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ラプンツェルと村の魔女
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◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
差し込む朝日に目を開くと、窓辺に置かれたスノードロップの鉢植えが花開いていた。
それを目にアネットはベッドを降りる。
古い天蓋つきのベッドが置かれた石積みの天井の低い部屋は紛れもなく男爵邸のものだ。
「おはようございます。お嬢様」
身なりを整えて足早にダイニングに下りると待ちかねていた、家令の男が笑みを浮かべた。
「おはよう。
殿下は? 」
部屋の中を見渡してアネットは首をかしげる。
「まだのようですよ」
すでに慣れたものとばかりに家令は表情を変えずに言う。
「じゃ、起こしてくるね」
ひきはじめたダイニングチェアを元に戻してアネットはダイニングを出た。
「殿下? レオ様」
ためらいがちに声を掛けるけど返事がない。
やっぱりまだ眠っているのかも知れない。
生活習慣がまるっきり違うのだから仕方がない。
この前の時には時間が限られていたから強引に起きてもらったけど、さすがに今朝は気が引けた。
アネットは仕方なくドアに背を向ける。
「アネット様? 」
螺旋階段を下り始めるとちょうど上がってきた従者と鉢合わせになる。
「殿下、どうかしましたか? 」
「ん、まだお休みになっているみたいなのよね? 」
視線を泳がせながら告げる。
「じゃ、起こしてくださいますか? 」
従者は笑いかけた。
「でも、せっかくお休みになっているのに」
「いいんですよ。
ここは王宮じゃないんですから。
ご遠慮なさらないでください。
できたら起こしてきてくださいますか?
僕が起こしてもいいんですけど、僕だと機嫌が悪くなるので」
「そう? じゃ、もう一度起こしてみるね」
そういわれて踵を返す。
「殿下? 」
軽いノックと共に声を掛けるけどやっぱり返事がない。
「入りますね」
声を掛けてそっとドアを開ける。
その隙間から窓から差し込む朝日がこぼれ暗い廊下の床を照らし出した。
「レオ、様」
足音を忍ばせて部屋に足を踏み入れる。
ベッドの中を覗き込むが、そこに男の姿はなかった。
「どうですか? 」
後を続いてきた従者が顔を出す。
「いないの…… 」
振り返ってアネットは首をかしげた。
一瞬嫌な予感が頭をよぎる。
また何も言わずに行ってしまったのだろうか?
「おかしいですね。
こんな早朝に何処へ……
きっと散歩か何かですよ。
僕は何も聞いていませんから」
少し考えた後で従者が言った。
その言葉にアネットは少しだけ安堵する。
王城関係の仕事でどこかに向かったとすれば、目の前のこの若い男も絶対に連れて行くはずだ。
単独行動などありえない。
そっと息をつくと庭のほうから馬の蹄の音が響いてきた。
慌てて窓に駆け寄り庭を見渡すと、見事な青毛の馬から下りるライオネルの姿があった。
その姿に引き寄せられるようにアネットは部屋を飛び出す。
螺旋階段を駆け下り、エントランスの扉を開け、庭に出る。
明るすぎる春の日差しが闇に慣れた視界を白く染めた。
突然視力を失い、足元がもつれる。
躯が大きく傾いたのを認識した途端、誰かに抱きとめられた。
「大丈夫か? 」
耳元で問われ顔を上げると、わずかに視力の返った目が目の前の男の顔を捉えた。
「あ、ありがとう…… 」
苦笑いを浮かべる男の顔が間近に迫り、早まってゆく胸の鼓動に戸惑いながらアネットはかろうじて言う。
「全く、お前は…… 」
呆れたように言いながらライオネルは抱きとめた少女がきちんと立ったのを確認して手を離す。
「何処に、いってたの? 」
少しだけ離れてしまった距離を少し残念に思いながらアネットは訊く。
「ああ、あのばあさんのとこ」
ライオネルは何故かバツが悪そうに視線を泳がせながら答える。
「おばば様のところ? 」
思いもかけない答えにアネットは睫を瞬かせた。
呼び出しでも掛からない限り、ライオネルに取り立てて長老に用事があるとは思えない。
「いいってさ」
ポツリと訳のわからない言葉を口にする。
「いいって? 」
アネットは首をかしげた。
話の流れから何かの許可をもらってきたのは確かなようだ。
だけど、その許可をもらうような事柄が全く思い浮かばない。
「春になったら、一年経つから許可すると…… 」
「ね? 春になったらいいって、何が? 」
「だから、式だよ。
結婚式」
「って、誰の? 」
アネットはもう一度睫を瞬かせる。
考えられるのはリディア達だけど、その許可をライオネルが取りに行かなければならない理由がわからない。
「……だから、俺たちの! 」
言うと同時にその顔を紅潮させた。
「今、なんて? 」
思いもかけない言葉にアネットは問い直す。
確かに今ライオネルは「俺たちの」と言ったようだが……
「何度も言わせるなよ。
俺たちの結婚式」
「うそ、どうして? 」
信じられない思いでぽかんとライオネルの顔を見上げた。
「何か、不都合でもあるのか? 」
「だって、レオ様はともかく、わたしの喪中が明けるのはずっと先で…… 」
「だから、あのばあさんに許可とってきた。
配偶者や実の父親の喪が明けるのは普通三年だろ?
そんなに待てるかよ? 」
ライオネルはアネットの顔を覗き込む。
「でも、決まりは決まりだし…… 」
「田舎じゃ、中央と違って神官や教区の村の主だった人間の許可があれば可能だって聞いた」
「だから、おばば様のところに? 」
「ああ、どんなこと言われても説得するつもりだったんだけどな、拍子抜けするほどあっさり許可くれた。
領民放って、狼のいきり立つ森の中に平気で踏み込むようなじゃじゃ馬、手っ取り早くつないでおけってな。
ついでに、じゃじゃ馬に逃げられないうちに早いとこ跡継ぎ作れとさ。
でないと安心して墓に入れないといってた」
「跡継ぎって…… 」
その言葉にアネットの体中の血が一斉に頭に上る。
「でも、王族の結婚式って、王都の中央神殿で挙げるのが普通でしょ? 」
「かまうもんか」
ライオネルは軽い笑い声をあげると、もう一度アネットを抱き寄せる。
「それとも、嫌か? 」
アネットはふるふると頭を横に振る。
だけど、それ以上の言葉が出てこない。
「どうした? 」
何故だろう、嬉しいはずなのに頬を涙が伝う。
「嬉しくて。
だって、村の皆の前で式が挙げられるなんて思っていなかったから……
それもこんなに早く…… 」
「じゃ、決まり、な…… 」
呟くと同時に唇に優しいキスが落とされた。
FIN
◆例えばこんな-アネット・続章-(SNo2-011・201601172106f)
◆◇◆ あとがきというか言い訳というか…… ◆◇◆
最後までお付き合いありがとうございました。
楽しんでいただけましたでしょうか?
このお話、「ラプンツェル」の後日談なのですが、実は当初というか、他の章に手をつけた今でも、続きを書く予定はついこの間まで欠片もなかったのです。
なのに、何故か気がついたらお話の破片が頭をよぎり、暇さも手伝って気がついたら書き始めていました。
そして、こうなりました。
レオ君甘すぎ。
いいのかな、ホントに……
作者の意図せぬところでキャラクターは勝手に動くものでして。
前章なんてお呼びでない程、わたし的には甘いです。
大本がFT専門の弥湖にとって、恋愛シーンなんてこれまで全く無縁だったので。
「ドラゴン書きたいっ! 」ってまだ申しております。
だけど書く物書く物「ドラゴン何処? 」なんですね(笑)
強いて言うなら、前章と違い全く華やかさに欠けるって所ですね。
むしろ若干生臭いし、ここだけがFTっぽいかも?
もちろん、他の章の続きはまだ未定です。
一部下記賭けにはなっていますが。
どうなるかは弥湖の今後の頭次第です。
とにかく楽しんでいただけたらうれしいです。
差し込む朝日に目を開くと、窓辺に置かれたスノードロップの鉢植えが花開いていた。
それを目にアネットはベッドを降りる。
古い天蓋つきのベッドが置かれた石積みの天井の低い部屋は紛れもなく男爵邸のものだ。
「おはようございます。お嬢様」
身なりを整えて足早にダイニングに下りると待ちかねていた、家令の男が笑みを浮かべた。
「おはよう。
殿下は? 」
部屋の中を見渡してアネットは首をかしげる。
「まだのようですよ」
すでに慣れたものとばかりに家令は表情を変えずに言う。
「じゃ、起こしてくるね」
ひきはじめたダイニングチェアを元に戻してアネットはダイニングを出た。
「殿下? レオ様」
ためらいがちに声を掛けるけど返事がない。
やっぱりまだ眠っているのかも知れない。
生活習慣がまるっきり違うのだから仕方がない。
この前の時には時間が限られていたから強引に起きてもらったけど、さすがに今朝は気が引けた。
アネットは仕方なくドアに背を向ける。
「アネット様? 」
螺旋階段を下り始めるとちょうど上がってきた従者と鉢合わせになる。
「殿下、どうかしましたか? 」
「ん、まだお休みになっているみたいなのよね? 」
視線を泳がせながら告げる。
「じゃ、起こしてくださいますか? 」
従者は笑いかけた。
「でも、せっかくお休みになっているのに」
「いいんですよ。
ここは王宮じゃないんですから。
ご遠慮なさらないでください。
できたら起こしてきてくださいますか?
僕が起こしてもいいんですけど、僕だと機嫌が悪くなるので」
「そう? じゃ、もう一度起こしてみるね」
そういわれて踵を返す。
「殿下? 」
軽いノックと共に声を掛けるけどやっぱり返事がない。
「入りますね」
声を掛けてそっとドアを開ける。
その隙間から窓から差し込む朝日がこぼれ暗い廊下の床を照らし出した。
「レオ、様」
足音を忍ばせて部屋に足を踏み入れる。
ベッドの中を覗き込むが、そこに男の姿はなかった。
「どうですか? 」
後を続いてきた従者が顔を出す。
「いないの…… 」
振り返ってアネットは首をかしげた。
一瞬嫌な予感が頭をよぎる。
また何も言わずに行ってしまったのだろうか?
「おかしいですね。
こんな早朝に何処へ……
きっと散歩か何かですよ。
僕は何も聞いていませんから」
少し考えた後で従者が言った。
その言葉にアネットは少しだけ安堵する。
王城関係の仕事でどこかに向かったとすれば、目の前のこの若い男も絶対に連れて行くはずだ。
単独行動などありえない。
そっと息をつくと庭のほうから馬の蹄の音が響いてきた。
慌てて窓に駆け寄り庭を見渡すと、見事な青毛の馬から下りるライオネルの姿があった。
その姿に引き寄せられるようにアネットは部屋を飛び出す。
螺旋階段を駆け下り、エントランスの扉を開け、庭に出る。
明るすぎる春の日差しが闇に慣れた視界を白く染めた。
突然視力を失い、足元がもつれる。
躯が大きく傾いたのを認識した途端、誰かに抱きとめられた。
「大丈夫か? 」
耳元で問われ顔を上げると、わずかに視力の返った目が目の前の男の顔を捉えた。
「あ、ありがとう…… 」
苦笑いを浮かべる男の顔が間近に迫り、早まってゆく胸の鼓動に戸惑いながらアネットはかろうじて言う。
「全く、お前は…… 」
呆れたように言いながらライオネルは抱きとめた少女がきちんと立ったのを確認して手を離す。
「何処に、いってたの? 」
少しだけ離れてしまった距離を少し残念に思いながらアネットは訊く。
「ああ、あのばあさんのとこ」
ライオネルは何故かバツが悪そうに視線を泳がせながら答える。
「おばば様のところ? 」
思いもかけない答えにアネットは睫を瞬かせた。
呼び出しでも掛からない限り、ライオネルに取り立てて長老に用事があるとは思えない。
「いいってさ」
ポツリと訳のわからない言葉を口にする。
「いいって? 」
アネットは首をかしげた。
話の流れから何かの許可をもらってきたのは確かなようだ。
だけど、その許可をもらうような事柄が全く思い浮かばない。
「春になったら、一年経つから許可すると…… 」
「ね? 春になったらいいって、何が? 」
「だから、式だよ。
結婚式」
「って、誰の? 」
アネットはもう一度睫を瞬かせる。
考えられるのはリディア達だけど、その許可をライオネルが取りに行かなければならない理由がわからない。
「……だから、俺たちの! 」
言うと同時にその顔を紅潮させた。
「今、なんて? 」
思いもかけない言葉にアネットは問い直す。
確かに今ライオネルは「俺たちの」と言ったようだが……
「何度も言わせるなよ。
俺たちの結婚式」
「うそ、どうして? 」
信じられない思いでぽかんとライオネルの顔を見上げた。
「何か、不都合でもあるのか? 」
「だって、レオ様はともかく、わたしの喪中が明けるのはずっと先で…… 」
「だから、あのばあさんに許可とってきた。
配偶者や実の父親の喪が明けるのは普通三年だろ?
そんなに待てるかよ? 」
ライオネルはアネットの顔を覗き込む。
「でも、決まりは決まりだし…… 」
「田舎じゃ、中央と違って神官や教区の村の主だった人間の許可があれば可能だって聞いた」
「だから、おばば様のところに? 」
「ああ、どんなこと言われても説得するつもりだったんだけどな、拍子抜けするほどあっさり許可くれた。
領民放って、狼のいきり立つ森の中に平気で踏み込むようなじゃじゃ馬、手っ取り早くつないでおけってな。
ついでに、じゃじゃ馬に逃げられないうちに早いとこ跡継ぎ作れとさ。
でないと安心して墓に入れないといってた」
「跡継ぎって…… 」
その言葉にアネットの体中の血が一斉に頭に上る。
「でも、王族の結婚式って、王都の中央神殿で挙げるのが普通でしょ? 」
「かまうもんか」
ライオネルは軽い笑い声をあげると、もう一度アネットを抱き寄せる。
「それとも、嫌か? 」
アネットはふるふると頭を横に振る。
だけど、それ以上の言葉が出てこない。
「どうした? 」
何故だろう、嬉しいはずなのに頬を涙が伝う。
「嬉しくて。
だって、村の皆の前で式が挙げられるなんて思っていなかったから……
それもこんなに早く…… 」
「じゃ、決まり、な…… 」
呟くと同時に唇に優しいキスが落とされた。
FIN
◆例えばこんな-アネット・続章-(SNo2-011・201601172106f)
◆◇◆ あとがきというか言い訳というか…… ◆◇◆
最後までお付き合いありがとうございました。
楽しんでいただけましたでしょうか?
このお話、「ラプンツェル」の後日談なのですが、実は当初というか、他の章に手をつけた今でも、続きを書く予定はついこの間まで欠片もなかったのです。
なのに、何故か気がついたらお話の破片が頭をよぎり、暇さも手伝って気がついたら書き始めていました。
そして、こうなりました。
レオ君甘すぎ。
いいのかな、ホントに……
作者の意図せぬところでキャラクターは勝手に動くものでして。
前章なんてお呼びでない程、わたし的には甘いです。
大本がFT専門の弥湖にとって、恋愛シーンなんてこれまで全く無縁だったので。
「ドラゴン書きたいっ! 」ってまだ申しております。
だけど書く物書く物「ドラゴン何処? 」なんですね(笑)
強いて言うなら、前章と違い全く華やかさに欠けるって所ですね。
むしろ若干生臭いし、ここだけがFTっぽいかも?
もちろん、他の章の続きはまだ未定です。
一部下記賭けにはなっていますが。
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