その少年貴族は冒険者につき~男爵家の少年のハーレム冒険譚~

イズミント(エセフォルネウス)

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31 二人への報告、そして……

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「ただいまー」

「やぁ、お帰り。 終わったみたいだね?」

「ああ、元黒炎のメンバーについてはな」

 自宅に帰るとアルマが出迎えた。
 おそらくミントによって伝わったのだろう。
 レクスとアリスはアルマにも自分の方から報告をすることにした。

「あいつらはやはりモニカとココアを目の敵にしてたよ」

「最後までモニカちゃん達のせいだと主張してたしね。 冒険者としての禁忌を犯したのにね」

「ああいう輩は、自分の都合のいい物以外は聞く耳もたない上に、自分ルールを阻害する者にはその存在を潰す。 だからクアトラブルが目を付けたんだろうね」

 アルマは、二人の報告内容にある元黒炎のメンバーの主張に呆れたものの、同時にそういう輩の危険性を認めた。
 クアトラブルがそういう存在を手にし、今の国際社会を壊滅させるために。

「モニカとココアは?」

「地下で休んでるよ。 私とミントの会話を聞いてたみたいで、安心したのだろうね。 すぐに行ってあげなよ」

「ああ、分かってるさ」

「じゃあ、行ってくるね」

「その間に私はご飯を作っておくとしよう」

「そっちは頼むよ。 行こう、アリス」

「うん」

 食事の準備はアルマが受け持つようで、レクスとアリスは二人がいる地下の部屋に向かった。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 アルマの研究部屋の隣の部屋で、毛布に包まれて眠っているモニカとココアがいた。
 
(アルマ母さん、しっかり毛布を敷いてるなぁ。 アレでも気遣いは上手だし)

 レクスは、アルマのさりげない気遣いに感心しながらも二人を優しく起こす。

「んゅ……、あれ、兄様?」

「お兄さん、アリスお姉さん」

「お目覚めかな、可愛い眠り姫」

 レクスに起こされて目覚めた二人は、レクスとアリスがここに居る事に驚き、さらにレクスの一言で顔を赤らめた。

「二人がここにいるという事は、アルマお母さまが誰かとお話していた内容は」

「本当さ。 奴らは魔石を持っていたが、あの時のコボルト程の強さはなかった」

「だから、安心していいよ。 もう、二人を恐れる存在はいないから」

「はい、はい……!」

 レクスとアリスから改めてモニカ達がいた元黒炎のメンバーの始末報告を聞いた二人が、泣きながらレクスに抱き着く。
 アリスも黙ってモニカ達の様子を見たが、二人の目からは涙が流れていた。

(相当あいつらに辛い目に遭ったんだな……。 でも、これで安心して冒険者活動やデートが出来るかな?)

 レクスがそんな二人の頭を優しく撫でながら、そんな事を思っていた。
 これで、二人を安心して冒険者活動をさせてやれるし、デートにも誘える。
 まだ、クアトラブル王国の問題が山積みだが、今はモニカとココアの二人を安心させてやることが優先なのはレクスもアリスも理解していた。

 二人を宥めた後は、アルマの作ったご飯で舌鼓を打ち、その後は各部屋で眠ったのだった。


 その夜、レクスの部屋にノックの音が聞こえた。

「ん?」

「兄様、ココアです」

 ドアを開けると、ココアが枕を持ってレクスの部屋に来ていたのだ。

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