魔力極振りの迷宮探索

大山 たろう

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一章 入学と探索者

違った形の仲間

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 俺は廊下を歩きながら、 陰キャこちら側の二人の話を聞く
 まぁ、名前を知ってるわけがないので自己紹介からなのだが。

 「俺は藍染 拓海だ。よろしく」

 と名乗ると、二人のうち本を持っているほうが先に口を開いた。

 「俺は影山だ。よろしく」
 
 結構こっち側っぽいな。空気が。

 次にぽっちゃりが口を開く。

 「僕は斎藤 司だよぉ。よろしくねぇ」
 のびのびと話す人のようだ。
 理由はわからないが、俺はどこか仲良くできるという確信めいたものを感じていた。
 そんな意味も込めて返す。
 「おう、よろしく」

 それにしても探索者をやらないかと誘われたってことは、パーティーのお誘いとかかな?でもなー最初はソロでやりたいんだよなー!どうしよっかなー!
 なんて考えていたら、影山が口を開く。
 
 「探索者にならないかとは誘ったものの、パーティーを組むため誘ったわけではないんだ。」

 ん?それならなぜ誘ったんだ?
 影山は続けて事情を説明する。

 「というのも、司は生産職をする予定らしい。それで、探索者する予定なら素材を売ってほしいってことだ。コネがないし大変だろうからな」

「ごめんねぇ、こんなおはなしになっちゃってぇ」

 そうか、生産職も大変ってことだな......よし、同じサイド陰キャだし、金が足りないから迷宮に行ってるわけでもない。少しぐらいなら問題ないだろう。

 「まぁ、元から探索者なって戦闘職なるつもりだったし、構わないよ。その代わり、こっちのサポートもしてくれるんだよな?」

 と聞くと、司は申し訳なさそうな表情を浮かべる。
 まさか、サポートはしないけど売ってくれ、って?そんないじめっ子みたいなこと言うのか!?
 なんて思ったが、その考えは杞憂だったようだ。

 「もちろん。持ちつ持たれつを目指してるよ。最初のうちはスキルも弱くて使い物にはならないだろうから、時間はかかるだろうけど、絶対安くしてあげるよ!」

 なんだ、そんなことか。それなら問題なさそうだ。

 「まぁ、それは将来性に投資ってことで。ちなみに影山はどーするんだ?」

と聞くと影山は、
 
 「俺は近接職をするつもりだ。だが合わせられる自信がないから、ソロで始めようと思っている。」

 と答えた。まぁ、そうだよな。そんな都合よくパーティーになれるわけないか。
 まぁ、これも一つの仲間の形なのかもな。
 そうやって脳内でイケヴォで締めたところで、いつの間にか結構前にいた司がこちらに向かって叫ぶ。

 「部活動紹介はじまるよぉ!いそげぇ!」

 やっべ、忘れてた!
 三人は廊下を猛ダッシュして体育館へ向かった。
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