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第1部 邂逅編
第21話 戦艦出航前のミーティング
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さて、アルムとの楽しい休日を過ごした後は、数日はアルム小隊の一員として復興任務をこなした。
その間にメイドのルクレチアさんを始めとした帝国の襲撃の犠牲になった人達の葬儀も行われた。
再び泣きそうになった時に支えてくれたアルムの温もりは今でも忘れない。
そんな感じで無事に復興を終えたようで、明日には休日の時に見た魔導戦艦【フィールラスクス】が出航する運びとなる。
「私達もですか?」
「ああ、俺達アルム小隊も戦艦が無事に出航したら、そのまま暫くは戦艦に乗っていく事になるな」
戦艦の出航が明日に控えた小隊のミーティングで私を含めたアルム小隊も無事に出航を終えたら、暫くの間はそのまま戦艦に乗っていく事になるとアルムから教えられた。
つまり、暫くは戦艦で移動しながらの戦いになる。
「ファシナシオン王国では、俺の小隊とリュート・リューネイア中尉が隊長のリュート小隊が戦艦にそのまま乗り込む。 後はロゼッタ魔法国のマイナ・ロゼッティア王女が隊長の【魔法少女部隊】とフィーアクロイツ共和国からはジョージ・マルゴー中尉が隊長の第33機動小隊【ブリューナグ】がこっちに来てくれる」
「ぬあっ!?」
「ふぇっ!?」
「どうしたんです? フェリア軍曹にザック軍曹?」
戦艦フィールラスクスが出航した後に、私達以外にも他国からも防衛に来てくれる上で、一緒に戦艦に乗り込んで戦ってくれるのだが、対象の部隊を聞いた時のフェリア軍曹とザック軍曹が驚いているリアクションが気になった。
何で驚くんだろうか?
「ああ、ルキアは初耳か。 まず、ザックについてだがロゼッタ魔法国の魔法少女部隊の隊長のマイア王女とザックは恋人同士なんだ」
「ええっ!? そうなんですか!?」
「まぁ、そうっす。 ロゼッタ魔法国に出張に行った際に機体の荒い扱いを注意したら何故か懐かれましてね。 理由と事情を知ってから色々と支えてましたからね。 そんな彼女と一緒に同じ戦艦に乗るなんて今知りましたしね」
「なんとまぁ……」
ロゼッタ魔法国の魔法少女部隊という変わった名前の部隊の隊長さんとザック軍曹が恋人同士なのを初めて知った私。
さらにアルムは追い打ちを仕掛けるかのようにさらなる事実を述べる。
「さらに言うならフェリアとフィーアクロイツ共和国の第33機動小隊【ブリューナグ】の隊長は恋人同士だ。 そしてフェリア自身もフィーアクロイツ共和国の出身だ」
「そうなんですか、フェリア軍曹!?」
「はい、そうなんですよね。 今は遠距離恋愛ですが、暫くは一緒に戦う事になるとは夢にも思いませんでした」
ザック軍曹もフェリア軍曹にも恋人がいたなんてねぇ。
しかも、連合軍加盟国家からだとは。
さらにその恋人がいる各小隊が同じ戦艦に乗り込むのだから、そりゃあ驚くわけだ。
とはいえ、暫くは一緒に前線で戦うんだし、絆は今のうちに紡いでもらいたいものだ。
「各機体のメンテは明日行うから、今夜はそれに備えて休んでくれ。 明日からは激しい戦いが予想されるからな」
「特に明日の出航は帝国軍だけでなく、あの大臣たちも邪魔する可能性がありますからね」
「ああ、国王様によって国賊として指名手配されたんだったな」
ミュリア軍曹が明日の出航における可能性を示唆し、カロン軍曹も頷きながら今の大臣たちの立場を口にした。
「そうだ。 双方の動向には警戒しないといけないからな。 この国の基地に残る部隊の半分が今から翌朝にかけて見回るから彼らを信じて休もう」
「分かりました」
「了解です」
「了解」
「オッケーだ」
「それじゃあ、ミーティングはここまでだ。 解散!」
アルムの掛け声でミーティングが終わり、各自解散する。
なお、戦艦には国王様が派遣した多数の整備班も乗るようなので、メンテとかは助かるだろうね。
「ルキア、せっかくだから君の部屋まで送ろうか?」
「うん、お願いしようかな。 私一人だとちょっと怖いしね」
「君を身売りしようと画策する大臣の仲間がいるかもしれないしな。 念を入れて一緒に行こう」
「お願いね、アルム」
私はアルムの厚意に甘える事にした。
どこで大臣の仲間が隠れているか分からない。
一人だとトイレに行く時とかに狙われる可能性もあるし、
部屋に一緒に向かう間は、色んな世間話に花を咲かせた。
明日から激しい戦いもあるだろうし、こういうのもいいかな。
アルムに送ってもらった私は、お礼を言ってから部屋に入り、風呂とトイレを済ませてからお休みすることにした。
さて、アパ子の方は頑張ってるかしらね……。
アパタイトのシステムメンテとか国賊として扱われた大臣たちの動向とか。
大臣の方は国王様からも使い魔で証拠を押さえているみたいだけど、こっちからも押さえた方がいいだろうしね、念には念をってね。
さて、明日に備えて寝ますか……。
その間にメイドのルクレチアさんを始めとした帝国の襲撃の犠牲になった人達の葬儀も行われた。
再び泣きそうになった時に支えてくれたアルムの温もりは今でも忘れない。
そんな感じで無事に復興を終えたようで、明日には休日の時に見た魔導戦艦【フィールラスクス】が出航する運びとなる。
「私達もですか?」
「ああ、俺達アルム小隊も戦艦が無事に出航したら、そのまま暫くは戦艦に乗っていく事になるな」
戦艦の出航が明日に控えた小隊のミーティングで私を含めたアルム小隊も無事に出航を終えたら、暫くの間はそのまま戦艦に乗っていく事になるとアルムから教えられた。
つまり、暫くは戦艦で移動しながらの戦いになる。
「ファシナシオン王国では、俺の小隊とリュート・リューネイア中尉が隊長のリュート小隊が戦艦にそのまま乗り込む。 後はロゼッタ魔法国のマイナ・ロゼッティア王女が隊長の【魔法少女部隊】とフィーアクロイツ共和国からはジョージ・マルゴー中尉が隊長の第33機動小隊【ブリューナグ】がこっちに来てくれる」
「ぬあっ!?」
「ふぇっ!?」
「どうしたんです? フェリア軍曹にザック軍曹?」
戦艦フィールラスクスが出航した後に、私達以外にも他国からも防衛に来てくれる上で、一緒に戦艦に乗り込んで戦ってくれるのだが、対象の部隊を聞いた時のフェリア軍曹とザック軍曹が驚いているリアクションが気になった。
何で驚くんだろうか?
「ああ、ルキアは初耳か。 まず、ザックについてだがロゼッタ魔法国の魔法少女部隊の隊長のマイア王女とザックは恋人同士なんだ」
「ええっ!? そうなんですか!?」
「まぁ、そうっす。 ロゼッタ魔法国に出張に行った際に機体の荒い扱いを注意したら何故か懐かれましてね。 理由と事情を知ってから色々と支えてましたからね。 そんな彼女と一緒に同じ戦艦に乗るなんて今知りましたしね」
「なんとまぁ……」
ロゼッタ魔法国の魔法少女部隊という変わった名前の部隊の隊長さんとザック軍曹が恋人同士なのを初めて知った私。
さらにアルムは追い打ちを仕掛けるかのようにさらなる事実を述べる。
「さらに言うならフェリアとフィーアクロイツ共和国の第33機動小隊【ブリューナグ】の隊長は恋人同士だ。 そしてフェリア自身もフィーアクロイツ共和国の出身だ」
「そうなんですか、フェリア軍曹!?」
「はい、そうなんですよね。 今は遠距離恋愛ですが、暫くは一緒に戦う事になるとは夢にも思いませんでした」
ザック軍曹もフェリア軍曹にも恋人がいたなんてねぇ。
しかも、連合軍加盟国家からだとは。
さらにその恋人がいる各小隊が同じ戦艦に乗り込むのだから、そりゃあ驚くわけだ。
とはいえ、暫くは一緒に前線で戦うんだし、絆は今のうちに紡いでもらいたいものだ。
「各機体のメンテは明日行うから、今夜はそれに備えて休んでくれ。 明日からは激しい戦いが予想されるからな」
「特に明日の出航は帝国軍だけでなく、あの大臣たちも邪魔する可能性がありますからね」
「ああ、国王様によって国賊として指名手配されたんだったな」
ミュリア軍曹が明日の出航における可能性を示唆し、カロン軍曹も頷きながら今の大臣たちの立場を口にした。
「そうだ。 双方の動向には警戒しないといけないからな。 この国の基地に残る部隊の半分が今から翌朝にかけて見回るから彼らを信じて休もう」
「分かりました」
「了解です」
「了解」
「オッケーだ」
「それじゃあ、ミーティングはここまでだ。 解散!」
アルムの掛け声でミーティングが終わり、各自解散する。
なお、戦艦には国王様が派遣した多数の整備班も乗るようなので、メンテとかは助かるだろうね。
「ルキア、せっかくだから君の部屋まで送ろうか?」
「うん、お願いしようかな。 私一人だとちょっと怖いしね」
「君を身売りしようと画策する大臣の仲間がいるかもしれないしな。 念を入れて一緒に行こう」
「お願いね、アルム」
私はアルムの厚意に甘える事にした。
どこで大臣の仲間が隠れているか分からない。
一人だとトイレに行く時とかに狙われる可能性もあるし、
部屋に一緒に向かう間は、色んな世間話に花を咲かせた。
明日から激しい戦いもあるだろうし、こういうのもいいかな。
アルムに送ってもらった私は、お礼を言ってから部屋に入り、風呂とトイレを済ませてからお休みすることにした。
さて、アパ子の方は頑張ってるかしらね……。
アパタイトのシステムメンテとか国賊として扱われた大臣たちの動向とか。
大臣の方は国王様からも使い魔で証拠を押さえているみたいだけど、こっちからも押さえた方がいいだろうしね、念には念をってね。
さて、明日に備えて寝ますか……。
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