71 / 83
新しい召喚者と国宝級魔術持ち
-7-
しおりを挟む
「失礼しますっ! ルドー猊下はこちらですか? 」
ジレンマを抱えていると、コゼットさんが飛び込んできた。
「いきなり、怪我人治療しろなんて言われてもどうしていいのか判らないわよね、マリーちゃん。
見てて、こうするの。
殿下、失礼します」
コゼットさんが王子様に近寄ると、床に膝を付いた。
怪我を負ったところに掌を広げて近づける、
そして目を軽く伏せ、口の中で何かの呪文を呟いた。
その言葉がコゼットさんの掌に集約してゆく。
薄暗い天幕の下でかすかに円形の魔方陣みたいなものが浮かび上がったと思ったら、コゼットさんがそれを傷の上に押し当てた。
ふっと光の輪が消えたと思ったら、同時に怪我が一瞬で消えた。
血が止ったとか、傷が塞がったなんてレベルじゃない。
傷跡ひとつ残さず、綺麗に消えてしまっていた。
「わかった?
頭の中でイメージするのは、さっき教えたとおりよ」
いやぁ、だから無理だってば、わたし呪文なんか知らない。
「呪文なんてどうでもいいのよ。
あれはね、手の上で構築する魔方陣の呪文をなぞっているだけなんだから。
上級者になれば無詠唱えも大丈夫なものなの」
畳み掛けるようにコゼットさんは言う。
いや、わたし上級者じゃありません、ってば。
「失礼しました、殿下。
お加減は、いかがでしょう? 」
膝を床につけたまま、コゼットさんは訊く。
「ああ、大丈夫だ。
世話をかけたな」
王子様は痛みのある様子もなくけろりと言う。
本当に、見た目だけじゃなく傷自体を治しちゃうんだ。
魔法、恐るべし。
思わず息を呑んでいると、コゼットさんが立ち上がる。
「さ、マリーちゃん次、行くわよ」
「あ、ちょっと待て」
ぐずぐずしている暇はないとばかりに、背を向けたコゼットさんは呼び止められた。
「悪いね、ついでにコイツの傷も先に治してもらえるかな?
僕だけ完治しても、従者のコイツが怪我人では前戦に戻れないから」
そう言って背後に控えていた若い男を振り返る。
蒼白な顔をして抱えていた右腕には包帯が巻かれているけど、赤黒い染みが広がっている。
王子様よりこっちの人の方がよっぽど重症なんじゃ?
ほんと、ここのトリアージってどうなっているんだろう?
「マリーちゃん、やってみて」
コゼットさんがギィさんの腕の中にいるわたしに視線を向けた。
仕方ない……
本当はジルさんの所に一番先に行きたいんだけど、この人もそこそこ重症そうだし。
できるかできないかはともかくやってみよう。
とりあえずギィさんの腕を飛び降りると、その侍従さんの足元に近寄る。
「何だい? その猫は? 」
わたしの顔を見るなり、王子様は首を傾げた。
「最果ての魔女の使い魔ですよ。
下手な魔女と違って回復魔法を心得ている子ですから、任せてください」
ギィさんが簡単に説明して、侍従さんをわたしが傷に手が届くように座らせた。
ぺたんって、肉球を傷の上に押し付ける。
呪文の構築は別にして……
ええとぉ。
傷が治るイメージだったっけか?
言われたままに、目を閉じて頭の中で血管が修復して血液が止る様子をイメージする。
それから、肉が乗る様子、皮が戻る様子なんかを何となく頭の中に思い浮かべる。
ぽうって、掌が暖かくなって、開いた桜の花のような五枚の花弁を持つお花の文様がかすかに肉球から広がった。
とくん。
わたしの心臓が鼓動を打つのを感じる。
おおっ!
周囲のどよめきに目を開けると、目の前に男の傷が綺麗さっぱり消え去っていた。
「痛みは残っていますか? 」
人の言葉が喋れないわたしの代わりにコゼットさんが訊いてくれる。
「いや、全然。
痛みどころか違和感も何も……
むしろ怪我した時より状態がよさそうだよ」
嬉しそうに侍従さんが言う。
「良かったわね。
成功よ、マリーちゃん。
じゃ、後はお願いします。
ルドー猊下」
他のテントの中にはまだ怪我人がいるみたいで、コゼットさんは忙しそうに出て行こうとする。
「悪かったね。
君には君の持ち場があるのに、席を外させて」
「いえ、マリーちゃんの教育係を仰せつかったのはわたしですから。
一応、回復魔法が間違えなく使えるようになるまでは指導します」
そういうと、これ以上引き止められたくはないとでも言った様子で、コゼットさんはテントを出る。
「さて、僕達も次へ行こうか」
ギィさんが軽くわたしの頭を撫でて呟いた。
「では、殿下失礼致します」
ギィさんがテントの奥に向かって軽く頭を下げた。
「あ、待てその猫を…… 」
「お話をしたいと思っていらっしゃるお気持ちはわかりますが、最果ての魔女の使い魔ゆえ、魔女が側にいなければ会話にもなりませんから」
呼び止められた声を完全にスルーして、ギィさんはわたしを抱いたままテントを出た。
「お疲れ様でございます」
早速鎧を纏って長い槍を持った人が進みでてギィさんに頭を下げた。
「殿下と、従者はもう大丈夫だよ。
このまま前戦に戻れる。
次は? 」
「はい、マードル公爵です、が…… 」
その人は言い難そうにわたしを見た。
「王族の治療には回復魔術に一番秀でた者が担当する決まりだよね。
何か問題でも? 」
「あ、いえ。
公爵の天幕に、ご案内いたします」
男は先に立って歩き出す。
「こちらです」
さっきのテントからそんなに遠くない別のテントの入り口をあける。
「マードル公爵、治療師が参りました」
男は中に軽く声を掛けて、自分は入り口に立ったままわたし達に入るように促した。
「遅い! 何をやっておったのだ」
いきなり怒鳴りつけられた。
「そんなに遅くはなっていないと思うけど? 」
ギィさんが怒鳴りつけた人に笑いかける。
この人、あれだ。
ジルさんの所に頻繁に出入りしていて、わたしの顔を見るたびに嫌味を言うイケオジだ。
「こ、これは猊下。
何故に猊下がこのようなところへ? 」
思ってもいなかった人の登場にイケオジは意表をつかれたようだ。
表情も口調も明らかに慌てている。
「回復術師達は私の配下だからね。
私自身は回復の術は持たないけど、多少は力になれる事もあるから……
それより、怪我はどうだい? 」
「はぁ、面目ない。
傷は大したことないのですが、血が止りませんでな。
部下どもが大事をと言って、前戦に戻してくれんのですわ」
などといいつつ、右のこめかみをこっちに向けた。
右の額の皮膚がぱっくり割れている。
「マリーちゃん、頼めるかな? 」
ギィさんが、わたしに向かって声を掛けた。
「猊下? 何の真似ですかな? 」
わたしの顔を見て、イケオジが一瞬ぎょっとした。
「何って、治療だけど? 」
「それは猫ではありませんか。
きちんとした回復術師はどちらですかな? 」
そりゃ、そうだよね。
毎回、汚いものでも見るような視線を注いでいる猫なんかに、傷の治療なんかしてもらいたくないってもんだよね。
「だから、このマリーちゃん。
この子は優秀だよ。
嫌ならいいよ、後で魔女コゼットでも呼んで。とりあえず止血だけはさせるから、暫く待っていて…… 」
「ま、待てっ! 」
ギィさんがわたしを抱いたままテントを出ようとすると慌てて呼び止められた。
う~ん、コゼットさんの名前が出ると早々慌てるって事は、コゼットさんの実力この人知っているってことだよね。
わたしもコゼットさんがどこまでの治療ができるのかは知らないけど、本人曰く簡単な傷だけは治せるって話だったし。
だけど、正直、やりたくないんだよね。
そもそも、この人わたしに対する嫌味いつも酷いし。
人としてその部分は差っぴいても、この人の傷大したことない。
さっきの王子様より軽症で、本人の言う止らない血もほぼ止っている。
このまま放置しておいても十日もすれば直るんじゃないかな。
それにわたしはともかくとしてこのイケオジだって猫に助けられたくはないと思うんだけど。
「ほら、マリーちゃん! 」
ぐだぐだしてたらギィさんに促された。
仕方ない……
ここをクリアしないとジルさんのところにたどり着けそうもないし。
仕方がないから、怪我の部分に肉球を押し当てた。
ジレンマを抱えていると、コゼットさんが飛び込んできた。
「いきなり、怪我人治療しろなんて言われてもどうしていいのか判らないわよね、マリーちゃん。
見てて、こうするの。
殿下、失礼します」
コゼットさんが王子様に近寄ると、床に膝を付いた。
怪我を負ったところに掌を広げて近づける、
そして目を軽く伏せ、口の中で何かの呪文を呟いた。
その言葉がコゼットさんの掌に集約してゆく。
薄暗い天幕の下でかすかに円形の魔方陣みたいなものが浮かび上がったと思ったら、コゼットさんがそれを傷の上に押し当てた。
ふっと光の輪が消えたと思ったら、同時に怪我が一瞬で消えた。
血が止ったとか、傷が塞がったなんてレベルじゃない。
傷跡ひとつ残さず、綺麗に消えてしまっていた。
「わかった?
頭の中でイメージするのは、さっき教えたとおりよ」
いやぁ、だから無理だってば、わたし呪文なんか知らない。
「呪文なんてどうでもいいのよ。
あれはね、手の上で構築する魔方陣の呪文をなぞっているだけなんだから。
上級者になれば無詠唱えも大丈夫なものなの」
畳み掛けるようにコゼットさんは言う。
いや、わたし上級者じゃありません、ってば。
「失礼しました、殿下。
お加減は、いかがでしょう? 」
膝を床につけたまま、コゼットさんは訊く。
「ああ、大丈夫だ。
世話をかけたな」
王子様は痛みのある様子もなくけろりと言う。
本当に、見た目だけじゃなく傷自体を治しちゃうんだ。
魔法、恐るべし。
思わず息を呑んでいると、コゼットさんが立ち上がる。
「さ、マリーちゃん次、行くわよ」
「あ、ちょっと待て」
ぐずぐずしている暇はないとばかりに、背を向けたコゼットさんは呼び止められた。
「悪いね、ついでにコイツの傷も先に治してもらえるかな?
僕だけ完治しても、従者のコイツが怪我人では前戦に戻れないから」
そう言って背後に控えていた若い男を振り返る。
蒼白な顔をして抱えていた右腕には包帯が巻かれているけど、赤黒い染みが広がっている。
王子様よりこっちの人の方がよっぽど重症なんじゃ?
ほんと、ここのトリアージってどうなっているんだろう?
「マリーちゃん、やってみて」
コゼットさんがギィさんの腕の中にいるわたしに視線を向けた。
仕方ない……
本当はジルさんの所に一番先に行きたいんだけど、この人もそこそこ重症そうだし。
できるかできないかはともかくやってみよう。
とりあえずギィさんの腕を飛び降りると、その侍従さんの足元に近寄る。
「何だい? その猫は? 」
わたしの顔を見るなり、王子様は首を傾げた。
「最果ての魔女の使い魔ですよ。
下手な魔女と違って回復魔法を心得ている子ですから、任せてください」
ギィさんが簡単に説明して、侍従さんをわたしが傷に手が届くように座らせた。
ぺたんって、肉球を傷の上に押し付ける。
呪文の構築は別にして……
ええとぉ。
傷が治るイメージだったっけか?
言われたままに、目を閉じて頭の中で血管が修復して血液が止る様子をイメージする。
それから、肉が乗る様子、皮が戻る様子なんかを何となく頭の中に思い浮かべる。
ぽうって、掌が暖かくなって、開いた桜の花のような五枚の花弁を持つお花の文様がかすかに肉球から広がった。
とくん。
わたしの心臓が鼓動を打つのを感じる。
おおっ!
周囲のどよめきに目を開けると、目の前に男の傷が綺麗さっぱり消え去っていた。
「痛みは残っていますか? 」
人の言葉が喋れないわたしの代わりにコゼットさんが訊いてくれる。
「いや、全然。
痛みどころか違和感も何も……
むしろ怪我した時より状態がよさそうだよ」
嬉しそうに侍従さんが言う。
「良かったわね。
成功よ、マリーちゃん。
じゃ、後はお願いします。
ルドー猊下」
他のテントの中にはまだ怪我人がいるみたいで、コゼットさんは忙しそうに出て行こうとする。
「悪かったね。
君には君の持ち場があるのに、席を外させて」
「いえ、マリーちゃんの教育係を仰せつかったのはわたしですから。
一応、回復魔法が間違えなく使えるようになるまでは指導します」
そういうと、これ以上引き止められたくはないとでも言った様子で、コゼットさんはテントを出る。
「さて、僕達も次へ行こうか」
ギィさんが軽くわたしの頭を撫でて呟いた。
「では、殿下失礼致します」
ギィさんがテントの奥に向かって軽く頭を下げた。
「あ、待てその猫を…… 」
「お話をしたいと思っていらっしゃるお気持ちはわかりますが、最果ての魔女の使い魔ゆえ、魔女が側にいなければ会話にもなりませんから」
呼び止められた声を完全にスルーして、ギィさんはわたしを抱いたままテントを出た。
「お疲れ様でございます」
早速鎧を纏って長い槍を持った人が進みでてギィさんに頭を下げた。
「殿下と、従者はもう大丈夫だよ。
このまま前戦に戻れる。
次は? 」
「はい、マードル公爵です、が…… 」
その人は言い難そうにわたしを見た。
「王族の治療には回復魔術に一番秀でた者が担当する決まりだよね。
何か問題でも? 」
「あ、いえ。
公爵の天幕に、ご案内いたします」
男は先に立って歩き出す。
「こちらです」
さっきのテントからそんなに遠くない別のテントの入り口をあける。
「マードル公爵、治療師が参りました」
男は中に軽く声を掛けて、自分は入り口に立ったままわたし達に入るように促した。
「遅い! 何をやっておったのだ」
いきなり怒鳴りつけられた。
「そんなに遅くはなっていないと思うけど? 」
ギィさんが怒鳴りつけた人に笑いかける。
この人、あれだ。
ジルさんの所に頻繁に出入りしていて、わたしの顔を見るたびに嫌味を言うイケオジだ。
「こ、これは猊下。
何故に猊下がこのようなところへ? 」
思ってもいなかった人の登場にイケオジは意表をつかれたようだ。
表情も口調も明らかに慌てている。
「回復術師達は私の配下だからね。
私自身は回復の術は持たないけど、多少は力になれる事もあるから……
それより、怪我はどうだい? 」
「はぁ、面目ない。
傷は大したことないのですが、血が止りませんでな。
部下どもが大事をと言って、前戦に戻してくれんのですわ」
などといいつつ、右のこめかみをこっちに向けた。
右の額の皮膚がぱっくり割れている。
「マリーちゃん、頼めるかな? 」
ギィさんが、わたしに向かって声を掛けた。
「猊下? 何の真似ですかな? 」
わたしの顔を見て、イケオジが一瞬ぎょっとした。
「何って、治療だけど? 」
「それは猫ではありませんか。
きちんとした回復術師はどちらですかな? 」
そりゃ、そうだよね。
毎回、汚いものでも見るような視線を注いでいる猫なんかに、傷の治療なんかしてもらいたくないってもんだよね。
「だから、このマリーちゃん。
この子は優秀だよ。
嫌ならいいよ、後で魔女コゼットでも呼んで。とりあえず止血だけはさせるから、暫く待っていて…… 」
「ま、待てっ! 」
ギィさんがわたしを抱いたままテントを出ようとすると慌てて呼び止められた。
う~ん、コゼットさんの名前が出ると早々慌てるって事は、コゼットさんの実力この人知っているってことだよね。
わたしもコゼットさんがどこまでの治療ができるのかは知らないけど、本人曰く簡単な傷だけは治せるって話だったし。
だけど、正直、やりたくないんだよね。
そもそも、この人わたしに対する嫌味いつも酷いし。
人としてその部分は差っぴいても、この人の傷大したことない。
さっきの王子様より軽症で、本人の言う止らない血もほぼ止っている。
このまま放置しておいても十日もすれば直るんじゃないかな。
それにわたしはともかくとしてこのイケオジだって猫に助けられたくはないと思うんだけど。
「ほら、マリーちゃん! 」
ぐだぐだしてたらギィさんに促された。
仕方ない……
ここをクリアしないとジルさんのところにたどり着けそうもないし。
仕方がないから、怪我の部分に肉球を押し当てた。
10
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
葉泪秋
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3)
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる