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新しい召喚者と国宝級魔術持ち
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「お帰りなさい、マリー。
お泊りしてシャンタルとのパジャマパーティー楽しかった?
どんなおしゃべりしてきたのかしら?
恋バナ? 」
王宮の執務室に入ると、ジルさんが待ちかまえていたかのように迎えてくれた。
うわっつ、ジルさん一晩でげっそりやつれている。
いつもの綺麗なお顔が、見る影もない。
そりゃそうか。
召還者が三人使い物にならなくなったんじゃ、他の手をって考えて寝ている時間もなかったんだろう。
「ごめんなさい、クララック卿。
冗談言っている時間はないの。
鳥の王がすぐそこまできているって! 」
「なんですって! 」
ただでさえぼろぼろのジルさんの顔色が真っ青になる。
「クララック卿、大変です!
とっ、鳥の王が王都の南側の城壁に現れました」
同時に補佐官の人が、書状を持って駆け込んできた。
「大変っ!
被害は?
騎士団は?
魔女や神官には連絡したの?
陛下は、ご存知なの? 」
これでもかってほどの速さでまくし立てる。
「はい、結界を張ってありましたから、まだ今の所は持ちこたえております。
ただいま、第一から第三までの騎士団が総出で向かいました。
近衛は王太子殿下の出立を待ち待機中です。
神官様方への連絡はクララック卿の指示をいただければすぐに出せるように待機させております」
さすがはジルさんの下で働いている補佐官さん、ジルさんのやりたいことはすべてお見通しで、指示される前に手配を済ましていた。
「殿下が出るんじゃ、あたしがここにいるわけにいかないわよね。
準備して!
それから、魔女シャンタル。
各地の魔女に連絡をお願い」
言いながらジルさんはシャンタルさんを振り返る。
「襲われているのが南だから、南の中継所は使えないわ。
それ以外の場所からね」
それだけ言って、書き物机に戻ってペンをとると、凄い勢いでペンを走らせる。
「はい、指示書と協力要請書よ」
何通かの書類をあっと言う間に書き上げて差し出す。
「後はね……
あたしの代理はロイロック殿下にお願いして。
マリーはギュスターヴを呼んで預けて。
恐らく一部の魔女や魔導師と一緒に、前戦後方に向かわせることになるから、念の為護衛をつけてくれる?
みんな気が立っているだろうから、猫ってだけで矢表に立たされかねないから。
それからね…… 」
これでもかってほど、あちこちに指示を出して、最終的にわたしに向き直る。
「それじゃ、あたしは行くけど……
マリー、ごめんなさいね。
いい子でギィの言うことを聞いてね。
少し怖い思いするかも知れないけど、ギィの言うこときいていれば大丈夫だからね。
いい子にしていたら、新しいキャットタワーでも猫用のドレスでも何でも買ってあげる」
それだけ言うと、忙しそうに出て行ってしまった。
「じゃ、悪いけど、わたし達も行くわね」
ジルさんから渡された書類にざっと目を通して、シャンタルさんも立ち上がる。
「あのっつ、わたしは? 」
皆が忙しそうに立ち働くのに、わたしだけ暢気に寝ていていいのかな?
何かお手伝いできることがあれば、やるんだけど。
せっかくシャンタルさんの使い魔にしてもらったんだし、何かできる事あるよね。
「マーサは、待っていて。
クララック卿も言っていたけど、ギュスターヴ様がすぐにくると思うから……
ギュスターヴ様の言葉わかるわよね? 」
確認するようにシャンタルさんがきいてくる。
「うん、聞くだけは。
わたしの言っている言葉は、多分シャンタルさんに通訳してもらわないとわからないかも知れないけど」
「それならいいわ。
ギュスターヴ様の言うこと聞いてね。
それがわたしの指示。
タピー、いくわよ! 」
タピーを連れてシャンタルさんも出て行った。
ジルさんもシャンタルさんも、同じことを言っていたから、多分ギィさんについていけばいいってことだよね。
問題は……
わたしにギィさんの居場所がわからないってこと。
そもそも、この建物の中自体をよく知らないし、ギィさんがここで暮らしているのか仕事をしているのかもわからない。
それ以前に、廊下に出てうろうろしていて誰かの目に止まったら、絶対に追い回されて放りだされそうだし。
どうしようかな?
なんて思っていたら、突然ドアが開いた。
「マリーちゃん!
良かった、ここにいたのね」
軽い足音とともに声を掛けられる。
この声、コゼットさんだ。
「ね? シャンタルさんに聞いたんだけど、あなた、回復魔法使えるって本当? 」
「にゃ(多分)」
軽く頷いてみせる。
コゼットさんとは使い魔契約していないから、多分言っていることわかんないよね。
「ジルさんの怪我を治したのもあなただったのね」
コゼットさんが残念そうに溜息をついた。
「……ごめんね。
もっと早くにわかっていたら、いろいろ教えてあげられたのに」
そう言いながらわたしを抱き上げる。
「ところでマリーちゃん。
回復魔法の術式わかる? 」
コゼットさんが顔を覗きこんで訊いてきた。
「にゃん(ううん)」
言葉は理解してもらえないだろうから、大げさに首を振って見せた。
「……だよねぇ。
あなた、あの時無意識に魔力使っていたみたいだもの。
とにかく、半日であなたに『回復魔法』を習得させろって、ギュスターヴ様からの依頼なの。
時間がないから、急ぐわよ」
コゼットさんがわたしをそっと床に降ろした。
「えっと、マリーちゃん、どうやって今まで魔法使っていたか憶えてる? 」
「にゃ(全然)」
その問いに首を横に振る。
「じゃ、時間をあげるから、その時のこと思い出してくれる?
相手がどんな状態で、その時自分がどう思って、どう行動して、体のどこに変化があったのかとか、全部」
コゼットさんが早口でまくし立てた。
えぇとぉ。
「人間なら、術式覚えてそれを具現化させれば早いんだけど、そもそも術式唱えられないしね」
続けて言う。
術式ってなんだろう?
呪文みたいなものなのかな?
えっと、じゃなくて。
なんだか、コゼットさん切羽詰っているっポイから、ここは言うこと聞いたほうがいいよね。
なんだっけ、わたしがジルさんの怪我を治した時の状況。
あの時は確か……
傷から来る熱にうなされたジルさんに寄り添って。
何にもできないけど、せめて熱だけでも下がればって思って、躯をくっつけていたら……
そう、何となく躯が特に手の先がぽかぽか暖かくなって……
それ以上は憶えてないや。
なんか、すっごく眠くなって、あろう事か苦しむジルさんよそに熟睡しちゃったんだよね。
なんて考えているとまた手の先がぽわんって暖かくなった。
「これよ、これ!
この印! 」
コゼットさんがいきなり声をあげた。
印?
何のことだろ?
少なくともこの躯、茶トラだから背中に縞模様があるけど、それのことじゃないよね。
なんかもっと特別なものだと思うんだけど、そんなのあったっけか?
あるとしたら、毛の中とか口の中とか耳の内側とかなんだろうけど。
そういや、わたしの右手の肉球、掌に当る真ん中の大きなのに桜の花弁みたいなピンクの模様があったけど、まさかこれのことじゃないわよね。
肉球の色が斑になるのって、模様ありの猫ならよくあることだし。
自分に右手を目の前にもちあげて確認する。
「ほら、マリーちゃん、集中切らさない」
気を逸らした途端に、びしっと言われた。
えっと、ジルさんの隣に寄り添って……
考えながらもう一度最初からやり直す。
ぽわって掌が温かくなったと思ったら、肉球の先に前にシャンタルさんに見せてもらったのと同じような、光の魔方陣みたいなのが浮かび上がっていた。
ただ、色がかなり違うけど、これでいいのかな?
「すご……
一回でここまでできる? 」
コゼットさんが息を飲み込む音がする。
ということは、多分これでよかったってことだよね。
「本当なら、怪我人でも連れてきて実際に何度か実践してみるといいんだけど。
怪我人なんてそう簡単にいるわけないし、今無駄に魔力使われると困るのよね。
とにかく、マリーちゃん。
その感覚をよく憶えておいてね。
じゃ、そろそろ行きましょうか? 」
コゼットさんがわたしを抱き上げると同時にドアがノックされる。
「どうかな? 様子は? 」
ギィさんが突然顔を出す。
「終わりましたよ、今。
多分現場に出ても大丈夫です」
わたしを抱えたまま、コゼットさんが言う。
「もう?
まだ、二時間だよ。
凄いな、早くても一日は掛かると思ったんだけど」
「今、一日って言いました?
わたしには半日で仕上げろって言っておいて」
コゼットさんがジト目でギィさんを見る。
「そりゃ、一日は時間の猶予がなさそうだったからさ。
今度の『王』はかなり大きそうだよ。
それに場所が場所だからね、民の被害もかなり予想される。
結果、それを守護する騎士団の被害も大きくなる。
そろそろ応援要請が届く頃じゃないかな? 」
何かを探るようにギィさんは目を細めて窓の方へ視線を向けた。
お泊りしてシャンタルとのパジャマパーティー楽しかった?
どんなおしゃべりしてきたのかしら?
恋バナ? 」
王宮の執務室に入ると、ジルさんが待ちかまえていたかのように迎えてくれた。
うわっつ、ジルさん一晩でげっそりやつれている。
いつもの綺麗なお顔が、見る影もない。
そりゃそうか。
召還者が三人使い物にならなくなったんじゃ、他の手をって考えて寝ている時間もなかったんだろう。
「ごめんなさい、クララック卿。
冗談言っている時間はないの。
鳥の王がすぐそこまできているって! 」
「なんですって! 」
ただでさえぼろぼろのジルさんの顔色が真っ青になる。
「クララック卿、大変です!
とっ、鳥の王が王都の南側の城壁に現れました」
同時に補佐官の人が、書状を持って駆け込んできた。
「大変っ!
被害は?
騎士団は?
魔女や神官には連絡したの?
陛下は、ご存知なの? 」
これでもかってほどの速さでまくし立てる。
「はい、結界を張ってありましたから、まだ今の所は持ちこたえております。
ただいま、第一から第三までの騎士団が総出で向かいました。
近衛は王太子殿下の出立を待ち待機中です。
神官様方への連絡はクララック卿の指示をいただければすぐに出せるように待機させております」
さすがはジルさんの下で働いている補佐官さん、ジルさんのやりたいことはすべてお見通しで、指示される前に手配を済ましていた。
「殿下が出るんじゃ、あたしがここにいるわけにいかないわよね。
準備して!
それから、魔女シャンタル。
各地の魔女に連絡をお願い」
言いながらジルさんはシャンタルさんを振り返る。
「襲われているのが南だから、南の中継所は使えないわ。
それ以外の場所からね」
それだけ言って、書き物机に戻ってペンをとると、凄い勢いでペンを走らせる。
「はい、指示書と協力要請書よ」
何通かの書類をあっと言う間に書き上げて差し出す。
「後はね……
あたしの代理はロイロック殿下にお願いして。
マリーはギュスターヴを呼んで預けて。
恐らく一部の魔女や魔導師と一緒に、前戦後方に向かわせることになるから、念の為護衛をつけてくれる?
みんな気が立っているだろうから、猫ってだけで矢表に立たされかねないから。
それからね…… 」
これでもかってほど、あちこちに指示を出して、最終的にわたしに向き直る。
「それじゃ、あたしは行くけど……
マリー、ごめんなさいね。
いい子でギィの言うことを聞いてね。
少し怖い思いするかも知れないけど、ギィの言うこときいていれば大丈夫だからね。
いい子にしていたら、新しいキャットタワーでも猫用のドレスでも何でも買ってあげる」
それだけ言うと、忙しそうに出て行ってしまった。
「じゃ、悪いけど、わたし達も行くわね」
ジルさんから渡された書類にざっと目を通して、シャンタルさんも立ち上がる。
「あのっつ、わたしは? 」
皆が忙しそうに立ち働くのに、わたしだけ暢気に寝ていていいのかな?
何かお手伝いできることがあれば、やるんだけど。
せっかくシャンタルさんの使い魔にしてもらったんだし、何かできる事あるよね。
「マーサは、待っていて。
クララック卿も言っていたけど、ギュスターヴ様がすぐにくると思うから……
ギュスターヴ様の言葉わかるわよね? 」
確認するようにシャンタルさんがきいてくる。
「うん、聞くだけは。
わたしの言っている言葉は、多分シャンタルさんに通訳してもらわないとわからないかも知れないけど」
「それならいいわ。
ギュスターヴ様の言うこと聞いてね。
それがわたしの指示。
タピー、いくわよ! 」
タピーを連れてシャンタルさんも出て行った。
ジルさんもシャンタルさんも、同じことを言っていたから、多分ギィさんについていけばいいってことだよね。
問題は……
わたしにギィさんの居場所がわからないってこと。
そもそも、この建物の中自体をよく知らないし、ギィさんがここで暮らしているのか仕事をしているのかもわからない。
それ以前に、廊下に出てうろうろしていて誰かの目に止まったら、絶対に追い回されて放りだされそうだし。
どうしようかな?
なんて思っていたら、突然ドアが開いた。
「マリーちゃん!
良かった、ここにいたのね」
軽い足音とともに声を掛けられる。
この声、コゼットさんだ。
「ね? シャンタルさんに聞いたんだけど、あなた、回復魔法使えるって本当? 」
「にゃ(多分)」
軽く頷いてみせる。
コゼットさんとは使い魔契約していないから、多分言っていることわかんないよね。
「ジルさんの怪我を治したのもあなただったのね」
コゼットさんが残念そうに溜息をついた。
「……ごめんね。
もっと早くにわかっていたら、いろいろ教えてあげられたのに」
そう言いながらわたしを抱き上げる。
「ところでマリーちゃん。
回復魔法の術式わかる? 」
コゼットさんが顔を覗きこんで訊いてきた。
「にゃん(ううん)」
言葉は理解してもらえないだろうから、大げさに首を振って見せた。
「……だよねぇ。
あなた、あの時無意識に魔力使っていたみたいだもの。
とにかく、半日であなたに『回復魔法』を習得させろって、ギュスターヴ様からの依頼なの。
時間がないから、急ぐわよ」
コゼットさんがわたしをそっと床に降ろした。
「えっと、マリーちゃん、どうやって今まで魔法使っていたか憶えてる? 」
「にゃ(全然)」
その問いに首を横に振る。
「じゃ、時間をあげるから、その時のこと思い出してくれる?
相手がどんな状態で、その時自分がどう思って、どう行動して、体のどこに変化があったのかとか、全部」
コゼットさんが早口でまくし立てた。
えぇとぉ。
「人間なら、術式覚えてそれを具現化させれば早いんだけど、そもそも術式唱えられないしね」
続けて言う。
術式ってなんだろう?
呪文みたいなものなのかな?
えっと、じゃなくて。
なんだか、コゼットさん切羽詰っているっポイから、ここは言うこと聞いたほうがいいよね。
なんだっけ、わたしがジルさんの怪我を治した時の状況。
あの時は確か……
傷から来る熱にうなされたジルさんに寄り添って。
何にもできないけど、せめて熱だけでも下がればって思って、躯をくっつけていたら……
そう、何となく躯が特に手の先がぽかぽか暖かくなって……
それ以上は憶えてないや。
なんか、すっごく眠くなって、あろう事か苦しむジルさんよそに熟睡しちゃったんだよね。
なんて考えているとまた手の先がぽわんって暖かくなった。
「これよ、これ!
この印! 」
コゼットさんがいきなり声をあげた。
印?
何のことだろ?
少なくともこの躯、茶トラだから背中に縞模様があるけど、それのことじゃないよね。
なんかもっと特別なものだと思うんだけど、そんなのあったっけか?
あるとしたら、毛の中とか口の中とか耳の内側とかなんだろうけど。
そういや、わたしの右手の肉球、掌に当る真ん中の大きなのに桜の花弁みたいなピンクの模様があったけど、まさかこれのことじゃないわよね。
肉球の色が斑になるのって、模様ありの猫ならよくあることだし。
自分に右手を目の前にもちあげて確認する。
「ほら、マリーちゃん、集中切らさない」
気を逸らした途端に、びしっと言われた。
えっと、ジルさんの隣に寄り添って……
考えながらもう一度最初からやり直す。
ぽわって掌が温かくなったと思ったら、肉球の先に前にシャンタルさんに見せてもらったのと同じような、光の魔方陣みたいなのが浮かび上がっていた。
ただ、色がかなり違うけど、これでいいのかな?
「すご……
一回でここまでできる? 」
コゼットさんが息を飲み込む音がする。
ということは、多分これでよかったってことだよね。
「本当なら、怪我人でも連れてきて実際に何度か実践してみるといいんだけど。
怪我人なんてそう簡単にいるわけないし、今無駄に魔力使われると困るのよね。
とにかく、マリーちゃん。
その感覚をよく憶えておいてね。
じゃ、そろそろ行きましょうか? 」
コゼットさんがわたしを抱き上げると同時にドアがノックされる。
「どうかな? 様子は? 」
ギィさんが突然顔を出す。
「終わりましたよ、今。
多分現場に出ても大丈夫です」
わたしを抱えたまま、コゼットさんが言う。
「もう?
まだ、二時間だよ。
凄いな、早くても一日は掛かると思ったんだけど」
「今、一日って言いました?
わたしには半日で仕上げろって言っておいて」
コゼットさんがジト目でギィさんを見る。
「そりゃ、一日は時間の猶予がなさそうだったからさ。
今度の『王』はかなり大きそうだよ。
それに場所が場所だからね、民の被害もかなり予想される。
結果、それを守護する騎士団の被害も大きくなる。
そろそろ応援要請が届く頃じゃないかな? 」
何かを探るようにギィさんは目を細めて窓の方へ視線を向けた。
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