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第6話 幕間~その頃のクレス達とワルジール魔法学校~
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【Side クレス】
「クレス、俺だセイルだ。 イリスも一緒だ」
「ああ、入ってくれ」
私、クレス・エトワールはイリスが呼んだかつての勇者でアリスくんの父親であるセイル・パリカールとオルクスの宿屋で合流した。
これから出す話題は、当然ワルジール魔法学校関連だ。
「久しぶりだな。 こうしてお前の顔を見るのは。 カティアとエイスは?」
「我が妻のカティアは、早速捜査に向かっているさ。 エイスは王都での仕事で忙しいようだ」
「エイス先輩も真面目だからねぇ」
「全くだ。 カティアの行動力の早さといい勝負だぜ」
まず、セイルはかつてのメンバーだった我が妻のカティアと【タンカー】だったエイスについて尋ねたようだ。
カティアはイリスの報告を聞き、早速捜査をしてくれているが、エイスは王都で騎士団長をしている関係上、来れないようだ。
イリス曰く、エイスは真面目だったからな。
「で、早速本題になるが……」
「ああ、うちの娘がフリスク一派にいじめられたんだってな」
「ええ。 ミーナちゃんやジャック君から聞いて、クレームを何度も入れたけど、聞く耳持つどころかもみ消されたのよ」
再会もそこそこに、早速私は本題を切り出す。
セイルも察したようで、すぐにイリスから聞いた内容を言い、イリスも続いた。
ここに来るまでに、その内容はイリスから聞いているセイルだが、改めて表情を歪めた。
「王家へと経由しても平気でもみ消しを行うあたり、フリスクの背後には王家に匹敵する力を持つ存在がバックにいると考えていてな」
「なるほど、カティアはそれを調査していると……」
「そういう事だ。 彼女の調査は信頼できるからな」
私がカティアがすぐに捜査に入った理由に、王家を経由してのクレームももみ消しにできるという事から、フリスクの背後に王家の力に匹敵する存在がバックにいる可能性を示唆した。
セイルも流石は元勇者なだけあり、その理由に納得した。
「可能性としたら、【奴】だろうが……」
「ブラッド・クーデルカ元第三王子だな? 奴はあまりにも酷い思想を抱えているから国王によって【深淵の地】へと送られたそうだが……」
「だが、6人目の仲間……、アイリスがその場所を自力で脱出したのを目撃したらしい」
「アイリスが!?」
まさかのセイルからの情報。
深淵の地へと送られたはずのブラッド・クーデルカが自力で深淵の地を脱出した様子を我らの6人目の仲間のアイリスが見たと言う。
本来、そこに送られた場合は二度と脱出が出来ないはずなのだが……。
「となると、確実にフリスクの背後にいるのはブラッドの可能性が……」
「ありえそうだ。 奴は全ての女性を自分の物とし、世界も自分が管理すべきという歪んだ考えだったからな。 フリスクの初期魔力至上主義もブラッドにとっては最適な思想なのだろうな」
「とにかく、カティアさんの捜査の結果を待つしかないわね」
「そうだな。 彼女の捜査力を信じるしかないな。 どうやってあの【深淵の地】を脱出したかも含めて」
ここで予測を言い合ってもどうにもならない。
ブラッド・クーデルカがフリスク一派のバックにいるのかを含めて、我が妻のカティアを信じるしかないだろう。
「俺達の方でも動いてみる。 娘のアリスを頼むぞ、クレス」
「ああ、任せてくれ」
「お願いね、クレス。 おやすみなさい」
そう言って、セイルとイリスは私の部屋を出た。
これから私が立ち上げた魔法学校に入る予定のアリスくんとその友人たちを預けるんだ。
責任をもって、卒業させないといけないな。
そう考えながら、私は紅茶を飲み干すのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【Side ワルジール魔法学校】
「アリスさんとミーナさんとジャック君が退学したのね」
「ああ、そうらしい。 フリスクに校長が変わってから、退学者が一気に増えたな」
一方のワルジール魔法学校では、フリスクが校長になってから、初期魔力で校内ナンバー1とナンバー2になった男女がアリス達の退学について触れていた。
余りにも多すぎる退学者に自分達は、無力感で一杯だった。
「特にアリスさんは、フリット校長に気に入られた子だったからね。 余計にフリスク一派に目を付けられたんでしょうね」
「らしいな。 失禁事件もあったようだしな……。 初期魔力が低いからってここまでするのかと思ったが……」
「元々、努力をする子だったからね、アリスさんは」
一組の男女は、アリスがフリット校長時代には努力している様子を気に入られた事もあってか、フリスク一派からは不快感を露にしていた。
だからこそ、初期魔力が低いと分かれば、トイレに行かせずに失禁させるなどのいじめをフリスク一派は行ったのだ。
「それでどうするの、キルス? 私はこのままここで燻るのは御免こうむるわよ」
「愚問だな、ルリルラ。 俺もここを退学するさ。 そのための準備もようやく終わった所だ」
「準備?」
「ああ、ここでのナンバー1とナンバー2の俺達は何としても退学を阻止するはずだ。 それをさせないための……な」
キルスという男子にこれからどうするのかと聞くルリルラという女子生徒。
彼女自身は、このままフリスクの思想に毒されたワルジール魔法学校で燻るのは嫌なようだ。
だが、キルスもここの退学を決意しており、そのための準備がようやく完了した所だ。
「なるほどね。 どんなのかは楽しみにしてるわ。 さて、私も準備をしておかないとね」
「そうした方がいい。 【クーデルカの聖魔女】と呼ばれたイリスさんのクレームすらもみ消す輩だ。 クーデターでも企んでるだろうしな」
「その一端を担いたくはないからね」
イリス・パリカールのクレームすらもみ消し、いじめはなかったとして処理するフリスク一派の事だ。
キルスはクーデターを起こすのではと予測していた。
その一端を担いたくないルリルラも、早急にワルジール魔法学校を退学するための準備を始めるのだった。
これが、フリスク一派に支配されたワルジール魔法学校の崩壊の序曲なのである……。
「クレス、俺だセイルだ。 イリスも一緒だ」
「ああ、入ってくれ」
私、クレス・エトワールはイリスが呼んだかつての勇者でアリスくんの父親であるセイル・パリカールとオルクスの宿屋で合流した。
これから出す話題は、当然ワルジール魔法学校関連だ。
「久しぶりだな。 こうしてお前の顔を見るのは。 カティアとエイスは?」
「我が妻のカティアは、早速捜査に向かっているさ。 エイスは王都での仕事で忙しいようだ」
「エイス先輩も真面目だからねぇ」
「全くだ。 カティアの行動力の早さといい勝負だぜ」
まず、セイルはかつてのメンバーだった我が妻のカティアと【タンカー】だったエイスについて尋ねたようだ。
カティアはイリスの報告を聞き、早速捜査をしてくれているが、エイスは王都で騎士団長をしている関係上、来れないようだ。
イリス曰く、エイスは真面目だったからな。
「で、早速本題になるが……」
「ああ、うちの娘がフリスク一派にいじめられたんだってな」
「ええ。 ミーナちゃんやジャック君から聞いて、クレームを何度も入れたけど、聞く耳持つどころかもみ消されたのよ」
再会もそこそこに、早速私は本題を切り出す。
セイルも察したようで、すぐにイリスから聞いた内容を言い、イリスも続いた。
ここに来るまでに、その内容はイリスから聞いているセイルだが、改めて表情を歪めた。
「王家へと経由しても平気でもみ消しを行うあたり、フリスクの背後には王家に匹敵する力を持つ存在がバックにいると考えていてな」
「なるほど、カティアはそれを調査していると……」
「そういう事だ。 彼女の調査は信頼できるからな」
私がカティアがすぐに捜査に入った理由に、王家を経由してのクレームももみ消しにできるという事から、フリスクの背後に王家の力に匹敵する存在がバックにいる可能性を示唆した。
セイルも流石は元勇者なだけあり、その理由に納得した。
「可能性としたら、【奴】だろうが……」
「ブラッド・クーデルカ元第三王子だな? 奴はあまりにも酷い思想を抱えているから国王によって【深淵の地】へと送られたそうだが……」
「だが、6人目の仲間……、アイリスがその場所を自力で脱出したのを目撃したらしい」
「アイリスが!?」
まさかのセイルからの情報。
深淵の地へと送られたはずのブラッド・クーデルカが自力で深淵の地を脱出した様子を我らの6人目の仲間のアイリスが見たと言う。
本来、そこに送られた場合は二度と脱出が出来ないはずなのだが……。
「となると、確実にフリスクの背後にいるのはブラッドの可能性が……」
「ありえそうだ。 奴は全ての女性を自分の物とし、世界も自分が管理すべきという歪んだ考えだったからな。 フリスクの初期魔力至上主義もブラッドにとっては最適な思想なのだろうな」
「とにかく、カティアさんの捜査の結果を待つしかないわね」
「そうだな。 彼女の捜査力を信じるしかないな。 どうやってあの【深淵の地】を脱出したかも含めて」
ここで予測を言い合ってもどうにもならない。
ブラッド・クーデルカがフリスク一派のバックにいるのかを含めて、我が妻のカティアを信じるしかないだろう。
「俺達の方でも動いてみる。 娘のアリスを頼むぞ、クレス」
「ああ、任せてくれ」
「お願いね、クレス。 おやすみなさい」
そう言って、セイルとイリスは私の部屋を出た。
これから私が立ち上げた魔法学校に入る予定のアリスくんとその友人たちを預けるんだ。
責任をもって、卒業させないといけないな。
そう考えながら、私は紅茶を飲み干すのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【Side ワルジール魔法学校】
「アリスさんとミーナさんとジャック君が退学したのね」
「ああ、そうらしい。 フリスクに校長が変わってから、退学者が一気に増えたな」
一方のワルジール魔法学校では、フリスクが校長になってから、初期魔力で校内ナンバー1とナンバー2になった男女がアリス達の退学について触れていた。
余りにも多すぎる退学者に自分達は、無力感で一杯だった。
「特にアリスさんは、フリット校長に気に入られた子だったからね。 余計にフリスク一派に目を付けられたんでしょうね」
「らしいな。 失禁事件もあったようだしな……。 初期魔力が低いからってここまでするのかと思ったが……」
「元々、努力をする子だったからね、アリスさんは」
一組の男女は、アリスがフリット校長時代には努力している様子を気に入られた事もあってか、フリスク一派からは不快感を露にしていた。
だからこそ、初期魔力が低いと分かれば、トイレに行かせずに失禁させるなどのいじめをフリスク一派は行ったのだ。
「それでどうするの、キルス? 私はこのままここで燻るのは御免こうむるわよ」
「愚問だな、ルリルラ。 俺もここを退学するさ。 そのための準備もようやく終わった所だ」
「準備?」
「ああ、ここでのナンバー1とナンバー2の俺達は何としても退学を阻止するはずだ。 それをさせないための……な」
キルスという男子にこれからどうするのかと聞くルリルラという女子生徒。
彼女自身は、このままフリスクの思想に毒されたワルジール魔法学校で燻るのは嫌なようだ。
だが、キルスもここの退学を決意しており、そのための準備がようやく完了した所だ。
「なるほどね。 どんなのかは楽しみにしてるわ。 さて、私も準備をしておかないとね」
「そうした方がいい。 【クーデルカの聖魔女】と呼ばれたイリスさんのクレームすらもみ消す輩だ。 クーデターでも企んでるだろうしな」
「その一端を担いたくはないからね」
イリス・パリカールのクレームすらもみ消し、いじめはなかったとして処理するフリスク一派の事だ。
キルスはクーデターを起こすのではと予測していた。
その一端を担いたくないルリルラも、早急にワルジール魔法学校を退学するための準備を始めるのだった。
これが、フリスク一派に支配されたワルジール魔法学校の崩壊の序曲なのである……。
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