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【第六章】クレイア
【第十三話】ククル・ウィスター<1>①
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「うおおおおおおおおお!!」
斧を持った筋肉質な巨漢は、細身でガリガリなククルに猛烈な速度で突進した。
走りながら振り上げられた斧は上から下に勢いよく振り下ろされ、巨大な斧の刃がククルの頭に向かう。
ククルはそれを、横にヒラリと躱した。
「ほぉ……」
恭司は思わず声を上げる。
余分な動きを最大限削除した、全く無駄の無い避け方だ。
かなり余裕と見える。
「いけええ!!ラプロス!!もう少しだったぞ!!」
「そのまま一気に片をつけてやれえ!!」
しかし、
他のクラスメイトたちにはそれが分からないのか、大声でかなり的外れな声援を送っていた。
やはり残念なクラスだと思いつつも、恭司はあのククルに対してだけは目を離せない。
相変わらず無駄の無い最小限の動きだけで対処するククルの動きは、まるで大勢の敵との戦いを幾度も経験してきたかのようだ。
隙の生まれやすい派手な避け方は極力避け、いつでも反撃に移れる動き方をしている。
おそらくは戦闘のプロ。
どうやらBクラスに敢えて居座り続けている不届き者は、ユウカだけではなかったらしい。
「ユウカ……」
恭司は真剣な声音で話しかける。
ユウカは静かに頷いた。
「うん。分かってるよ……」
その声は真剣だった。
いつものふざけた感じではない。
表情もかなり引き締まっている。
やはりユウカも卓越した武芸者。
あの動きを見て何も感じずにはいられなかったのだろう。
恭司は今日初めて見たわけだが、ユウカはもう何度も見てるはずだ。
この実技訓練の時間は、対戦しているクラスメイトの動きをジックリ観察することができる。
もしかしたら、ユウカなら既に何らかの答えを出しているかもしれなi
「ククルさん……。すごく不人気だね……」
「…………………………」
間違ってはいないが、着眼点がズレていた。
そこは別に気にしてない。
「戦闘面での感想を頼む」
「あー、そっちかぁー。まぁ、このクラスで頭1つ抜けてるのは確かだね。さっきから避けてばかりだけど、完全に遊んでるみたいだし」
「だな……」
恭司は切り替えて再び意識を対戦に向ける。
ククルは斧を振り回すラプロスを相手に、1度も攻撃を仕掛けていなかった。
さっきから何度もカウンターのチャンスがきているにもかかわらず、全く攻撃を仕掛けていない。
もはや避けているというよりはあしらっているという方が適切な状況だ。
見た目上では完全にラプロス優位に見える戦況だが、実際の所は正に真逆と言っても差し支えないレベルの実力差だった。
斧を持った筋肉質な巨漢は、細身でガリガリなククルに猛烈な速度で突進した。
走りながら振り上げられた斧は上から下に勢いよく振り下ろされ、巨大な斧の刃がククルの頭に向かう。
ククルはそれを、横にヒラリと躱した。
「ほぉ……」
恭司は思わず声を上げる。
余分な動きを最大限削除した、全く無駄の無い避け方だ。
かなり余裕と見える。
「いけええ!!ラプロス!!もう少しだったぞ!!」
「そのまま一気に片をつけてやれえ!!」
しかし、
他のクラスメイトたちにはそれが分からないのか、大声でかなり的外れな声援を送っていた。
やはり残念なクラスだと思いつつも、恭司はあのククルに対してだけは目を離せない。
相変わらず無駄の無い最小限の動きだけで対処するククルの動きは、まるで大勢の敵との戦いを幾度も経験してきたかのようだ。
隙の生まれやすい派手な避け方は極力避け、いつでも反撃に移れる動き方をしている。
おそらくは戦闘のプロ。
どうやらBクラスに敢えて居座り続けている不届き者は、ユウカだけではなかったらしい。
「ユウカ……」
恭司は真剣な声音で話しかける。
ユウカは静かに頷いた。
「うん。分かってるよ……」
その声は真剣だった。
いつものふざけた感じではない。
表情もかなり引き締まっている。
やはりユウカも卓越した武芸者。
あの動きを見て何も感じずにはいられなかったのだろう。
恭司は今日初めて見たわけだが、ユウカはもう何度も見てるはずだ。
この実技訓練の時間は、対戦しているクラスメイトの動きをジックリ観察することができる。
もしかしたら、ユウカなら既に何らかの答えを出しているかもしれなi
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「…………………………」
間違ってはいないが、着眼点がズレていた。
そこは別に気にしてない。
「戦闘面での感想を頼む」
「あー、そっちかぁー。まぁ、このクラスで頭1つ抜けてるのは確かだね。さっきから避けてばかりだけど、完全に遊んでるみたいだし」
「だな……」
恭司は切り替えて再び意識を対戦に向ける。
ククルは斧を振り回すラプロスを相手に、1度も攻撃を仕掛けていなかった。
さっきから何度もカウンターのチャンスがきているにもかかわらず、全く攻撃を仕掛けていない。
もはや避けているというよりはあしらっているという方が適切な状況だ。
見た目上では完全にラプロス優位に見える戦況だが、実際の所は正に真逆と言っても差し支えないレベルの実力差だった。
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