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柚希ちゃんとデート その3
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「ごめんなさいなのです…。 調子に乗っちゃったのです」
「あはは…、大丈夫だよ。 気にしてないから…な?」
「はぅ…」
下着売り場で調子に乗って俺の隣で、下着を選んで買った柚希ちゃんが、俺の居心地の悪さを察して謝ってきた。
俺は、気にしてないと言いながら、柚希ちゃんの頭を撫でていた。 撫でられた当人は、少し赤らめつつも目を細めていた。
下着売り場に連れて行かれた時は、かなり焦った。 店員も見ていたので密かに居心地が悪かったが、他のお客さんがいなかったのが不幸中の幸いだったというべきか。
「過ぎたことはしょうがないから、切り替えて食事でもするか?」
「はいです。 その前にお手洗いに行きたいのです」
「分かった、行こうか」
気持ちを切り替えて、俺達は食事の前にトイレへと向かう。
密かに徳山姉弟にメールで連絡を取っておく。
「よし、着いた」
「では、行ってくるのです」
トイレに着いたらすぐに柚希ちゃんはトイレに入った。 そこで俺はその後にトイレに来た徳山姉弟に目配せしてからトイレに行く。
そして用を足し終えた俺は、手を洗ってトイレ入り口まで出て、そこで裕也と話をする。
「悪いな、裕也」
「気にするな。 お前の懸念通りお嬢を襲おうとした変態男がいたしな。 姉貴が取り押さえたけど」
「ああ、やはりか…」
あってほしくなかった内容が実際に起きたという事か。
幸い、縁が事前に取り押さえてくれたからいいが、トイレに行くところを狙ってたとすると相当の変態だぞ、奴は。
「今、姉貴は和人の護衛の人と合流して、警察に引き渡す手続きをしているらしい。 どうもお嬢だけでなく他の女子学生がトイレに行くところを狙って失禁させては写真に収めてたらしいぞ」
「凶悪な変態男じゃねーか! 柚希ちゃんが襲われなくて助かったよ」
「そうだな。 それじゃ俺は再び陰で見守る形に戻るからな。 頑張れよ」
そう言いながら裕也は、俺から離れて影から見届ける形に戻した。
しかし、他の女子生徒にもトイレに行くところを狙ってたとは…よく今まで逮捕されなかったな…。
「お待たせしたのです」
そう考えていたら、柚希ちゃんが無事にトイレを終わらせて出て来たのだ。
「よし、じゃあフードコートへ行こうか。 確か…七階だな。 何を食べるかは着いてから考えよう」
「分かったのです! 私は真人お兄ちゃんが食べたいものを食べるのです」
「あはは、じゃあ七階へ行こう」
「はいです♪」
これも柚希ちゃんの気遣いだろうか。
俺が食べる種類のものを食べたいというのは…。 好き嫌いが激しくない彼女にとっては俺と食べる事に意味があるのだろうな。
俺はそう考えながら柚希ちゃんと手を繋ぎ、エスカレーターで七階へ目指すことにした。
「あはは…、大丈夫だよ。 気にしてないから…な?」
「はぅ…」
下着売り場で調子に乗って俺の隣で、下着を選んで買った柚希ちゃんが、俺の居心地の悪さを察して謝ってきた。
俺は、気にしてないと言いながら、柚希ちゃんの頭を撫でていた。 撫でられた当人は、少し赤らめつつも目を細めていた。
下着売り場に連れて行かれた時は、かなり焦った。 店員も見ていたので密かに居心地が悪かったが、他のお客さんがいなかったのが不幸中の幸いだったというべきか。
「過ぎたことはしょうがないから、切り替えて食事でもするか?」
「はいです。 その前にお手洗いに行きたいのです」
「分かった、行こうか」
気持ちを切り替えて、俺達は食事の前にトイレへと向かう。
密かに徳山姉弟にメールで連絡を取っておく。
「よし、着いた」
「では、行ってくるのです」
トイレに着いたらすぐに柚希ちゃんはトイレに入った。 そこで俺はその後にトイレに来た徳山姉弟に目配せしてからトイレに行く。
そして用を足し終えた俺は、手を洗ってトイレ入り口まで出て、そこで裕也と話をする。
「悪いな、裕也」
「気にするな。 お前の懸念通りお嬢を襲おうとした変態男がいたしな。 姉貴が取り押さえたけど」
「ああ、やはりか…」
あってほしくなかった内容が実際に起きたという事か。
幸い、縁が事前に取り押さえてくれたからいいが、トイレに行くところを狙ってたとすると相当の変態だぞ、奴は。
「今、姉貴は和人の護衛の人と合流して、警察に引き渡す手続きをしているらしい。 どうもお嬢だけでなく他の女子学生がトイレに行くところを狙って失禁させては写真に収めてたらしいぞ」
「凶悪な変態男じゃねーか! 柚希ちゃんが襲われなくて助かったよ」
「そうだな。 それじゃ俺は再び陰で見守る形に戻るからな。 頑張れよ」
そう言いながら裕也は、俺から離れて影から見届ける形に戻した。
しかし、他の女子生徒にもトイレに行くところを狙ってたとは…よく今まで逮捕されなかったな…。
「お待たせしたのです」
そう考えていたら、柚希ちゃんが無事にトイレを終わらせて出て来たのだ。
「よし、じゃあフードコートへ行こうか。 確か…七階だな。 何を食べるかは着いてから考えよう」
「分かったのです! 私は真人お兄ちゃんが食べたいものを食べるのです」
「あはは、じゃあ七階へ行こう」
「はいです♪」
これも柚希ちゃんの気遣いだろうか。
俺が食べる種類のものを食べたいというのは…。 好き嫌いが激しくない彼女にとっては俺と食べる事に意味があるのだろうな。
俺はそう考えながら柚希ちゃんと手を繋ぎ、エスカレーターで七階へ目指すことにした。
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