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しおりを挟む「はぁ、眠すぎる、、、」
桜が満開で迎えた入学式
黒崎 健斗(くろざき けんと)は眠い体を無理やり起こして高校に向かっていた。
父親が早くに亡くなり、家が貧乏で高校に上がったタイミングですぐにバイトを始め家にお金を入れていた。
今日が入学式だというのに、昨日も夜遅くまでバイトをしていた。
この世界には、女性、男性の他に
α β Ω の三つの性があり、
人口の8割がβなのに対して、αやΩは人口の2割しかいない。
αは、容姿端麗で能力も優れているものが多く、権力者の多くがαだと言われている。
Ωもまた、容姿端麗の者が多い
だが、Ωにはフェロモンというものがあり、三ヶ月に一度、発情期がやってくる。
健斗はαだが、一般家庭のβの夫婦の間に生まれた。
αは大体αとΩの間に生まれることが多く、
健斗も中学3年生までずっとβだと思っていた。
しかし、中学3年生の健康診断でαだと判明したのだ。
母も最初は驚いていたが何となく察していたのかそこまで反応は大きくなかった。
「健斗って、私が仕事でいない時、弟の晴翔のお世話も家事もしてくれてたじゃない?忙しかったはずなのに成績はいつも良かったし、ふとした所でαっぽいなって感じることがあったのよ。」
「そうだったんだ、」
「えぇ、だから納得だわ。」
でも、俺は容姿がとてもいいわけではなく
まあ、、、整っているな?程度だし、
今までβということで周りに接してきたため、
αだということは周りには言わなかった。
αや、Ωの一部のクラスメイトはともかく、βの友人にはバレなかったし、
噂になるようなこともなく、
平和な学校生活を過ごした。
そのまま高校受験を行い、奨学金制度がしっかりしている、桜ヶ丘高等学校に合格した。
眠気に負けないように欠伸をしながら桜の木の下を歩いていると後ろから声をかけられた。
「なぁ、お前も新入生だよな!」
「君は、?」
「俺、賀川 陸!
1人で行くの寂しくてさー、
学校まで一緒に行かね?」
「いいね!俺は黒崎 健斗。よろしく。」
「おう!よろしくな!黒崎!」
俺は仲良くなった賀川と一緒に入学式に向かった。
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