しましょう。





薔薇は、俺のお気に入りの花瓶に入れ、ベットの近くにある机の上に置いた。

だが、花というものはいつか枯れるものだ。
初めて貰った花束の思い出に

一輪だけ薔薇を抜き取り、使用人に頼んで押し花の栞を作ることにした。



折角、シリウスから薔薇の花束を貰ったのだ。
大切に保管しておかないとな!











王宮パーティー前日、シリウスからパーティー用の礼服が贈られてきた。





見てみると、それは俺が今まで見てきた最高級のドレスにも劣らないか、それ以上のものだった。



白銀の繊細な礼服に黒の刺繍が緻密に走っており、

袖口と襟元には、シリウスの瞳を思わせる深紅の糸が一筋ずつ縫い込まれていた。

中央には大きなそれでいて繊細な作りをした真紅のルビーが飾られた。





なんちゅーもんを贈ってますねん。

この衣装で城買えるんじゃねーの?

すっごいな?




後ろでは侍女達が
「独占欲ね!」「公爵閣下のセンスは凄くいいわね!」「ルーカス様の美しさを際立たせる礼服ね!」とはしゃぎにはしゃいでいる。


確かに、ここまでシリウスの色が入った衣装が届くとは、、、
俺のことを大切に思っている証拠だろう。



結構、いや、だいぶ嬉しい、、、



「ルーカス様!明日のパーティーは完璧に仕上げなければなりませんね!」

「ん?うん、そうだね。」

「そうですよ!今から準備始めましょう!」

「え?まだ昼だけど?」

「早いに越したことはありませんよ!
念入りに!丁寧に!仕上げます!」

「、、、」





、、、嘘だろ?


こんなに早く何をするってんだよ、、、?


その間、俺いつも何もできないじゃん。


今日は、新しい小説読むつもりだったのに、、、


嘘だろ、、、





「さぁさぁ!ルーカス様!
まずは1回目のお風呂に入りましょう!
隅々まで丁寧に洗います!そして最初の匂い付けを始めますよ!」




「えぇ、」







俺は何時間もかけて翌日のパーティーの為に準備をした。
侍女達が張り切りまくっていたので


しっかり!休まず!仕上げられた。



その成果に翌日、俺の美しさが倍増してた。
顔なんか光ってるくね?
キラキラしてるんですけど。

髪の毛もツヤすごいし、爪も綺麗に整えられた。



風呂なんか合計で6回も入ったんだけど。

そのおかげで体から薔薇のめっちゃいい匂いするしさ、


シリウスから贈ってもらった礼服を着て


鏡で全身を見ると本当に驚いた。

侍女達から何度も褒められて似合ってるんだろうなとは思ったけど、


本当に似合ってると思う。
俺の良さを全面に出した感じ。


この礼服を作ったデザイナーもすごいな。




流石公爵家だ。




まあ、でも、どれだけ他の人達が褒めてくれても、シリウスに褒めてもらわないと意味がない。


あいつなら、笑って似合ってるって言ってくれらだろうけど、、、



好みじゃなかったら、、、



まてまて!



内気になるな俺!



大丈夫!さっさと公爵家に行こう!






「父上達!僕は準備終わりましたよ、そろそろ行きましょう!」








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